イスラムアート紀行

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タグ:工芸・手仕事 ( 184 ) タグの人気記事

イランの絵本・ラーシーン・ヘイリーエ特集

サラーム・サラーム(Salamx2)さん、今回の展示は、ラーシーン・ヘイリーエさん。Salamx2さんセレクトの絵本は、いつも魅力いっぱい&個性満載なんですが、とくに私のお気に入りはラーシーンさん。特集うれしい。

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会場の谷中エスノースには、たくさんの絵本がズラリ。ラーシーンさんが描く登場人物が、絵本の中で跳ねるようにイキイキしている。加えて、イランの不思議グッズやSalamx2オリジナルグッズもいろいろあり、見ているだけで笑顔になれる楽しい時間でした。

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今回、私が選んだのは、やはり青ベースの絵本。帰宅して愛甲さんによる日本語のあらすじを読むと、心がぎゅっとなるようなお話だった。

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「ぼくのすてきなかかし」は案山子とヤギの、「馬とリンゴと春」は馬とリンゴの、無垢な愛のかたちを、詩情ゆたかに描く。心に残る。今回の2冊は、しみじみと読みました。

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装飾タイルも、ミニアチュールも、絨毯も、カリグラフィーも、濃密な叙情に溺れそうになりつつ、息をついた時の深い余韻が、自分にとってのイランのアートの魅力かなと感じています。&登場する青も魅惑。


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*イランの絵本展vol.5〜ラーシーン・ヘイリーエ特集〜
https://www.facebook.com/events/273272033588841/
*サラーム・サラーム(Salamx2)
https://bit.ly/2P8UnyF
*Rashin Kheiriyeh
http://www.rashinart.com
https://www.facebook.com/rashin.kheiriyeh
by orientlibrary | 2019-04-14 22:23 | 美術/音楽/映画

「六古窯」展から「瀬戸本業窯」展へ

出光美術館「六古窯〜<和>のやきもの」展。越前や丹波などはしっかり見たことがなかったので、良い機会でした。猿投のものも数がありました。

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自然釉がたまりませ〜〜ん。土と炎の色の景色、焼成時に生じた歪みの味わい。デジタルなものに囲まれた高速な暮らしの中で、このようなやきものを見る時間、大事だなと思いました。土、やきもの、いいなあ。http://idemitsu-museum.or.jp/exhibition/present/


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テンション高いまま中目黒、桜満開の目黒川沿いを器のお店「SML」での「瀬戸本業窯」展へ。予想はしていましたが、好天もあり、ものすごい混雑。前に進むのも大変なくらい。たどり着いてホッとしました。

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やっぱり、いいなあ、瀬戸本業窯。以前、本業タイルのことで取材させていただいたこともあり、親しみがありますし、どの仕事も大好きです。三彩、馬の目、麦わら手、黄瀬戸、染付。絵付けもやわらかくやさしい。手に持った感触や程良い厚みなど、使いやすさは、さすが!と思います。

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ファンが多いです。盛況。この週末はご家族も店頭に。温かい空気に満ちていました。(4月14日まで。http://sm-l.jp)
by orientlibrary | 2019-04-07 21:49 | 日本のタイル、やきもの

多治見笠原 懐かしの「モザイク浪漫館」- 1

訳あって写真整理をしています。懐かしいなあ、「モザイク浪漫館」。「多治見市モザイクタイルミュージアム」(2016年オープン)の前身とも言える日本モザイクタイルの殿堂です(でした)。

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時間を忘れて熱中する、タイル好き、やきもの好きの聖地のような場所。地元有志が長い年月をかけて集めたタイルや資料、生き字引のような館長さん、皆さんのタイル愛に圧倒されました。

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日本を代表するタイル産地・笠原のタイル、全国から収集した歴史的価値のあるタイルやテラコッタ、浴槽や洗面台、タイル見本帳や道具。

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昭和のデザインや色使いは可愛らしく、明るい。前向きな心持ちを感じる。やきものとしての魅力度も高い。廃校を利用した建物の味わいも、たまらないものがあるのでした。

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心に残る、タイルのある場所。ありがとう。忘れません。
(写真がまだ結構あるので、またアップします)

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* 検索で発見したブログ「やきもの物語」内記事「タイルの変遷ーモザイク浪漫館」。笠原のタイルの歴史も合わせ、展示内容が詳しく紹介されています。写真も豊富! → http://www.kano.co.jp/blog/2009/06/タイルの変遷ーモザイク浪漫館/
by orientlibrary | 2019-03-09 23:05 | 日本のタイル、やきもの

やはり“オヤ”は可愛い!Müze Shop展示会@世田谷

手芸好き、トルコ好きには、“オヤ”(スカーフなどの縁飾り。針で編むタイプ、ビーズを使うタイプなど)ファンが多いと思います。


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針仕事の専門店 WASABİ-Elişi(ワサビ・エリシ)さんでのMüze Shop展示会、気になっていましたが、「カフェバグダッド」さんのFBレポを見て、やはり行こう!と最終日の羽根木へ。https://www.facebook.com/cafebaghdadjapan/

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オスマン朝のアンティークから今のファッションに合う使い勝手の良いものまで。繊細な手仕事です!それぞれに意味やストーリーがある多彩なモチーフは色とりどりで、花が咲いたよう。外は冷たい雨でしたが春の気持ちになりました。

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非売品のアンティークドレスにもクラクラ。2008年に1日だけ開催された夢のようなショー「エメル・アクソイ コレクション オスマントルコ時代における女性民族衣装」の魅惑の時間を思い出しました。

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長く物欲ゼロ、粛々と断捨離を推進する日々でしたが、久々のスカーフやブローチの買物に大満足です。

こちら(↓)は「エメル・アクソイ コレクション オスマントルコ時代における女性民族衣装」より。

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by orientlibrary | 2019-03-04 23:48 | 絨緞/天幕/布/衣装

遊牧の民の生活用具〜松島コレクション@東博東洋館

欧米にはコレクターも多いというトライバルラグ。日本では展示される機会も少ないと感じますが、東博ではこの時期松島さんのコレクション展示が恒例に?

「遊牧民研究家、松島清江氏が1960年代から1980年代にかけて現地で収集したコレクションの中から、インド西北部、パキスタン、アフガニスタン、イラン、イラク、トルコなどで遊牧を営んだ部族が染め、織り、制作したハンドメイドの衣類や袋物、テント用敷物などを展示」(展示は3月3日まで)。

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バフティアリ、シャーセバン、クルド、ロリ、、図柄の構成や色あわせ、模様、技術、ディテールの素晴らしさ。本当に見入ってしまいます。移動の多い遊牧生活の中での、この集中、この大作。袋や敷物として長年の使用を経てなお、生き生きした生命力ある美しさ。実物が見られてうれしいです。

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*松島きよえさんについては、triBeさんのブログが詳しいです。
http://tribe-log.com/article/1007.html
http://tribe-log.com/article/2779.html
https://caffetribe.exblog.jp/6195328/

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ただ、せっかくの展示なのですが、triBeさんが指摘するように、キャプションや作品リストは部族の名称よりも現在の国名が多い印象で、全体に説明も淡白。キャプション無しの展示に感動した日本民藝館『柳宗悦の「直観」』を思い出し、「何の色眼鏡も通さずして、ものそのものを直かに見届ける」ことを目指した方が良いのかもしれません、、
by orientlibrary | 2019-03-04 00:34 | 絨緞/天幕/布/衣装

ホラズムのお皿、新うるしで金継ぎ

ウズベキスタン・ホラズムにて、陶芸家のお家での結婚の儀式の一部〜宴に参加させていただきました。お祝いの食事が盛り付けられたお皿が素敵で、目が釘付けになっていたら(というか、素敵〜〜!と騒いでいたら)、陶芸家さん(花嫁の父)が「気に入ったのならあげましょう」と、なんと皿をプレゼントしてくださったのです!

なのに、思い出深いそのお皿を、移動中ではなく日本で粉々にしてしまい、申し訳なく思っていました。が、今回、「金継ぎワークショップ」(@横浜エスニカ)にて、お皿が復活しました!

金継ぎというと素人には敷居が高いもの。でも、このワークショップは、「植物由来の新うるしという合成の素材を使うことで、短時間で接着と硬化ができ、またかぶれにくいため、金継ぎに初めて触れるという方にも最適な講座」。

手順は、割れたパーツをマスキングテープで仮止め〜エポキシで接着〜パテで欠けを埋める〜整える〜パテの上に新うるしを塗る〜乾かす。

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パテで埋めるのが難しかった。先生やエスニカさんに強力サポートしていただき、不器用な私でもなんとか復元ができました!

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 以前、トルコから運んだ時に割れてしまった鉢、銀継ぎしていただいたもの、しまい込んでいましたが、出して写真撮りました。さすがに綺麗!!少しでも自分でやってみると、工芸作品の凄みに気づかされます。

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by orientlibrary | 2019-03-04 00:25 | ウズベキスタンのタイルと陶芸

『民藝 MINGEI -Another Kind of Art展』

『民藝 MINGEI -Another Kind of Art展』、見られた方も多いと思います。24日までということで、21_21 DESIGN SIGHTへ。先日、日本民藝館で『柳宗悦の「直観」』を見ましたが、また違う角度から柳さんの蒐集の眼と心に触れられた気がします。
http://www.2121designsight.jp/program/

『柳宗悦の「直観」』は、展示品の解説(キャプション)が一切無し。通常ついつい解説を先に見てしてしまう私ですが、解説無しは自由で清々しくて新鮮で楽しかった。『MINGEI展』も、各セクションのテーマをコメント的に表した短いコピーのみ。いずれも、民藝に合っているなあと感じました。

『MINGEI展』では、展示導入部の映像(現在の作り手たち)と「民藝運動フィルムアーカイブ」(特別上映)が印象に残りました。マーティ・グロスさんの40年に及ぶ記録映像は重要ですね。

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二つの映像の中に小鹿田の職人さんたちも多数登場していたのですが、先週、小鹿田に初めて行ったので、ぐっと感情移入して見ていました。

小鹿田へのローカルバス、乗客は私一人でした。みなさん車なのでしょう。山あいの集落、登り窯の煙突が見えてきます。せせらぎのなかに、唐臼の音があちこちから聞こえてくる。道沿いに10軒の窯元、小鹿田焼陶芸館、峠の茶屋風の蕎麦屋がありました。

前庭での天日干し、水簸、職人さんの姿、地元の土、釉、蹴ロクロ、伝統の技法。小鹿田焼はここで(ここだから)できるんだな、と、腑に落ちました。

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●「日本民芸館」(柳宗悦)『MINGEI展』配布資料より抜粋・引用 ●

国家は少数の異常な人々を挙げて、その名誉を誇るかも知れない。しかし一国の文化程度の現実は、普通の民衆がどれだけの生活を持っているかで判断すべきであろう。その著しい反映は、彼らの日々の用いる器物に現れる。民藝館は故国の栄誉のために、この問いに明確な答を与えようとするのである。訪れる方は他のどんな美術館においてよりも、ここで日本の生活をまともに見られるであろう。

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by orientlibrary | 2019-02-23 23:51 | 世界の陶芸、工芸

キャプション無しって、なんて自由!〜日本民藝館『柳宗悦の「直観」』

展示品の解説無し。そのことを知らずに行ったので、余計に鮮度高く感じました。NO解説だけでなく、展示もNOカテゴリー(ジャンル、産地、年代、技法など)。強いて言えば、サイズ別のレイアウト。いろんなものが混ざっている。

あ〜、なんて自由!なんて清々しい!楽しい。キャプションがないだけで、こんなに新鮮に見られるなんて。


私、博物館などで、いつもキャプションから読んでしまうのです。見てから読もうと思っているのに、気が急いて読んでしまう。読んだ時点で見たつもりになっている。文字情報があると読まなくちゃと思ってしまう。囚われてるなあ。。


展示は、色や質感が心地良いバランス。ものたちが伸び伸び、そこにある。展示設計にはとても苦労されたそうですが、「楽しかったでしょうねえ」と何度も言ってしまった私でした。


館の方によると、キャプション無しの展示は日本民藝館開館以来初の試みだそうです。これはもちろん、展覧会のテーマである柳宗悦の「直観」を追体験するため。企画した方、英断です!


併設展の河井寛次郎、朝鮮半島の陶磁器、富本憲吉なども大好き。久々に展覧会を満喫しました。


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● 下記=「直観について」(柳宗悦/昭和15年5月末日 於病室/*日本民藝館配布資料)より抜粋・引用 ●


直観とは文字が示唆する通り「直ちに観る」意味である。美しさへの理解にとっては、どうしてもこの直観が必要なのである。知識だけでは美しさの中核に触れることが出来ない。


直観に在るとは、心を空しくする事を意味してくる。


平たく云えば何の色眼鏡も通さずして、ものそのものを直かに見届ける事である。


仏教流に云えば、空(くう)に帰って、その空の場から見る時、直観の働きが現れるわけである。


つまり直観はものを、「そのままの相」で、「そのままに観る」ことなのである。それ故見ることにも、見られる相手にも囚われず、又自ずからにすら囚われない自在さに入ってこそ、初めて直観が可能になる。この意味で「直観人」はいつも「自在人」たる事を意味する。


直観の根のない知識ほど、美に向って力の弱いものはない。


なぜ美しさの理解に、直観がかくも必要となるのか。それは美しさが言葉や判断に余るものだからである。


真の直観人なら、同じものを度々見ても、いつも「今観る」想いで見るのである。この「今観る」という事が、直観の面目だと云ってよい。


今観る以外に直観はないのである。


いつ見ても常に「今観る」ことが、直観の本性なのである。


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*展覧会URL http://www.mingeikan.or.jp/events/


by orientlibrary | 2019-02-07 20:49 | 日本のいいもの・光景

BIRDS 2017

2017年、皆様にとって良き年となりますように。
どうぞ、健やかに、のびのびと、笑顔で、おすごしください。

そして、どの地でも、誰もが、安全で穏やかな日々を送ることができますように。

西アジア、中央アジアにも、鳥をモチーフとする陶器がたくさんあります。中世から現在にいたるまで。写真もいろいろあり、選べない。なので深く考えず、バババッ!っとセレクトしました。日本の陶磁器やテキスタイルも折り込みながら、鳥たちを少々コラージュしてみました。(詳細なキャプションなしにて、失礼します)



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(セルジュークの青い鳥/カラタイ・マドラサ〜ミュージアム/トルコ・コンヤ)



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(ティムール朝のおおらかな鳥/ティムールミュージアム/ウズベキスタン・タシケント)



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(日本/九谷、東京国立博物館など)



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(リシタンの青い鳥、現代/ウズベキスタン・リシタン)



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(キュタヘヤ、イズニックの青い鳥、現代など/トルコ)



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(テキスタイル、刺繍/バングラデシュ、東欧、日本、カシミールなど)




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今年は、動き始めたい。前を向いて、深呼吸して、歩いて行きたいです。人や景色や美しいものと、たくさん出会いたい。get moving,, 今年もよろしくお願いいたします。
by orientlibrary | 2017-01-03 20:32 | 世界の陶芸、工芸

工芸の秋 〜 日本の美術タイル@旧朝香宮邸、漆藝、割り箸ピアノ、色の景

工芸の秋に背中を押されて、ブログ更新。動こう書こう!、、 写真中心になりますが、アップしていきますので、サクッとお立ち寄りください。

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■トークイベント「昭和の美術タイルと旧朝香宮邸」@東京都庭園美術館

庭園美術館で開催中の展覧会「アール・デコの花弁」。その関連イベントとして、タイルに焦点を当てたトークイベント「ディテールのアール・デコ 旧朝香宮邸の室内空間 〜 昭和の美術タイルと旧朝香宮邸」がおこなわれました。参加予約は、すぐに満員になったようです。リニューアルした庭園美術館の魅力はもちろんでしょうけれど、最近のタイル人気もあるのかな。

トーク内容は、タイルの定義(〜世界のタイルの歴史概略)、昭和のタイル、美術タイル、アールデコの建物にタイルが多用される理由、幾何学模様、旧朝香宮邸のタイル(玄関から便所、テラス、中庭、居間、バルコニー、ガーデンなど各所について、現在の写真と貴重な図面を見ながらの解説)と、全体を網羅しながらディテールに迫るものでした。

同館出版の本の帯、「絶品のタイル、極上の石。絢爛たる意匠を堪能せよ」。え?タイル??、、、 朝香宮邸(1933年=昭和8年竣工)、何度か行っていますが、これまではアールデコという先入観のせいか、正直、土っぽいタイルというイメージはあまり持っていませんでした。絶品?

でも、トークでタイルだけを追って拝見してみると、これは確かにすごいですね。認識あらたにしました。といっても、アールデコの文脈から、ではなく、日本のタイル、という面からです。

朝香宮邸のタイルは、日本の美術タイルの二つの名門、「泰山製陶所」(池田泰山/京都)と「山茶窯」(小森忍/瀬戸)のタイルを採用。「この2大メーカーのタイルを同時に使っている現場はここしかないのでは。それが“絶品”のワケ。タイルのすごさを実感した。職人もすごい」(講師の後藤泰男さん)。

当時の日本の美術タイル独特の重厚さ、やきもの感の強さよりも、こちらでは一片が小さなタイルを幾何学的に組み合わせたり曲線を取り入れたりして、柔らかく軽やかな印象です。そして何と言っても魅力は淡い「色」、その組合せだと感じました。

きれい。何色と言えない仄かな薄い紫、薄い青、薄い茶色、さまざまな色。揺らぐような、たゆたうような釉薬の質感。なんという魅惑でしょう。スライドでタイルの写真をずっと見せてもらっているうちに、テキスタイルを見ているような気がしてきました。日本の絣を見ているような感じ。日本の美の感性。

これだけの色のバランスを作り出せた裏には、色を綿密に指示した設計図があったようです。職人さんも大変です。すごい仕事ですね。

が、残念ながら写真がないのです。トーク日は撮影禁止(平日のみ撮影可能&この展覧会会期中だけでは?詳細はサイトをご参照ください)。また行ってきます。

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(かろうじて撮った写真3枚)

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(妃殿下居間 バルコニー タイル(部分)=庭園美術館ホームページより引用)



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■「三田村有純漆藝展 黄金幻想」@平成記念美術館ギャラリー

三田村有純さん、江戸蒔絵赤塚派十代を継承、東京芸術大学漆芸術科教授(先日退官)、日展作家として活躍。展覧会サイトはこちら

「自ら木を掘り、漆を塗り重ね、その上に漆で絵を描き、金を蒔いた作品」35点の展示。「風景彫刻、レリーフによる壁画、揺れる箱などが漆の概念を超えた魅力を放つ」。「参考出品として、祖父、父、三人の息子の作品も合わせて50点が並ぶこの展覧会は、漆藝を代々受け継ぎ、明治、大正、昭和、平成と発展してきた三田村家の歴史と、漆藝の未来を見せてくれることでしょう」(チラシより)。

漆、蒔絵は、土もの好きの私にとって、少し敷居の高いというか、見るのが難しい印象があったのですが、見始めると、細密な技巧、優美な美しさ、奥に感じる自然の素材感、日本の美意識などに、引き込まれるのを感じます。

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(物語性が印象的。吸い込まれるようです)


平成記念美術ギャラリー、次回の展示は、九谷の作家・武腰一憲さんの「色絵シルクロード行」。「特にウズベキスタン共和国の艶やかさは九谷の色と重なり、それ以降その作風がライフワークとなりました。鮮やかなサマルカンドブルーが力強く優しく語りかけ、悠久の時間が流れる作品たちを、どうぞお楽しみください」。青に会いに行こうと思います。



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■ ”FUTURE AMBIENT feat. Benjamin Skepper and Sami Elu”@WALL&WALL

孤高の音楽家 BENJAMIN SKEPPER&自作の割り箸弦楽器「幻ピアノ」を操る唯一無二のアーティストSAMI ELUによるライブ。内容紹介はこちら

割り箸ピアノのサミエルさんの大ファンです。戸外イベントで聴いて、一目惚れならぬ一耳惚れ?!高価なシンセサイザーとかではなく、本当に割り箸やリサイクルの素材で自作したピアノで奏でる他にない音の世界は、アコースティックの素朴な優しさとエレクトリックなコズミック感があり、私にはずっと聴いていたい音楽なのです。

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***  YouTube  What Does a Chopstick Piano Sound Like?  ***




ベンジャミンさんも初めて聴く音の世界。「常にどこに居るのかわからないほどに、セレブのオーダーで世界中を縦横無尽に飛び回る貴族系?!音楽家」。すごいな〜。「来週はロシア。大学で人間の遺伝子を数学化した音楽をチームで研究中」と流暢な日本語で。いろんな世界があるんですね。


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■「SENSE OF MOTION あたらしい動きの展覧会」@スパイラルガーデン

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写真のみです。エマニュエル・ムホーさん作品の景色、どこから見てもワクワクする色の景色。単体はシンプルな形ですが、集まって、何か自然を思わせます。スパイラルのサイトはこちら



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超駆け足で書いてきました。がんばろう。。
by orientlibrary | 2016-11-13 01:12