イスラムアート紀行

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「アトラス、デシン、更紗???」(結果は・・) 、絢香、Superfly

軽すぎ&私的なトピックです! どんよりイライラのニュースが多い昨今、こういうのがあってもいいのでは、、な〜んて!

久々、YouTubeで音楽タイム。とくに理由なく、「次の動画」をパラパラ見ているうちに、絢香さんの「三日月」に。自然の中で歌ってるね。え!? その衣装、、ん?!、、これは「アトラス」では?!?、、アトラスだよね!?

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(「絢香 三日月 0608 NHK G SAVE THE FUTURE ECO UTA 2008」よりキャプチャー)

 *アトラス* ウズベキスタンやウイグルの特産である絹の経絣布(絹と綿を用いたものはアドラス)。華やかな色彩と大柄の抽象的な文様が繰り返し表される。

でも透けててシフォンみたいに柔らかそう、、デシン?!ウズベキスタンのデシン?! こんな柄のデシンもあるの!?

*デシン(〜クレープデシン)*  「細い生糸で平織にした薄地の縮緬。たて糸に無撚糸、よこ糸に強撚糸。織り上げた後に精錬して細かいしぼを立てる。ドレープ性があり、柔かくしなやかなタッチが特徴」。別名フランス縮緬とも。 

気になって気になって、、静止してキャプチャーして拡大。YouTubeも10回以上(今、「異常」って出た=そのほうが当たってるかも!)見たけれど、テキスタイル素人の悲しさ、う〜ん、わかりません。でも、先入観かもしれないけれど、デシンっぽいというか、そう思いたい、、大胆なアトラスの模様でステキ!! (*注:正確にはわかりません!)

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(「絢香 三日月 0608 NHK G SAVE THE FUTURE ECO UTA 2008」よりキャプチャー)

デシン、なぜウズベキスタンにあるのでしょう。中央アジアがソ連だった頃、1950〜60年代に流行ったのだそうです。透け感と浮遊感。色柄も、いわゆる「サイケデリック」に合いそう。世界的な時代感覚なのかな。そして、その頃のデッドストックが今、売られているのです。

私も数年前まで、知らなかった。アトラス布に触れる機会が増えるにつれ、チョルスー(タシケントにある巨大バザール)などで時々見かける、この貴重なシルクデシンのことも知るようになりました。値段も高めなので、日本人が店に行くとデシンが出てきます。とてもステキです。

→ 気になるのは3つ。(1)前身頃のアトラス模様の布 (2)袖から後身頃の、カラフルで櫛模様のようなものがある布 (3)襟元と袖の一部にアクセント的に使われている布。それぞれ、いったい何?

→ そして次に、これはいったい誰が提供したんだ!?ということ。番組は、2008年6月8日放送の「SAVE THE FUTURE ECO UTA 2008」(NHK BS)。(=この日、この放送があり絢香が出演したことは検索をたどって確認。検索範囲内だけれど、年月日はこの日と考えていいと思う)

絢香さんの衣装。(1)前身頃のアトラス模様の布。デシン?? ここだけ普通のアトラスかもと思ったけど、柔らかそうだし、襟元をアップで見ると、透けている感じ。わ〜、こんな柄のがあるんですね〜!白地に、正円ではない楕円状の模様とペイズリーなど。縦方向の流れが出てきれい。→→→ <追記及び修正?>こちら、プリントのシフォンかもしれません。理由は後半に書いていますが、この時期欧米のデザイナーやメゾンが中央アジアモチーフをコレクションで発表していた。一点ものではなく、既製品なのかも???

(2)袖から後身頃の、赤や白や紺の模様がある布。櫛模様的なものしか、わからない。キャプチャーの限界。赤が絢香さんに、よく似合っている。

(3)襟元と袖の一部にアクセント的に使われている布。一瞬、ロシア更紗かと。花模様が更紗っぽい。美しい花模様の更紗は、通常、アトラス衣装の裏地に使われています。でも、質感が柔らかそう。ロシア更紗だったら、テンションもっと上がったけど。

*ロシア更紗* 19世紀になるとロシアでは綿花を主としてアメリカから輸入し、更紗生産では世界の中心地となった。ロシア更紗はブハラ商人の手を通して中央アジアにもたらされた。時々見える裏地に使われた可憐な花模様の更紗は、衣装を一層引き立てている。(「豊穣なる色彩 ウズベキスタンの布と器」) 

それにしても、この衣装、2008年ですか。スタイリストさん?現地の仕入れ? いやあ、現地の感覚と違う気がする。日本でデザイナーが作った?誰だろう。中央アジアファンとして、テキスタイルや工芸が、ジワジワとひろがっているのを、楽しみに見ていたので、気になるのです。

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(ウズベキスタンの染織工房)

<ブログにも何回か書きました>
● アブルバンディ・雲の織物。ウズベキスタンの絹絣(2007年9月19日)

ウズ風プリントが揺れる、街に、モードに!(2010年4月6日)

圧倒的にクールな中央アジア伝統染織!でも現代のアパレルは、、(2010年4月17日)

Atlas Today、色使いと模様が魅力、ウズベキスタンの絹織物(2013年2月18日)

日本のデザイナーでは、コシノヒロコさんのスザニコレクションは有名。東京都庭園美術館での「シルクロードの装い」展開催は2004年春。若い服飾関係者らしき人たちが、たくさん見ていたなあ。そういえば、ドン小西。初ウズが2011年だから2008年じゃないなあ。イッセイのブランド「PLANTATION」でもその頃、中央アジア柄を出していて、見に行ったけど、洗練されすぎでした。う〜ん、誰かいないか、、

ふと思い出したのが、高田賢三さん!たしかウズのファッションウイークに行っていたはず。元々が花柄を多用していたし、こういう高度な組合せができるのはケンゾーさんなのでは!?きっとそうだよ!

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世紀の大発見みたいに、がぜん色めきたちましたが、確認するとケンゾーさんの来ウズは「STYLE.UZ」(2008年10月12-17日開催)。いやあ、この頃は、「ウズベキスタン文化・芸術フォーラム基金」がガッツリ活動していたので、いろいろ華やかだったように思います。今は、、タブーですか、この話題。グリナラさん、、今どこに。

衣装が6月でケンゾーさんが10月か、惜しかった!ということで、私の遊びはここまででした。

キャプチャーして思ったけど、絢香さんは、どの瞬間もカワイイ。表情がイキイキして、この衣装と、とても合っていた。着こなして、魅力を引きだしていました。衣装を見たいかた、歌を聴きたいかた、こちらですよ!襟元が何かわかったら教えてくださいね〜。

→  FBコメントをいただき、気づきました!! 1990年代後半から一部のデザイナーが中央アジアのテキスタイルやモチーフを取り入れた斬新なコレクションを発表。とくにオスカー・デラ・ルンタは2005年頃から大々的に発表し注目を集める。ジョン・ガリアーノ、ドリスバン・ノッテン、バレンシアガ、さらにはグッチなど欧米のデザイナーやブランドは、2010年頃まで軒並み、パリコレ、ミラノコレで、中央アジア柄モチーフやウズベクの布を使ったコレクション発表してるんです。そこまでは、これまでもブログに書いてきたのですが、、それをスタイリストさんが取り入れた、というのが、いちばんあり得る線ですね! なんでそこが考えられなかったんだろう、、スッキリしました! いずれにしても、この3つの柄の組合せは、ウズの布についての知識と理解があるデザイナーさんだと思います。どうもありがとうございました! 





もうひとつ、こういう衣装を着て欲しい人ということでSuperflyの越智志帆さん。絶対似合うよ!たとえば、こういう中で。




カワイイなー!基本、ROCK AGEなので、いまだに好きです、こういう世界。Superfly、最高!

そして、このミュージックビデオ、何か懐かしさがあったのですが、「ルナ・パパ」(Luna Papa)だ!ルナパパを思い出す。1999年制作、タジキスタンが舞台の映画。不思議なファンタジーで、中央アジアに惹かれていった、ひとつのエポックでもありました。
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YouTubeのチラ見から、えらいところに来ちゃいました。長々すいません。これから、しばらく、「走りながら書く」にしようと思っています。「きちんとスタディして、まとまったら書く」ができないことが、よくわかったので(残念ながら)。ではまた!

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# by orientlibrary | 2015-01-28 11:17

アイユーブ朝の青い陶器 〜「ラッカ」の地層にあるもの

戦略的かつ直裁的に「イスラム」を名乗られてしまったこと。世界の穏健なムスリム、ムスリマにとって大きな不幸であり、イスラームの地や人々や工芸やたくさんのことを愛する人々にとっても辛いことが多い日々であると思います。私もまた憤懣やるかたない気持ちになることがあります。

ラッカ(Raqqa)に行ったことはありません。でも、書籍を通してではありますが、憧れの地名でした。アイユーブ朝時代、青の陶器で一世を風靡した街。青釉黒彩、白釉藍彩、ラスター彩。描かれるのは、のびやかな植物や動物、力強いカリグラフィー。

ISが首都にしたという「ラッカ」とは、このラッカですよね??

ラッカは、今のラッカだけではない。それだけを書きたくて、急遽投稿します。歴史にはさまざまな変遷があり、もちろん栄枯盛衰もあるけれど、でもイスラム陶器生産の中心地であり、交易によって栄えた時代もある。そのことを書きたかった。予備知識はありません。wikipediaなどから抜粋、引用(「  」内)しました。

写真は、『Raqqa Revisited: Ceramics of Ayyubid Syria』(Jenkins-Madina, Marilyn / 2006)より。青い陶器を眺めていた本でした。

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(『Raqqa Revisited: Ceramics of Ayyubid Syria』(Jenkins-Madina, Marilyn, 2006))

『Raqqa Revisited: Ceramics of Ayyubid Syria』はメトロポリタンミュージアム所蔵のラッカウエアについての書籍であり、同館のサイトを見ると、多数の写真がありました。表紙を含め5点はスキャンしたもの。1点はサイトからの引用です。


 「ラッカは、シリア(シリア・アラブ共和国)北部の都市で、アレッポの160km東にあり、ユーフラテス川中流域の北岸に位置する。ラッカ県の県都。人口は190,000人から200,000人と推計されており、シリア第6位の都市」

  「ラッカはアレッポとデリゾールを結ぶ道路や鉄道が通り、ユーフラテス中流の農産物を集散する農業都市である。ラッカ西方にはユーフラテス川をせき止めたダム湖・アサド湖が広がる。ラッカのすぐ東で北からユーフラテスに合流する支流バリフ川があり二つの川沿いに農地が広がる。バリフ川を北へ遡るとトルコ領に入り、ハッラーンやウルファの平原に至る」

 「12世紀半ばのザンギー支配下(ザンギー朝)から13世紀前半のアイユーブ朝初期にかけての時代、ラッカは農業と手工業の生産力をもとに第二の繁栄期を迎える。この時期、ラッカの名を世界に轟かせたのはラッカ・ウェア(Raqqa ware)と呼ばれる青い釉薬をかけた陶器であり、イスラム陶芸の中心地のひとつであった

  「アイユーブ朝は、12世紀から13世紀にかけてエジプト、シリア、イエメンなどの地域を支配した スンナ派のイスラーム王朝。アイユーブ朝の政治体制は安定していなかったものの、エジプト・シリアの経済は順調に成長を遂げていく」

 「アイユーブ朝では農産物の生産量を増やす様々な政策が実施され、農地の灌漑を容易に行うために運河の開削が行われた。アイユーブ朝時代のエジプトではナイル川を利用した農業が経済の基盤をなし、小麦、綿花、サトウキビの栽培が盛んになった」

  「十字軍勢力との抗争がアイユーブ朝とヨーロッパ諸国の経済関係の発展を妨げる事はなく、二つの異なる文化の接触は経済活動、農業をはじめとする様々な分野において双方に良い影響をもたらした」

  「アイユーブ朝の領土内にはヴェネツィア人の居住区が設置され、領事館の開設が認められる。ショウガ、アロエ、ミョウバン、そしてアラビア半島とインドからもたらされた香料、香水、香油がヨーロッパに輸出され、グラス、陶器、金銀細工などのイスラーム世界で製造された工芸品はヨーロッパで珍重された。アイユーブ朝と十字軍の間に生まれた交流を通して中東・中央アジアで生産された絨毯、カーペット、タペストリーが西方に紹介され、ヨーロッパ世界の衣服や家具の様式に新しい風を吹き込んだ。また、アイユーブ朝およびザンギー朝との交易によって、ゴマ、キャロブ、キビ、コメ、レモン、メロン、アンズ、エシャロットといった植物がヨーロッパにもたらされた」

ラッカ陶器の画像です。

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(ランタン/13世紀初期/推定ラッカ/土と石英によるフリットウエア、コバルト青下絵付け、ラスター彩/四角形にドームが乗っている。四隅は柱、その上に梨の形状の装飾)

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(水差し/13世紀初頭/ラッカ/ラスター彩/クーフィー体で「al-izz」(栄光)の銘文が描かれている。植物模様、格子状のシルエット。茶色の中にラスター彩、コバルトブルー、薄い緑)

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(青釉黒彩鉢/12世紀/ラッカ/黒彩、花飾りのある「alif-lam」モチーフ)

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(青釉黒彩平縁鉢/12世紀項半から13世紀前半/ラッカ/反転した二羽の孔雀が描かれている。黒で彩画し青釉をかけている。口縁が平縁をなしている)

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(白釉藍彩鉢/13世紀/シリア/下絵付け/中心に八葉のロゼット模様、刀剣形の植物モチーフ、放射状のアラベスクのメダリオン)

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(瓶/12世紀/ラッカ/ラスター彩/円筒状首と反った縁、反転した梨のかたちの瓶 〜同館のサイトより)

 Sotheby's サイトでのRAQQA WARE  こちらにも画像あります。

地域の人々の安定と平和を祈っています。現在起きていることについて思うことはありますが、現時点では留めておきます。
# by orientlibrary | 2015-01-21 22:40 | 世界の陶芸、工芸

タシケントのバザール&ショップ、少々 +物語タイル

タシケント、気になるバザール&ショップ

12月のウズ行きにて、今回初見参の「ヤンギアバッド・バザール」。タシケントで週末に開かれる「フリーマーケット&骨董市&闇市!?」。カオス的な雰囲気に大コーフン。雨の中、歩き回ったけれども、たぶんほんの一部しか見ていないと思う。広い!!おもしろい〜〜!!

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(メトロのタシケント駅下車、バスも出ているらしいけれど安全策でタクシー利用しました。ここだと言われて降りたところは、国鉄(言い方古い!)跡地のようなところ。鉄ちゃんの中でも線路マニアには興味深いのでは?と思いながら歩いていくと、やがてポツポツと出店が見え始めて、、、)

facebookでは一度書いたことがあるんですが、バザールで売っているニンジンサラダ(写真参照)。

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あるとき、これを再現しようとニンジンを千切りし始めたんですが、切っても切ってもたいした量にならない。すごい時間がかかる。しかも千切りの形を揃えようとしたらある程度面が揃っていないとダメ→ロスが出る。で、挫折。(>_<。。) 

いったいどうやってあのニンジンを切ってるんだろう、というのが深淵な謎でした。「専用の道具を使うんだよ」という声も聞いたけど、あれだけ大量なものを毎日だとカッターの消耗が激しくて無理なのでは?と、謎が深まっていました。

で、ヤンギアバッドの入口で専用カッター見つけて、思わず買っちゃいました。でも、こういうのなら日本に持ってたよ、、こんなヤワなものでは、すぐ切れなくなりそうだし。

今回、日本語の上手なウズ人大学生に聞いてみました。「あのニンジンはどうやって?」「ものすごい勢いで包丁で切るんですよ」「やっばり!」「おばちゃんたち、手元見てませんから」「?」「見ずにダーッと切ります。今度チョルスーで見せてあげますよ」「やったー」。タイミングが合わず今回は見られませんでしたが、長年の謎は解けた。やはり高速包丁ワザだったんだ!

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(ニンジンカッター、買った。バナナは高級フルーツ。たしか日本円で100円くらい。輸入だと思うけど、おいしいです。「タシケントの人は魚が大好き」というもの最近教えてもらったこと。肉のイメージが強烈なので、魚なんて食べないと思い込んでいましたが、タシケント郊外に魚で有名な町があって、そこにたくさんの人が魚のフライを食べに行くのだそうです。刺身にも興味津々の人が多いですから、意外と魚好きなんですね)

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(なんでもあり!とくに中古部品が多かった。部品だけで100店くらいあるのでは?)

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(陶器!あとで聞くと、ショッピングモールみたいなところがあって、そこにロシア製のユーズドなどがたくさんあるそうです。発見できず残念。でも、このお店では、リシタンやホラズムの古いお皿や旧ソ連圏の国々のカップ&ソーサーをたくさん見られてうれしかった。今回はすでにホラズムで陶器の重量制限?が危なくなっていたので買いませんでしたが、、)

ヤンギアバッドとは対称的なのが、高級ホテル「インターナショナルホテル(旧名:インターコンチネンタルホテル)」で開催される(月に1回?)「アートバザール」(通称?)。ウズベキスタンの民芸工芸品が販売されるのですが、出展者数も来場者数もすごい。日本の商業施設の人が見たら垂涎でしょう。お土産もので買いたいものを探すのが難しいことも多いウズ。でもここはひと味違う。個性的で質も高く、モノとしてこなれている。値段も高額なものもあるけれど、意外と割安感も。

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(欲しいものがたくさん!!買い占めたい!)

なんだか買物特集みたいな感じになってきたので、もう少し。お土産を買うのに良いのが、マドラサの中庭に面した小部屋に民芸品工房があるところ。細密画や木工など、専門の職人さんたちが、そこで制作しながら販売しています。

有名なのが、ナボイ公園内の「アブドゥル・ハシム・マドラサ」。こちらは細密画が多い。集中を要する緻密な作業をしながらの接客、中断してもらうのが申し訳ないくらいです。

旧市街、チョルスーの裏手、ハズラッディ・イマーム広場、バラク・ハン・メドレセも同じように民芸工房が軒を連ねます。

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(上段:バラクハーン・マドラサは16世紀、シャイバーン朝期の建立。現在、ウズベキスタンのイスラム教本庁が置かれているそうです。タイル装飾も綺麗です。下段:アブドゥル・ハシム・マドラサ。右は見せてもらった古い紙。細密画を書くのに使う貴重な紙なのだそうです。今の時代に合う新商品も作っていました)

こうなったら買物、もう少し。ウズベキスタン〜中央アジアの模様、これらが最近ますますさまざまな手工芸品に展開されるようになりました。アトラスやアドラスを使った衣料品も洗練度アップ!

代表的なのが「UZBEK APPAREL」。いいお店。民芸民芸せずにちょっとした集まりなどでも着られる感じ。デザイン優先ではなく縫製もきちんとしています。例えば、ジャケットで日本円で1万5千円〜2万円くらい(その時々の為替レートによりますが)。

「アートバザール」でアトラスをオシャレに着こなしていた可愛いウズ女子に出会い、教えてもらったチョルスーのお店にも。こちらは「ウズのシモキタ」という感じ。ビニールを使ったバッグやジャケットも。でも普通に着られるものもたくさんありました。

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(上段:UZBEK APPAREL/下段:COMO)

そんなこんなで、重量級のスーツケースとデカリュックで帰ってきたのですが、ごく一部をご紹介。

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(今回心惹かれたホラズムのお皿やタイル。これから長いおつきあいになるかも。&アートバザールでリシタンの陶芸家バフティヨルさんに会ったのでリシタンの小さなものもまた買ってしまった。やはりリシタンの青はいいなあ)


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タイルが伝える物語


おっと、話がタイルに近づいてきました。タイルつながりで、こちらの話題も。

昨年、常滑のINAXライブミュージアムなどで開催された展覧会「タイルが伝える物語-図像の謎解き- 展
」が「LIXILギャラリー東京会場」にて開催中です(2月21日まで、水曜休)。

「室内外を華やかに飾るタイルは、耐久性があり、量産も可能なため、古くより世界でさまざまな文様が生み出され、かつ身近な建材として発展しました。本展では、タイルの装飾性だけでなく大衆へのメッセージを含んだ「メディア」としての機能に着目し、描かれた文様の意味や物語を読み解きます」との趣旨で、ヨーロッパ、中国、イスラームの物語を題材にしたタイルを展示紹介しています。

西洋タイルは、子どもの遊びを素朴に描くオランダのデルフトタイルや、家庭で行われていた宗教教育や当時の生活文化が垣間見られるイギリスのタイルなど。中国のタイルは、説話集「二十四孝」を刻んだ貴重な画像塼(がぞうせん)、桃源郷を主題とした染付陶板など。

そしてお楽しみはイスラーム!!

「イスラーム教の戒律がゆるやかになると、人物を描いたタイルが登場し、宮殿などの私的空間の壁を飾りました。 詩人ニザーミーが詠んだ長編ロマンス叙事詩「ホスローとシーリーン」や、美男の預言者ユースフとエジプト高官の妻ズライハの恋を描いた「ユースフとズライハ」など15点を紹介します。鮮やかな色彩で物語や人物を描いたタイルは見ごたえも十分あり、人物の表情や華やかな衣装、背景の模様などから、イスラームの生活文化を伺うことができます」。イスラームタイルとじっくり向き合い、たっぷりと浸りました。撮影可なのがありがたい!

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(いちばん好きだった多彩レリーフタイル「ユースフとズライハ」(イラン、19世紀)。青が美しい。イランの青フィルゼイ(いわゆるトルコブルー)、コバルトブルー、紫味を帯びた青など。見惚れました)

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(有名なペルシア恋愛叙事詩「ホスローとシーリーン」を描いた組タイル(イラン、18〜19世紀)はコバルト青が濃く強い印象。貴人遊楽の図を描いたサファヴィー朝の「野宴図」(18世紀)は、サファヴィー朝らしい優美さで人物や植物や雲を描いています)

「ホスローとシーリーン」のタイルに顕著ですが、タイルとタイルの隙間の目地を塗りつぶしており、一見一枚の陶板。ならば陶板で良かったのでは??大きいサイズは作りにくいのかもしれませんが、作れなくもないでしょう。小さなタイルにした後で再度くっつける理由がわかりませんが、やはり物語を描くのはタイルなのかもしれません。


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今回、写真を用意したのは、上の他、「渋沢史料館 青淵文庫(せいえんぶんこ)」(東京北区)。見に行ったのは初めてですが、タイルが想像以上に良かったです。

もうひとつ、竹橋の東京国立近代美術館 工芸館にて開催中の「所蔵作品展 近代工芸案内 - 名品選による日本の美」(2月15日まで)。今回一部作品をのぞき撮影可だったので、写真を撮ることができました。板谷波山など、少し用意していましたが、、長くなるので、次回にします!

一話ずつのfacebookは短いため書きやすく、こちらはわりとアップしていますので、ご興味がありましたら、遊びにお寄りください。「青の陶器とタイル好き

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(青のfacebook、こんなかんじで、いろんな青をピックアップ)
# by orientlibrary | 2015-01-18 23:08 | 中央ユーラシア暮らしと工芸

2014冬・ホラズム紀行(1) タイル、陶芸、人、暮らしへ

ホラズム(中央アジア西部、アムダリア川下流域)、いつか行かねば、行きたいと思う地でした。ずっと昔に観光旅行でヒヴァに一度、そしてカラカルパクのカラ巡りとクフナ・ウルゲンチの超絶装飾タイル見学はツアーで行きました。

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(Wikipediaより)

クフナ・ウルゲンチのタイルは独特で、土と宇宙の狭間にあるような不思議さに満ちています。そしてホラズムに16世紀初頭、勃興したヒヴァ・ハン国。(ウズベキスタンの)西のタイルを見たい、可能ならばホラズムの陶芸家やタイル職人とお話したい、と思いつつも、自分が行けそうな時期は極暑(50℃になる時も)か厳寒(マイナス30℃にも)。いずれもきびしいです。

今回は厳寒期の12月でしたが、ご縁もあり、きっと今がタイミングなんだ、行こう!と思いました。現地情報から「マイナス30℃」を覚悟しましたが、幸運にも到着日くらいから寒さが弛んだようで、歩き回って元気にすごすことができました。そして、すべての日程、すべての時間、とても楽しく、充実していました。

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(クフナ・アルクにて。一面の青。植物模様絵付けタイル。特徴などは後日)

さらに、ありがたいことに、ホラズムを代表する陶芸、タイルの名匠たちとも出会えました。温かく受け入れていただき、たくさんのリアルなお話を聞くことができました。気持ちがMAX高まりながら、穏やかで和やかな空気に満ちた一日でした。タイルとやきものの神様が微笑んでくれました。皆様、本当にありがとうございました。

ホラズムのヒヴァ、ウルゲンチ、シャワット、そして短時間でしたがカラカルパクスタンのスルタンの聖地も訪れることができました。後半はタシケントで、しっかりたっぷり「今の手工芸」を見て回りました。こちらも堪能しました。

乾燥地帯好き、西アジア中央アジア好きでありながら、弱点のある私。とくに外食で肉がほぼ食べられない。脂っこいものも苦手。ホラズムの気候から考えて脂度高そうと覚悟、カロリーメートなど持参。ところがどのレストランでも、さっぱりとして素材の味が生きて美味しい〜。正直、ウズ外食で美味しいと思ったのは初めてでした。

どの面から見ても、本当にラッキーでうれしい旅。これから何かに生かしていかなくては。ブログも、と思うのですが、情報量が多すぎて、まだ整理がつきません。ヒヴァのタイルも独特で知りたい、調べたいのですが、これはという資料にまだ出会えません。

前置き長過ぎですね。まとまらないけれど、書けないまま、また日がたってしまう。今回は、インデックス的な回にしたいと思います。これだけでも、迷いそう。でも、とにかくアップ!それが大事!(と開き直ります。。)


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ウルゲンチ空港、細部の工芸パワー!


まずはタシケントから国内線でウルゲンチ空港へ。規模が大きいとか豪華とかではありませんが、ここでもうテンションアップ!何これ〜!?このタイル、この手仕事!でも、あ〜、誰も見ていない。残念だ〜。

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(空港にて。柱回りにタイル!!!しかもクエルダセカ!輪郭を描いた中に顔料を盛り上げるように入れる。濃紺と落着いたターコイズ青と白。ヒヴァ、ウルゲンチのタイルでは、この3色の組合せをたっぷりと見ることになります)


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(空港にて。写真がボケていますが、壁面の通気孔のようなもの?機能としては装飾する必要はないし、小窓の中はさらに小さくて見えないというか、それ以前にこれを見る人は誰もいない。が、木と思われる素材が複雑に組み合わされている。ホラズム凄し、テンション上がりました)


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(空港にて。壁面の目立たない部分だったと思う。誰も見ないで通り過ぎて行く。漆喰のレリーフ。幾何学模様と花模様が組合せられている。このパターンも、その後たっぷりと見ることになります。花びらの中など細密)


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ヒヴァ、イチャンカラ! 結婚シーズンのホラズム


ウルゲンチからヒヴァへ。ヒヴァ市街地は1990年にユネスコの世界遺産に。イチャンカラ(城壁の内側)は観光シーズンには人で溢れます。ホテルやレストランも休業する冬季ですが、それでも地元客や、この時期に多い(=出稼ぎなどから帰り親族が揃うため)という地元カップルの結婚練り歩き(〜聖なる場への礼拝)の人並みで賑わっていました。


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(ヒヴァの典型的なイメージはこちらでは!西門を入り陶の案内看板と26mの高さのカルタ・ミナル)


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(イチャンカラにて。一日に何十組?次から次へ。カップルを先頭に親族や友人たちが賑やかに。花嫁は白のウエディングドレス、新郎は黒のスーツ。マイナスの気温の中で根性!温かそうなケープを纏う新婦も。それもまた可愛かったです)


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(ウズの結婚式に欠かせない映像記録担当。その後、何度もビデオを見て愉しむことに。参列者のファッションはフォーマルもあれば普段着的な人も。寒いので女性はブーツなどで防寒)


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(上段左:5000スム札!これがあって便利でしたがウズではお札を数えるのに疲れてうんざり→100ドルでもそう言ってみたい/上段右:開いてて良かったレストラン。ラグマンは見た目よりさっぱり。ナンは薄くて食べやすい/下段左:木工も素晴らしい!/下段右:毛糸の靴下など。女性たちはつねに手を動かして何かを制作!)


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(パフラバン・マホモッド霊廟にて。今回イチャンカラでもっとも長くいた聖所。3日間通って、ひたすらタイルを見ていました。結婚式のカップルも礼拝に続々と。青いタイルと花嫁の白いドレスの対比が鮮やか)


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装飾タイル、陶芸


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(パフラバン・マホモッド霊廟にて。タイル!ヒヴァの建造物の魅力は、土色のレンガと青いタイルの組合せ。サマルカンドなどの青一色の世界とはまた違う乾燥地帯ならではの味わい、中世的な空気を感じます)


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(パフラバン・マホモッド霊廟にて。ドームのある小部屋。パフラバンでは図柄のデザインを見続けたけれど、謎)


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(ヒヴァのタイルにヒミツあり。後日ゆっくり)


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(陶芸工房訪問にて。写真はほんのさわりです。回をあらためて、しっかり書いてみたい。その前に要レコーダー起こし!(*_*;;;))


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工芸、暮らし、人、食、たくさんの出会いと発見!


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(イチャンカラの路地で出会ったカップル。え?中世??いくらなんでも、出来過ぎでしょう!?聞けば、何かの撮影だったようですが、コンデジ写真にも気さくに応じてくれました)


写真コラージュも今回用にたくさん用意したけれど、いつものように長くなりすぎ。このあたりで締めます。旅行全体で写真は1600枚ほど、それほど多くないのですが、出会った内容が濃くて、インデックスにするのも1回では無理でした。。ゆるゆる行きます!
# by orientlibrary | 2014-12-24 23:41 | 中央ユーラシア暮らしと工芸

音楽、美術、料理、そして多治見からヒヴァへ。

こんなに間があいて、、しかも大急ぎ、、。遊びに来てくださっている皆様、ごめんなさい!いろいろなところに行ったり、見たりはしていたんですが、アップできていませんでした、、。今回は久々なのにざっくりです。本当にこれではいけません、、次回にご期待ください!!

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モザイクタイルのまち笠原で工場見学!


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(多治見笠原タイルの製造工場とタイルの原料工場を見学会に参加。なかなかできない体験です。関係者の皆様に感謝!工場内は安全面から写真撮影は禁止で、写真がないのが残念ですが、たしかに集中して見学することが必要と感じました)

工場見学なんて、めったにできないことです。見学して感じたのは、タイルは人が作っているということ。これまでイスラーム装飾タイルオタクとしては、製品のタイルはもっと「工業製品」だと思っていました。けれども、冬でも暑さを感じる工場、多治見の暑い夏はどんなに大変かと思いました。多くの行程で人の手がかかっていました。本当に発見でした。原料工場も興味津々。「土からできるタイル」を実感しました。

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(多治見の晩秋。いいなあ、多治見!)

多治見、笠原、意識して見ていると、街の各所にあるタイルが目に入ります。レトロなショーウインドウの中、製作中のモザイク作品、モザイクの工房などなど。今回の工場見学や、このところの活発なタイル談論に触発され、タイルを見る視点が少し変わってきました。

モザイクタイルの生産量では日本一を誇る多治見市笠原町。町は建設中の「モザイクミュージアム」オープンに向けて、モザイクやタイル愛で盛り上がっている様子。いいですね〜。

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ウズベク料理教室で、ナン、ソムサ、ショルヴァづくり!


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(ウズベク料理教室です!主催するのはSATVALDIEVA香織さん。3回目(ナンとコゴルマショルヴァ)と、4回目(トイショルヴァとかぼちゃソムサ)に参加しました。トイショルヴァは結婚式の日、朝ごはんとして来客をもてなす重要な料理だそうです。)

ショルヴァはスープ。コゴルマショルヴァもトイショルヴァも、やさしい味わいでおいしかった!化学調味料などはまったく使わないのに、旨味があるのに驚きました。とにかく玉ねぎをよく炒めること、長時間ゆっくり煮込むことがコツのようです。

そして、、ナンのおいしいこと!お持ち帰り分を冷凍して、温めて食べれば、ウズだ〜!!上に乗せるゴマ状のもの=セドナのちからがすごい。一気にウズです。ソムサも中央アジアならでは。野菜好きなので安心して食べられてうれしい。編み込み包みがうまくできなかったけど、焼き上がればどんなかたちでも許される感じで、ほんと楽しい!ハマります。

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イラン音楽、幽玄のなかのパッション、虹色の不死鳥


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(クーフザード・シューレシュ・ラアナーイー( Koohzad Shooresh Ranaei)さん。1986年生。10代前半期より数々の音楽フェスティバルで優勝し、2010年のイラン若者音楽フェスティバルでは、イラン古典音楽、地方伝統音楽、西洋音楽を合わせた全部門より最優秀の座を獲得。ケルマーンシャー州出身秀才リストに名が掲げられる)


「25年間音楽をやっている28歳」「16の楽器をプロフェッショナルに演奏できる」音楽家。間近にその演奏に触れ、感動!!初めての楽器でも数分で把握し、演奏がなめらなにかたちになっていく。音楽が何よりも好きだという、その心持ち、魂が熱く伝わってきました。

シューレシュさん、機会を作ってくださったチェシュメさん、セッションの音楽家の皆さん、すばらしい音楽体験を、どうもありがとうございました!イランの音楽状況が変化し、素晴らしい音楽を国内外の多くの人々に届けられますように。

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ユーラシア・トラディショナル・ミュージック


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(トゥバ音楽演奏家寺田亮平さんが企画実施する「ユーラシア・トラディショナル・ミュージック」。4回目を迎えた今回は、「イラン・トゥバ・南インド  ~ユーラシア・トラディショナル・ミュージック」と題して、中東・インド・シベリア - ユーラシア大陸各地に伝わる伝統音楽の歌唱と演奏を愉しむことができました。寺田さん、出演者の皆さん、ありがとうございました)

寺田さんのホーメイ、イギルなどの演奏から始まり、南インド、イランへ。世界の音楽好きにはうれしい時間です。個人的には、南インドのガダムという壷のようなパーカッションを用いた演奏が衝撃でした。パーカッション系が好きな上に、土族には壷というのがたまらない。口琴モールシンもエレクトリック。カルターナカ音楽、食わず嫌いでした。すごいです、この世界。

イラン音楽でゲスト参加したKEIKUさんのセタール、その間、私、息をしていなかったかも。スピリットが伝わってきました。これが音楽を聴く真髄のような気がします。

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「曖昧な景色」の眼差し


インドネシアの蒼い空の下での時間、経験。その濃厚な土地の息吹を芳醇な表現に昇華し続け、鋳造彫刻で追求する梶浦聖子さん。中央アジア、烈風のオアシスで、民族造形の息吹を求めて楽器職人として過ごした日々を糧に、土地の特性と文化。その背景への考察を漆芸で試みる中村真さん。お二人の展覧会「曖昧な景色」がありました。

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(展覧会にて。自作の!ドゥタールを弾く中村さん)

人を、時間を、経験を、大事に、温かく、やさしく、包容する世界。独特な空気でした。そして、心地よいものでした。そのことを私はうまく表現できません。中村さんがブログの中で語ってくださっています。「Ambiguous Horizon、記憶の記録:」。ことばも深いです。

中村さん、昨年ウズベキスタンでの貴重な経験のお話をうかがいながら、原稿化が遅れていて本当にごめんなさい!今回の展覧会、オープニングの時間の質、深いのです。私のチャチャチャとやってしまうやり方というかクセというか、そういうものと違う深さがあるのです。でも、きっといつか書けると思います!

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益子でリシタン&銀座の中東キッチン


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(上=益子陶器市でのリシタン陶器/下=銀座ミシュミシュ)

益子です。秋の益子陶器市。ウズベキスタン・リシタンの陶芸家ディヨルさんが来日して出品しているとのことで、バスで出かけてきました。秋葉原から益子への高速バス、早朝から長蛇の列。人気ですね。

土色の陶器市の中に、青。ディヨル君とお父さんのバフティヨルさんの作品。なつかしいな。左上の鉢が好きで入手。バフティヨルさんの絵付けが好きなんです。ディヨル君は構図のセンスが抜群です。

下の写真は、銀座にこの夏オープンした中東キッチン「MishMish」。アンズですね!シェフが一人で調理や接客。志の店づくり。日本人に食べやすい味付けになっていて、リーズナブルなお値段。女性客で満員でした。

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オスマン朝陶器とタイル&19世紀のタイル


青のfacebookで、オスマン朝タイルの花模様から始まり、オスマン朝シリーズをちょこっとやっていました。

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(ブルー&ターコイズの皿、イズニック、1535〜1540/縁のない皿、イズニック、16世紀中頃。白地にコバルト青とターコイズ青の絵付け、透明釉。センターに三房の枝付き葡萄、大きな葉と蔓/円筒形多彩大型ジョッキ、イズニック、16世紀後半/イズニックのタイル、多彩下絵付け・白地に透明釉、オスマン朝16世紀後半/トプカプ宮殿壁面タイル。五弁花と比べると自然派的で落着いた印象/オスマン朝、16世紀半ば、初期のブルー&ホワイト様式から多彩色の時代への過渡期で「ダマスカス手」と呼ばれるグループに属する)

その後、リンクがきっかけで19世紀のタイルに。こちらはコーカンド。

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(19世紀ウズベキスタンのタイル一例。当時のウズベク3ハン国のひとつ、北東部のコーカンド・ハン国。南進するロシア帝国に押され、1868年ついにロシアの属国に。コーカンドの君主となったフダーヤール・ハンは、1863年、コーカンド市内にロシア様式を取り入れた新たな宮殿を造営。多色で独特な色彩感覚、大振りなデザイン)

そしてブハラ。

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(19世紀後半、ブハラ郊外にあるシトライモヒホサ宮殿のタイル。ブハラ伝統様式にヨーロッパ様式を加えた建築と装飾)

ヒヴァ!

そんなわけで、19世紀、ロシアやヨーロッパに押され、その影響を受けたタイル、ということで書いていたのですが、、ウズベキスタンらしい発展をしたもうひとつのハン国があります。ヒヴァ・ハン国。17世紀前半からヒヴァに遷都し、遷都後の首都の名前に由来する「ヒヴァ・ハン国」の名称で呼ばれます。

と、ここまですごいスピードで書いてきましたが、、行ってきます! ヒヴァ、ウルゲンチに。MAXマイナス30℃。寒がりなのでドキドキですが、ここまできたら覚悟をきめました。人生最寒。青いタイル、ホラズム陶芸、ウズベキスタン工芸に会いに。行ってきます!
# by orientlibrary | 2014-12-07 22:22 | 世界の陶芸、工芸