イスラムアート紀行

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アフガン楽士 アミール・ジャン

【南西アジア音楽の宴】・国際交流基金

アフガンの伝統音楽師アミール・ジャン。パシュトウー語で歌う祖国の歌、恋人の歌、ダリ語で歌う兵士の歌など。

日を変えておこなわれた高円寺・JIROKICHIでのライブでは、さらに浸れた。日本のジャズミュージシャンとの競演もパワフル。

この人はすごい。CDも買って聴いたが、CDは哀しい感じが強くて、ナマで聴く&見るときの少しとぼけたような明るさやしなやかさを感じにくいのは残念。

バングラデシュのバウル、歌い手さんは上手なのだが、何かキレイすぎてなじめなかった。

インドの伝統と現代との融合を試みるインディアンオーシャン。フュージョンのような感じで抵抗があったが、底流にインドがあり次第に引き込まれた。
# by orientlibrary | 2003-09-30 01:07 | ウイグル/アフガン

アフガニスタンの記録映画

【もうひとつのアフガニスタン カブール日記1985年】
【在りし日のカブール博物館 1988年】
【よみがえれカレーズ 90年】・土本典昭

「カブール日記」は、85年、内戦下のカブールの市民生活の記録。73年王政から共和制へ。79年ソ連侵攻。82年に民主共和制へ。日本は欧米などとともに「傀儡政権」として国交をほぼ断った。

土本監督は、兵士が銃口を花束で飾っていることを知り、アフガンに引きつけられたという。剣と花は細密画の定番。中央アジア、ペルシア、トルコなど、花と武器を愛するのは日常的な感覚だと思うが・・・。それにしても、当時のアフガンの小学校の英語教科書の最初の例文が 「This is my gun」 だったのには驚いた。

「在りし日の〜」は、93年に破壊されたカブール博物館の収蔵品を映像に納めた貴重な記録。ヘレニズムの仏教彫刻や世界各地の貴重な古代の工芸品など。まさに文明の十字路だったアフガニスタン、その在りし日。

「よみがえれカレーズ」は、アフガニスタンがその内戦の苦しみから抜けだそうと新展開をはじめた88年の春から秋にかけての記録。カレーズ(地下水道)は何百年もの間、大地を潤し、人びとに恵みをもたらしてきた。帰国した難民、モスクの修理に精魂を込める職人、カレーズの水を絶やさないように懸命な農民、バザールで働く子供たち、和解工作を図る元反政府ゲリラなど、日々を生きるアフガニスタンの人々。アメリカが「対テロ」として爆撃した下には、こういう人たちの暮らしがあった。イラクでも同じだ。
# by orientlibrary | 2003-07-24 01:06 | ウイグル/アフガン

遙かなるクルディスタン

【遙かなるクルディスタン】・BOX東中野

トルコ国内には1200万人のクルド人が暮らしていると言われるが、しばらく前まではクルド語を話すことも禁止されていたそうだ。住民が強制退去させられ廃墟となった村は3000以上、多くの村人は大都市に移動、スラムに住み抑圧や差別を受けているという。映画は都会の片隅に生き政治や社会に翻弄される貧しいトルコ人とクルド人の二人の青年の友愛を描く。廃墟となったクルドの村への旅が、見る者の心をしめつける。

04年にトルコ東部を旅行したとき、クルド人の住むエリアには、旅行者でも感じる重い緊張感があった。トルコの中の一民族として生きることの不条理さ、鬱屈とした気分、これに対するトルコ人の脅かされるような不安感のようなものが、国境付近の町や村の空気を重くしていた。
# by orientlibrary | 2002-11-30 01:05 | 美術/音楽/映画

ユーラシアの音楽会

【音の回廊 東西擦弦楽器の出会い】・東京オペラシティ

NPOユーラシアンクラブの企画主催。中央アジア一帯で幅広く演奏されるキジャック(4弦を弓で弾く)は、ヴァイオリンの起源とも言われている。モンゴル固有の楽器・馬頭琴(2弦)の起源もこの地域、日本の琵琶のルーツもクシャン・バクトリア地域と考えられているそうだ

東西交易の要衝である中央アジアのオアシス都市一帯をルーツとして、楽器も音楽も東西に伝わった・・・ユーラシアの民族との交流活動を地道におこなっているユーラシアンクラブの代表である大野さんの視点、感性、行動力がコンサートに結実した。

キジャックの演奏家ボハディルさんは、ウズベク旅行時にブハラの街で演奏していた人と似ているなあと思っていたら、やはりブハラの人。世界は狭い?
# by orientlibrary | 2002-10-31 01:02 | 美術/音楽/映画

岡山オリエント美術館へ

【魅惑のトルコ陶器】・岡山市立オリエント美術館

ビザンティンからオスマン帝国までのトルコの陶器展示。イズニク、オスマントルコの陶器と建築装飾タイル、ビザンティン陶器、オスマン期シリアの陶器、並河萬里さんの建築写真パネルなど。

イスタンブールを中心に、エーゲ海を囲んでバルカン・アナトリア両半島にわたる地域では、ビザンティン帝国に続いてオスマン帝国が栄え、すぐれた陶芸の伝統が生まれた。特に16世紀イズニク窯の製品は、白く硬質な下地に鮮烈な赤や濃紺などの色彩で優美な蔓草や草花を描き魅力的。

イベントでビザンティン陶器の絵付けに挑戦。中世まで主流であった線刻・掻き落とし技法を体験した。焼成したものを自宅に送ってもらい、今は玄関に飾っている。喫茶ではトルコのアップルティーやパンも味わう。イベントが多く楽しい展覧会で、いい思い出になった。ラスター彩の陶板壁画を見られたことも嬉しかった。

この旅行では、京都・河合寛次郎記念館、倉敷・大原美術館などもじっくり見て、オリエント美術と陶器を堪能。
# by orientlibrary | 2002-08-31 01:01 | タイルのデザインと技法