イスラムアート紀行

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カテゴリ:インド/パキスタン( 41 )

ロハスもびっくり インド・自然素材の底力

●ナマステ〜! 明日から、土の聖地“常滑”にいってきます〜! タイルに浸ってきます〜! 中部国際空港もちょこっと見てこよっと(常滑にあります)。タイルについて、専門家にいろいろとお話も聞いてくるつもりです。乞うご期待〜! 

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●土記念で、写真(上)はインド・ヒマーチャルプラディーシュ州、農家の小屋の土壁。石を積んで作った階段の側面もきれい。屋根は石のスレート屋根だ。スレート屋根はヒマーチャルの家の特徴。日本の瓦よりもややグレーががっていて落ち着いた感じ。家々はヒマラヤの豊富な自然素材を生かして作られており、素朴で美しい。そして風景は、おだやかで日本の田舎のよう。カオス的魅力の”下界”とは、まったく違うインドの表情を見せてくれる。インドは本当に多様だ。

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●そして自然素材と言えば、はずせないのが「牛糞」でしょう。写真(下)は黄金色にかがやくインドの「ギューフン・ハウス」(勝手に命名、人が住むわけじゃありません)。美しい。こういうのが美しいと私は思う。乾きやすいとか合理的な理由もあるんだろう。でも何か美的感覚を感じる。生活空間を彩る気分を感じる。デザイン感覚を感じる。「ロハス」(今流行の”エコにも気を配ったライフスタイル”)もびっくりですよね!はははっ!
by orientlibrary | 2005-11-04 21:38 | インド/パキスタン

ラジャスターン 砂漠の美

[●タイルLOVE!の私だが、「布」と「テント」にも惹かれる。これらに共通項があるとすれば「皮膜系」?!(タイルは壁面装飾でありイスラム建築では壁は皮膜的なものと言える)

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(インド・ラジャスターンにて。色、柄、デザイン、メチャメチャお洒落!カッコいい!)

●「アートなどなどダイアリー」のなかでも書いているが、民族衣装というのは民族の美的感度の象徴であり、物語であり、アイデンティティであり、何者かが一目でわかるメディアだと思う。だから強烈だ。美しいだけでなく強い。男性の服装がシャツとジーパンになっても、女性たちが依然民族衣装で働いていたりするのは、女性の服装が「拠り所」のような意識が社会全体にあるからだろうか。

e0063212_2342353.jpg(インド・サンガネールの代表的な紋様 paul buti)●このところ、民族衣装にインスパイアされた欧米のデザイナーの作品展や、各地の民族衣装の展覧会を目にすることが多くなった。パリコレクションなどのテーマもエスニックなものが多い。「これってあの地方のじゃないの?」と思うようなものもある。特に昨今は、ミニマリズムからの揺り戻しで、手仕事が施されたものの人気が高まっている。布は今後もスタディしていきたい奥深いテーマだ。
by orientlibrary | 2005-10-05 23:37 | インド/パキスタン

ヒマラヤの見えるヒンドウー寺院

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*インド北部ヒマーチャルプラディーシュ州・パラムプル近郊にあるペジナ寺院。9世紀頃建立。ヒマラヤの白き峰、年月を経た石の色、サリーのオレンジ色。穏やかな表情の女性ふたり。渋い色や仄かな色よりも、華やかな色に心が癒される。西南アジア世界。
by orientlibrary | 2005-10-02 23:54 | インド/パキスタン

村の暮らしがイキイキ インドのペーパーマッシュ

●秋晴れの土曜、住まい好きの女性たちにインタビューする。話題は飛びながらも、皆さん上機嫌で元気に話してくれた。このように人に話を聞く機会が結構あるのだけど、いつも思うのは女性のコミュニケーション能力の高さだ。

●男女の違いをあれこれ言いたくないが、コミュニケーションに関しては女性の方がこなれている。、、、というと、そんなことはない、男の方が社会に出ているのだから、という反論がありそう。それがなかなか・・・男性は結構肩ひじ張ってる人が多いんですよ。こんなことを言っては格好悪いとか、低く見られてはイヤとか。

●女性は感じたままをリアルに話す。しかしじつは、その場の趣旨も察知し、起承転結がきちんとありユーモアもまじえるなど、スキル的にも高い人が多いのだ。このことに男性は本当に気づいていない。むしろ「感情的だ」ととらえている。能力は引き出し方次第じゃないかなあ、と思う。
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●さてその後、住まいのライブラリーでタイルやテラコッタの本を見てコピーを取り、帰りに書店で『CONFORT 8月号 いつもタイルは新しい』を買う。「タイルの基本」編が有難かった。ただ最近の施工作品例は、私には綺麗すぎてなじめなかった。この感じは何なんだろう。

*写真は、インド・デリーのフォークアートミュージアムで買ったペーパーマッシュ人形。サリー姿の女性がミュージアムの一角で、まるで自分の村にいるように自然な感じで作っていた。生活感のあるイキイキとした形と表情が好き。敷いているのはイランのペーズリー。
by orientlibrary | 2005-10-02 02:34 | インド/パキスタン

海岸寺院の生命力

18日・日曜日の「世界遺産」(TBS)が、「南インド・マーマッラプラム」を放映。パッラヴァ朝のヒンドウー遺跡群と、今も受け継がれている石工の技を紹介した。

神谷武夫先生の『インド建築案内』(TOTO出版)によると、タミルナードウ州・マーマッラプラムは「中世インド建築の揺籃の地」であり、「石窟寺院から石彫寺院へ、さらには最初期の石造寺院までを連続的に見せてくれる貴重な地である」という。
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私は、この本を持って南インドに行ったのだが、インド人のベテランガイドさんさえ知らない寺院や建築がたくさん。「この寺はこんな名前なのか」とメモしていたというスゴイ本なのだ。

ベンガル湾に面した「海岸寺院」は8世紀建立。潮風の強い海辺に千数百年も建ち続けるというのは石ならでは。さすがに摩耗 しているが、角が取れ丸みを帯びた姿には独特の風情があった。とても好きな寺院だった。
それにしても・・・昨年12月の津波はモロにこの寺院の周辺を襲ったはずだが、無事で本当に良かった。建造物にも生命力というものがあるのかもしれないな。
by orientlibrary | 2005-09-19 02:43 | インド/パキスタン

フンザの花模様

写真が多いとページが重くなるので、今日はささやかに。e0063212_194141.jpgパキスタン北部、桃源郷ともいわれるフンザの織物のボーダー部分の一部。本体の花瓶模様ものびのびと大胆で華やか。次の機会に。
by orientlibrary | 2005-09-18 01:21 | インド/パキスタン

パキスタン・ガールの”目力”

3連休のスタート、パキスタン・ウッチュの少女の写真とともに。
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「目力」は「めじから」と読み、印象的で魅力的な強い目の意。女性誌で、マスカラなどによるアイメークの効果を表現する際に使われる。

パープルのスカーフが似合うウッチュの女の子、メークしなくてもこの目力。整った眉のかたち。ちょっと強気な口もと。

「キティちゃん」には何の興味も示さなかった。
by orientlibrary | 2005-09-17 03:23 | インド/パキスタン

イケメン予備軍!

張り切って「世界の美男美女シリーズ」と銘打った私だったが・・・

マイフォトからのイケメン探しに、こんなに苦労するとは思わなかった。 どこにもいなかったということか?!パキスタンとかは「ちょっと濃いジャニーズ系」のるつぼなのだが・・。こうなったら『ヒマラヤ美少年図鑑』のKさんに1枚借りなければならないのか?!

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そんなわけで苦闘の結果、この1枚に行き着いた。インド・ヒマーチャルプラディーシュ州にあるシーク教の寺院「アナンダル・サヒブ」で見かけた父と3兄弟、のうち、3兄弟。このお父さんが「インドのベッカム」みたいにカッコよかったのだが、写真で見た場合イケメンと言い切れるか、、、等々、仕事を横に置いて悩んだ私でした。

それにしても、3兄弟、すっごくかわいいでしょ!? 頭のお団子はシーク教徒の印。シークの男性は髪を切らずターバンの中に巻き込んでしまう。だから子供の頃から、お団子状態にしながら髪を伸ばしていく。全体にシーク教徒はかなりイケメン比率が高いと思うが、このキッズたちからもそれは伝わることでしょう。
by orientlibrary | 2005-09-13 00:13 | インド/パキスタン

アジアなプチネタ2題

[その1・ローダーヘルメット?!]

朝日新聞によると、経済成長著しいインドでユニークなヘルメットが浸透中だという。

インドで驚くのは、建設現場で皿のようなものに石や土を入れ、頭に載せて運ぶ人たちの姿。一度に運べるのはわずか。何度も何度も往復する。男性はターバンなどで頭を守り、女性もサリーをうまく使って運んでいるのをよく見かけた。機械がないためだという。大変だなあと思う一面、頭でバランスを取る器用さに感心もしていた。
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ところが、経済成長でビルや住宅建設が盛んななか、安全意識の高まりから、ついにヘルメット着用が義務づけられたらしい。といっても、頭でものを運びたい。で、できたのが「搭載用ヘルメット」なるもの。「皿がちゃんと載っているかわかりにくい」と現場の評判は今ひとつとか。

[その2・「アラジン魔法のえび」を加工する]

日経流通新聞によると、日本の某社が発売した「アラジン魔法のえび」は、塩分濃度が高い紅海沿岸で養殖されるためアミノ酸を多く含みうまみがあると人気だそうだ。

商品についてはササッと読んだのだが、気になったのが「(サウジアラビアの)現地労働力が不足しているため、加工はタイでおこなっている」というくだり。

ん?・・・サウジアラビアは若者の失業率が高いと聞いたことがあるが・・。えびの加工ではダメなのだろうか。流通や経済の記事を読んでいても、何かこういうところが気になってしまう。湾岸諸国の職業観って、どんな感じなんでしょう。ご存じの方、教えてください。
by orientlibrary | 2005-09-08 19:07 | インド/パキスタン

インドの絞りにクラクラ・・インドは染織の聖地だ!

【世界の絞り】・文化学園服飾博物館

絞りは模様染めの最も素朴な技法とされ、糸で括る、縫い絞る、型で圧縮するなどの様々なやり方で世界各地で作られてきた。正倉院にも、括り絞りや縫い絞りを施した裂がある。

日本、インド、インドネシア、アフリカ、案ですなど世界の絞りを展示。日本は鹿子絞りやつまみ巻き上げ絞りなど世界に例を見ないほど多様な絞り方があり、展示の多くを占めていた。アフリカの藍染めの絞りも素朴でいい。インドネシアも。

でも何と言っても、圧巻はインド。ラジャスターンやグジャラートの華やかな絞り。圧倒的な手仕事の細かさと高い美意識が発現する大胆な色使いなど、やはりインドは染織文化の聖地。美しい。
by orientlibrary | 2005-08-30 22:03 | インド/パキスタン