イスラムアート紀行

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海岸寺院の生命力

18日・日曜日の「世界遺産」(TBS)が、「南インド・マーマッラプラム」を放映。パッラヴァ朝のヒンドウー遺跡群と、今も受け継がれている石工の技を紹介した。

神谷武夫先生の『インド建築案内』(TOTO出版)によると、タミルナードウ州・マーマッラプラムは「中世インド建築の揺籃の地」であり、「石窟寺院から石彫寺院へ、さらには最初期の石造寺院までを連続的に見せてくれる貴重な地である」という。
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私は、この本を持って南インドに行ったのだが、インド人のベテランガイドさんさえ知らない寺院や建築がたくさん。「この寺はこんな名前なのか」とメモしていたというスゴイ本なのだ。

ベンガル湾に面した「海岸寺院」は8世紀建立。潮風の強い海辺に千数百年も建ち続けるというのは石ならでは。さすがに摩耗 しているが、角が取れ丸みを帯びた姿には独特の風情があった。とても好きな寺院だった。
それにしても・・・昨年12月の津波はモロにこの寺院の周辺を襲ったはずだが、無事で本当に良かった。建造物にも生命力というものがあるのかもしれないな。
by orientlibrary | 2005-09-19 02:43 | インド/パキスタン