イスラムアート紀行

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アーモンド、ジャカランダ、辛夷・・・春の花の旅

世界一の長寿国日本、ご長寿の方々が元気です。最近、文芸誌などで「長寿俳句、短歌」といった特集も見られます。90歳代、100歳代の方々の作品。みずみずしい感受性で、おおらかに詠み上げます。私の好きな作品をいくつかご紹介します。

   ・ 雨降ればこぞりて自己を主張する庭石よ雨の降るはよろしき(93歳)
   ・ 樹は音に草は姿に春めけり(102歳)
   ・ カーナビにいざなわれゆく恵方かな(94歳)
   ・ 初蝶を前にうしろに嬉しき日(95歳)

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専門家ではない普通の人たちが、周囲の自然や暮らしを言葉にする、それを楽しむ、皆で味わう。定型文芸に対してはきびしい意見もありますが、定型だから文学を専門としない普通の人にも作りやすいのです。

いいことじゃないですか!?私は俳句などの文芸は、日本が誇れるもの、「日本のいいもの」だと思います。花の季節でもありますし、ご長寿文芸の背景として、花の写真をいくつか。

モロッコの2月、“アーモンド”の花が満開でした。一瞬桜かと思うような一面の白の花世界。カスバなどの土色の景色を、淡く彩っていました。

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オーストラリアや南アフリカが有名な “ジャカランダ” 。紫の桜とも言われるそうです。原産地が南アメリカであり、暖かいところが多いのかと思っていましたが、4月のインド北部ヒマーチャル・プラディーシュ州の山間部でも、よく見かけました。「山桜」のような風情。凛とした美しさがありました。

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木の花が好き。白い花が好き。だから“コブシ”や”白木蓮“が好きです。コブシの深い白色とポワンとした質感に惹かれます。韓国李朝の白磁を連想します。とくに日本民芸館(東京・駒場)にあるコブシは、この季節になると一度は見に行きたくなります。今年の民芸館のコブシです。&普通の人の春の感じ。恥ずかしながら、、。

・ 菜の花にそよげる風は海を越え南の国から旅をした息
・ 辛夷咲く李朝白磁の肌の宵  
・ 街ひとつ物語めく朧かな
・ 詩のように聞く異国語や木の芽時  
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by orientlibrary | 2006-03-25 01:34 | 日本のいいもの・光景