イスラムアート紀行

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日本のタイル〜文京の銭湯「おとめ湯」&笠原タイル予告少々

多治見・笠原 土の旅

土(つち)の東濃、多治見旅、今回もたくさんのやきものやタイルに触れ、ステキな方々と出会い、語り、歩き、吞みました。日本一暑い町の座を一時的に四万十に譲った多治見ではありますが、もちろん熱暑覚悟で参上。ところが連日の20℃台。涼しくて動きやすく、夜などは肌寒いくらいでした。

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(サワリのみですが、、多治見市陶磁器意匠研究所、幸兵衛窯、セラミックパークMINO)

でも、気持ちは熱波!会った方々の熱いこと。いやはや、ハンパないです。そして、なんと今回は、一時帰国中のイスタンブル在住絵付け作家チニチニさんと一緒だったんですよ〜!
「青の魅惑」展でお世話になったチニチニさん。あの時は重い壷や皿をかついでイズニックやキュタヘヤを歩きましたが、日本のタイルの町を一緒に歩ける日がくるなんて、、本当にうれしかったです。

ですが、多治見のお話は次回に。今はあまりに未消化。日本のタイルについては、まったくスタディしてこなかったので、呆然としています。が、これはおもしろくなりそう、という予感。日本のタイル、和なんですよ!色やかたちが。これから少しずつ書いていきますね。

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(笠原にある「モザイク浪漫館」。今回はチラリと姿のみ。これから少しずつ調べて書いていきます)

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今日の話題に行く前に、お知らせを二つ。多治見の宝石「幸兵衛窯」、今回もうかがって夏のしつらえを堪能しました。幸兵衛窯といえば「ラスター彩」で有名。7月にはテヘランで「里帰り展」も。そのラスター彩の展示と、数ヶ月密着というテレビ番組の放映です。やきもの好き、ペルシア陶器ファン、ラスター彩マニア、いえいえ、皆さん、この美しいやきもの&その製作の現場やテヘランでの模様を見ましょう!

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(左上:「七代加藤幸兵衛茶陶展」カタログ表紙/他の3点は幸兵衛窯展示品)

(1)「七代加藤幸兵衛茶陶展」<併催>「ラスター彩イラン里帰り展」
*日時:2013年9月12日(木)〜18日(水) 午前10時〜午後8時(最終日は午後4時まで)
*場所:京王百貨店新宿店 6階 京王ギャラリー
*内容:七代幸兵衛さんの新作茶陶百余点の展観。ラスター彩を中心としたペルシャ陶技をはじめ、今回は美濃桃山陶も。また京王ギャラリー前特設会場にて「ラスター彩イラン里帰り展」として、イラン国立博物館での出品作40点を帰国後初めて展示。

(2)「ラスター彩、故郷に還る 〜 陶芸家・七代 加藤幸兵衛の熱き思い」
*日時:2013年9月21日(土)16:00〜17:15(75分)
*放送局:テレビ東京系ネットワーク(全国放送/テレビ愛知開局30周年特別番組)

<当ブログ内 関連記事>
□ 眼福の幸兵衛窯。新緑眩しい美濃を訪ねて
□ セミラックパークMINOと美濃のやきもの


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おとめ湯 見学会

今回は、銭湯です。「おとめ湯 見学会」(主催: 文京建築会ユース)に行ってきました。本日36℃超え、あふれるほどの見学者、銭湯内はサウナ状態。すごい熱気でした。

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本年6月30日をもって惜しまれながらも60年の長い歴史に幕を閉じた文京区千石の ”おとめ湯” 。

都内で残り少ない中庭のある豪華な造りで、富士山の溶岩石に、大きな1本ツツジ、その下を泳ぐ立派な鯉は入浴しながらも覗き窓から見ることが出来ます。丁寧なコテ装飾のツルがいたる所を舞う様子はまるで極楽浄土。可愛らしいピンクの漆喰壁に唐破風、格天井…古典的な銭湯のモチーフは勿論、銭湯全盛の華やかさを残す特有の仕掛けにあふれた、極上の癒し空間です。

近日中に解体の可能性が極めて高いこの建物を、この度、おとめ湯さんのご理解の元、大変貴重な公開の機会を頂きました。この機会を通し、移築、部分的移設、保存をご検討頂ける方を急募しております。

徹底された清掃により、タイル絵やコテ絵などが美しい状態で保存されています。

この地域を育んだ銭湯文化、地域の遺産を実際にご覧になれる最初で最後の機会となります。是非ご覧下さい。(以上、「おとめ湯 見学会」案内より)
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銭湯への興味の元は、やはりタイル、そして鏝絵です。おとめ湯には中庭もあり、ちょっとしたリゾート!見学会では、建築家や学生でつくる文京建築会ユースの皆さんによる資料、図面も紹介されており、銭湯文化を垣間みることができました。資料の詳しさはさすが!以下、情報はユースさんの資料を引用、参照させて頂いています。

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(1954年創業。当時の銭湯経営者たちが華やかさを競った名残で正面入口の唐破風(からはふ)には千鳥が舞い、つがいの鶴が鏝絵で描かれています。文京区で営業する11の銭湯(おとめ湯廃業で現在は10)の冊子も。写真がきれい。ユースさんではネット販売も考えているそうです)

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(湯ぶねのタイル絵。章仙絵付けの号。創業時のまま。九谷のタイル製造者のもの。昭和30〜40年代には九谷焼タイルは高級ブランド。贅沢さを競う銭湯経営者がこぞって飾った。このような良好な状態で残っている章仙絵付けは珍しいそうです/中庭が見える洗い場/白のタイルも清潔感/昭和な感じの方形タイル。落着いた印象。体重計も)

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(銭湯の舞台裏、初めて見ました。薪をくべて炊く窯。大きな箱状のもののなかを通っていく。煙突までは距離がある。地下を煙が通っていく仕組み?右上は覗き穴。最後の客が出たのを確認するのだそうです/下は銭湯研究で有名な町田忍さんのトークの模様。下真ん中の黒いTシャツの方がおとめ湯オーナー。おとめ湯は徹底清掃で良好な状態を長く保ってきました/右下、「ゆすり、たかり、押売 御断り」。昭和)

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(煙突掃除の箒。さすがに長い/唐破風アップ。粋だ〜。/脱衣所も縁側があり、ゆったりした感じ。格調高い折上げ天井はあまりの暑さで写真撮り忘れ。残念!銭湯に折上げ格(ごう)天井はビックリ/うちわも昭和。全体に懐かしい。レトロ。こういう見学会に多くの人が集まる、そういう時代なのかな)

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(文京建築会ユース制作の冊子より。好みの3冊を購入/歌舞伎湯=このモザイクタイル、冊子で見ても質感の良さが伝わる。図柄はノイシュバンシュタイン城。浴槽の青いタイルも素敵/右下:白山浴場=これまたオシャレ!旅行好きのオーナー母がインドに行き帰国後に現地のイメージをスケッチして作成したというモザイク画。色合いも好き/真ん中=文京の銭湯のタイル。シック/右上:おとめ湯でポイントで使われていた花模様のタイルもかわいい)

寺社仏閣を模した「宮造り銭湯」は、東京特有の形式だそうです。最初の宮造り銭湯は大正12年、関東大震災のあと、焼け野原になった墨田区の土地で、銭湯建設の依頼を受けた宮大工の技術を持つ棟梁・津村享右氏が、多くのお客さんを呼ぶために今までにない銭湯を建ててみようと考えて作ったのが最初。たちまち評判となり、次々と同じ造りの銭湯ができていったのだそうです。

タイルと鏝絵を見に行ったのですが、銭湯そのものの魅力にも浸ることができました。いい汗でした。文京建築会ユースの皆様、ありがとうございました。千石(〜周辺)、かわいい雑貨店、不思議なカフェもあり、楽しかったです。
by orientlibrary | 2013-09-01 22:37 | 日本のタイル、やきもの

ティムール朝時代の陶器 染付への憧れと中央アジアのおおらかな美

ウズベキスタン陶器、18〜20世紀、14〜16世紀、9〜12世紀、、どれも簡単には書けないです。そう言っていたら何も進まないので、ティムール朝時代のごく一部のみの今回。文章は、いくつかの資料より、抜き書き、あるいは要旨抜粋です。自分でまとめる力はまだなし(悲)。いつか自分の言葉で書きたい!

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(皿/牡丹模様/15世紀/ウルグベクマドラサ、サマルカンド、ウズベキスタン/『ARTISTIC CERAMICS OF UZBEKISTAN』より引用)

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「中央アジアのイスラーム陶器と中国陶磁器 序章」(杉村棟さん/『シルクロード学研究7 (1999)』 より

「中央アジアにおけるティムール時代の建築遺構と装飾タイル」、今も何度も読み返している杉村棟先生の論文。掲載されているのは『シルクロード学研究7 中央アジアのイスラーム陶器と中国陶磁器』。この資料集を奈良で見つけたときは狂喜しました。その発行から十数年経ち、海外や日本での中央アジア陶器研究もきっと進んでいるでしょう。今後、資料見つけていきます。

<概論>
・ 中央アジアにおけるティムール支配時代の工芸品は、建築遺構や写本挿絵に比較して現存資料が少ない。 北米を中心に過去(1999年の論文)10年ほどの間に北米を中心にした研究者たちによりティムール朝時代の文化の再評価が行われ、まず建築に関する総合的な研究成果が発表された。史書や研究も活発になり、ティムール朝美術工芸の展覧会も開催されるに至った

・ ユーラシア間の文化交流は、近世大航海時代に活発化した。陶磁器類は海上ルートにより大量に運ばれるようになった。 当時中央アジアと明の間の交易が陸路を通じて行われていたことは明らかにされているが、内陸の中央アジアで発見されている陶磁器が陸路からもたらされたものか海路からか定かではない

・ 中国とイスラーム世界の陶磁器が相互に刺激を与え合って発展を遂げてきたことは言うまでもないが、その顕著な例が、14世紀のモンゴル支配時代以降、盛んにイスラーム諸国に輸入された中国の青磁や青花磁器で、これを契機として一種の中国趣味をイスラーム世界の支配者層の間に引き起こしたのである
・ 白地にコバルトの青で施文したローカル性の強い釉下彩陶器が各地で盛んに製作され、こうした状況は、15世紀ペルシアの写本挿絵に青花風の陶磁器が盛んに描写されていたことによって立証されている

・ 中央アジアにおけるイスラーム期の遺跡の調査と研究については、少なくともソ連時代には数例を除いて西側にほとんど紹介されなかった。 15世紀の東方イスラーム世界の陶器の技法と装飾様式に関する研究は、イラン、トルコ、アラブ諸国等地域的に偏ったものとなり、中央アジアを含めた総合的研究がおこなわれていないのが現状である

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(皿/15世紀/サマルカンド、ウズベキスタン/『ARTISTIC CERAMICS OF UZBEKISTAN』より引用)

<ティムール時代の陶器>
・ 東方イスラーム世界の15—16世紀の陶器に関しては、中央アジアのサマルカンドやシャルリサブスの遺構に見られる通り、タイルが突出して発達した事実があるにも関わらず、陶器の現存資料がきわめて少なく、それがこの分野の研究の顕著は遅れの一因になっていた

・ 欧米ではイランの15世紀の陶器の研究、とくに中国の青花磁器の影響を被った白釉青彩陶器などの研究が進められており、ティムール帝国(中央アジア、イラン、トルコ、アラブ諸国の一部)全体に共通した「国際的なスタイル」の存在が明らかにされている

・ このタイプは、トルクメニスタンなどにおいて出土例が若干あるが、中央アジア、主にウズベキスタン(サマルカンド、ブハラ、タシケント)やカザフスタン(オトラル)を中心にしたローカル性の強い「地方的スタイル」が存在したことが確認された

<中国陶磁器に関する調査研究>
・ イラクのサーマッラ、イラン北東部のニシャプール、シリアのハマ、トルコのイズニック等、イスラーム世界各地から、唐・五代の白磁、青磁、元・明の青磁、青花磁器など各時代に陸路と海路によってもたらされた中国陶磁器が出土しているように、それが中東各地の支配者層に珍重され、陶工に大きな影響を与えてことはすでに知られている通りである

・ 中国の陶磁器が中東のみならず中央アジアにも達していたことは、1988年から10年計画でおこなわれた調査によって中央アジア各地の博物館に中国陶磁器及びその断片が収蔵されている事実が確認された

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(鉢、陶器、緑黒色で魚を青釉に下絵付け/イラン、ソルタニエまたはカシャーン/13世紀/見込みは左回りの魚が底部に向かう。鋸歯状のボーダー。側面は一つの大胆な植物モチーフ。魚は豊穣と良き未来のシンボル/『UZBEKISTAN』より引用)

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(左:染付魚藻文輪花盤/中国清時代/『トプカプ宮殿秘蔵東洋陶磁の至宝展』より) *右:皿/リシタン/1990年代/魚藻文 *リシタンで今も見る「双魚と藻」。中国の典型例写真がなくトプカプの清時代のもの。いかにも中国の文様がリシタンに?長く疑問だった。ウズベキスタン東部の陶芸の町リシタン、伝統の継承の証だろうか)

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(同じくリシタンの皿と鉢。左は1990年代、右は2010年代/西のイスラーム世界とも中国染付とも異なる東方イスラーム世界のテイストを感じる)

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(リシタン、2010年代/リシタンでは魚のモチーフが多い。多彩で自由にのびのび製作されている印象。魚と唐辛子やアーモンドが一体になったようなデザインも見かける。清らかな水に棲む魚は清浄と平和の象徴と聞いたことがある)

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「中央アジア美術の至宝」(アクバル・ハキモフ/ウズベキスタン芸術研究所所長/『偉大なるシルクロードの遺産』より)

<ティムール時代の陶磁器>
・ 14、15世紀になり、ようやく国土を再建し、巨大な帝国を築きあげたアミール・ティムールが政治の舞台に踊り出たとき、中央アジアの民衆は再び創作活動を始めた
・ それは、都市建設、建築、芸術、文芸、工芸が勃興した時代として特筆される
・ 肖像画、精巧な織物、豪華な刺繍、鋳造容器、武器、宝石などの手工芸も繁栄した

・ 陶器制作においては、白地にコバルト絵具を用いて自由奔放な絵を染め付けた中国の陶磁器の影響を受けてまったく新しいスタイルが形成された
・ 中央アジアの職人により制作された陶器はカシナと呼ばれる土着の陶土を素材として、ブハラ、シャフリサブス、ウルゲンチなどで制作されたが、その中心はサマルカンドであった

・ サマルカンドの碧青釉鉢はティムール朝陶器を代表するものであるが、輸入陶器の装飾方式を複製することから脱却し、独自の文様を探求した段階に相当した
・ 施釉陶器を制作した職人はティムール朝期の建築物に広く用いられた建築用装飾タイルの制作にも携わっていた

・ 14〜15世紀の工芸美術の発展は現地の職人と中東の職人の技に負うところが大きかった。この時期の装飾文様は絶妙の域に達していた
・ 陶器では多彩陶が残り続けるとともに、青地、もしくは白地の器面に黒色で画を描く、色調を押さえた単彩画も用いられた
・ 植物文と文字文を持つすべての模様構成は、驚くほど見事に器形とその分割に従っている。器面にはりめぐらされた幾何文、縁、縞模様は、バランスを保ちながら、連続した動きを見せている

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(タシケントのティムール博物館。ティムール朝時代陶器断片。中国染付に憧れながらも、伸びやかで自由な中央アジアのスタイルを感じる)

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(同じくティムール博物館。中国の実物も展示。陶器好きには熱狂の内容。ガイドブックでも個人の旅レポートでもほとんど紹介されないのはなぜだろう。陶器は一時的な展示だったのかもしれない?)

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(ティムール博物館。15世紀。東西が入り交じった印象。白地に青が美しく、とても素敵ではないですか!?)

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(ティムール博物館。1996年建設とのこと。青いドームの外観はお札にも描かれている。写真は1階。豪華と言われるこのキラキラの内装で、展示が誤解されているような気がする)

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「like porcelain : fourteenth to sixteenth century ceramics from Uzbekistan」(Gisela Helmecke/磁器のように:14世紀から16世紀のウズベキスタンの陶芸)/『UZBEKISTAN』)は、さすがに長くなるので、次の機会にします。

「多治見・瀬戸 陶芸とタイルに出会う旅」に出かけます。しっかりしたレポートを書けるようにお話聞いてきます。
by orientlibrary | 2013-08-24 00:43 | ウズベキスタンのタイルと陶芸

ウズベキスタン・18世紀から20世紀の陶芸の味わい

猛暑でバテていたわけではないのですが、時間が経つのが速いです。タイルのデザインや幾何学模様の6、8の形で圧倒された後、気がつけばお盆。静かなこの時期、読まねば!と思っていたウズベキスタンのやきものの資料を読んでみました。
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(ウズベキスタン陶芸についての本や写真集。今回参考にしたのは右下の『UZBEKISTAN』。下真ん中の『ARCHITECTUAL CERAMICS OF UZBEKISTAN』『ARTISTIC CERAMICS OF UZBEKISTAN』は未読。たぶん宝の山。時間かかります、、)

S先生から「ちゃんと役立てるなら」という条件でいただいた(実質はS先生の研究室で発見、抱えて離さなかった絶版本)『UZBEKISTAN』(THAMES AND HUDSON)。古代から現代までのトルケルタン(ウズベキスタン)の工芸〜染織、金属加工、陶芸等について研究者の論文+豊富な写真がすばらしく、充実した内容。

陶芸については、次の3つのパートがあります。
1:「ceramics from the ninth to the twelfth century」(Johannes Kalter/9世紀から12世紀の陶芸)
2:「like porcelain : fourteenth to sixteenth century ceramics from Uzbekistan」(Gisela Helmecke/磁器のように:14世紀から16世紀のウズベキスタンの陶芸)
3:「ceramics of the eighteenth to twentith century」(Johannes Kalter/18世紀から20世紀の陶芸)。

ウズベキスタンの陶芸について、9〜12世紀とティムール朝が繁栄した中世については、わりと資料を見つけることができます。わからなかったのは近代。ソ連からの独立後については、少ないけれどもなにがしかの情報があるけれど、その「間」がわからなかった。ブハラ・ハン国、ヒヴァ・ハン国、コーカンド・ハン国の3つのハン国時代後期からロシア帝国支配下、ソ連邦時代の陶芸。

結論から言うと、読んでもまだストンとはわからない。ウズベキスタン陶芸の基本的な理解が自分に足りないのだと思います。けれども、近世のウズ陶芸もまた、独自のすばらしい発展を遂げていたようです。

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(リシタンのウスマノフ工房プライベートミュージアム展示作品)

そして写真などをあらためて見直して、、私は本当にウズベキスタン陶芸が好きだ!と叫びたい気持ちになりました。

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(リシタンのウスマノフ工房プライベートミュージアム展示作品)

細密で繊細な絵付け、味わいのある土もの、好きな陶芸作品は多いですが、ウズ近世、1800年代、苦難のソ連時代、独立後伝統復興に苦労のあった時期、その後の隆盛。いろんなレベルのものがあったでしょうけれど、いいものも多い!独特の味があります。土の味、手の味、素朴でイキイキしたかわいらしさ。とても好きな世界です。

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「ceramics of the eighteenth to twentith century」

「ceramics of the eighteenth to twentith century」(Johannes Kalter/18世紀から20世紀の陶芸)の概略は下記のようなものです。

* 概要は箇条書きです。しっかりと正確に和訳していませんので、この点をご理解下さい。あくまでご参考のためのレベルです。
* 手持ちの写真(リシタンの工房附属プライベートミュージアム、ウズベキスタン内博物館等)+書籍内の写真で補足します。

・ 陶芸に必要な資源に恵まれたトルケスタンでは、陶芸が非常に成熟しており、鉢、皿、杯等、多くの量が生産されてきた。図案はアラブの影響を受けている。
・ 裕福な人たち地元産の茶碗を使わず、中国からの輸入ものか、磁器風のものを使用したが、これらは非常に高価で地元産の25倍もした。

・ 18世紀から20世紀の陶芸は、4つの代表的なスタイルに分けられる。
* 第1のスタイルは、地元固有のモチーフによる純粋にウズベキスタンらしいもの。いにしえの美が素晴らしいものがある
* 第2のスタイルは、中国的なもの。あるいは中国とウズベキスタンを一体化、融合したもの
* 第3のスタイルは、(筆者の私感だが)オスマン朝の美意識の影響を受けたもの。キュタヘヤと並行して作られたかのように見えるもの
* 第4のスタイルは、ペルシア様式の影響を受けたもの

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(『UZBEKISTAN』より引用)〜
〜(左上)皿/リシタン/18〜19世紀/施釉、下絵付けのティーポット、脇に護符と推定されるナイフの図柄  
(右上5点)茶碗と皿/ターコイズ青とコバルト青で下絵付け/左の皿はトルケスタンで発展したこの地独自の様式/右の皿は、中国の影響を強く受けている/中央のものはイランからの感化に由来する軽やかな植物文様/18〜19世紀/リシタンか?/The Museum Fur Islamic Kunst in Berlin 
(左下) 皿/白のスリップ(泥漿)の上に下絵付け染付。15世紀のデザインを踏襲しているが、釉薬のグレーの色合いが、この皿が15世紀以降のものであることを示している/17〜18世紀/ブハラ博物館|皿/下絵陶器/絵付けの様式は明時の中国の染付磁器と関連している。ただし、ギリシア十字で4分割するスタイルはトルケスタン独自のものである/リシタン/18〜19世紀/The Museum Fur Islamic Kunst in Berlin  
(右下)茶碗とボウル/白のスリップ(泥漿)の上に下絵付け/高台内に中国の印を似せたものがある。富裕層は好んで中国磁器を使用した。トルケスタンの陶芸家たちは中国が輸出した磁器を正確に真似た作品を作った/リシタン/18〜19世紀/The Museum Fur Islamic Kunst in Berlin | 皿/白のスリップ(泥漿)の上にコバルト青とマンガン茶で透明釉に下絵付け/泉を分割するスタイルはティムール朝に遡る/サマルカンドか?/18〜19世紀/The Museum Fur Islamic Kunst in Berlin)

・ (以下、写真を例示しつつ) 地場産陶器を中国の陶磁器のレベルにまで高めようとする。これに似た試みは、サファヴィー朝イランでもおこなわれた。中国様式と共通する植物文様、中国の印を模した高台内は進歩的な様式だった
・ 最も成功した例は、茶碗内部底面にギリシア十字(クリアブルーの地に白い十字)が中央アジアが起源であることが明らかである皿である。18世紀後半から19世紀前半のものと思われる。
・ すばらしい染付の器は、主にフェルガナ盆地のリシタンで生産された。皿はコバルト青、トルコ青、黄土色で絵付けされ、緑の縁には中国と中央アジアの要素がある
・ 異質なものは、内部底面のチェックボードのパターン、S字形の留め金のボーダーの皿に顕著だ。1縁は、菊の花を表し、中国にインスピレーションを受けた幾何学文様とともに小さな円形模様と交互にある
・ 純粋な中央アジアの伝統は、ギリシア十字、円花飾り、縁は斜線の菱形の皿だ
・ トルケスタンの伝統は、おそらく三日月形の刀がティーポットに寄り添うように描かれた皿の上に、最もすばらしく表現されている。ティーポットは、もてなしの象徴と推測され、三日月形の刀は権力と力を表している。大きなサイズは、かつて宴会で使われたことを示唆する。リシタンで作られたものと思われる
・ バラ水の瓶と水差しは双方とも、肩の部分に大胆な唐草文が渦巻く。サマルカンド産のものであろう
・ サマルカンドやヒヴァで作られた多彩彩色陶器は、主に、黄色、赤、茶、緑、白の花が描かれている。ヨーロッパの農民芸術を連想させる
・ 白地の水差しは、水玉と縞模様が首部分にあり、持ち手と注ぎ口に簡素な円花模様があるものは、キュタヘヤをモデルにしたものと思われる。これらの多くはブハラで作られた
・ 繊細で軽やかな樹木が絵付けされた小皿はイラン様式の影響があり、たぶんリシタンのものだろう

・ イスラム世界のすべての隣国とは異なり、トルケスタンは、ティムール朝とそれ以降とが明確に定義されるすばらしい個性を持つ。そして18世紀から19世紀に輝かしい成熟に達した

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(リシタンのウスマノフ工房プライベートミュージアム展示作品)

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(大崎・所澤コレクションより。1990年代のリシタン陶器)

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「中央アジア美術の至宝(陶芸)」

「中央アジア美術の至宝(陶芸)」(アクバル・ハキモフ ウズベキスタン芸術研究所所長/『偉大なるシルクロードの遺産』展カタログ)にも、少しですが説明があります。(以下、箇条書き)

・17後半〜19世紀初頭、ブハラハン国、ヒワハン国、コーカンドハン国が形成されたが先行する時代の芸術水準には至らなかった。孤立状態は閉鎖性を高め地方性の強さを増大させた。細密画は停滞し建築技術は下降した。工芸のみが発展した。伝統的手法と技術を基礎としつつ、陶器の他、木、骨、石を素材とした工芸など。

・ 18-19世紀には各地に施釉陶芸の主要な流派が形成された
* リシタン、グルムサラエなどを中心とする碧青釉陶のフェルガナ流派(タジキスタンのホージェント、カニバダム、チュルク、ウラチュベも含まれる)
* キジュドゥヴァン、ウバ、ブハラ、ウルゲンチ、サマルカンド、シャフリサブス、キタブ、デナウを中心とする黄釉陶のブハラ・サマルカンド流派
* ヒワ、カッタバグ、ハナカ村を中心とする碧青釉陶のホラズム流派
・ これらの流派はその伝統を20世紀まで残したが、その後秘伝の多くが失われた

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(コーカンド博物館展示品)

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(フェルガナ博物館展示品)

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『UZBEKISTAN』の陶芸パートの中で、内容的には、「like porclain: fourteenth to sixteenth century ceramics from Uzbekistan」(Gisela Helmecke/磁器のように:14世紀から16世紀のウズベキスタンの陶芸)が、非常に興味深かった。これまでも多少読んでいましたが、中国磁器のインパクト、影響の大きさを、リアルに感じました。とくに模様の解説が興味深かった。内容については、またの機会に紹介します。

またしても写真をたくさん準備してしまったので、、こちらもテーマを変えるか、続編としてご紹介します。「8」写真も出番を待ってます。
夏は陶芸のお勉強!今月下旬には、日本一暑い町の座を四万十に(一時的に)譲った多治見に行きます。炎の41℃台でしょうか!?こちらもたぶんいろんなご報告ができると思います!♪
by orientlibrary | 2013-08-15 15:10 | ウズベキスタンのタイルと陶芸

古今東西、8が愛されてきたワケは?

装飾タイルの「8」〜“慈悲深き神々の呼吸”に続き「8」なのですが、、自分の写真からイスラムタイルの「8」モチーフのものをピックアップ。これは終了していました。
が、他のジャンルのものも気になり、さらに自分の写真以外のもの(本やネット)も見始めたら、もう完全に錯乱状態!?多い!!八角形、八角星、8つの花びらなどなど、、とめどなくなってきました。

こんなに8のものが多いなんて。とくに絨緞関係は、素人は入口も入れない。モロッコの精緻な幾何学文様の多様さは驚愕。モロッコ工芸の本『TRADITIONAL ISLAMIC CRAFT IN MOROCCAN ARCHITECTURE 1、2』(=1冊が片手で持てないくらい重い2冊組。ネットに慣れた身には調べるだけで重い。字が小さくてパソコンのようにサクッと拡大できない。見るのにエネルギーが、、)を見ていたら、圧倒されると同時に、もう虚脱状態。

そのわりには、八角形や八角星についての文字情報が見つからない。(絨緞では専門的な研究書があるそうです。今は無理、、)でも、そういっていると、いつまでも更新できないので、写真をまず、しかも後から調べて混乱中のものからアップしようと思います。後日、情報がまとめられる時が来たら、別途か追記かしたいと思います。できるかな。。

写真が多いので、自分なりの結論を、最初にここで書いちゃいます。8がなぜ多いか=バランスがいいから。安定感があるから。かつ広がりがあるから。人にとって快い視覚なのではないでしょうか!?  (バタン、、また次回、、)

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モロッコの「8」

多彩でゆたかなモロッコの幾何学文様。図案ができる過程など。(すべて『TRADITIONAL ISLAMIC CRAFT IN MOROCCAN ARCHITECTURE 1、2』から引用しています)

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(漆喰装飾/ifane王宮/ the kfatem slimanni =motif Solomons seals (ソロモンの紋章)幾何学的な花模様。〜ソロモンの紋章=全部で44枚の紋章。ソロモン王が天から授かった不思議な刻印のある指輪の伝説から。紋章は、科学と美と形而上学のつながりを象徴。宇宙の秩序、天空、星の軌道上の動き、天と地の間の永久の流れ、風と火の要素の間の永久の流れを反映。神からの恩恵による、超人間的な英知と法則を象徴〜)

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(漆喰装飾/Marakesh王宮/多角星の中、ピンクを使った花模様)

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(漆喰装飾/meknes王宮/ソロモンの紋章)

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(八角星で構成されカリグラフィーで聖典を記す)

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(八角星・八角形とその構造。星形の多角形デザインはイスラム装飾に無数にある)


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(トレーシングペーパー実例付き!)

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(花模様のイラストレーション、図案)

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(2つのzalijモチーフ。このようなザクッとしたパターンも魅力的。親しみやすい。カラフルさがパッと目に入る)

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([new patterns]より。新しいパターンのようだ/ラバト(モロッコ)の迎賓館。精緻でカラフルな幾何学文様が圧倒的なモロッコのタイルだが、新しいデザインはシンプル。青の色味や組合せにもカジュアルさを感じる)

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いろんな「8」

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(リシタン茶碗。一つとして同じものがない手描きのリシタン陶器。文様も職人さんの個性で。どんどん変化して多彩で面白い。8はバランスがいいんだなあ)

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(ウズベキスタンのスザニ。8つの円で構成されている。こういうのまで見出したら、ほんと無限、、)

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(タイル装飾。facebook marakanda.netより。Golestan Palace, Tehran, Iran。カージャール?ちょっとゴテゴテしていて苦手だけれど、いかにもペルシアのかわいらしさがある) 

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(絨緞の八角星。トルクメンなど多彩な使用事例。調べて書きたいと思っていたけれど、一回では無理。難しい)

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(facebook visit uzbekistanより。お菓子も。なるほど、こういうふうに8つ並べるとかわいいですね!、、ってよく見たら、、7だった、、上のも合わせて8だった、、早とちりでした。にしても、さすがウズベク、、自然体!)
by orientlibrary | 2013-07-31 00:23 | タイルのデザインと技法

「遊牧のチャラパルタ」/「幸之助と伝統工芸」/「HandMade In Japan」

装飾タイルの「8」、写真は準備済みですが、今回はその前にいくつかの話題を。

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遊牧のチャラパルタ

まずは映画、「遊牧のチャラパルタ」。音楽ドキュメンタリーが大好きな私。しかもタイトルに「遊牧」が入っていては、もう絶対外せない。

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4年の月日をかけて撮影されたロードムービー&音楽ドキュメンタリー。2006年の公開で、世界の国際映画祭で受賞14、各地で熱い支持を受けてきた。日本では、ようやく先日が初上映(しかも上映は7月1回、8月1回のみ)。渋谷の会場はファンの期待で熱気にあふれる。

思った以上に惹き込まれました。大好きな「ラッチョ・ドローム」に匹敵すると言っても過言ではないとも思う。たぶん相当な低予算とギリギリの少人数で制作されたと思われる映画。丹念にていねいに、だが時には強く対象に迫っていく。

バスクの伝統の打楽器チャラパルタは、木の板を木の棒で叩くというシンプルな楽器だが、素材の音と音階と二人で会話するようなリズムが素晴らしい。その奏者の男性二人(オレカTX、撮影時20代前半)は、故郷バスクを飛び出し、世界のノマドのコミュニティを旅する。暮らすように滞在し、土地の材料でチャラパルタを作り、ノマドたちと共演する。灼熱の砂漠、極寒の北極圏、大草原。過酷ながら大自然は土地の人も旅人も包み込み、折々に美しい姿を見せてくれる。

ライブ演奏の熱。バスクの二人の単独演奏も、ノマドとの共演も、ノマドのパフォーマンスも。最高!!

ムンバイ。いきなりソウルな口琴でガツンときた。インド西部のノマドの村。カースト制には属していないという。儀式と芸能が暮らしに息づく。

モロッコサハラ、ベルベル人のノマドの村。近隣国の内戦や貧困化など社会の変容の中にある。暮らしはきびしい。そんななかでも、女性たちの歌と踊りは強烈。「家族を失って難民キャンプにいるけれど、これからも自分らしく生きていく。顔を上に上げてね」。

北極圏のサーミは氷の世界。氷を切り出しチャラパルタを作っての演奏。透明で天上から聴こえるようだ。サーミの音楽家が、中央アジア・トゥバの音楽家との交流を語る。距離は離れていても、北方の音楽はつながっている。

モンゴル。草原の遊牧民。馬を愛しホーミーを歌う。さらに、なんとトナカイ遊牧で知られるツアータンまで。極寒の中を旅するバスクの二人。温かく迎える土地の人の表情がいい。

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(モンゴルイメージ/orientlibrary/左上はポストカードのスキャンだったかも?記憶があいまい)

口琴、喉歌、打楽器、原初的な音世界の圧倒的な伝達力、迫力。総勢でたたみかけるようなラストが圧巻。




(nomadax tx trailer、「遊牧のチャラパルタ」より/口琴と喉歌、予感があり入れない。帰って来れない気がする。びよ〜んという口琴がとくにヤバい。自分でも意識していない「どこか」に響いてくる。まだ入れない)

映画すべてを通して、人と人、人と自然、素材と素材、文化と文化、時と場所が、奏で合う。音楽は対話。奏でる人たちの幸せな表情、聴衆の高揚。

「僕らがノマドのコミュニティーにフォーカスしたのは、音楽が「動き」であり、また「新たな音を探し続けること」だからだ。ノマド達は移動するし、だからこそ、そのコミュニティーのサウンドはスペシャルに違いないと僕らは思ったんだ。彼らは本当に必要なものだけを持って移動しなくてはならず、それは音楽も同じなんだよ」
「僕らの最終的な目的は、(一つの文化によって引き起こされる)サウンドを彼らの起源から理解することだったんだ。そのためには彼らの生き方まで分かち合う必要があったんだ」 (主催者の資料/演奏家オレカTXインタビューより) 

単発上映2回のみは残念ですが、今回、貴重な機会を作ってくださった主催者の皆様に感謝致します。ありがとうございました。

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幸之助と伝統工芸


「幸之助と伝統工芸」展(パナソニック汐留ミュージアム)。経営の神様と工芸?そもそも松下幸之助さんについて、ほとんど何も知らないまま、会場へ。

「松下幸之助が我が国の伝統文化に理解を示し、その普及を支援していたことはあまり知られていません。
美術品を見る目は持ち合わせていないと言いながらも、実際には、多年にわたり絵画から工芸作品にいたるまで美術品を収集したり、公益社団法人日本工芸会などの団体の役員を務めるなど、文化支援活動を続けていました」(開催趣旨より)

会場で最初に目に入ったのが、幸之助氏自身の書でした。とらわれのない筆運び。誠実、簡素、温かみ。どうしたらこのような線が書けるのだろう。しばらく動けず、ずっと見ていました。

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(松下幸之助《心》
  パナソニック株式会社蔵)

幸之助氏の一貫した「好み」で蒐集された、日本を代表する作家の各分野の工芸作品が多彩に展示された会場。そのなかでも、最初に見たこの書に最も感動しました。作品の上手い下手、完成度ではなく、こういう文字を書ける人がいるんだ、ということを不思議にさえ感じました。

「松下幸之助は「素直な心」を生涯大切にしていましたが、その「素直な心」を育てる道が茶道にあると考えるようになりました。
そして茶道具に触れるうち、その関心は工芸家に向けられるようになったのです。陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、截金(きりかね)など、さまざまな素材を駆使し、伝統のわざを絶やさず時代の息吹を取り入れることによって成立する日本の工芸作品。松下幸之助は「伝統工芸は日本のものづくりの原点である」と確信し、このような作品を作り出す工芸家を支援することで、「ものづくりの心」を未来に伝えていきたいと考えました」

「素直」ということ、茶道との出会い、ものづくりの原点としての工芸への共感、伝統文化への生涯にわたる支援。骨太で本質的で一貫した態度。使命感と品格。器が違いますね。
あらためて年譜を見てみると、平成元年に逝去されている。昭和という時代を全身全霊で全うした経営者なのかもしれません。

素直が大事なんだと反省し、『素直な心になるために』という著書を買って帰りましたが、パラパラ見ただけで挫折。素直は遠い。

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HANDMADE IN JAPAN FES 2013

同じ「ものづくり」でも、こちらは昨今大人気の「ハンドメイド」。カタカナになっているところが軽やか。主役は一般人。
さらに、ハンドメイド作品を売買できるポータルサイト(Creema、iichiなど)が、日本でも盛り上がりを見せています。そんな「ハンドメイド」が一堂に介するイベントが開催されました。 “HANDMADE IN JAPAN FES 2013”。

「オンライン・クリエイターズマーケット「Creema」ではクリエイターが作りたいものを作り、 
自ら値付けして売り、 今や日本中から10万点以上の作品が集まっています。 
その多くは、この世にひとつしかないハンドメイドです」「ハンドメイドにはかつての “MADE IN JAPAN”の 精神がいきています。 
そして、その独自性やユニークさ、きめ細やかさは世界に誇る一つのカルチャーになりえるもの。
そんな思いを「HandMade In Japan」という言葉に込めました」(主催者挨拶)

東京ビッグサイト会場に参加した作り手2400名、来場者は2日間で26000人だったそうです。

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(わりとゆっくり見られてよかった/会場の造作、もっとハンドメイドであって欲しかった/ワークショップも多数開催/出展者は様々で面白かった。気軽に会話もしてくれる。交流が一番の魅力かな/虫が出てくる本/朱肉入れ付き印鑑入れ/タコ/知多半島から素焼きのお人形の窯元。通常問屋さんとの取引、この機会に出てみたとのこと/すごいバッグ。バッグメーカー勤務。仕事では作れないものをプライベートで作っているとのこと/さおり織とのコラボ人形/キャンパス地のポーチ。色がキレイ/オブジェ。目を引く/マトリョーシカロウソク/カワイイので人気だったディスプレー/ヘアバンド!/きれいな青の陶器/同じ作家さんの星座湯のみは光を当てると星座が浮かび上がる。素敵!)

正直、玉石混淆かと思っていましたが、全体のレベルは高かった。皆さん、器用!発表と交流の場としては良い機会なのでは。イベントや展示は、出展者がいちばん楽しいんですよね、大変ではあるけれど。

それにしても、アクセサリーやポーチは、今や使う人より作る人の方が多いかも。日本に「クリエーター」は2000万人くらいいそうですね。(「プロデューサー」は1500万人くらいいますね)。一般人のクラフト、ハンドメイドは、今後も確実に定着していく分野だと思います。

以前、同好の仲間とおこなっていた展示イベント「美しい世界の手仕事プロジェクト」は、西アジア中央アジアなどの工芸、手仕事(毛織物、テキスタイル、陶芸等)を紹介するのが趣旨。遊牧民の暮らしに根づいた手仕事、職人たちの匠、超絶手技、研ぎすまされた美的感性。

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(美しい世界の手仕事プロジェクトより)

趣味の手作り、プロの手技、魅力はどちらにもあり。個人的には、完成度の高いものとの出会いが嬉しい。ハンドメイドの後に松下の展覧会に行って、正直、ホッとしました。極めた人の仕事を見る幸せがあります。

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長くなりました。ペシャワール会のことも書きたかったけど、、。次回は「8」にいきます。

また今後、タイルや工芸、中央アジアに関わる方々へのインタビューをおこない、まとめていければという野望?を持っています。取材につきもののテープ起こしに戻る覚悟。
取材のお願いの連絡をさせて頂くこと、突然訪問などの失礼もあろうかと思います。どうぞ温かく見守ってください!!がんばります。

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by orientlibrary | 2013-07-23 23:20 | 日々のこと

絨毯織り体験、生命の樹、発色銅器、太陽、農パワー!

またまた時間が経ってしまいました。訪問してくださった皆さん、ごめんなさい。こんなペースのブログですが、どうぞよろしくお願いします。今回は前回の「6」に続き「8」、、のつもりでしたが、その前に、トピック的なものを一気にまとめようと思います。話がいろいろ飛びますが、おつきあいくださいね。

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ミニ絨緞織り体験

まずは、絨緞織り体験のこと。以前、「ミニ絨緞作り」の様子をご紹介したことがあります。織り機はザルそばの容器の枠!しかも100円ショップのもの。手仕事クイーンTさんの工夫魂が冴えまくり!が、そのときは見ているだけ。今回ひょんなことから開催となった体験会、私も挑戦してみました。

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(先生はクイーンTさん。上段左がザルそば容器時代、真ん中が進化した新型織り機。Tさん手作り!最適なサイズを工夫し木材をカットして金具などで組み立てています。ホントにすごい人です。右下が3人の完成形、コースターサイズです。iPhone置きにもピッタリ!サソリ文様2名、ニワトリ文様1名)

先生が縦糸を張り下部のキリム織りまで準備してくださるという恵まれた環境。生徒はまず毛糸を選びます。深く考えず即決で選んだ縁の色=茶色、地色=白、文様の色=青。結び方はトルコ結び(対称結び)。必死で一段結び終え、横糸を通して固定。この程合いが難しい。固すぎてもダメ、緩すぎてもダメ。なんと数センチ編み上がるのにに4〜5時間かかりました、、、

さらに驚愕したのは、私が図面(マス目)を読めないということでした。というより、私以外の人が何の問題もなく読めるということを人生で初めて知りました。めげてもしょうがないので、マス目の色を文字情報に直しノートに記載。これでスピードアップ。最後にキリム部分を作り、縦糸を結んで終了。時間はなんと、、7時間半ほどもかかっていました。その間、生徒3名、お茶やおやつもそこそこにトイレも行かず。この熱中は自分でも意外。

生徒のうち一人は男子。日本初の「絨緞男子」誕生です。「嫌いじゃないです」って、上手いよ、、(画像右下の真ん中緑色の作品)。先生も感心。絨毯織りが趣味とかになったら、かなりすごいよ、S君!オリエントは左の白地のもの。これって染付、、無意識に色を選んでこうなるって、、頭が青。

バローチ絨緞女王mzさん作品は、バローチ愛の鳥文様がイキイキ!mzさんのブログにも「絨毯織りのおけいこ」として画像とともに、プロセスや織り方が詳しく紹介されています。T先生、同期の?皆さん、ありがとうございました☆

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イラン 生命の樹

絨緞の故郷イラン。イランのテキスタイル、ファッション、カリグラフィー等の展示がありました。「sarv サルブ 生命の樹」(青山グランピエにて/展示は6月30日で終了)。

「イランで活躍するクリエイターが作り出す、生命の樹や庭園をテーマにした作品は、古代アート先進国ペルシアへのオマージュ。神戸ファッションミュージアムと、京都グランピエ丁字屋に続く三度めの展示会です」

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(更紗、カリグラフィーなど。稠密!カリグラフィーにも感嘆〜実物は数m縦横の大きな作品です。服は写真がないんですが、更紗ロング丈や長い袖口が優美でした)

デザイナーであり、テヘラン芸術大学テキスタイル科で教えるモジュガンさんとも、いろんなお話ができました。イランの伝統工芸やアートへの敬意、自らのミッションとテーマへの邁進。包容力のある人柄とともに、その熱情が多くの人を巻込み、風を生み出しているのだなと感じました。

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(グランピエにて。チャイグラスと丸いカーブの小皿、インド更紗のコースターが素敵でハマった。同行の数人も、それぞれたくさんのコースターをゲット。小さいものってかわいくて数が欲しくなる、、上段右2点はイランの布だったと思う)

イランとインドがコラボしたかたちの展示。ムガルのテイスト。私がムガルが好きなのは、ペルシア(文化的影響が大きい)×中央アジア(初代皇帝バーブルはフェルガナに出自)×ヒンドゥスタン(独特の濃い感性と超絶手技)を感じるから。インドとペルシアが融合したテイストに目がない私にとって、うれしい展示会でした。(*7月6日からは、「abr アブル ウズベクの雲」と題して、kannotextileの作品と中央アジアの布の展示販売がスタート。19日まで)

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高岡銅器の青銅色

日本の工芸、こちらもまた最高です。
銅像、梵鐘、仏具等の銅器生産で歴史と伝統のある高岡市(富山県)は、日本における銅器生産額の95%程も占めるとか。ここでも新たな技法や取組みが生まれています。創業以来、銅器の「着色」を手がけ(銅器生産の行程は分業化されている)、昨今はその発色技法をインテリア用品やクラフトなどに生かして話題を呼んでいるのが「モメンタムファクトリー・Orii」。その展示と活動紹介が東京のギャラリーでありました。

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(「青銅色・煮色・宣徳色・鍋長色・朱銅色・焼青銅色・鉄漿色(オハグロ)等。いろいろな技法・薬品の組み合わせで数十種類もの色のバリエーションを作り上げております。これらの色の発し方(出し方)は先人方が試行錯誤を繰り返しながら研究し、開発してきた大切な財産であると思います。これら着色技法は、実に利に適った手法で、自然に背を向けず、ブロンズ・真鍮といった、銅合金に自然調和した着色法です」(OriiHより引用))

富山生まれの私ですが、正直言って銅器にはこれまであまり興味がありませんでした。なのに知って速攻出かけた理由、この青。深みのあるトルコ青と銅が織りなす色合いと表情。実物の質感が写真で出ないのが残念です。

「青銅色は、銅素材の自然腐食・錆色を人為的に発色させる技法です。緑青(銅錆)を短時間で俄かに発生するには様々な薬品、技法を使います。丹礬酢・硫酸銅・酢酸銅・塩化アンモンといった薬品を調合し、時には加熱しながら、時には日光の下で塗布し、何度も何度も繰り返し塗布、ふきあげを行うことによって自然に形成された緑青に近い酸化被膜を表面に発生させております」(Orii HPより引用)

ニューヨークでの見本市にも出展したOrii 。新しい工芸の世界をどんどん開いていってくださいね。応援してます!

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ソーラークッキング

話は変わって、太陽です。独立型ソーラーシステムを作る会に行ってきました。この分野、ほとんど接したことがない&理科系苦手の私、無心に参加。でもシンプルな作りで、ホームセンターで買ったもので作れることや、どのくらいの電気をまかなえるかも教えてもらい、苦手意識減になったのが良かったです。

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(あっと驚いた干しエノキの旨み。サツマイモもしっとりした仕上がり)

そして、非常に気になった&気に入ったのが、お楽しみ編のソーラークッキング。干しエノキはTVでも紹介されたらしいですね。初体験の私、見た目がひからびた糸みたいなエノキなのに、「スルメ要らずです」と言われ半信半疑でしたが、、本当に旨い!お酒にも合いそう。太陽の下2時間くらいでこんなになるのなら、高価なおつまみ?も不要。サツマイモはしっとりして甘い。

このときはガス台のアルミシートと市販のソーラークッカー使用。ソーラークッカーっていろんなものがあるんですね。びっくり。

これはウズベキスタンに持って行かねば!肉類苦手の私は外食で苦労します。食べるものがない。野菜をボイルしたりゆで卵を作ってナンでサンドにすればいいんじゃないの!?すっかりイメージが広がっていました。が、風での転倒や、光が集まりスクーターの車体が溶けた例などが報告されているサイトを見て、移動中の車内で燃えたらどうしようと心配に。ウズの陽射し、ハンパないですから、、しっかり検討しなくては。。

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日本の若き帰農家たち

このところ、「世界が食べられなくなる日」「フードインク」「よみがえりのレシピ(山形県の在来作物と種を守り継ぐ人々のドキュメンタリー映画。若い監督による素直でしなやかな作品。印象が深く残る)」など、食(食糧〜安全)関連の映画を観て、衝撃を受け、また地道な取組みも知り、いろいろ考えさせられました。野菜作りなどにも興味があります。
そんななか、「これからの農業 日本の若き帰農家たちと語り合う」というトークイベント、興味を持ちました。テクノロジーやカルチャーの雑誌&WEBサイト『WIRED』の主催です。「みんなが農業をやる時代が来る!」というパワー炸裂の90分でした。

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(植物工場のやさい。色が濃くて瑞々しい。有機のキャベツ、やわらかくて甘みがある/満員御礼、若い人中心に150名以上かな?/植物工場のアイスプラントとバジルをリシタン皿に。シャキシャキして味もしっかり。アイスプラントは「海水と同程度の塩化ナトリウム水溶液中でも水耕栽培が可能」とか。塩味があるのでドレッシングも何も要らない。ハマる食感)

登壇者4名は、いずれも大学院の研究者から転身。日本の人工光型植物工場の普及を目指す/世界中の最先端農業技術をリサーチしさまざまな企業に提供する/研究者から有機農家へと転身して無農薬野菜の栽培を行う/この秋からインド・バンガロールで日本の農業技術を広めようとする/とアプローチは異なるものの、農業はビジネスとしても有望とのスタンスで世界の市場をターゲットとし、フットワーク軽く、プレゼン力高く、世界を飛び回り、朝3時半から畑に出ています。

いくつかのコトバを抜粋。
「農業への参入は、すごくハードルが低いのに、誰も行かない。参加させないオーラがある。農家は超大変という罠。大多数の人が何となくダメかもと思っている日本独特の空気。若い人が関係ねえよと言って入っていけばいい」
「小さく細かく作る人たちが出てくれば変わる。庭先でちょっとずつ野菜作り。みんな物々交換するようになる」
「(千葉で農業をやっているが)農家に補助金出すのやめろよ。放っておいてくれれば、やろうと思ている人たちはやる。(イヤという人がいれば)集約して生産力のある農家がやればいい」
「(インドに行くが)農業はどこでやってもいい。どうせやるなら食糧が足りていないところでやろうと思った。ボーダーを超えて行くのは若い人間しかいない」
「インドでは日本が誇るイチゴ「あまおう」を甘くないと言う。シロップやコンデンスミルクをつけてしまう。繊細な甘さが通じない。日本で考えているモデルが通用しない。場に合わせて、高価ではないイチゴに変え、シロップをつける売り方にした」
「オーガニックフードからローカルフードへ。有機が普通に普通のスーパーに並ぶのが理想」
「旅行に行くときに、農場に行ってみようとかスーパーの野菜売場を見るとか、目的を持つと景色が違ってくる。そんなところから始めてみては」
等々、絶好調。が、最後の質問で出た「遺伝子組み換え」には、全員歯切れが悪くなってしまいました。「科学的には問題ない」は全員一致。高まる消費者の不安感や、風で飛んでいく花粉が引き起こしている問題などもあり、弁の立つ人たちをもってしても、短時間では語りきれない問題なのでしょうね。う〜ん、謎は深まる、、

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けっこう長くなりました。最後に農業つながり的なコラージュです。次回テーマは「8」の予定です。

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(ウズのフルーツ、メロン食べたい!/フェルガナのハーブ園/ベリー系?/庭でドライフルーツ作り。小規模でもそれぞれが少しずつ作るというのが大事なのかも/キルギスの畑作、かなたには天山山脈)
by orientlibrary | 2013-07-03 20:56 | 日々のこと

土祭展覧会/ほんとの水/リシタンの青い魚たち

渋谷に土を。益子の土・森・祭の情景を伝える展覧会「土祭」が渋谷ヒカリエ8階でスタート(6月10日まで)。栃木県益子町「アース・アート・フェスタ土祭」の世界観をベースに「土」「森」「人と祭」の情景を伝えるもの。

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(デジカメ忘れたのでiPadmini写真です/土オブジェ。アートな急須たち。閑かな色合いのやさしい益子泥だんごが生る樹。益子の森とさえずり)

「益子の土の豊かな表情、窯出しの時に生まれたばかりの器が奏でる澄んだ音、里から分け入る深い森の静謐な空気」。思い切った会場構成。そぎ落とした情報の精度と強さ。勉強になります。

土祭(ヒジサイ)」(リンクは音が出ます。自然の音なので気もちいいですが、仕事中の方はご注意を)。今年は行きたい。いや行こう。

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『民俗と民藝』(前田英樹著/講談社選書メチエ)。民俗学の柳田國男と民藝運動の柳宗悦。「それらを生み出し、成長させた土壌はひとつのものだ」との認識のもと、「二人の仕事をして輪唱のように歌わせたい」という願望から書かれた本。新聞書評で知りました。そして、そこには最終章の河井寛次郎の言葉が「土壌」の核心であると記されていました。

陶芸素人の私、民藝運動の頃の作家作品も多少見る機会を持ってきましたが、この頃感じるのは、どうも私は河井寛次郎作品が好きなようだ、ということ。

著者は河井寛次郎の文集『火の誓ひ』の短章に「感嘆するほか言葉もない」と書きます。「”民藝”というものが、おのずから止めどなく産まれるのに必要な社会の情勢、人と自然の結びつき、暮らしの仕組みと道徳、そして何よりも底知れない信仰の土台が、活き活きと、心の眼に映し出すように描かれている」。

寛次郎さんの郷里、出雲安岐の町での少年時代。明治中期の山陰の小さい町の暮らし。「陶と農とか分かれていない暮し」。『六十年前の今』のなかの「ほんとの水」のくだりは、ゾクゾクするくらいに瑞々しい。一部のみですが引用。

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(写真は多治見市之倉町)

「子供達はここで初めてほんとの水を見た様な思ひがした。井戸の水や海の水や川の水とちがって、ここの水はずっときれいで、生きていた、動いていた、光っていた、ものを言っていた。そしてありとあらゆる物の形の本質ー連続する変化の形態を、ここは子供達に見させた。そしてこれがまぎれもない水の気質であり、体温であるとでも思われるものをじかに彼等のからだに書き込まれた」

本全体も読まなくては。

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暑くなって、そして梅雨入り。水つながりで?ウズベキスタンの青の魚たちをご紹介!

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(2012年夏、リシタンのアリシェル工房にて)

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(同。白地が涼しげ。新しいデザインの傾向のようだ)

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(同。のびのびと描いているところが好き。素焼き後、白化粧土をかけ乾燥させた魚皿、鉛筆でササッと下書き。イメージができているのか迷いがない。絵付けも集中しつつスピード感がある。若い職人さんは今どきの音楽でリズムをとったり、ときにはスマホで話も。でも集中度が高い。自由な絵柄はやはり魅力がある)

なぜ魚?ウズベキスタンには海がなく、魚といってもチョウザメの干物をみかけるくらい。雨も少なく水がとても貴重。水に棲む魚は清浄で幸福の象徴と聞きました。

青ですねえ。白とのバランス、緑系の青との組合せも個性。余白が多くなってきたこと、個人的好み。幾枚かの魚さんといっしょに帰って来たのですが、今のところしまったまま。夏に向けて出してみようかな。

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話は全然違うんですが、、 サウジアラビアであった出来事がネット等で話題になっています。「イケメンすぎて国外追放」。なにそれ!?

「事件」が起きたのは、サウジアラビアの首都リヤドで年に1回行われる「Jenadrivah Heritage & Cultural Festival」というイベント。このイベントにUAEも出展。が、サウジアラビアの宗教警察がUAEの出展者の男性3名を会場からだけでなく、国外へ強制退去したというのです。その理由が、、「3人があまりにハンサムなため、女性たちが魅力に感じ、夢中になってしまうのではないかと恐れた」。は〜!!??なにそれ!?大きなお世話だよっ!!と誰もが思うじゃないですか。

が、ネットの力おそろし。その「イケメンすぎる」という理由でサウジアラビアから国外退去させられた人が特定されて、逆に盛り上がってしまってます。

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(出典:いずれもkimasoku.doorblog.jpより)

UAE・ドバイのカメラマン兼モデルのOmar Borkan Al Galaさん。た、たしかに!、、、Omarさんのfacebookやtwitterにファンが殺到。国外退去は驚いたと思うけど、モデルでもあり、世界的に知名度が上がったことはよかったのでは?

あ、私がこの話題を載せた理由はですね、、これまでイケメンというような話題では欧米中心。中東メンズとかはあまり登場しなかったように思うんですよね。それがバリバリの民族衣装でスマイル。腕には鷹まで。経済力のあるところに話題が生まれる、ということもありそう。

この流れで、ハリウッドではなくボリウッド映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』について書こうと思っていましたが、長くなりすぎました。いつか機会があれば。キング、シャー・ルクさん、こちらもすごい!
by orientlibrary | 2013-05-30 00:53 | 日本のいいもの・光景

セミラックパークMINOと美濃のやきもの

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セラミックパークMINO」は、「岐阜県現代陶芸美術館」と「オリベスクエア」と呼ばれるメッセ施設からなる、文化と産業の複合施設。設計は磯崎新氏。「緑のままの自然を残して、その隙間に人工的な構造物を作るなど自然環境との調和に配慮」「谷という地形を最大限利用し、方形の懸崖造りの施設」が特徴。
憧れつつ、写真だといまいちよくわからなかったのですが、現地はやはり迫力ありました。広大でモダンで気持ち良い。どの角度から見ても絵になる!それなのに、どこから撮ってもなんか違う。チマチマっとしてしまう。素人だし仕方ないです。いつものようにコラージュでごまかそう!^^

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(ギャラリーウオークからエントランスへ&屋上広場。陶の椅子の青がキレイ。ここで見た青空と新緑が忘れられない/「シデコブシが自生する中央の谷や尾根を壊さないよう駐車場を建物から離して北の谷に建物は南の谷に」「タイルや煉瓦など地元の陶磁器製品をできる限り使用」)

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(茶室〜水の階段。さすがの構築美/「屋上広場との一体利用も可能」)

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(大きな写真が展望台から見た全体像。広々として空気がいい。散策路としても魅力!左下は展望台から見えた木曽御岳山(ですよね?)。右下はウオークのところにあったタイルの街。あ、その上はえ〜と鰻丼です。コンベンションホールの「地元名店のカジュアルランチ」で。鰻ってものすごく好きではないんだけど、この鰻はふっわふわで人生一番のウナでした。/「自然を体感できるよう多くの遊歩道を設定」「陶片をギャラリーウォークの天井に貼り付け休憩施設の座面に陶板を使用」)

あれ?これだけ?幸兵衛窯同様、ここでも狂ってたのに。そうなんです、こちらは撮影禁止の場所が多く、写真がないので、どう書いていっていいか迷います。が、「陶芸作家展2013」、良かったです。「二名の人間国宝を含む重鎮から若手作家まで、 美濃を拠点に活動する陶芸作家110名の作品が一堂に会しての展示販売会」。大盛況。陶芸家一人一人の個性があって、じっくりと楽しめました。
来場者のやきものの見方を見ていると、日本人って本当にやきものが好きなんだなあと思います。自然です。機会あるごとにいいものを見ている日本人、暮らしのなかにやきものが当たり前のようにある日本。最高です。

ステージイベントは、皆さん携帯やデジカメで撮っていたので、便乗。アップしていいのかな??

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(青山鉄郎さんの作陶実演。土練り、轆轤引きを間近で拝見できました。語りもお人柄が出て和やかなパフォーマンスタイム。青山さんの青の湯のみ。写真、色が違うんですが、GR、CXというカメラ(いずれもコンデジ)の違いでしょうか。実物は左の方に近い感じです)

実演された青山さん、偶然というか、会場内でもっとも惹かれた青のやきものの作者。青の湯のみを分けていただきました。少しですがお話もできて、うれしかったです。青山さん、自然の中に入り、山や樹々や川を見るのが好き、と。この茶碗の青、清流のように感じます。茶や黄色も、なんだか渓谷や里山を思わせます。すごく好きで、目の前に置いて、いつも見ています。
ずっとイスラームの青を見てきましたが、コバルトブルーはかの地の紺碧の空のよう。この茶碗の青は水のよう。美濃の作家さんの青、いくつか拝見しましたが、日本の澄んだ水を感じました。穏やか、かつ清冽。惹かれます。

岐阜県現代陶芸美術館では、「アジア・木と土に見る“みんぞくのかたち”」を見ました。

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そんなわけで、ブログでは、もう一度、感動の幸兵衛窯に戻ります。桃山様式の穴窯では、職人さんが作業中。静かな庭園と窯、幸せなひとときでした。

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(古陶磁資料館、半地上式桃山様式の穴窯)

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(スタッフが見せてくださった加藤卓男さん手書き原稿。地図、正確/詳細な日記。チケットや写真、スケッチなど。何度も書きますが、この時点ですでに凡人とは違いますね、、)

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(ペルシア染付鶏冠壷 13世紀/淡青釉金彩花鳥文双耳壷 七代加藤幸兵衛/「シルクロード望見」七代加藤幸兵衛より 「背のうに陶のわざのみ籠み籠めて西の胡国へわが勇み行く」。七代加藤幸兵衛さんのイラン国立考古博物館での「ラスター彩里帰り展」、この夏7月4日から23日までだそうです。煌めく旅になりそうですね)

陶芸作家展でも、作家による書画が展示されていたんですが、当然なのかもしれませんが、書も絵も巧み!やきものを作る人って、デッサンから書道まで多才!加藤幸兵衛さんの「歌と画」も素敵でした。いちばん好きだった歌、「一粒の麦たらむわれオアシスに雪解け水の満ち来る春に」(オアシスの春は百花繚乱である。人も植物も生命の讃歌を奏でる。俺だってイランのオアシスの春の畑にまかれた一粒の麦なのかな)。

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多治見(美濃)の土、水、空、緑、やきもの、人との出会いに感謝します。拙い拙い十七文字ですが、心をこめて。

白壁の蔵に青葉の淡き影 
藤棚に花揺れ光り踊りおり  
新緑を映して流る川逸る  
桃山の穴窯万緑迫りけり  
まだ白き木曽御岳や風薫る  
万緑や鳥の形の雲一つ  
川面いま輝く五月うつくしき  
by orientlibrary | 2013-05-18 00:34 | 日本のタイル、やきもの

眼福の幸兵衛窯。新緑眩しい美濃を訪ねて

数日前のことなのに時間の感覚がなく、「いい思い出」としてひとこまひとこまが蘇る旅。岐阜県、美濃・多治見。
日本の陶芸産地を訪ねたいと思っていながら、意外に腰が重い私。ぜひ行きたいと思っていた多治見は、これまで何度も宿泊予約をしたのにキャンセルする結果になり(ブラックリスト寸前だったかも)、なかなか行けなかったところ。今回がご縁のタイミングだったんだろうなと思う。鮮やかな新緑、五月の風と光、清流、真っ青な空、最高でした。もちろん陶器も、人も、食も。本当に行って良かった。
数日間の小さな旅ですが、幸兵衛窯、虎渓山永保寺、セラミックパークMINOなど、一度では書けない感じです。今回は、イスラーム陶器と和の趣きが大好きな私にとって、熱狂時間となった「幸兵衛窯」の一端を、写真中心ではありますがご紹介したいと思います。

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(JR多治見駅の陶オブジェ/1時間に1本のバスに乗り窯元が集まる山間の市之倉へ/土壁の蔵、大きな青空にクラクラしながら地図を片手に歩く/見えてきた幸兵衛窯)

(以下は幸兵衛窯ホームページを参照しています)
幸兵衛窯は1804年に初代加藤幸兵衛が開窯。間もなく江戸城本丸等へ染付食器を納める御用窯に。五代幸兵衛は、青磁、金襴手、染付、赤絵、天目など中国陶磁をはじめ、乾山、李朝など幅広い技法を駆使した名品を生み出し、幸兵衛窯の礎を築き上げました。
六代の加藤卓男氏は、ペルシア陶器や正倉院三彩の技法の復元で有名。ラスター彩、青釉、三彩、ペルシア色絵など伝統と独創の融合した作品を制作。人間国宝。
現当主、七代加藤幸兵衛氏は、桃山陶やペルシア陶器といった幅広い作風を展開。三十余名の熟練職人とともに品格ある和食器を制作しています。

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(幸兵衛本館。加藤卓男展示室/上右は加藤卓男さんの制作現場再現/旅先の日記やメモ。偉大な仕事をする人たちは、記録からすでに違うと、いつも思う。一日の疲れもあるだろうに、旅先の宿でこのような正確で美しい日記を書くこと自体がすごい。すでに作品!)

主な展示館が3つ。とにかく建物全体が重厚で素晴らしい。内部の展示や調度も、本物逸品揃いでずっしり見応え。展示作品は一部ガラスケースに入っているけれど、多くはそのまま展示されている、、驚きです。数センチまで近づいても大丈夫。もちろん触らないけれど、伝わってくるものがある。「生」!しかも、写真撮影もOK。こんな太っ腹な陶器展示って、、私設ならではでしょうか。最高です!

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(加藤卓男氏作品。緑釉、青釉、ラスター彩、色絵)

代表作30点ほどとスケッチや日記。大作!ラスター彩!幅広い技法!それぞれに超一流の完成度。クラクラしつつ、「古陶磁資料館」へ。圧巻!言葉なし。

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(古陶磁資料館。約200年前の古民家を福井県大野市より移築。三階建て。庭園をはさんで桃山様式の半地上式穴窯/建物と陶磁器と調度としつらえと。贅沢な時間を満喫。ペルシア古陶、美濃古陶など)

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(古陶磁資料館の多彩な展示物は、最適な美しい居場所に)

入り口の青いタイルが目印の工芸館、五代加藤幸兵衛と当代の七代加藤幸兵衛の作品を展示。こちらも建物としつらえ、演出に熱狂。随所に飾られた花と器も和ませてくれます。写真は七代加藤幸兵衛氏が、この夏、テヘランの考古学博物館で展示するラスター彩。こういうものも惜しみなく展示されて、本当に感動です。

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(七代加藤幸兵衛氏のラスター彩。ペルシアのモチーフと日本的な感性。細密で上品!)

幸兵衛釜、当然陶磁器を見に行ったわけですが、驚いたのは絨毯の活用。日本の展示空間でこんなにたくさんの絨毯を見たことは今までありません。さすがペルシア陶器の研究者。ペルシアの美感を象徴するような手織り絨毯、その配し方と、流麗ながら枯れ感のある、どこか植物的な絨毯の数々を楽しませていただきました。

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(幸兵衛窯展示で使われていた絨毯、多数あった中の一部。真ん中のはバローチですか? →→→ こういう時はトライバルラグに詳しいSさんに♪「イラン南部のアフシャール族のもの」ではないかとのことです。南部なんですね。文様の構成が近く良し遠目良し、くたーっとしていて好きな絨毯でした。幸兵衛窯の絨毯、産地や文様それぞれ違うと思いますが、何か共通したトーンがあって興味深かった。やさしく素朴な洗練感のある野趣、的なものかなあ。セレクトする眼を感じました)

日本国内の観光名所を格付けするミシュラン・グリーンガイド・ジャポン(フランス語版)第2版改訂版(2011年発売)で、幸兵衛窯が再度2ツ星を獲得。「近くにいれば、寄り道をして訪れるべき場所」なのだとか。真っ当な評価ですね。(個人的には三ツ星ですが)

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(お気に入りのタイル/花のあしらい/日本やアジアの調度とやきものの組合せ。余白のバランス、色合わせ/ ラスター彩タイル!LOVE!!顔をくっつけるような距離でしみじみ拝見。これ普通はガラスケースの中ですよ、、淡い青がふわんとしてきれい!)

明治時代から盃の生産が盛んな市之倉町。「さかづき美術館」には行ってみましたが、窯元巡りは全然できていない。野と山と川のある郷、散策したい。

眼福の幸兵衛窯編、今回ここまでに。多治見シリーズ、続きます。

* たくさんのfacebookいいね!ありがとうございます *
by orientlibrary | 2013-05-06 23:55 | 日本のタイル、やきもの

「もののあはれ」&「パキスタンバザール」

晴天のゴールデンウイーク。熱烈なファンが多いコンデジ「GR」(リコー/単焦点レンズ/タイルきれいに撮りたいなとウズ前に購入も、オート撮影の私ではどうも微妙で、置いたままだった)、気を取り直して持って出かけました。
大正期の重要な和式住宅として国の重要文化財に指定されている「旧朝倉家住宅」(渋谷区猿楽町/ヒルサイドテラスの裏手)。2008年6月から一般公開。

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(回遊しながら庭園を観賞できる「回遊式庭園」。春はツツジ、秋は紅葉などが楽しめる/青葉がまぶしい/木製レールのあるガラス戸/開き窓、 折上格天井など洋風意匠/杉の間。杉の木目を意匠のテーマにした趣味的 な数奇屋座敷/日本画家らが描いた板戸)

蔵や庭門、当時の車庫なども臨める敷地内の面積は約5,400㎡。主屋は木造2階建てで、ほぼ全室が畳敷き、屋根は瓦葺、外壁は下見板張、一部が漆喰塗り。明治時代から 昭和30年頃までに建設された大きな邸宅の特徴を顕著に表している、とのことです。
見所の多い住宅にもかかわらず、観覧料は100円!代官山散策の折によいかもしれません。海外からのゲストの案内にも、代官山のショップやカフェと合わせ、いいかも、と思いました。

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「もののあはれ」と日本の美』(サントリー美術館/6月16日まで)。驚いたり頷いたりしながら、しみじみと見た展覧会でした。日本すごいな!

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(すべて美術館のサイトから引用/ポスター/寝覚物語絵巻/扇面法華経冊子/月に秋草下絵新古今集和歌色紙 本阿弥光悦書・俵屋宗達画/色絵龍田川文皿 鍋島藩窯/銹絵染付金彩薄文蓋物 尾形乾山)

「もののあはれ」とは「自然の移ろいや人生の機微にふれたときに感じる情趣」を意味するのだそうです。なんとなく見聞きしてきた言葉ですが、平安時代から近現代に至る美術工芸品に脈々と流れるその感覚に共感しました。そしてその感性を表現する技法、技巧の匠に心動きました。

<構成>
1:「もののあはれ」の源流〜貴族の生活と雅びの心
2:「もののあはれ」という言葉〜本居宣長を中心に
3:古典にみる「もののあはれ」〜『源氏物語』をめぐって
4:和歌の伝統と「もののあはれ」〜歌仙たちの世界
5:「もののあはれ」と月光の表現〜新月から有明の月まで
6:「もののあはれ」と花鳥風月〜移り変わる日本の四季
7:秋草にみる「もののあはれ」〜抒情のリズムと調和の美
8:暮らしの中の「もののあはれ」〜近世から近現代へ

源氏物語、やはり読まなくては、、日本の工芸、もっと知りたい、見ていきたいです。

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空気がガラリと変わって、こちらは上野公園で開催された「パキスタン・ジャパン・フレンドシップ・バザール2013」。昨年の代々木公園から、上野に戻ってきました。快晴で暑いくらいの日和。ステージプログラムも盛りだくさんで、パキスタンの雰囲気を満喫しました。

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(ムガル宮廷舞踊・カタックダンス。型の決まり方がピシッとしてステキでした!/屋台もいろいろ)

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(昨年もおこなわれ人気だったパキスタンのイケメンコンテスト、ミスター・ハンサム・パキスタン・コンテスト。自薦なのか他薦なのか30数名がステージでダンスなどのパフォーマンスを繰り広げます。入賞優勝は会場の拍手で決まるので、関係者の多い人有利。そこは司会者が軽妙に判断し、結局若手の3名がファイナリストとなり〜下段真ん中〜、優勝はパシュトゥーンのお兄さんでした〜下段右)

昨年大きな反響を呼んだカウワーリーのバダル・アリー・ハーン楽団。今年も来日し、大学やギャラリーなど各地で連日演奏を披露しています。5月1日は中野の驢馬駱駝での公演です。(予約受付ほぼ終了の模様。また来年!!)
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(カウワーリー(パキスタンより来日のバダル・アリー・ハーン楽団による伝統音楽の演奏/熱狂のダンス、パキスタン男子、踊ります!/ドル札を撒くスーツ姿の男性はミスターハトヤマ、なぜかパキスタンバザール。今年もたくさんのドル札が舞いました)

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青のfacebook、「青の陶器とタイル好き * blue ceramic museum」よりサマリーです。

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(チャルバクル/鍋島 色絵青海波鶺鴒文皿/トゥラベク・ハーヌム廟/バラハウズ・モスク/ウスマノフ工房作品/ミル・アラブ・マドラサ)

「チョガ・ザンビルの青」は、かなり発見な青だったんですがマイナーな話題だったようです。ウスマノフ工房の青い皿、支持が多かった。強い青ですが、印象的ですよね。「いいね」を通しての、このような反響が興味深いです。

ようやくのブログアップ。日本の工芸を訪ねて、ちょこっと出かけてきます。

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<コメント欄をしばらく閉じています> いつもコメントありがとうございます。コメント欄へのジャンクメール(海外から?)が増加しています。ご了解頂けましたら幸いです。

facebook応援ありがとうございます!^^

 
by orientlibrary | 2013-04-30 22:49 | 日々のこと