イスラムアート紀行

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ウズの絣、素敵な仕立てで/日本初の移動式メリーゴーラウンド/石とタシケント

まあまあの暑さのこの頃、東へ西へ、小さな訪問旅。

中央アジア・ウズベキスタンの魅力的な絣布「アドラス」(縦糸絹×横糸木綿)「アトラス」(絹)などを使い、手仕事で仕立てた服などの展示会。KANNOTEXTILE「身に纏う色彩と熱」(板橋にて、21日まで)。

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(上左:きれいな水色のアドラスのワンピース。大胆な柄なのにかわいさや安心感がある/上中:スカーフのフリンジ。捻って捻って全部にフリンジ/上右:この色合いがウズ/下中:ミラー刺繍をほどこしたサッシュ、稠密な刺繍を白シャツにオン)

女性が好きなファッションの世界も、実際は男性デザイナーが多いですが、KANNOさんはサクサク仕立ててしまうのがすごい。ラインがきれい。また、別名「刺繍男子」。ミラーワークなど多彩な刺繍をこなす。
「あのあたり偏愛系」としては、アドラスやアトラスの布としてのパワーが、日本になじむかたちで開花しているのを見るのがうれしいです。
布と工芸を巡る旅のなか、今後どちらの方を志向していく人なのかまだわからないけれど、これからも中央アジアをよろしくね!☆!

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横浜本牧、米軍ハウスを改造したというスタジオで、汗だくになって作業している人たちが。作っているのは、、「移動式メリーゴーラウンド」。メリ~ゴーランド研究所というメリーゴーランド研究開発ユニットの皆さん。

メリーゴーランドとは、、「回転する床の上に、床の回転に合わせて上下する座席を備えた遊具。座席は馬に似せて作られ騎乗のような体験ができる。1860年頃、フランスで蒸気機関を動力として作られ、1870年頃にヨーロッパやアメリカ等に広まった」もの。「日本で最初に設置されたメリーゴーランドは、1903年に大阪で開催された勧業博覧会。現在、東京ディズニーランド、ユニバーサルスタジオ等に設置されている」のですが、本格的でアート性の高い「移動式」は初めてではないかということです。

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(日本とイタリア合作のメリゴ。基礎部分、動力部分も苦心したところ。安全第一でしっかりしています。これから電飾も付き、さらにノスタルジックな音楽が流れるそうです。そのエネルギーは太陽光!3頭の馬は画一ではなくそれぞれ個性。手作りならではです。どんな色合いになるんでしょうね。楽しみです/下左:これが「エコデコ」/下右:カフェがあるとHPに書いてあったのでお茶しようと算段していたら、カフェって冷蔵庫だった(^_^;)。冷えた瓶ビール。暑いですからね、いただきます☆ハサミで栓を抜く技を見せるメリケンのケンさん。煙草は「エコー」。「馬にお金がかかりすぎて、、」)

このメリーゴーラウンドには、開発経緯から構造に至るまで、興味深い点がたくさんあるのですが、土族の私が超反応したのが、馬のボディに使っている「エコデコ」という素材の話。質感がよく、耐久性に優れるそうです。
イタリアのトスカーナ州でカーニバルの山車を作っている「ラ・ソシエタ・デッラルテ」というスタジオが開発。石、木、土を原材料にした土に還る新素材、天然素材の粘土。
そして、、元々はチベットに伝わる素材だというのです。それがなぜイタリアで!?チベットの歴史を考えると、世界に(否応無しに)移住した人がいるのですから、各地でチベットの技能が活用されても不思議ではないのかもしれません。
すぐに固まるので、造作が大変みたいです。でも、確かに質感がいい。きっと完成後にジワジワと違いを感じることができるでしょう。素材の力。
通常の木馬はFRP製。今は「木馬」ではなく「プラ馬」なんですね。が、今回は「土馬」または「石馬」って感じです!
9月中旬完成予定。日本各地で見られる(乗って楽しめる)日も近いはずです。

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新宿で、手仕事やパキスタンの話など。そのとき見せてもらったチベット等の石。パキスタンに詳しいTYさん所有のもの。ちょこっとチベットづいてた2日間。
石は赤の印象が強いですね。パワーがビシビシ。

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(居酒屋のテーブルの上で写真撮り。ストールが便利。ともちゃん、ありがとう/石の名前はわからないので、記載なしです〜^^。ちなみにTYさんにパキスタンの短編集の訳本コピーをいただきました。TYさんの訳、素晴らしい!ミステリアスな短編、ラクナウやペシャワールの光景と一体となって心に残ります。パキスタン、興味高まる一方です)

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春の「青の余韻」から、もう4か月。早いなあ。桜からツツジの季節だった。その時の写真です。魅惑の青。ウズベキスタン・リシタンの青の皿や茶碗たちです。

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(ウズじいちゃんが持ってるのはメロン。極暑にたいして神様が与えてくれたと思えるような瑞々しい甘さ。甘露)

ユーラシア各地の青が依然気になるけれど、やはりこの青が好き。リシタンの青。
また会いに行ってきます。今回はタシケントも歩いてみようかなと。ちゃんと歩いたことがない首都なのでした。(あれ?上の内容との関連が、、タシケントってテュルク語で「石の町」っていう意味ですよね^^)

アトラス産地のマルギランやフェルガナの濃い町コカンドも行きたいけれど、どうなることか。日本みたいに、スラスラサクサクいかない面があるし。ご縁次第と思っています。
とにかく、無事でいきたいと思います。

そんなわけで、次のブログ更新は9月初旬になりそうです。皆さん、お元気でおすごしくださいね!!
by orientlibrary | 2012-08-20 02:34 | 日々のこと

ウイグルのゆりかご/イラン式料理本/青の大壺さま

今回は、「書かなくちゃ〜」と思っていた話題3題、トリプル、です!

Facebook、いろんな見方はあるでしょうし、これからはどうなるかわかりませんが、現在いろんな面で重宝しています。
当初は、知人友人の輪、的なものだったのかもしれませんが、ある時点から、テーマを明確にしたコミュニティやグループなどが、非常に増えました。これが私にとって、最大の魅力です。WEBサイトを持っていても、facebookも同時に展開しているため、WEBへの入り口として出会うことができます。

世界の素晴しいイスラム美術、イスラム建築、細密画、青の陶器やタイル、南アジア・西アジア・中央アジアのテキスタイルや模様、デザイン、芸能、マーチャンダイズなど。これまでは、書籍を探したり、ネットで検索したりしていましたが、「途上人が検索できること」、それ自体が限られているということが、よくわかりました。

さらに、日本のメディアに登場することはまずないと思われる、今どきのイスラムファッションや化粧法、スカーフの巻き方やヘアスタイル、イスラム模様のかわいい小物なども知ることができます。パキスタン・ムルタンの陶芸工房の写真を見たときには、狂喜しました!青がまた独特なんですよね〜。。

難点は、スピードが速すぎて、とてもついていけないこと、情報が豊富すぎて、ほとんど消化できないこと。それでも、興味のあるテーマの話題、その10%に触れられるだけでも、私はありがたいこと、うれしいことだと思っています。

気に入っているのが、書籍の図版についての詳しい解説がある
「Rare Book Society of India」(リンクを見るにはfacebook登録が必要なのかも??不明です)
パキスタン・ラホールの建築物や暮らしを垣間みることのできる
「Lahore - The City of Gardens」など。

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日本の「現代イスラム研究センター」も、豊富な写真とともにイスラムの様々な側面を紹介。熱心な更新に頭が下がります。

なかには「ユーザーからの投稿」も。「ウイグル人の生老病死について簡単な紹介」(Halqigül Pattarさんより)という記事、接する機会の少ない情報が詳しく紹介されていて、興味深く読みました。
すべてが貴重で興味深い内容なのですが、赤ちゃん誕生から名付けまでのみを引用させていただきます。(了解をいただいています)(本文では、割礼、伝統的な治療方法、長生きする人々、お葬式、と続きます)

 

赤ちゃんが生まれる
  女性は結婚して妊娠して9月9日9時間9分9秒経って赤ちゃんが生まれる。赤ちゃんが男でも女でも「アッラーの召使(banda)」と見られて、同じく大事にされる。 
赤ちゃんが生まれてからへそが切られて、体が丈夫な人になるために、塩を入れた暖かい水(厚い地区では塩を入れない。例、トルファン)で洗ってから、おしろいを塗ってから、おくるみでしっかり包む。 
赤ちゃんが生まれて7~9日の間 揺(ゆ)り篭(böxük)に入れる。

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(左:ウイグルのゆりかご/右:ウズベキスタンのゆりかごを持つお母さん人形。じいちゃん人形が主で、女性の人形は少ない。リシタンの陶芸家さんが作ったこの人形、好きです/ウイグルとウズベク、とくにリシタンのあるフェルガナ地方とは共通するものがあるようですね)

 揺り篭結婚式(böxük toy)
 ウイグル人の伝統では結婚した女性は一番目の子供を実家で産んで、40日まで実家で育てる。40日満になってから、女性側の親は家で「böxük toy」を行う。böxük toyに男性側や親族、実家の近所、親族などを誘って、招待する。男性側は赤ちゃんやお母さんに必要な物、また自分の経済によって、お母さんに服装や飾り物を持ってきて祝って、女性側の重要な家族にもプレゼントを持ってきて、赤ちゃんやお母さんを良く育ててもらったことに感謝する。お客さんを送ってから、お嫁さんと赤ちゃん, böxükに香をたいて,男性の家に連れて行く。böxük toyの本質は無事に産んだお嫁さんを自分の家に戻してくる儀式です。


 名前をつける 赤ちゃんが生まれて何日間経ってから赤ちゃんに名前を付ける準備をし、敬虔な人を誘って、名前をつけてもらう。名前を付ける人は赤ちゃんを持って、キブラに向かって、クルアーンの部分やアザーンを言って、「お名前がAになります」と言い出す。その場にいた人々は赤ちゃんを祝って、名前をつけてくれた人を招待する。


 名前を付ける習慣は基本的に3時代に分けられる

1)イスラーム化前:基本的にウイグル語の単語を使って、名前をつけた。Baytamir,Iltamir,Bag buka,Karabuka etc
また場所、町の名前を自分の名前をとしてつける伝統があった。
チンギスハンの重要な顧問の1人であるKariyagaqはKariyagaqと言う場所の名前をつけた。


2)イスラーム化以降:ウイグル人はイスラームを受け入れてから、イスラームはウイグル人の名前にも影響を与えた。それから、アラビア語やペルシャ語の名前が増えてきた。
例、Abdullah(Allahの奴隷)、Habibullah(Allahの友達)、Mutiullah(Allahの従順な奴隷)etc.

イスラーム信仰が強くなればなるほど、昔のきれいな(純粋な)ウイグル語の名前の代わりにアラビア語の名前が占めてきた。ウイグルムスリムは自分のアッラーに、天使達、預言者、カリフ達、お母さん達に対して恋し さを表すために、それらの名前を自分に名前としてつけた。

アッラーの特徴を現す名前、Halik(生命を創造者)、Kadir(すべてできる、すべてに力がある)、Gopur(寛容者)、Israpil,Mikail(天使名)、Muhammad,Dawut,musa,Eysa,Ismayil,Yakup(預言者名前)、Ababekri, ömar,Osman,Ali(カリフ達の名前)、Hawa,Maryam,Aixa,Hadija,Fatima(偉大なお母さん達の名前)、Islam,Imam,Jannat(イスラームに関する名前)、Madina,Kuddusイスラームの聖地
イスラーム化以降ウイグル語の名前は完全になくなったわけではない。Ay,Supurga,Palta,Samsak etc.


3)中華人民共和国に属してから:アラビア語の中から意味が良くて、イスラーム色が強くない名前を選んで付けた。例、Adalet(公平、公正),Adil(公平)、Alim(学者),Pazilat(人格)。それから、ウイグル語独特の言葉を作る方法で時代に合う、時代を表す名前をつけることは普及してきた。例、Arkin(自由),Yalkun, örkax(波),Kutluk(おめでたい) etc.

自分の子供の大きくなってから知識人で裕福になるようにお父さん、お母さん達は子供にSultan,Dölat,Malika,Geniなどの名前を付けた。

思い出すため、懐かしいから自分の子供に亡くなったお父さん、お母さん、近い親族の名前を付ける親もいれば、逆にそうすれば子供が長生きできなくなると心配して亡くなった親族の名前をつけない親もいる。

子供の生まれた時期と関係する名前も多い。例、Jüma,Noruz,Sapar,Rozi,Kurban,Barat,Rajap etc

空の物体や自然現象に関する名前、例、Qolpan,Yultuz,Sayyare

ある植物、木、果物の名前、Anar,Alma,Zaytu,Rayhan

ある鳥や動物の名前、Yolwas,Maymun,Kunduz,Tuti

有る鉱山物の名前、Altun,Tömür,Almas,Zumrat

ウイグル人の名前を地方性が強いと言える。ある名前を聞いて、どこの人か分かることができる。男性名Matから始まればホータン出身、Almarahan,Maysihan,Aznihanトルファン出身の女性。



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(左:リシタンの人形、バリエーション。衣装や表情が違う/右:ウイグルの光景。女の子の三つ編みもウズと同じ。美人が多い!じいちゃんが絵になる!)


「日本で新しい揺り篭(böxük)も誕生。 
足利工業大学機電学系一年生機械専攻アハト・アブドラさんが発明」とのこと。すごい、、、揺れてますね〜☆





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イラン映画「イラン式料理本(IRANIAN COOKBOOK)」(2010年)は、2012年9月15日〜、岩波ホールほかで上映です。

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チラシを見て、これ絶対見よう!と思いました。(デザインとコピーが最高!ベースとなるイランの青に黄色、地模様の青と大胆な散らし方、フォントの選択、イラスト、料理名の和訳、、このセンス好き!!!)。YouTubeに予告編もアップされています。




e0063212_23243513.jpge0063212_23305424.jpg内容は、、、イラン人家庭のキッチンで女性たちが料理をする姿を撮影し、その様子から浮かび上がるイラン社会を映し出すドキュメンタリー。100歳目前の女性、主婦歴40年の女性、現代の若い女性など、台所で料理をする7人の女性たちは、監督の家族や親戚。イランの料理を作り、食べ、片付けるまでの間に、それぞれのキッチンでのドラマが繰り広げられる。料理、年齢や男女間のギャップなど、食文化や家庭観といった興味深いイランの社会や文化が凝縮されている、、、そうです。イラン映画独特のユーモアと哀愁、リアルかつファンタジックな世界が見られるかなと、楽しみにしています。


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トルコ・キュタヘヤの絵付け作家メフメット・コチェルさんの作品、タシュチニ大壺。

<タシュ・チニとは> オスマントルコ時代、中国染付に恋いこがれたスルタンや職人たちが作り出した陶器。石英の比率を高めた石のように固い素地が特徴。長く製法が不明でしたが1990年代より研究が進み、再現が試みられています。粘り気のほとんどない石英の粉を、少量の粘土を用いて成形するには高度な技術を要します。タイルなら厚くしないと折れてしまい、ましてや壷などの立体物を作ることは非常に困難。「しかし、それだけの労力を費やすだけの価値はあります。潤んだような白色の地肌、水面下で泳ぐような青の発色、質感は、一見して秀でています」(コチェル氏)。

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昨年11月から半年間「INAXライブミュージアム」にて展示、その後「エスニカ(横浜)」で約1か月ご紹介。
その後、あるところ(日本でこの壺が似合う最高の場所)に贈呈できれば、とお話をしていましたが、ご縁が薄かったようです。

この大壺、同じくメフメット作品の美しい大皿、繊細な形の扁平壺とも、現在、orientlibraryの元に。今後どうするか、大壺さまの「神の声」を待っています。(冗談ではなく、結局、大壺さまの意のままに動いてきた私ですから、、)。どうなることでしょう!?、、、
by orientlibrary | 2012-07-21 23:41 | ウイグル/アフガン

「STUDIO MUMBAI : PRAXIS」、インドの匠が集結するスタジオ・ムンバイ

*** 記事中の写真、全部見えないようになってしまったみたいですね。。ギャラリーで「写真撮ってもいいですか?」と確認して了承を得ましたし、書籍からの引用も出典を明記したのですが、、ダメなのですね。宣伝してお金を得ているわけでもなく、惚れ込んで惚れ込んで、紹介させて頂いたのですが、、残念です。記念にこのままにしておきます〜!(त_त)!(9月2日記)***

「STUDIO MUMBAI : PRAXIS (スタジオ・ムンバイ プラクシス)」が、TOTOギャラリー・間(東京・乃木坂)にて開催中です。
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インド建築界を代表する建築家、ビジョイ・ジェイン氏率いるスタジオ・ムンバイ。展覧会では、スタジオ・ムンバイで実際に使われている素材、模型、スケッチ、モックアップなどをムンバイから移送。東京という環境のなかで再構築した「Studio Mumbai in Tokyo」を見ることができます。

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(書籍『STUDIO MUMBAI : Praxis』)

感動というより、共振という方が近いかもしれない。このような感覚は久々。ギャラリー内写真OKとのことで、取り憑かれたように撮っていたら、コンデジが熱を持って熱くなりました。本当に好きすぎる、、!まさに熱中!?

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「スタジオの再現」。作業机や椅子から作ってる!たしかに、、作ればいいんだよね。普通の家にあるような電気スタンドがいい感じ。
何気なく置かれた「素材や模型、モックアップ」の存在感、スコーンとして気持ちいい。それでいてアート感に満ちている。用途がわからないものもあって、最高。
スタジオ・ムンバイは「スケッチや大きなモックアップでの検討を何度も繰り返すプロセスそのものがデザインになることが特徴」。
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「作品ごとの写真、映像、ドローイング」。こんなところで時間をすごせたら、どんなにいいだろう、、!ツボを直撃。和とも親和性があるような気がする。

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(作品の例:リーディングルーム)

「インスピレーション」。ジェイン氏はじめスタジオのメンバーがインドを旅して触発されたものや光景を写真や映像で紹介。とっても共感!インド、さすが!生々しくて、タフで、抜けがあり、飄々としている。

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(インスピレーション:「蚊帳の集落=地方の村々に暮らす農夫たちは、夏の間だけ日雇い労働者として都会に出稼ぎにやって来る。夜に現れ朝に消えてしまう蚊帳でできた集落」)

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(インスピレーション:「生地屋=布で埋め尽くされ、商品と空間が一体化している。客寄せにもなり、客も手軽に買物ができる」。← これ、インドで思う。商品そのものをディスプレーにするのが巧みだと思う)


「スタジオの日々の映像」。仕事は生活の糧であり、同時に生涯一歩づつ磨いていくもの、集中して熱中しておこなうもの。鍛錬や工夫がもたらす達成感、職人としての誇りや喜び、一人一人の職人の、その幸福感が伝わってくる。そして多くの職能が集まり、つくり上げて行くプラクシス(実践)そのものの、充足感が伝わってくる。

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(職人さんたちが黙々と作業。コンクリの色板も色から制作。中段左から2番目の石工さん、鉛筆をササッと石で削っていた。大工さんも釘を使わず組み立てる。実物大の模型を作り、そこから考えていくという。下段右は音楽タイム!)

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(書籍『STUDIO MUMBAI : Praxis』より)


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スタジオ・ムンバイの活動の特徴は、敷地の造成から設計、施工といった一連の工程すべてを、建築家と熟練工からなる人的ネットワークにより、手作業で行なうことにあります。
スタジオ・ムンバイのワークショップでは、インド各地出身の有能な職人たち(大工、石工、鉄工、金工、井戸掘り工など)約120名が住み込みで働き、ジェイン氏の指導の下、地勢や気候を読み、井戸を掘って水源を確保し、地元由来の素材とそれに適した工法を用いて建築をつくっています。

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先祖代々口伝によって伝わる伝統技能を受け継いだ職人たちの確かな技術力は、乾期の猛暑と雨期のモンスーンという厳しい気候条件に耐え得る建物には不可欠なものです。
彼らの知恵と技能を充分に活かしつつジェイン氏の深い思索に導かれて生まれた建築は、その地での快適な生活を約束しつつ、風景と調和した豊かな詩情を湛えています。

さらに、ジェイン氏は職人たちにスケッチブックを与え、ドローイングの描き方を教えています。教育を受けられず文字も書けない職工たちが、日々の作業と並行して建築を「設計する」ことを学んでいきます。

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Praxis(プラクシス:実践、自然や社会に対する人間の働きかけ)は、建築をつくりたいという意思をもつすべての人に門戸を開いたオープンなコミュニティの中で、さまざまなアイデアや実践を行きつ戻りつしながら最適なゴールを見出していく、スタジオ・ムンバイの存在と活動そのものをあらわす言葉です。

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スタジオ・ムンバイの仕事がなぜ反復作業によって成り立っているか、なぜ案を検討するために大型モックアップやスケッチや図面を作成し、素材のスタディを重ねるのか。それはすなわち独自の思想を練り上げ、自発的に組織を形成していくためなのだ。


プロジェクトに取り組むあいだは、場所を念入りに検討し、そこにある環境や文化、人びとが身も心も捧げてきたことに目を向けるようにしている。
なぜならそこには、限られた資源を相手に人間が創意工夫を凝らして編み出した建設技術と素材があるからだ。

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スタジオ・ムンバイにはいろんな人たちがいます。建築家もいれば、職人も大工も石工もいる。その彼らが建築を建てる、あるいは作るためにここに集まってきました。(中略)スタジオ・ムンバイではつくりながらアイデアを練るという筋書きを辿ります。あるいは現物を相手にアイデアを組み立てていったり。おおまかにいえば、そんなところです。

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先祖代々大工であった人たちも仲間に引き入れました。彼らはもともとラジャスタンの出身で、大工の伝統の中でその継承者として訓練を受けてきたので、工匠の技術をもっています。この地方には切石技術に長けた石工もいます。業種も出身地も異なる人たちが、ひとところに集まって仕事をするのが、スタジオ・ムンバイです。これが事務所の原点です。そしてもうひとつの特徴は、常に外部からの参加に対して開かれていること。建築について考えよう、建築をつくろうという人なら、誰でもこのスタジオに加われます。

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inspiration インド国内を旅してまわる中で私たちがたびたび遭遇したのは、制約のある環境下で空間を機能させるという必要から生まれた、ある特色をもった空間である。
限られた空間や資源しか利用できない人びとは、生活の必需をすべて満たすために自発的にそうした空間をつくる。
それらは人と人の交流を決して妨げない、慎ましくも自由な空間である。

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(インスピレーション:例:「ポケットマン(Tシャツに地元の正装の印とされる懐のポケットを縫い付けている)」「ボダイジュに寄りかかりながら建つ寺」「サリーでつくった即席シェルター」「木の枝で熊手作り」など。展示スライドを撮ったものも。よくわからない光景も多かったけど、撮らずにいられなかった)

興味のツボや、これまでモヤモヤと思ってきたことと重なり、ホントにガツンときました。本を読んでから、また見に行こう☆

ご興味ある方は、ギャラリー間のサイト、こちらから。(9月22日まで/入場無料)

 2012年8月、東京国立近代美術館(本館)の前庭にスタジオ・ムンバイがデザインする「夏の家」(仮)がオープン。竹製のBird Tree、モックアップテスト中。敷地となる美術館の前庭に設置。プロセスを紹介するというブログはこちら
暑さにめげず、観察に行きますよ〜!!^^
by orientlibrary | 2012-07-15 01:59 | インド/パキスタン

『絲網之路天空』〜駱駝の影、砂漠の足跡、込められた想い

今回は、NHK BSプレミアム『極上美の饗宴』「シリーズ平山郁夫の祈り(1)執念のシルクロード」からです。(*画像はTVより引用、またTV放送からのメモを参考にしています)

〜〜平山ほど、壮大なスケールの風景と悠久の時間を描こうとした日本画家はいない。40年にわたって、現地を100回以上も訪れ、ラクダに乗った人々が広大な砂漠を行く姿などを描き続けた。平山はシルクロードに何を見たのか? 膨大なスケッチなどを手がかりに、画家の執念を見つめる〜〜


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(平山郁夫氏は 15歳で原爆に合いその後貧血など後遺症に苦しみます。東京芸大に入学して日本画を学ぶも、何を描いていいか模索の日々。一枚でいい、自分だけの絵を描かねば死ねない。転機となったのは1958年の「仏教伝来」、玄奘がオアシスにたどり着いた場面。シルクロードを歩いて新しい表現をつかみ取りたい。1回目のアフガニスタンは38歳のとき。アフガニスタンの茶褐色の世界に戸惑います。「厳然と私を拒んでいるかのようだった」。自然を細やかに写し取る日本画の世界。岩山と砂の大地をどうしても描くことができず、ウイグルの人々をスケッチすることしかできませんでした)

数年前、玄奘三蔵求法の旅をたどる「大唐西域壁画」(奈良・薬師寺・大唐西域壁画殿)を拝見しました。平山郁夫氏が30年の歳月をかけて完成させたという入魂の作品です。灼熱の砂漠、厳寒の天山山脈を行く玄奘の旅、その艱難辛苦はいかほどだったかと思うと同時に、ときには魅了されたであろう自然が織りなす光景、絶景との出逢いを思いました。
平山郁夫氏もまた、この大自然と、そこで暮らす人々の営みに心惹かれ、まさに人生を賭けてそれを表現した方なのではないかと感じました。

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( 『絲網之路天空』)

今回の放送で最も興味深かったのは、有名な『絲網之路天空』に込められた思いの強さと、その表現方法。「悠久の歴史」を感じさせる平山作品、様々な実験や取材をもとに、その秘密に迫ります。

ちなみに、ナビゲーターとして登場するのは、大自然やシルクロードの写真を数多く撮っている写真家の秋野深氏。キリリとした構図と温かさの伝わる写真が魅力的。青の装飾タイルが好きとのことで、タイルの写真も綺麗ですよ!^^!

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( 1970年にトルキスタン遺跡、その後バーミヤン遺跡へ。茶褐色の世界、伝統的日本画にない題材。最も関心を寄せたのが駱駝のキャラバン。人の営みを色濃く感じさせる姿。シリアの家畜市場の作品では駱駝の姿形がよくわかる描き方をしているが、ここではシルエットに。象徴性を高める)


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(いかにもシルクロードという印象の駱駝のキャラバン。平山氏は砂が風に流されていく光景、流砂を見て砂漠が海のように見えたという。思い浮かべたのは故郷である瀬戸内海の風景。「駱駝船が行き来して交易しているようだ」。それが砂漠のキャラバンと重なった、悠久の流れの中に厳しい光景の中に人の営みがある。そこに惹かれた。風景のスケッチが可能になった。同行した妻・美知子さんが、常に傍らにあり行っていたこと、それは、、鉛筆を削ること。「鉛筆削れ!とすごい迫力で言われました。彼は風景と向き合っていました。鬼気迫るように」)


秋野さんは、『絲網之路天空』の場面となったと思われるトルファンの火焔山あたりを歩きますが、描かれた光景とリアルな景色は、山ひだや太陽の位置などが微妙に異なることに気づきます。平山さんは、何を意図して構図や表現を変えたのでしょうか。

(以下、長くなるので端的に書きます)
 まず重要なのは、駱駝の影(現地で人々に取材。「帽子の形は100年以上前のもの。交易が盛んで豊かだった頃。豊かさを描きたかったのでは」、50年前はキャラバンに入っていたという老人は「駱駝のコブが元気ではない。長旅で疲れている」等々。シルエットの駱駝は見る人に様々なイメージを描かせる)
 逆光で輪郭を強調
 強い象徴性を持たせる(イメージやシルエットは日本画の伝統にない。想像力をかき立てる)
 稜線が右から左へ。砂漠の緑、斜めの線がある(動きを表現、移動を表す、右から左に進んでいる、山と砂漠、2本の線)
 隊商の前に余白(悠久の歴史、それが今も続いていること、動きを感じさせる)
 幾筋もある砂漠の横線(多くの隊商が歩む事によりできたものであり象徴的な意味。いにしえの人々がシルクロードを通して交流した長い歴史。素晴しい表現方法)
 砂や横線が点で描かれている(悠久の歴史。砂は岩絵の具により雫のようなかたまりで描かれる。膠と混ぜ水で絵具薄める。重ねて塗ると盛り上がるようにたまる。ムラが質感、風合いになる。乾かしてまた塗るを繰り返す。横線も何度も塗り重ねる)


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(左上は画の砂の部分。砂漠の砂や足跡、隊商が行き交った道筋を、色を何度も何度も重ねて塗ることにより表現)


まさに「あらゆる手法を使って描ききった」のですね。
1972年に日中国交が正常化。世界を部隊にした文明の道がロマンをかき立てました。シルクロードを通して西域が日本とつながっている、そんな高揚感さえ湧いたかもしれません。「人間の営みを描き込もうとしているという点で現代的」「膨大な歴史の集積を表現するためロマンをかき立てた」。表現方法という切り口から、画家の想いに迫った、いい番組でした。

私が平山さんの絵から感じるのは、歴史を生きた人々への、かの地で暮らしを営む人々への敬意と想いです。そこに敬意を持ちます。


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シルクロード、トルファンの話題から、「ウイグル人の生老病死について」(Halqigül Pattarさん/現代イスラム研究センターのfacebookより/転載許可を頂きました)をご紹介しようと思っていたのですが、長くなるので(〜実際は上をまとめることで力尽きたため)次の機会にしたいと思います。
ウイグルの暮らしについてのリアルな情報に触れる機会が少ないので、うれしくなりました。facebookは、こういうことが有り難いな〜。最近、パキスタンの陶芸工房やタイルの現場についても知ることができ、喜んでます!^^ムルタン、行きたいぞ〜♪

最近といえば、、ついにアジュラク入手〜☆いんどもようさん、どうもありがとう!とってもとっても気に入ってます。肌触り最高〜!

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(左:グジャラートのアジュラク。ストールとドゥパタ☆^^/右上:ウズベキスタンのアトラスを使ったカンノさんの作品/タジクの民族衣装/右下:タイル!?と思って近づいたら写真だった、、渋谷のセレクトショップ。でも、ま、いいか、、タイルもついにキテますかね!?)
by orientlibrary | 2012-07-01 23:24 | 美術/音楽/映画

日本の大工道具職人〜中央アジアと日本の土の景

当「イスラムアート紀行」についてもご紹介いただいたWEB「左官的塾」、編集委員の皆様や有志の方々のお力により、日本における「塗り壁の文化を伝える」取組みや動きについて知ることができます。ありがとうございます。
そのなかの「左官的塾の本棚」、今回は『日本の大工道具職人』でした。

「著者は50年余りの道具と資史料収集、伝聞、そして尊父の時代から関わりを持った鍛冶職人との深い交流により、長年の調査・研究を整理分類し考察の成果をこの本にまとめられた」「製作した鍛冶職人の系譜をはじめ、鍛冶職人の歴史を後世に残すと云う著者の純粋な意図は、著者の豊富な知識と鍛冶職人へのやさしい感情により、その貴重さを伝える格好の本と評したい」(蟻谷佐平氏)

さらに「補論の左官3編は左官的塾読者にとってより身近なテーマになる。著者の道案内(考察)に思わぬ新発見および新史実に出合えると思うので楽しみに読んでもらいたい」となれば、早く読んでみたいと気がはやります。
書店販売はなし、でも、と住所を見ると、、なんとよく通る場所。交差点にある老舗金物屋さん。そのご主人が著者だったのです。さっそくチャリでGO☆

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(左上:三宿交差点のスズキ金物店にて。著者鈴木俊昭さん/鏝の品揃え&愛情が伝わる陳列や飾り付け/右下:『日本の大工道具職人』&先月、西岡常一さんのドキュメンタリー映画「鬼に訊け」を見たので何か書こうと思っていました。槍鉋、忘れられません。『木に学べ』を再読するつもりです)

入ってみると、左官鏝(こて)が壁面を埋め尽くします。鏝ってこんなに種類があるんだ!大工道具や内装用品も豊富です。
「鏝の品揃えは東京一だと思いますよ」と温かい話し方のナイスミドルが。店主の鈴木俊昭さんです。さっそく来店の経緯をお話し、本を購入させていただきました。
大工道具や道具を作る職人という観点での調査や研究が少なかったことから、自分で研究を始めたそうです。8年がかりという力作。

第1章 江戸・東京の大工道具職人/第2章 会津の大工道具職人/第3章 越後・新潟の大工道具職人/第4章 播州三木の大工道具職人、と、まさに「道具と道具を作る職人」についての詳細な記述が、端的で読みやすい文章で書かれています。

補論として「1、「左官」呼称の変遷について/2、左官鏝の歴史について/3、左官鏝の柄について」と、左官についても興味深い内容がぎっしり。
ちなみに、「左官」という職名が文字で出現したのは慶長10年(1609年)の宇都宮大明神御建立勘定目録。それまで壁塗職の主流だった「壁塗」ではなく「左官」に統一されるのは、寛永19年(1642年)京都御所の壁工事からだそうです。

「「左官」の語源については、諸説あって明確な定説はありません」が、「本来、「右」にも「左」にも共に助けるという意味があり、「右」は上から助け、「左」は横から助けるという違いがあります。その意味から近世において壁塗職が大工に次ぐ地位を獲得して「右官」でなく「左官」と呼称したことはまさに適切であったと思います」と鈴木さんはまとめています。

現在、続編の最終編集段階とか。「続編はもっとすごい内容ですよ」と鈴木さん。今年秋に出る予定とのことで、またお店にうかがって入手したいと思います。お話できて楽しかったです。ありがとうございました。

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久々の土の話題です。各地の土の景を振り返ってみたくなりました。今回も、写真はコラージュでまとめました。

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(上2枚:甲斐大策さんのカレンダーよりアフガニスタン/左上:木の家、絨毯や刺繍/右上:土壁に漆喰?/左下:ウズベキスタン、木のモスク。天井はペインティングで埋め尽くされている。ウズベキスタンはペインティングも素晴しい/右下:ウズベキスタンの民家。土壁に漆喰、白が涼しげ。扉は木、木彫り装飾を施す)


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(中央アジアの素材/左上:キルギス。ユルタ組立中。木の構造体にフェルトなどを巻き付ける/右上:カザフスタン。焼成レンガ、木、藁など/左下:キルギス。白い壁、水色の窓枠や扉、緑の屋根が北方っぽい。キルギスの自然は美しく中央アジアのなかではおだやかな印象/右下:カザフ。日干レンガ、焼成レンガ、土壁)


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(中央アジア、土の景//左上:ウズベキスタン、かまど/右上:ウズベキスタン、庭にある焼却炉/左下:ウイグル、葡萄干し小屋、風味抜群の干し葡萄ができそう〜TV番組より/右下:ウズベキスタン、民家の庭で日干しレンガ作り。強い日差し、小雨)


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(ウズベキスタン西部、カラカルパクスタン共和国の土の景。キジルクム砂漠に残る古代ホレズム王国の都城跡。紀元前からの土の佇まい。遺跡には青い空と花々がよく似合う)


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(トルクメニスタン、世紀の発見と注目されているマルグーシュ遺跡=最古の文明の発祥の地の一つといわれる。トルクメニスタンには、中央アジア最大の遺跡メルブ、パルティア時代の隊商都市として栄えたニサ遺跡も。土、土、土!行けども行けども土!〜首都アシュハバードの謎の白大理石の街以外は、、/窯址、灰釉?/赤土の瓶がゴロゴロとそこら中に、、陶片欲しい/建造物の壁、スサ?/砂漠の土いろトカゲ)

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(与論島の土や素材。ヨロン島は奄美群島のひとつで、鹿児島県最南端の島。与論特有の茅葺き屋根、沖縄文化の影響を受けており琉球風の赤瓦屋根の民家も。珊瑚など素材総動員。台風の揺れを吸収する木の柱も)


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(日本の土の景。左上:いわき市にて。土壁にバングラデシュの刺繍布カンタ/右上:常滑市INAXライブミュージアム内「土・どろんこ館」、判築の壁〜土壁や建築の基礎部分を堅固に構築するために古代から用いられてきた工法/左下:奈良にて。土壁/右下:常滑のギャラリー。土壁に常滑の急須)

やはり、日本の土の景色は落ち着きますね。そして、そこには必ず、日本の左官と陶芸家の技術があり、魂がある。日本の左官も、左官道具も、やきものも世界一!
そう、世界一のものが見近にあるんです。壁や床、世界一の左官仕事、やきもの、もっとじっくり、かつ楽しんで見ていきたいですね。
これからも、土、タイル、壁、レンガ、瓦、やきもの、見ていきたいと思います。
by orientlibrary | 2012-06-16 15:39 | タイルのデザインと技法

「ユーラシア横断旅」を旅する日曜日

若者論、というのは、いつの時代にもあるもので、上の世代から否定的な見方をされることが多いものです。

この頃でいうと、草食系、内向き、消費に関心が低い(車にも興味がなくお酒も飲まずファッションもユニクロで満足等々)、外に(海外ばかりか家の外にも)出ない、指示待ち、等身大志向過ぎる、など、素直だけど何を考えているのかわからない、内向きで覇気がないというイメージは確かにあると思います。とくにおとなしい男子への風当たりはなかなかにキツい。

でも、東北にボランティアに通っている若者も多いし、NPO・NGOで地道に活動している若者も多い。語学もできるし、デジタルのスキルも高い。会議やイベントの仕切りも慣れたもの。起業志向だってある。いいなあと思うことが、私は多いです。

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(代々木公園では土日にアースデーもありました)

いちばんいいと思う点は、理屈や大義を言うより、小さなことであっても自分が動いているところ。いつまでたっても変わらない大人の社会に見切りをつけ、自分たちで動いていこうとしているように思えます。年代を超えて、そういう人たちに出会えるということは、幸せなことだと思います。

ちょうど1年前の今日、ポルトガルのロカ岬から自転車をこぎ出した大学生二人、CoCの田澤さんと加藤さん。(以下、サワディーとコウスケと記させていただきます)ユーラシア大陸を自転車で11か月かけて横断し、31カ国、20000キロを旅して、3月無事に日本に帰国。
彼らの旅は、チャリの冒険譚というだけでなく、「子ども1人に1本の糸。旅中に出会った子どもにそれを繋いでもらって1本の長い糸にする」というテーマが。

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(スライドでのイントロ)

「チャリだからできる、1本の長い世界のつながり」。そして、つないでくれた子どもの数は5003人。(結び目をカウントしたというのも根性!)

”「誰かがやる」ではない。「僕らがやる。」”。
一昔前なら、このような言葉には、ちょっと悲壮感があったかもしれません。が、彼らは一貫して、軽やかで自然体。気負いを感じません。

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(20000キロを走り抜いた自転車&サワディー&コウスケ)

そんなCoCのチャリ旅報告会に参加、いろんな面で興味深かったです。会の進行、仕切り。わ〜、今ってこんな感じなんだ。みんなで話すんだなあ。びっくり。皆、「人と話すのが好き」と言う。(そういう人が集まっているのでしょうけれど。二極化しているのかなあ)。

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(旅の途中もマメに写真を撮り文章を書き、メルマガ、facebook、ブログ等から発信。報告会もUstream、twitterなどリアルタイムにいろいろ。時代は変わった、、)

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(会の仕掛けとして、オーディエンスが動く。う〜〜〜、、、若者向けの趣向かも、、)

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(最後に、つないだ糸を披露!!)

先日も、環境をテーマとしたある会に迷い込み、まじめで真摯な人が多いことに、かなりびっくりしたばかりですが、、、 バブル世代やその上の世代は、やはりどうも消費や右肩上がりやイケイケ的なところが染み着いています。「それは時代背景が違うからですよ。人が違うのではありません」。会の主催者の方がおっしゃってました。そうかもしれませんね。

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(中央アジアの砂漠でのエピソードがすごい。が、何度も何度も現地の人の温かさに救われる。一方で硬直的、官僚的なシステムのため大変な思いをする。最後にうるっとくるエピソードもあり、聞かせるなあ)

旅のエピソード、語りもうまい。もっとも関心のあった中央アジアをたくさん語ってくれたのがうれしい。すごい体験いろいろ。ややこしいなあ、中央アジア、、、。たくさんの大変なことがありつつ、カムチック峠をチャリ超えしてフェルガナにたどり着き、NORIKO学級(ウズベキスタンのリシタンにある日本語塾)の子どもたちと濃密な交流をしてくれました。ありがとう!

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(サワディー。音楽専攻)

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(コウスケ。体育専攻)

会の第2弾もあるそうです。
5月13日には、NORIKO学級主催の報告会でも話をしてくれます。*** 13日ご参加の方へ==内容は、シンブルに「トーク&スライド」+「ウズダンス簡単ワークショップ」です。シンブルです。とくに凝った仕掛け?はありませんが、交流をお楽しみください。m(_ _)m ***

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横浜「青の余韻@エスニカ」は、こんな感じですすんでます。

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(じいちゃんたちが、ちょっとテレ気味でお出迎え)

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(外からガラス越しに中を見る。夜景です。幻想的な感じも!?)

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(去年の夏、買ってきた「盃」が好評。元々販売を考えていなかったこともあり、もう残りわずか。青がやはりいいです)

若者たちに刺激を受け、私も自分のテーマをコツコツやります!
まず、イスラム圏の装飾タイル、陶芸、工芸の本を少しずつ訳してみたいと思います。こういうコツコツをやらないとダメですね、きっと。今年は、そういうことをしていこうと思います。(書くことで、自分にプレッシャー!!) うん!
by orientlibrary | 2012-04-22 23:55 | 日々のこと

二羽の鳥がいるタイル、陶器、布

今回の写真は、「鳥」をモチーフとしたもの、とくに「双鳥」のものを集めてみました。その理由は、途中で「鳥」に関する記載が出てくるからです。その元々の理由は、、風邪。(>v<)

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(トルコ・イズニックに工房を持つアディル・ジャン・ギュヴェンさんのタイル。素晴しい。このタイルの深み、絵画的世界は何とも言えません。モスクの蝋燭立て、二羽の鳥、キャンドルには蛇がからみつき、トルコの花々が咲き乱れる。青一色の豊穣なる世界。鳥は天国を、蛇は健康を表すとのこと。蛇が良きものである点、東方的な感じがします/「青の魅惑 イラン、トルコ、ウズベキスタンのやきもの」展示作品より)

「風邪はひき始めの二日間が大事」、まさにそれを実感した週末でした。土曜日午後から日曜いっぱいの引きこもり生活。とにかく暖かくして、ひたすら休む。おかげでこじらせず、ほぼ回復。よかった〜。。

よかった、、よね、たしかに。でも、土曜日曜、楽しみにしていたイベントや訪問、すべて行けず(哀)。すごく残念。本来ならば、イベントや会った人たちの話で、今日のブログは情報モリモリ満載のはずでしたが、、何もなし!!(涙)

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(ウズベキスタンの陶芸家アリシェル・ナジロフさんの鳥皿、部分アップ/「青の魅惑」出展作品)

唯一、読めた本が「ユーラシアの神秘思想」(岡田明憲著)。何年も前に買った本、ようやく開いてみると、、風邪の夢うつつの気分に合ったというか、興味深く読めました。

私自身は神秘思想に惹かれるタイプではないのですが、著者岡田明憲さんのこの分野への「入り込み方」、いいなあ。好きで好きで、知りたくて追求したくて、という熱が伝わってきます。情報や商品が渦巻くような日々ですが、年のせいでしょうか、熱のあるモノ、コト、にしか食指が動かないこのごろです。

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(多彩釉画像タイル/イラン北西部/鉄器時代 前8〜7世紀/「ズイヴィエ偉宝」の発見で名高いウルミア湖周辺で出土したと推測される。本来、神殿または王宮の壁面を飾っていた建築材で、世界的にも稀少な作品。表面に描かれた超自然的な図像からは、当時のイラン北西部の宗教的観念の一端が垣間みられる/東博で撮影、解説を引用)

「占いの世界」という章もあります。来年の占いとか、少し気になる時期でもありますよね。

・占いは神秘思想への通路、あるいは神秘思想の応用とも言える
・神託から夢占い〜東西につながる占いの源流に、古代ペルシアのマギ(東方の博士たち〜占星術や夢占いの達人)がいた
・マギは占いに長じていただけでなく、ローマ世界にミトラの密議を伝えたのも彼らである
・このミトラの宗教は弥勒信仰として東にも伝搬する
・マギの占星術が独特の発達をして、そこにカルマの理論を導入して完成された、本場インドの占星術を見てみる
・この本では、占いを通して、日本から中国、インド、イスラム世界、さらにはギリシア・ローマに到るまで、まさにユーラシア的規模でおこなわれた、神秘思想の交流を跡づけていく

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(タシケントの博物館で撮影。建築装飾に用いられた「鳥女」だそうです。ブハラにて出土、6〜7世紀/fragments of architectual decoration image of bird woman,6-7century. varahsha,bukhara region)

ギリシアの神託は、巫女が語るのが普通でしたが、の鳴声や樹の葉のそよぐ音を解釈する仕方もあったそうです。
ローマでも鳥占いが神意をうかがうもの。鳥ト官は最高位の祭司で国政に助言する役割。鳥の飛び方、餌の食べ方で占う鳥占いが、公的なものと認められていたそうです。(餌の食べ方って、、そんなんで大丈夫!?)

その後、占いは中国の陰陽五行、イスラムの夢占い、密教占星術、インドの星学等々、体系づけられて高度に発達。
そして現在の占いブーム。皆さん、占いって信じてますか?
私はオカルトが苦手。何でも占いで語られるのも苦手。でも星座占いを真剣に読むときも。ポジティブな部分を、ちょっとした指針にしてる自分がいます。こうした方がいいと言って欲しいのかなあ。

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(トルコ・イズニックの博物館にて撮影。陶片。鳥と花がいいですね〜)

「ユーラシアの神秘思想」、眼目は「アジアとヨーロッパを合わせたものとしてユーラシアがあるのではなく、アジアとヨーロッパの基盤として、両者の文化が分かれる以前に、ユーラシアが存在していたという事実」という視角です。「人類の原思想」というべきひとつの起源、それを様々な角度から語り起こしている本なのでした。

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(九谷絵付け皿。東博にて撮影。日本の鳥は非対称で余白が効果的。色もスッキリと洗練されていますね)

まだちょっと熱っぽいこともあり、スキッとまとまらない内容で失礼しました。写真を楽しんでくだされば幸いです☆ そして風邪には気をつけてくださいね〜!

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(バングラデシュのカンタ刺繍部分。鳥がかわいい。使い古したサリーなどを再利用して数枚を合わせ刺子のように刺繍を施すもの。アーティストとかではない一般の女性たちが刺したもの。刺繍の細密さだけでなく、デザインや色合いが素晴しいものが多いです)

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(イラク南部の湿原に暮らしていた先住民族「マーシュアラブ」(湿原のアラブ人)の刺繍布部分。カラフルな色の組み合わせ、のびのびとした自由な構図で、鳥や魚、花などを刺繍で表します)

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(東欧の刺繍布。詳細はわかりませんが、ギャラリーで拝見して全体の雰囲気のかわいさに写真を撮らせていただきました)

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(ウズベキスタン・ブハラ、ナディール・ディヴァンベギ・マドラサ。二羽の鳥のモザイクタイル装飾。中央アジアの青のタイル、紺碧の空に映えます。鳥が太陽に向かって飛んでいく構図がスッと馴染む気がします)
by orientlibrary | 2011-12-12 23:46 | 中央ユーラシア暮らしと工芸

常滑陶散歩 やきもの散歩道から青の陶器展へ

秋の陶散歩、常滑編です。
常滑は日本六古窯のひとつ。そのなかでも最も古く、最大の規模だったそうです。よい土が豊富だったんですね。有名なのは朱泥の急須。明治時代からは、産業資材としての陶製の土管やタイルの生産が盛んになりました。
そんな歴史を感じさせるのが、町の各所に見られる再利用の、または飾られた、あるいは置かれたままの、土管や陶器。
たくさんの飴色のやきものは、そこで長く暮らしてでもいるように光景に溶け込んでおり、町の景色を温かく、そしてゆたかにしているように感じました。

駅から陶磁器会館までは数分。そこを起点とした「やきもの散歩道」は約1時間のコース。陶芸工房やお店、煙突や登り釜、明治期の土管と昭和初期の焼酎瓶が左右の壁面をびっしりおおう「土管坂」などを、のんびりと楽しめます。

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(この陶板使い、トルコのキュタフヤやイズニックを思い出します。陶の町の光景、共通するところがありますね)

おもしろかったのは、レトロなモノを集めた雑貨店的なお店。何店かあり、何がでてくるかわからないおもちゃ箱のようで、見応えありました。何気なく素朴な感じで存在しつつ、東京下北沢のレトロショップなどより、凄みがあるというか、とことんイッてる感がありました。

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食事でも満足感。和風のお食事どころも美味しく器使いがさすがでしたが、ビストロやショットバーのフードが、想像以上の大ヒット。びっくり。(写真は「常滑屋」さんのランチ。ちらし寿司とデザート。上品で繊細。素材のおいしさを味わいました)

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そして、こちらでは、こんな展覧会が。

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(「青の魅惑―イラン、トルコ、ウズベキスタンのやきもの The Allure of Blue -The Ceramics of Iran, Turkey and Uzbekistan」/2011年11月3日(木・祝)~2012年3月20日(火・祝))

日本のやきもの、世界のやきもの、たのしいな。好きだな。青のやきもの、きれいだな。再確認する、このごろです。
by orientlibrary | 2011-11-02 21:58 | 青の道

イズニック 陶の街角

なんとかやってます。。いやはや、あたふた、です。
気分転換に、イズニックタイルで有名なトルコの陶の町、イズニックの光景を。
ほのぼのとした光景の写真を見ていると、なんだかこころもおだやかになってきます。
のんびりしていて、いいなあ。時間の流れがちがう。
湖沿いの道、湖の爽やかな朝の空気、静かに暮れゆく空の色を思い出します。

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(カリグラフィーのタイル。街のあちこちにタイルが飾られている)

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(モスクのタイル装飾)

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(タイルって土色に合うんですよね。トルコらしい帆船の図柄)

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(タイル装飾が多い水場。青が爽やか)

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(宿泊した湖畔の小さな宿にもタイル装飾が。のんびりしたおじさんが懐かしい)

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(タイルや陶をテーマとしたモール的な施設の中庭。たくさんの女性が絵付けや商品開発に熱心に取り組んでいました。トルコの人ってみんな器用。何年かの修行で絵付けもとっても上手!)

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(ランチは人気のキョフテ屋さん)

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(このポスターにつられて中に入ったら、ハイテンションのおじさんが登場。ここは普通の陶器やお土産のお店。が、隣の店も自分の店だということで開けてもらって中に入ると、、これって、わんだーらんど・・・??)

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(ある人にはゴミに見えるものもある人にとっては宝物。「病のように古いものが好きな女の子が大好きなんだ」とおじさん、古いものに目がないトコモちゃん相手にもう絶好調でしゃべりまくり売りまくり、トコモちゃん刺繍布やらバケツやら買いまくり、、)

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(私もつられてお買い物。高いのか安いのか、よくわからない。円高のおかげで深く考えずに買ってしまったけど、、。「今度湖の向こうの村をまわって、おばあちゃんたちの嫁入り道具を仕入れてくる(からまた来るように)!!」との強烈なメッセージを背に、朝一の買物を終えました。帰り道に見かけたこのおじさん、しゃべり疲れたのか茫然としてました)

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(博物館。写真が撮れるのがうれしい。ウロコ模様が和も思わせて興味深い。アジアだなあと思う)

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(博物館にいた子犬たち。どれだけいるの?っていうくらいたくさんいて、かわいいのなんの。ほわ〜ん、シアワセ気分。2週間後くらいにイズニックを再訪したルキエさんによると「ますますコロコロ」だそうです。かわい〜!)

書いているうちに元気になったきました〜!うん、元気でいこう☆
by orientlibrary | 2011-10-17 22:39 | 世界の陶芸、工芸

ハーフェズ占い/青空と夕焼け/ウズ陶器とおいしいもの

日中の蒸し暑さがこたえますが、朝晩はひんやり。9月も下旬ですものね。
秋になっても、相変わらず落ち着きなくウロウロヨロヨロしています。

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美しい鳥に
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金魚
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とくれば、イラン!

イラン食材を仕入れに、小伝馬町の「ダルビッシュショップ」へ。デーツ、紅茶、ピスタチオ、胡桃、干し葡萄、ハーブなどを購入。とにかく安い!円高?

文鳥とツーショットのオーナー、ハサンさん。もてなしスピリット全開。紅茶にデーツ、お菓子、レシピ説明から楽器演奏まで。さすが!
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アリーの肖像画に、つい「4番目の人ですね」と言ってしまい、もう一人のイラン人のお客さんとハサンさん、ちょっと沈黙。「あ、シーアでは一番」と慌てて訂正。「シーアでは一番、スンニでは4番」ということで、皆でニッコリ。(汗)。
「アリーさんの肖像画やコーランの言葉をたくさん貼っているおかげで、311の地震でも、何一つ落ちなかった」。良かったです!!

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そして、ついに「ハーフェズ占い」まで。知りたいことを思い描いて、ハーフェズ詩集のページを任意に開く。占いなので、そのページに書かれている詩を解釈してもらいました。
「道は遠いが、正直に努力して、ピュアな心でいれば、いつかは必ずそこに到達する」とのことでした。

小一時間、イランワールドに浸ることができました。独特の香り高い紅茶とハサンおじさんに会いに小伝馬町に行きましょう!^^

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日本の某所では、水と空の実験が続いていました。
青空と夕焼け実験。こちらは夕焼け。光源が大事なようです。

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最近、このような実験を何度も見ているせいか、青や赤に反応。琉球ガラスに入っているのは紫蘇ジュース。夕焼けと青空みたいでした。

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この紫蘇ジュースをいただいたのは、横浜のあるギャラリー。ギャラリーのマダムのご主人は映画を撮っていらっしゃった方で、なんと以前「アフガニスタンの記録映画」(2003年7月)で書いた3本の作品を撮影した方とわかり、感激!【もうひとつのアフガニスタン カブール日記1985年】【在りし日のカブール博物館 1988年】【よみがえれカレーズ 1990年】。アフガニスタンの人々の暮らし、歴史や文化が、ていねいに記録されたドキュメンタリー映画です。

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ウズベキスタンのリシタンにて。陶器を見る。選ぶのが楽しい。真剣です。

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持ち帰ったお皿↓。鳥も全体のテイストも爽やかで若々しい。絵付けは24歳のBさん。上手いです。

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なかなかウズのお皿を食器として使えない私。でも、こんなに素敵に使っていただいているのは、Yさん。イチジク、ルッコラ、生ハム、オリーブ、ホオズキ。イチジクが甘くてとろけるようにやわらかかったです。

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キリムの上で秋を楽しむ会。いろいろ持ち寄りで。砂肝のコンフィ、チキンハーブ焼、カツオと季節野菜、お揚げと唐辛子、カンボジアンサラダなど多彩。デザートの杏仁豆腐、あれはスゴかった。私は、昆布締め(イカ、白身魚、豆腐、エリンギ、山芋)、里芋胡麻和えなど。

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(ピクルス。彩りがきれい。ミョウガの香りと酸味があいました)

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(ココナッツベースのカレー。素麺とキュウリ千切りの上にカレーをかけ絞ったレモンをかける食べ方。素麺とカレーが合う!)

Yさん、器の量がすごい。しかも、どれもセンスのいいものばかり。大事ですね〜。
蒸し暑い秋の午後、やがてトワイライトから夜景に移るまで。語らいと美味を楽しませていただきました。
肩の凝りもゆるみました。

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25日から、急遽トルコに行くことになり、準備しているところです。これもきっとご縁ですね。
トルコの陶芸とタイルを見てきたいと思います。どんな光景や人々と出会えるでしょうか。
by orientlibrary | 2011-09-20 01:48 | 日々のこと