イスラムアート紀行

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「青の魅惑」 潤む青のタシュチニ 〜メフメット・コチェル氏 洗練優雅な青の世界〜

昨年11月より、INAXライブミュージアム(愛知県常滑市)にて開催中の「青の魅惑 イラン・トルコ・ウズベキスタンのやきもの」、早いもので3月20日が最終日となりました。

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なぜこの地で、青が脈々と作りつがれてきたのか。旅先の西アジア、中央アジアのオアシス都市で出会う青の建築物、とりわけ装飾タイルの青の煌めき。「青の理由」と「青の秘密」が、どんどん知りたくなりました。

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「シルクロードはコバルトロードでもある。各地の青に違いはあるのだろうか。あるとしたら、どのような違いがあるのだろう」。
青をテーマとした展覧会はできないだろうか。時間をかけて、そんな気持ちが固まってきました。開催を検討していただく博物館に打ち合わせに行こうとしていた、まさにその頃に、東日本大震災がおきました。
2011年3月末から6月前半までは、「美しい世界の手仕事プロジェクト/東北の手仕事」に、邁進しました。

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「青の魅惑」は春からじょじょに準備を始め、初夏から集中しました。が、なにしろイラン、トルコ、ウズベキスタンという「手ごわい」国々。欧米ならば、なんの問題もなく可能なこと、一つ一つが手ごわい。

「青の魅惑」展をめぐるエピソードは、まさにunbelieable。自分でも、本当にあったことかと思うくらいです。毎日、何回も「イッシャアッラー」を繰り返していました。
とにかく、6人の作家の作品たちは、何事もなかったように、博物館のギャラリーに堂々とした姿を見せています。ありがたいです。

今回は「最終日間近エディション」?ということで、写真にて一部作品のご紹介。
メフメット・コチェル氏(トルコ・キュタフヤ在住)の、極めて繊細細密、かつ流麗な絵付けの作品をごらんください。

(キャプションは、トルコ作家のコーディネーターをお願いしたイスタンブル在住の絵付け作家・ルキエさんの資料を参照させて頂いています。ルキエさんのおかげで、展覧会が成立しました。心よりの感謝を!)


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■■■■■  メフメット・コチェル/トルコ・キュタフヤ在住/ Mehmet Koçer/Ktahya , Turkey /1951年エラズー生まれ。現在のキュタフヤ陶器の特徴と言われる描き方・様式を生み出した作家。教育者としてキュタフヤ・ダムプナール大学で勤め退官後、現在はアルトゥン・チニ陶器産業のチニ生産責任者兼デザイナーを勤めている。今なお日に10〜15時間を陶芸制作と研究に費やす。 ■■■■■


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(展示会場、トルコ作家コーナー/紹介パネルでは「青の理由」「青の魅力」を出展作家に語っていただいています)

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(展示会場/メフメット・コチェル氏のコーナー)


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(壺(タシュ・チニ)/幅最大36cm、高さ46cm/ブルー&ホワイト、ババナッカシュ様式)(澄んだ白い肌を持つ中国磁器への憧れから15世紀後半から始まった「タシュ(石)・チニ」の生産。石英を80-85%も使用。化学的なことはさておいても、一見して何かが違う。地肌が潤んだようにまったりと白く、青の発色が明快。絵が生きているように、筆が流麗に走っています。描きにくいに違いない地肌をものともしない絵付けの見事さに感嘆)


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(オスマン朝時代のチニ、工芸等を再現展示しているアマスヤの「皇太子博物館」。上の壺がスルタンの部屋を象徴するものとして左右対で展示されているそうです。まさにオスマンの香り!)


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(扁平蓋付壺/幅最大34cm、高さ38cm)(品格のある形と絵付け。メフメット氏は、現在、次の「Living Human Treasure」〜日本で言う無形文化財所持者〜に最も近いと言われています)


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(ブルー&ホワイトの絵付け皿。直径40㎝/赤いカーネーションがポイントです)


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(飾りタイル(タシュ・チニ)/幅40cm、高さ45cm(額装含む)/カリグラフィー(チューリップとアッラーの文字 La ilahe illallah ))


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(モスクランプ/ブルー&ホワイト/ババナッカシュ様式)(「Mehmet  Kocer」個人のサイン入りの作品は非常に少なく、トルコ国内でも入手が大変難しい状況です。今回の出展は、ご本人の個人コレクションからのもの。「紹介者である大学教授と親しいこと、青というテーマが気に入ったこと、日本が好きなこと」の3点から出展を決めたとのことです)


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(絵付け皿、直径40㎝/ブルー&ホワイト/ルーミー・ハターイ様式)(ルーミーは、アラベスク、イスリミとも呼ばれ螺旋を描きながら連続してゆく装飾文様。ハタイとは、どれと言って特別の花を指すのではなく”一般的な花”の縦割りにされたもの)


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(飾りタイル(タシュ・チニ)/トプカプ宮殿・割礼の間壁面タイルの模写)(展覧会のポスターにも使われた美しく勢いのあるタイル。素晴しい)


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(絵付け皿/ブルー&ホワイト/サズ様式/直径50㎝)(現在のキュタフヤ陶器の全体の特徴と言われるようになった描き方、波打つように長い葉先、空間を音符のような葉のようなクルクルとした模様で埋めるといった様式を生み出したのはメフメット氏)


実際にお会いしたメフメットさん、厳格な方と覚悟してお会いしたのですが、やさしくて、とても気さくな方。初対面であるにも関わらず、話が尽きませんでした。こんなことも、おっしゃっていました。

「夜中に絵付けをしていると、描いている花が語りかけてきます。“もっと私を綺麗に描いて。隣の花よりも綺麗に描いて”と。そんな会話を楽しんでいます。毎日10時間、15時間と制作していますが、制作しなくていいと言われたら、、私は死んでしまいます。そのくらい絵付けが好きなのです」(コチェル氏)。


展覧会は20日まで。6作家の作品は、一部販売もしています(コチェル氏作品含む)。日本では入手困難なものがほとんどです。ご興味のある方は、INAXライブミュージアムへ!
by orientlibrary | 2012-03-07 23:19 | 世界の陶芸、工芸

花咲くタイル 東京ジャーミー

すこし暖かくなってきました。近所の神社の梅も満開。

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久々に東京ジャーミーへ。タイルをゆっくりみました。ゆっくり見ると、壁面上部のコーナーごとにかわいい花が咲いていました。カーネーション、チューリップ、ヒヤシンスなど、それらの組み合せもかわいいです。上の方をコンデジの望遠で撮るので、ピンぼけが多いですが、、(^_^;)

ー*ー*ー 東京ジャーミーの、春らしく、Turkishなお花畑です! ー*ー*ー

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(地の青色がしっかりときれいに塗ってあります。丁寧な仕事)

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(カリグラフィーのまわりの模様も愛らしい)

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(ランプも花が咲いたよう)

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(ミンバル〜説教壇のタイル。トルコらしい花模様。密度があり遠目にもしっかりと映えるタイル)

*↓下3点はトルコにて↓*

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(イスタンブルの博物館にて撮影。オスマン朝時代のイズニックタイル。淡い白地に青とどぎつくない赤がかわいい。傾いている様子も愛らしい)

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(イズニックの博物館にて撮影)

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(イズニックの博物館にて。赤がしっかりと盛り上がっています)

ウズベキスタンでもイランでもトルコでも、それぞれに花模様は愛らしく、生き生きしています。どの地域でも植物好きの人が多いですね。花模様の個性を比較するのも楽しいかもしれませんね!^^


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花畑のあとで、なんですが、、、

静かにデスクトップMacが替わりました。今回は「?」と感じた時点で交代を決め、涙の別れをしたあと(4年間苦楽を共にしたloveMac)、新たな友だちは「10.6.8 Snow Leopard」(「Lion」をバージョンダウン)。速い、、、何これ、、WEBの速さが驚き。作業も全体に速い、、は〜、、ビックリ。

そして本日めでたく、長年の苦労から解放されました〜。^^
Macご利用の方で、Windowsとの間で、Excelデータを交換されている方。日付が「化け」ませんか?!たとえば、Windowsから「2012年2月22日」で来たものをコピペすると「2016年2月23日」になってしまう。なぜ〜???数字がヘンすぎ!!、、これは直るものではないとずっと思っていて、あきらめつつも毎回イライラしていました。もうホント、入力が面倒。
それが、なんと、Macと、Windowsが、「日付計算の開始日が違う」せいだったんです。
え、それ何?!Windowsでは<1900年1月1日からの計算>、Macでは<1904年1月2日からの計算>。1900年とか、いったいなんなんですか??Macの1904年って、さらにわからん。
教えてもらって設定変更したら、すんなり。よかった〜、、。
スティーブ・ジョブズ、MacにiPod、iTunes、ありがとう! ☆ LOVE Mac ☆
by orientlibrary | 2012-02-24 23:42 | 日本のタイル、やきもの

雪のタフテ・スレイマーン、冬のイランの景

静謐で雄大な冬景色を。

タフテ・スレイマーンの写真、ようやくスキャンしました。フィルム時代の写真、スキャンの手間に長年の先延ばし。「もう、なかったことにしよう」とも、、。でも、ようやく、やりました!

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(雪景色のタフテ・スレイマーン/تخت سلیمان‎ Takht-e Soleymān/イラン西アゼルバイジャーン州)

タフテ・スレイマーンは、ペルシア語で「ソロモンの王座」を意味する。ゾロアスター教(サーサーン朝の国教)、サーサーン朝の聖地。火口湖を中心に建てられている。主にサーサーン朝に建造された宗教施設などがある。世界遺産。

でも、どうしてこの地に、ソロモン王(*)の名前スレイマーンがつけられたの??かつてソロモン王がこの土地の100mの深さのある火口湖に怪物を閉じ込めたという伝説が残っているからだそうです。

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(サーサーン朝の日干しレンガに感動)

*ソロモン王(古代イスラエルの第3代の王)。ソロモンはイスラム教においても預言者の一人とされ、現代でもアラビア語ではスライマーン(سليمان Sulaymān)と呼ばれ、また、現代ペルシア語ではソレイマーン (Soleymān)、トルコ語でもスレイマン(Süleyman)とされ、ごく一般的な男子の名として普通に用いられる。ムスリムにあっては、預言者スライマーンは、知恵に満ちていたと同時に、アラブの民間伝承である精霊(ジン)を自由自在に操ったとされている。(wikipediaより引用)

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(日干しレンガは雪でも大丈夫?ユネスコが大規模な修復をしていましたが、、)

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(イラン北西部にあるザンジャーンにて。雪の舞うモスク。ザンジャーンにはアザリー(アゼルバイジャン人)が多い。絨毯も有名)

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(ソルタニエにて)

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(ザンジャーン州。乾いた冷たい空気。人もアヒルも日向に集まる)

タブリーズのマスジド・キャブード(ブルーモスク/1465)の写真もスキャン。安価な現像のため、劣化。悲しい。

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(masjid kabud or blue mosque , tabriz iran , 1465)

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ブルーモスクは、本当に素晴しい。ファサードのモザイクは、あらゆるタイルの中で一番好きです。
こちらに書いてます。「15世紀タイル装飾の傑作 タブリーズの「ブルーモスク」」。この写真が行方不明。どうしたんだろう。これも悲しい。

雪のモスク(たぶん、これブルーモスクだったと思います)、絨毯にも織られています。情景があたたか。

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(テヘランの博物館にて撮影)

イランの冬景色、こちらは遊牧民の移動。300キロにも及ぶ山越え。壮絶なまでにきびしい。このような移動を年に数度繰り返す。

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(バフティヤリー族の移動を描いたドキュメンタリー映画「grass」より)

人も羊もたくましく、強い。彼らの毛織物、羊毛そのものに味があるような気がします。tribeさんの解説です。「ルル/バフティヤリー族  ペルシア語系遊牧民(イラン)」

日本です。笹に積もる雪をあらわしたやきもの。和の情緒と匠ですね。

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(銹絵雪笹文大鉢/仁阿弥道八作/江戸時代、19世紀/江戸末期を代表する京都の陶工仁阿弥道八は、伝統的な京焼を手本に秀作を多く残している。この鉢は、乾山焼の手鉢をモデルにして、大振りの鉢に仕立て直したもの。白泥を釉下に使って、笹に積もった牡丹雪の意匠を描き、その気分がいかにも雅で味わい深い/large bowl. snow coverd bamboo in overglaze iron-brown/東博にて撮影、解説を引用)

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前回に引き続き「coke studio」より。さらに一曲。

Mori Araj Suno, Tina Sani, Coke Studio, Season 3







素晴しい、、パキスタンの歌い手たち、この声は、この歌は、この表現力は、、
「coke studio」、音楽の神が降臨したかのような曲の数々。

今年もあと少し。風邪流行ってます。皆さん、気をつけてくださいね!
by orientlibrary | 2011-12-26 22:47 | 中央ユーラシア暮らしと工芸

イズニックで陶散策&「かけら」拝見の至福

イズニック陶散策、続きます。(写真&キャプションだけですが、、(^_^;))

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(青は茶色に映えるんですよね。ボーダーだけの青の量がスキッとした印象ですね)

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(街の各所にあるゴミ箱。タイルでおなじみの様々の模様が描かれています)

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(表札もタイルでした)

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(チューリップ模様の表札。自分でオーダーできるのかな?)

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(窯址。探検したい!)

chinichiniさんの『- イスタンブル発 - トルコタイル通信』というすばらしいブログに、この窯址についてのお話があります。陶の長い歴史のある街なのですね。(下記を引用させていただきたく、、chinichiniさん、勝手にすいません!)

「イズニックの名前は、オスマン朝期に生産された『イズニック・タイル』で有名ですが、それ以前のローマ、ビザンティン、ルーム・セルジューク時代から陶器生産の中心地でした」

「現在の町の中心地近くに、窯址はあります。1960年半ば、イスタンブル大学のオクタイ・アスラナパ教授によりチニの破片が見つけられ、1980年代より毎夏、ここで発掘が続けられています」(chinichiniさんの『- イスタンブル発 - トルコタイル通信』より)

こんな窯址や陶の街を探検すれば、運がよければ見つけられるかもしれない、愛らしい「かけら」たち。まずは、かけらたちの持ち主のアトリエ外観をご紹介。

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(アディル・ジャン&ヌルサン・アトリエ。陶器好きには、たまらない時空間)

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(お家で見せていただいた宝物。ウロコ模様の青がきれい!)

歴史的にも価値の高いイズニックのタイルや陶器の陶片。かけら好きには、たまらない、、、、言葉はわからなくても、皆で見ているだけで、とにかくテンション上がります。

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(赤が盛り上がってますね)

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(愛らしい花模様)

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(白地の多さが好み。個人的に陶器の赤は苦手なんだけど、これは全然嫌じゃない。青とのバランスが素敵です)

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(いいですね〜。こんなの見つけたら舞い上がっちゃいますね!)

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(これ、なんだと思います?「貫入」ですって。貫入がカッコ良く映ったようで、絵付けで再現したんですね。この発想、面白い。世界は広い。そして美観は国境を越える)

写真だけですが、イズニックの魅力あふれるかけら編でした。ちなみに、背景の黒、バザールで買ったオヤ(刺繍)スカーフを敷いて撮りました。スカーフって、いろいろ使えます。

そんなわけで、秋も深まり、もうそろそろ落ち着く、かな??もう少し、体力つけて、がんばろう!

*最近またfacebookのカウントがおかしいです。せっかく「いいね!」にしてくださっているのに、反映がなく残念〜。excite、しっかりして〜!

*トルコ東部の地震、心配です。ヴァンは一度行ったことがありますが、地元の皆さんは、とても親切でした。9月末にトルコに行ったときも、各地で日本の震災への、心からのお見舞いの言葉をいただきました。被災地の皆様、どうぞご無事でありますように。救出がすすむことを祈ります。今年は世界レベルで天災や大きな社会変化があり、どうなっているのかと思ってしまいます。
by orientlibrary | 2011-10-24 22:18 | 世界の陶芸、工芸

イズニック 陶の街角

なんとかやってます。。いやはや、あたふた、です。
気分転換に、イズニックタイルで有名なトルコの陶の町、イズニックの光景を。
ほのぼのとした光景の写真を見ていると、なんだかこころもおだやかになってきます。
のんびりしていて、いいなあ。時間の流れがちがう。
湖沿いの道、湖の爽やかな朝の空気、静かに暮れゆく空の色を思い出します。

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(カリグラフィーのタイル。街のあちこちにタイルが飾られている)

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(モスクのタイル装飾)

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(タイルって土色に合うんですよね。トルコらしい帆船の図柄)

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(タイル装飾が多い水場。青が爽やか)

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(宿泊した湖畔の小さな宿にもタイル装飾が。のんびりしたおじさんが懐かしい)

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(タイルや陶をテーマとしたモール的な施設の中庭。たくさんの女性が絵付けや商品開発に熱心に取り組んでいました。トルコの人ってみんな器用。何年かの修行で絵付けもとっても上手!)

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(ランチは人気のキョフテ屋さん)

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(このポスターにつられて中に入ったら、ハイテンションのおじさんが登場。ここは普通の陶器やお土産のお店。が、隣の店も自分の店だということで開けてもらって中に入ると、、これって、わんだーらんど・・・??)

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(ある人にはゴミに見えるものもある人にとっては宝物。「病のように古いものが好きな女の子が大好きなんだ」とおじさん、古いものに目がないトコモちゃん相手にもう絶好調でしゃべりまくり売りまくり、トコモちゃん刺繍布やらバケツやら買いまくり、、)

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(私もつられてお買い物。高いのか安いのか、よくわからない。円高のおかげで深く考えずに買ってしまったけど、、。「今度湖の向こうの村をまわって、おばあちゃんたちの嫁入り道具を仕入れてくる(からまた来るように)!!」との強烈なメッセージを背に、朝一の買物を終えました。帰り道に見かけたこのおじさん、しゃべり疲れたのか茫然としてました)

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(博物館。写真が撮れるのがうれしい。ウロコ模様が和も思わせて興味深い。アジアだなあと思う)

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(博物館にいた子犬たち。どれだけいるの?っていうくらいたくさんいて、かわいいのなんの。ほわ〜ん、シアワセ気分。2週間後くらいにイズニックを再訪したルキエさんによると「ますますコロコロ」だそうです。かわい〜!)

書いているうちに元気になったきました〜!うん、元気でいこう☆
by orientlibrary | 2011-10-17 22:39 | 世界の陶芸、工芸

イズニック、キュタヘヤ、陶芸工房と美術館巡り

トルコから無事に戻りました。
優雅なタイトルですが、部分的にはその通り。濃くて熱くて素敵なタイル作家や陶芸家との出会いがあり、セルジュークの青のタイルや多彩で美しい陶器に息が止まりそうでした。陶の街の光景にワクワクし、久々のイスタンブールの夜景に見とれました。
しかし、ミッションはなかなかのものでした。「よくやるよなあ」と自分でも感心するというか、現実なのかどうかさえ、ふっとわからなくなるときがありました。でも、ほぼ順調に運び、いろいろ考え合わせると奇跡的なようにも思います。多くの方の助け、ご協力に、心から感謝しています。

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(陶器のある光景を描いた細密画/イスタンブールのタイル博物館にて撮影)

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今回訪れたのは、イスタンブール、イズニック、キュタヘヤ。
イスタンブールを拠点に、フェリー、長距離バス、ミニバス、夜行寝台などを乗り継ぎ、陶芸の街イズニックとキュタヘヤで、陶芸工房や制作現場、ショップなどを訪ねました。
まずは、ざっくりと写真で、街の雰囲気をご紹介しますね。(作家や工房については、後日ご紹介できればと思います)

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(イズニックはこじんまりとした心地よい陶芸の街でした)

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(ちょっと見えにくいですが、八百屋さんの棚にも陶器が。陶の街だなあ)

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(湖のほとりの小さなホテルに宿泊。隣に同じオーナーが経営する小さなレストランがあり魚料理も。豪華ではないけれど、これぞcozy!でした)

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(キュタフヤの工房&ショップ&カフェ。ここはすごい。オスマン朝の200年以上前の素晴しい館を使い、青の陶器を超のつくくらい徹底的にとことん見せてくれます。主役の陶芸家さんの個性は圧巻。トルコのイメージが変わりました。日本の旅行社さん、ここはホントおすすめですよ!もしもご興味があったら、コメント欄からご連絡を!^^)

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(上のカフェでいただいたトルココーヒー。レースペーパーが繊細)

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(イズニックでもイスタンブールでも、そしてこのキュタヘヤでも、タイル博物館は素晴しかった。トルコの陶器とタイルを堪能しました。旧市街の雰囲気もいい感じでした)

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(私がこのタイルをどれだけ好きか、、かわいい、、セルジュークの青、、ティムール朝にも見られるような花模様の原型を感じました。ここで狂ったように写真を撮ろうとしたら、デジカメ充電ミスで電池切れになり泣いていましたが、守衛所の電源を借りて充電。人ってその場になったら何でもしますね、、)

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(イスタンブールのタイル博物館にて。オスマン朝の名品、逸品をたくさんたくさん見て写真を撮りましたが、私はやはりセルジュークが好きなんですよね、、よくわかりました。素朴な力強さ、愛らしさに見入ります)

全体をざっくりご紹介したいと思いましたが、街の景色より、タイルになりました。好きなものなので、仕方ないですね。

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今回の旅、いろんな面で複雑で大変な旅だったのですが、その旅を心地よく楽しく快適に、そして濃密にしてくださったのはイスタンブール在住の「ルキエ」さん。ルキエさんの情熱とやさしさと心配りのおかげです。
ルキエさんが通訳してくださることで、濃いトルコ語がなんてやさしく聞こえたことでしょう。陶芸のこと、タイルのこと、歴史のこと、トルコの人々のことなど、たくさんのことを教えていただきました。日本からの助っ人「トコモ」ちゃんと3人で、毎日歩き回り、話し、笑い、食べ、人に会いました。日本に戻り、ルキエさんのあのやさしい語りが聞けないのが淋しいです。
丸々1週間もおつきあいくださり、本当に心から感謝しています。
ルキエさんのことは、じょじょにご紹介していきますね。(タイル好きの方は、ピンときていらっしゃるかも!^^)

トルコ旅ざっくりご紹介編でした。
by orientlibrary | 2011-10-05 02:38 | 世界の陶芸、工芸

青の道を行く。西アジア・中央アジアの陶芸とタイル

旅先で見た青のタイルに惹かれたのが最初でした。しだいに、西アジア・中央アジアのタイルを、もっと見たくなり、もっと知りたくなり、自然な流れとして彼の地の陶芸にも関心を持つようになりました。
何の専門性も持ち合わせておらず、シンプルに好きなだけ。見ているとシアワセ、見ていると知りたいことが増えてくる、を繰り返しながら、今も単なる「タイルオタク」です。

ご縁があって、トルコに行くことになりました。ミッションがあるので、けっこうドキドキしています。どうなるかわからない、としか言えないし、100%なんてないんだと、年々日一日思うようになっています。
とくにこの半年くらい、「イッシャアッラー」を毎日のように言ったり書いたりしており、実感は日々増しています。その面では、あのあたりの地域に近づいているのかな!?


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こんなふうに植物を表現する子どもたちがいる。

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(植物を愛好したバーブルの生地、ウズベキスタン・アンディジャンの小学校にて。山が連なっていますね。キルギスとの国境に近いところです)

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(教室の窓辺にもたくさんの植物が飾られていました。ウズの人たちは皆さん、お花や樹々がとても好きです!)

このような地で生まれ育ち、一筋に陶芸の世界に生きてきた陶芸家。大好きな植物模様を描く匠の技、伸びやかなデザイン、明るい発色。素晴しい。リシタンのアリシェル・ナジロフ氏。

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(コーランの言葉〜カリグラフィー、鳥、植物、どれも大事なもの。心を映す青の世界)

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(若手の作家たちも日々描き続けている。絵の世界に体も心も入っていることを感じる)

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トルコのやきもの、見てきます。写真も撮ってきます。
行ってきます。

(最近、facebookのいいね!をたくさんいただき、ビックリです、、どうもありがとうございます。m(_ _)m)
by orientlibrary | 2011-09-25 11:14 | 中央ユーラシア暮らしと工芸

パレスチナの天旗、青い茶碗で抹茶、古代イラン風丼

ペースは戻ってきましたが、なんだかめまぐるしい毎日です。ガッカリすること、考え込むこともあれば、時々はうれしいことも。ブログに書きたいのは、もちろんうれしいことです。

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これまで何度かご紹介してきた気仙沼の天旗
なんと、パレスチナ支援のNGOの方のご縁で、パレスチナ難民キャンプの子どもたちに届けていただけることになりました!それを知って、すごく感動しました。

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潮風にはためく天旗、のびのびとした勢いのある天旗、気仙沼のKさん手描きの天旗。
パレスチナの空に高くあがって!真っ赤な太陽のような元気な模様で子どもたちに笑顔を!

天旗と5月に出会ってから、このような展開になるなんて、、SKさん、事務局の皆様、本当にありがとうございました。
どんなに微力でも、成果が見えなくても、自分ができることを淡々とおこなっていくこと。いつか何かのつながりやかたちになるのかもしれない、、力づけられました。

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青のリシタン陶器。惚れ惚れと眺めてしまいます。

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ちょっとオタクに、サイドの模様をご紹介。

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可愛いなあ。。そして、この子たちも旅立っていきました。美しいところへ。
それで良かった。そう、それがいちばんですね!

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私ではできないこと、美しさの可能性を引き出して、暮らしの中で息づかせていただけること。
お抹茶だって、こんなに似合ってる!緑と青がこんなに合うなんて思わなかった。私ではわからなかった。布や金属とも自然に溶け込んでいる。

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青の茶碗でお抹茶をいただきながら、思わず感涙。ヘンですよね。でも、泣けてきてしまいました。美しいところで愛されて大事にしてもらう。最高のモノ冥利ですね!
出会いをつくってくださった皆様に感謝しております。ありがとうございました。

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楽しんだのは、これ。

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(スタンプ丼にしようと思っていたけれど時間がたって乾いてしまった轆轤成形の丼、何か面白いことをしてみたいと、古代イラン風に挑戦!さぶ先生に最初の線を描いてもらいました)

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(模様のイメージ、お手本はこちら!この色合いになる予定。あくまで予定!)

陶芸が楽しい。時々しか行っていないけれど楽しいです。でもけっこう腰にきますね。

こうして書き出してみると、、しみじみとうれしいこと、熱中できることが、こんなにある。書くことって大事だな。日記みたいなブログになりましたが、ペース回復をめざしていきます☆

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<ユーラシア横断近況報告/4月にロカ岬をスタートし、ユーラシア大陸を自転車で横断中のCoCの加藤君、田澤君、ついにトルコに到着/(メールより引用させて頂きます。了承済み)>

「現在トルコのイスタンブールです。

いよいよヨーロッパとアジアの架け橋となる地にたどり着くことができました。ヨーロッパのキリスト圏を抜け出し、すっかりイスラムの文化の中です。すでにモスクでお祈りに参加するという貴重な体験もしました。人も文化も町並みもこれまでの国々と大きく異なります。

今はポルトガルを出発してちょうど3ヶ月になります。これまで駆け抜けてきたヨーロッパでの6000キロの道のりは山あり谷あり嵐ありでけっして簡単なものではありませんでしたが、大きな事故もなく今まで無事に進んでくることができました。これもいつも日本で僕らを応援してくださっているたくさんの方々のおかげです。ありがとうございます。

そして、この6000キロの間に僕たち自身も予想もしていなかったような現地の人々との素敵な出会いがたくさんがあったことに驚き、感動し、感謝をしております。あらためて人々とのつながりの温かさや大切さを実感しております。」

自転車で大陸を進むことは、若いとはいえ生半可ではできないことだと思います。でも、だからこそかもしれないけれど、彼らの文章で毎回感じるのは感謝のことば。自然ににじみ出てくる感謝の思い。いろんな人や出会いや無事に走れていることに、常に感謝している。たくさんの体験と出会いのなかで、人間として大きくなっていっているんだなあ。次は中央アジアゾーン。嫌な思いをなるべくしないで、もし何かあったとしても笑い飛ばして、体験を楽しんで欲しいなと思います。(自分自身は「笑い飛ばす」ことができないでいる昨今ではありますが、、、(^_^;))

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(酷暑の中のギリシャの広大な平原、だそうです。暑そう、、)

ウズとキルギスの国境で大きな地震。リシタンもかなり揺れたようです。地震が多いなあ。工房は大丈夫かな、、8月に陶器をたずねて、行ってきます☆


*facebookがなぜか表示されませんね〜、、どうしてかなあ。。
by orientlibrary | 2011-07-22 23:11 | 社会/文化/人

ジプシーを追いかけて。バローチスタン&パンジャーブ

311からほぼ4ヶ月たった7月10日、久々にあるモードのスイッチが入りました。しばらく封印していたというか、別の回路で必死だったというか。とにかく、久しぶりに懐かしいところに帰って来たという気持ちになりました。

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(ラホール/Lahore Fortの幾何学模様タイル。黄色とターコイズブルーの八角星。ジャハンギールが好きだったデザインか/『THE MAJESTY OF MUGHAL DECORATION』より引用)

パンジャーブ、ムルタン、ラホールという地名に心が熱くなり、カッワーリーやバローチーのフォーク音楽、ジプシーたちの歌声に心が揺れました。

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(ラホール/Lahore Fort/黄色をセンターに青が印象的な六角星/『THE MAJESTY OF MUGHAL DECORATION』より引用)

「ジプシーを追いかけて」という映像イベント、2005年からスタートして、今回で26回目だそうです。長く続けるってすごいことです。主催者でありイベントの進行役でもある関口義人さんの「熱」に拍手です。

パンジャーブとは「5つの河」の意味。州都はラホール。イスラム王朝の都として千年の歴史があります。

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(ムルタンのタイル。どの青も強い色合い。コバルトというより濃紺といったイメージの青も)

ムルタンやウッチュなど、私の好きなタイルのある地でもあります。デリーサルタナット王朝、トウグルグ朝、ローディ朝などのタイルは、独特の青色とインド的なテイストを感じさせる濃いデザインが最高です。

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(この空の青があるからより映える強い青ですね。文様もおおらかで強い感じです)

「ジプシーを追いかけて」、関口さんは1985年にパリでジプシーに会って興味を持って以来、98年から世界のジプシーに会いに行っているそうです。
ジプシーは、現在世界60カ国に1300万人くらい。決まった住所がない人たちなので、出会うまでが大変とのこと。
世界にジプシー研究者は500名ほどいるとも言われており、その拠点はイギリスのリバプール(リバプール大学)なんだそうです。

ジプシーはどこから来たのか、その「原郷」は諸説ありましたが、最近では遺伝子研究(ヒトゲノム計画)などの成果もあり、北インドとの説が有力なようです。「染色体から考えて、北インドのグループに所属していたことがはっきりした」と関口さん。
トニー・ガトロフのジプシーフィルムを愛する私には、もちろんその説がもっともすんなりきます。

今回は、その原郷に近いエリアである、バローチスタンやパンジャーブの楽士(職能音楽家)に焦点を当てた企画でした。
そしてこの地域といえば、「バローチの恋人」村山和之さん。ブラーフィー語などを現地の言葉を学び、地域を歩いている人ならではの視点に、いつも大変触発されます。
今回も、バローチスタンの説明として「学生を客人としてもてなしながら連れ回した」(数年前に報道された大学生誘拐事件)など、いかに彼らが節度と義侠心のある人たちかを強調。その言葉、待ってました!

今回、圧巻だったのはバローチスタンの楽士の映像。Azim Jahnさん、聴き入りました。

そして村山さんや音楽好き大絶賛の「Coke Studio」からの音像。パキスタンの音楽番組「Coke Studio」は、とにかくすごい。ローカルで土着的な歌を取り上げても、ものすごく洗練されています。

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("Nar Bait "/ Akhtar Chanal Zahri/Coke Studio, Season 4)

超土着なゲスト、とくにフォークの歌い手は「聖者廟にすくう歌うたい、あるいは乞食とも」。一方、バックをつとめるミュージシャンたちは、まさに「バークレー出た感じ」。このミックスがたまらない。フュージョンってこういうものなんだね。中途半端にならず、互いに高め合って新たな世界を創っている。誰もがいい顔で演奏し歌っている。

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("Nar Bait "/ Akhtar Chanal Zahri/Coke Studio, Season 4/Zahriさんのアジュラック〜ストールがいいですね〜!ターバンの巻き方もナイス!)

元々ロック好きなところに北インド音楽が最も波長の合う私には、心地よく、かつ血が騒ぐような音楽世界なのでした。

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("Nar Bait "/ Akhtar Chanal Zahri/Coke Studio, Season 4/黒のベストの模様が気になりました。バローチ男子、粋ですな〜☆)

音楽に興味のある方は、こちら↓をどうぞ。「セバ(美しい)、バローチスターン」という言葉が聞こえます。YouTubeより、"Nar Bait "/ Akhtar Chanal Zahri(Coke Studio, Season 4)







トークは2部に分かれ、途中、アフガン音楽ユニット「ちゃるぱーさ」さんとバンスリの寺原太郎さんのライブもあり、盛りだくさんで大満足でした。
こうなると、アフガンのタイルも見たいですよね。

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(ヘラート/MAUSORLEUM OF GOHAR SHAD 1447/「太陽が輝くように光るタイル」/『COLOUR AND SYMBOLISM IN ISLAMIC ARCHITECTURE』より引用 )

マザリシャリフのモスク(1480)↓。手前の茶碗の青色が気になります。

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(『COLOUR AND SYMBOLISM IN ISLAMIC ARCHITECTURE』より引用 )

好きな夏、いろんなテーマを私も追いかけてみたい。当面はやはり、「青のタイルを追いかけて」かな!?
by orientlibrary | 2011-07-12 22:37 | 美術/音楽/映画

真っ赤な大漁旗&真っ青なイスラムの釉薬

orientlibrary、夏が好きです。梅雨の湿度も意外と大丈夫です。
そして(いきなりですが)、青のタイルと陶器が好きです。

「イスラムアート紀行」と題しながら、311震災後、「東北の手仕事」中心になっており、また、このところ更新できないまま日々がすぎていました。
ようやく青に向かう日々をスタートしよう!と思っていましたが、この通信を見て、やはりもう一度、ご紹介しようと思いました。

◆ すべてのものが流されようと、人の気持ちは残る ◆

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* 「気仙沼を元気に ブロガー通信/引き裂かれた大漁旗は復興を約束した血判状の如く」

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(「気仙沼を元気に ブロガー通信」より引用させていただきました)

大漁旗を作った人の思い、それを掲げ出港した人達の思いがある。
津波で流され、引き裂かれた旗を握り締め、
ただひれ伏し、涙を流すしかなかったあの日の思い。
負けないで欲しいと一針一針縫い上げた人達の思い。
そんな、一人一人の思いが重なって、この旗はここにある。 (中略)
震災後、失くしてはいけないと、ひたすらに集めた大漁旗の一枚が、
みんなの思いで物語を刻み始めた。
全ての物が流されようと、人の気持ちは残る。
物語は、まだまだ始まったばかり、焦らずに足元を固めて行こう。
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多くの方に補修再生に関わっていただいた大漁旗が、気仙沼の風にはためきました。
そして今日23日、気仙沼魚市場が再開しました。
魚の町は魚があると活気づきます。これからのカツオ漁が大漁になりますように。

「東北の手仕事」が無事終了しました。その様子はこちらから。多くの方に感謝の気持ちでいっぱいです。


◆ 「青の道」をゆっくりと ◆

青のやきものは、深い世界。その魅惑の世界に入り込んだら、もう戻ってこれないかも。
私はまだまだ入り口でウロウロと迷子状態。

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でも研究というのは、すごいものですねえ。理科系壊滅の私、すごく憧れがあるんですよね。こういう探求に。
青の釉薬の研究。常滑のINAXにて。青の色がどうやって抜けていくか、どの成分が関わっているか、どのくらいでどのように抜けるか、などを実験されていました。お話を聞いたけど、書く自信はありません、、。

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横浜の博物館での展示のための研究だそうです。公開の際には、またご案内しますね。

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青の道、一時止まっていましたが、少しずつ歩き始めようとしています。

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(イラン、チョガサンビルにて。青の釉薬がかけらのように残る)

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(イラン、グルガン/黒彩青陶/13世紀初期/イランの青!)

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(ウズベキスタン、サマルカンド、ビビハニム/こういう青を見つけて喜んでいるオタクです。この青の風合いがいいですね〜♥)

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(ウズベキスタン、リシタンの現在のタイル。クリアな青です)

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(ウズベキスタン、コーカンド宮殿の青のタイル。黄色が強いです。他の地域とはちょっと違う感じで面白いタイルがあります)

今日は(もまた)大急ぎでした。次回はじっくり書きたいです。
暑くなってきましたが、皆様お元気におすごしください。
更新の少ないブログに遊びに来てくださってありがとうございます!
by orientlibrary | 2011-06-23 20:27 | 青の道