イスラムアート紀行

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アイユーブ朝の青い陶器 〜「ラッカ」の地層にあるもの

戦略的かつ直裁的に「イスラム」を名乗られてしまったこと。世界の穏健なムスリム、ムスリマにとって大きな不幸であり、イスラームの地や人々や工芸やたくさんのことを愛する人々にとっても辛いことが多い日々であると思います。私もまた憤懣やるかたない気持ちになることがあります。

ラッカ(Raqqa)に行ったことはありません。でも、書籍を通してではありますが、憧れの地名でした。アイユーブ朝時代、青の陶器で一世を風靡した街。青釉黒彩、白釉藍彩、ラスター彩。描かれるのは、のびやかな植物や動物、力強いカリグラフィー。

ISが首都にしたという「ラッカ」とは、このラッカですよね??

ラッカは、今のラッカだけではない。それだけを書きたくて、急遽投稿します。歴史にはさまざまな変遷があり、もちろん栄枯盛衰もあるけれど、でもイスラム陶器生産の中心地であり、交易によって栄えた時代もある。そのことを書きたかった。予備知識はありません。wikipediaなどから抜粋、引用(「  」内)しました。

写真は、『Raqqa Revisited: Ceramics of Ayyubid Syria』(Jenkins-Madina, Marilyn / 2006)より。青い陶器を眺めていた本でした。

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(『Raqqa Revisited: Ceramics of Ayyubid Syria』(Jenkins-Madina, Marilyn, 2006))

『Raqqa Revisited: Ceramics of Ayyubid Syria』はメトロポリタンミュージアム所蔵のラッカウエアについての書籍であり、同館のサイトを見ると、多数の写真がありました。表紙を含め5点はスキャンしたもの。1点はサイトからの引用です。


 「ラッカは、シリア(シリア・アラブ共和国)北部の都市で、アレッポの160km東にあり、ユーフラテス川中流域の北岸に位置する。ラッカ県の県都。人口は190,000人から200,000人と推計されており、シリア第6位の都市」

  「ラッカはアレッポとデリゾールを結ぶ道路や鉄道が通り、ユーフラテス中流の農産物を集散する農業都市である。ラッカ西方にはユーフラテス川をせき止めたダム湖・アサド湖が広がる。ラッカのすぐ東で北からユーフラテスに合流する支流バリフ川があり二つの川沿いに農地が広がる。バリフ川を北へ遡るとトルコ領に入り、ハッラーンやウルファの平原に至る」

 「12世紀半ばのザンギー支配下(ザンギー朝)から13世紀前半のアイユーブ朝初期にかけての時代、ラッカは農業と手工業の生産力をもとに第二の繁栄期を迎える。この時期、ラッカの名を世界に轟かせたのはラッカ・ウェア(Raqqa ware)と呼ばれる青い釉薬をかけた陶器であり、イスラム陶芸の中心地のひとつであった

  「アイユーブ朝は、12世紀から13世紀にかけてエジプト、シリア、イエメンなどの地域を支配した スンナ派のイスラーム王朝。アイユーブ朝の政治体制は安定していなかったものの、エジプト・シリアの経済は順調に成長を遂げていく」

 「アイユーブ朝では農産物の生産量を増やす様々な政策が実施され、農地の灌漑を容易に行うために運河の開削が行われた。アイユーブ朝時代のエジプトではナイル川を利用した農業が経済の基盤をなし、小麦、綿花、サトウキビの栽培が盛んになった」

  「十字軍勢力との抗争がアイユーブ朝とヨーロッパ諸国の経済関係の発展を妨げる事はなく、二つの異なる文化の接触は経済活動、農業をはじめとする様々な分野において双方に良い影響をもたらした」

  「アイユーブ朝の領土内にはヴェネツィア人の居住区が設置され、領事館の開設が認められる。ショウガ、アロエ、ミョウバン、そしてアラビア半島とインドからもたらされた香料、香水、香油がヨーロッパに輸出され、グラス、陶器、金銀細工などのイスラーム世界で製造された工芸品はヨーロッパで珍重された。アイユーブ朝と十字軍の間に生まれた交流を通して中東・中央アジアで生産された絨毯、カーペット、タペストリーが西方に紹介され、ヨーロッパ世界の衣服や家具の様式に新しい風を吹き込んだ。また、アイユーブ朝およびザンギー朝との交易によって、ゴマ、キャロブ、キビ、コメ、レモン、メロン、アンズ、エシャロットといった植物がヨーロッパにもたらされた」

ラッカ陶器の画像です。

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(ランタン/13世紀初期/推定ラッカ/土と石英によるフリットウエア、コバルト青下絵付け、ラスター彩/四角形にドームが乗っている。四隅は柱、その上に梨の形状の装飾)

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(水差し/13世紀初頭/ラッカ/ラスター彩/クーフィー体で「al-izz」(栄光)の銘文が描かれている。植物模様、格子状のシルエット。茶色の中にラスター彩、コバルトブルー、薄い緑)

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(青釉黒彩鉢/12世紀/ラッカ/黒彩、花飾りのある「alif-lam」モチーフ)

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(青釉黒彩平縁鉢/12世紀項半から13世紀前半/ラッカ/反転した二羽の孔雀が描かれている。黒で彩画し青釉をかけている。口縁が平縁をなしている)

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(白釉藍彩鉢/13世紀/シリア/下絵付け/中心に八葉のロゼット模様、刀剣形の植物モチーフ、放射状のアラベスクのメダリオン)

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(瓶/12世紀/ラッカ/ラスター彩/円筒状首と反った縁、反転した梨のかたちの瓶 〜同館のサイトより)

 Sotheby's サイトでのRAQQA WARE  こちらにも画像あります。

地域の人々の安定と平和を祈っています。現在起きていることについて思うことはありますが、現時点では留めておきます。
by orientlibrary | 2015-01-21 22:40 | 世界の陶芸、工芸

タイル愛溢れる『装飾タイル研究』&圧巻・タイルのような?絨緞

『装飾タイル研究』、20年のときを経て再会!

ブログ更新がなかなかできません。書きたいトピックはたくさんあるのですが、、どんどん溜まっていっています(汗)。けれども、今日は古いタイル研究誌に刺激をもらい、レッツ更新!

『装飾タイル研究 The World of Tiles』(発行:志野陶石出版部)、全6巻、入手できました。感慨があります。日本では数少ない装飾タイルの研究書。第1巻の発行は1977年、第6巻は1982年。第1巻から、なんと37年も経っています。

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(幻の書だった『装飾タイル研究』、全6巻、ゲット!/第1巻:タイルとイスラム建築/第2巻:アール・ヌーヴォーとタイル/第3巻:陶壁造型の世界/第4巻:戦後建築に現れたタイル/第5巻:東洋が生んだタイル“塼(せん)”/第6巻:オランダタイルの流れと影響)

第6巻のあとがきには、こう書かれています。「本シリーズは全10巻から成るわが国唯一のタイル研究書です。次回の第7巻では、“日本のタイルのあけぼの”をテーマに特集いたします」。けれども、7巻は出なかったようです。背景はわかりません。

この研究書を見たのは、たぶん1990年代前半。タイルに興味を持ち始めた頃だったと思います。場所は、乃木坂にあったTOTOのライブラリーだったと思う。その頃から、興味はひたすらイスラムのタイルだったので、第1巻の「タイルとイスラム建築」のコピーを大量に取ったのは覚えています。

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(イスラームのタイル、イメージ写真。サマルカンド。ミナレット、れんがとタイルで文字を描く、ムカルナス装飾、幾何学模様、植物文様など)

たった一度、出会っただけの書。でも、INAXブックレットのタイル本(『聖なる青 イスラームのタイル』など)、TOTO出版の『タイルの美』と並んで、私のイスラムタイル入門のバイブルであり、いつかまた出会えたらと思っていました。

が、日本の(日本語の)タイル関連の書籍は限定されており、タイル本を集めている図書館でも、本の顔ぶれはだいたい同じです。『装飾タイル研究』は、いわば「幻の書」。その後、目にする機会はありませんでした。それが、たまたまネットの古書で全巻揃って購入できたのです。

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(イスラームのタイル、イメージ写真。サマルカンド。浮彫り、青、円柱形)

時は流れましたが、日本の装飾タイル事情、変化もあるでしょう(この数年、タイルの動きが様々にあると感じています)が、変わらない状況もある。最初の文章から、ガツンです。

第1巻「タイルとイスラム建築」、「出版の意図 タイルの興味によせて」(芝辻政彦)より、要旨。
・・・・・・・・・・・・・・
< “やきもの”というおなじ序列のなかで、“タイル”は継子である。したがって“認識改め”がしたい。 >
(日本は世界に冠たるやきものの国といわれており、日本人のやきもの愛はとどまるところをしらないが)、タイルの興味はとなると、まるで台なしだ。タイルの魅惑と言っても一向に通じない。トイレなど不浄な印象しかもつことができないのではないか。それはタイルの面白さ、教養、知識について知られておらず、これに関係したインフォメーションが欠落しているからなのである。残念至極だ。とりあえず急いでタイルの“認識改め”の作業に挑戦する。これが出版の理由だ。タイルがやきものとおなじように、面白く興味ある愛され方がされるように祈りながら。

・・・・・・・・・・・・・・

惚れ惚れします。3ページ半に及ぶタイルへの強い思い。全文書き写したいほどです。感銘を受けると同時に、40年近く経って“認識改め”の状況はどうなのだろうという気持ちも。最近本当に、タイルに興味があるという若い層がいるんですよ。いろんな動きもあるんです。ただ、“認識”となった場合、どうだろう。

「どうかわたくしどもの出版物がこの後のタイル研究の礎となり、やきものとおなじように、タイルが広い範囲のひとびとから親しまれ、愛される対象になればと、ささやかなこの出版を通じてひたすら願っています」

泣けてきます。さらに、巻頭座談会のタイトルが「タイルはイスラムを抜きにしては考えられない」ですから。

そして第1巻あとがき=「タイルに限らず、イスラム世界の全貌は、今日まだ隠されたままだ。幾多の都市群が沙漠に埋もれているように。本書がその方面の専門の方はもとより、一般の方々にも、少しでも手がかりとなることを願ってやまない」。号泣ですよ、もう。また落着いた頃に、、。

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(イメージ写真。イスラームのタイル。ブハラにてモスク渡り廊下天井。宇宙のよう)

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トーハク、謎のサファヴィー朝絨緞!


いろいろとトピックがあるのですが、勢いでコレにします。東博で出会った、超インパクトの絨緞。常設のなかで、何か展示替えのものはないかなと東洋館の地下1階に寄ったところ、ドカーンとあったのです、「サファヴィー朝、17世紀、個人蔵」とだけ書いてあったこのどでかい絨緞が。

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(展示ケースいっぱいの迫力絨緞!)

写真だとわかりにくいですが、大きいです。展示ケースいっぱいというか、入りきらず下が巻いてありました。なんだ、これは!?テンションが上がり、写真撮りまくり。(トーハクは一部を除き撮影OK。常設は人が少なく、東洋館の地下はさらに少なめ)。

最初は自分が何にドキドキワクワクしているのか、よくわかりませんでした。そのうちに、この文様、どこかで見たことあるんだなあ、だから親しみがあるような気がする、でも絨緞で見たのではないかも。何だろう、あれ?タイル??

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(自由奔放。右の花模様、オスマン朝絵付けタイルで見るものと似ている気が、、)

まだわかりません。絨緞ファンに聞いてみると、「いわゆるシャーアッバース、パロメットのデザイン。でもなんとなくトルコ的」とのこと。

絨緞を見るときは、だいたいトライバル系のもの。ペルシア絨緞はあまり知らず、宮廷系ではないグループ(都市工房系)はさらに知りません。どうも、そのあたりのもののようなんですが、すっごく生き生きしてる。構図が大胆で、植物文様が飛び出しそうに元気。

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花びらなどを組み合わせた大きな文様、隙間を埋める花や草、これ、タイルでも同じような構成のものを見たような、、とくにオスマン朝の絵付けタイル。ハターイ、イスリミ(ルーミー、アラベスク)などの古典装飾様式。文様としては中央アジアやイランもあるのだと思うけれど、オスマン朝タイルは絵付けなので、この絨緞の図柄とよけいに近く感じるのかな。

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(オスマン朝タイル。イスタンブルのリュステムパシャモスクなどにて。イズニックで製作されたものがほとんど。花や葉がうねるように伸び上がり、複雑な構成の大きな花模様が印象強く主役を演ずる。青のなかにトマト赤が盛り上がる)

当時のタイルや絨緞、デザイナーが共通していたのでしょうね。流行もあったのかも。私にとっては、まだまだ謎ですが、今まで見た絨緞のなかでも、相当に好みでした。また見に行きたい。(展示替えがありそうだし、、)。

しつこいようですが、トピックはいろいろあったんですが、、ひとまず、この(私にとっては)ヘビーな情報で今回は一区切りにしたいと思います。あ〜、まだまだ知らないことばかり。20年もタイル好きなのに、この速度では、、、。加速しなくては、、。
by orientlibrary | 2014-10-30 22:15 | タイルのデザインと技法

秋の民芸・工芸見て歩記&イスラーム建築本

百貨店にて、大規模な民藝展、工芸の催事

以前も少し書いていますが、このところ、民芸・工芸的なものに触れる機会が増えてきました。民芸や工芸をテーマとした展覧会、催事、若い世代の工芸のショップ、いずれも人が多いのに驚きます。

(*「民藝」と「民芸」については、展覧会名や書籍での「民藝」使用はそのままに。その他は民芸と記載しました)

日本各地の産地やメーカーが出店しての大規模な「用の美とこころ 民藝展(展示・即売)」(日本橋高島屋(終了)から横浜、京都、大阪高島屋へ巡回)。日本橋に2回行きました。トークイベント開催日だったこともあると思いますが、かなりの人出。トーク会場も満席で、皆さんお話に聞き入っていました。

「高島屋は(民藝運動に賛同し)、昭和9、10年に、彼ら(柳宗悦など)が収集した全国の民藝品の大展覧会を開催。大きな話題を呼びました」「70余年の時を超え、再び大規模な民藝展を開催することになりました」とのこと。特設会場に加え各階でも民藝特集があり、見応えがありました。

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(写真と解説は高島屋プレスリリースより、左上から:瀬戸本業窯(丈夫で飽きがこないシンプルな美しいデザイン。馬の目皿は白州正子も愛用)/倉敷ノッティング(経に木綿糸を張りウールや木綿の色束を結ぶ)/八尾和紙(江戸時代から伝わる伝統工芸。富山の薬売の包装紙や袋から発展)/倉敷手織緞通(い草の産地倉敷で作られていた敷物に柳宗悦が目を留めたことから始まった)/静岡型染(江戸時代に庶民の浴衣の染色技法として発展)/芹沢型角脚バタフライテーブル(松本民藝家具製作))

銀座松屋の「銀座・手仕事直売所」(9月30日まで)。

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(同催事サイトより/「作家、クラフトマン、職人、デザイナー、産地、小規模工場など、ものづくりに一途な各地の作り手が生み出す、今を感じる暮らしの品々。10年経っても暮らしの中で輝いている、そんな「手仕事」を全国各地から選び、作り手が直接ご説明して販売する「直売所」スタイルでご紹介いたします」)

この他、関西の百貨店など各地で暮らしの器や工芸の催事が開催されているようです。活気がありますね〜!


若い感性、器と道具のお店

そして、数年前から各地にオープンしている新しいセンスの民芸や工芸のショップも、とても楽しいです。器が好きで始めたというオーナーたちは若い世代が多く、勉強熱心で、産地や作家さん職人さんときちんと交流している印象(FBやサイトなどから)。次々と魅力的な企画展をおこない、味わいがありつつ日々の暮らしに使いやすい器や道具を、良心的な値段で提供しているように感じます。

ときどき覗かせてもらっている「工藝 器と道具 SML」(東京・目黒)。清新な民芸の動きを感じさせてくれる企画展は、いつも発見があります。若い作家さん・職人さんの作品が、とても魅力的。ここで購入したもの、すべて満足して使っています。在廊の作家さんも気さくに話をしてくれるし、和気あいあいというか、全体が心地いい印象です。

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(SML。企画展開催時にはテーマに合う食事を提供するなどイベントもいろいろ)

なかなか行けないのですが、「工芸喜頓」(東京・世田谷)は、品選びも、それぞれの器の魅力を引き出したディスプレーも、センス抜群。店内空間やオーナーのライフスタイル(食と器など)は、雑誌などでよく紹介されているようです。以前も書きましたが、素朴すぎず、スノッブにならない、際(きわ)のようなセンスは、緊張感を孕みつつ、ほっこりと温かです。

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(工芸喜頓。こちらは2013年の写真)


博物館での展示

さらに、博物館です。日本民藝館(東京・駒場)では、「カンタと刺子 ベンガル地方と東北地方の針仕事」を開催中(11月24日まで)。

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日本民藝館WEBサイトより)

カンタと東北の針仕事、偶然というか、両者ともに以前ご縁があり、素晴らしい手仕事に触れさせていただいたことのあるものでした。

カンタについては、「美しい世界の手仕事プロジェクト」(2008年)の「バングラデシュの宝物」企画展示で、望月真理さんのコレクション(及び真理さん製作のカンタ)の世界に浸りました。また東北の針仕事については、「東北の手仕事」(2011年)にて、コレクター山崎氏の素晴らしい「こぎん刺し」コレクションはじめ、暮らしのなかの手仕事を知ることができました。

民藝館の展示では、カンタのさまざまな表情に触発されました。「カンタとは、旧ベンガル地方で作られた仕事をいいます。中央に蓮の花を、四隅にペーズリーをいれるのを基本とし、生命の樹や花、魚、馬、象、虎、孔雀、蛇などの動植物をはじめ、神様を乗せて練り歩く山車やハサミ、ナッツカッターなど、身近な品々まで生き生きと描かれています」(民藝館HP)。

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(家族連れ、カップル、シニアグループなどで賑わう)

カンタの多様さ、デザインの構図、モチーフの表現の多彩さが新鮮でした。また、白地の余白も印象的でした。「布は使い古しですが数枚重ね、文様の部分は色糸(茜や藍)で刺繍し、地の部分は白糸を埋め尽くした清楚な布です」(岩立フォークテキスタイルミュージアムHP)。


東北地方の刺子展示も多彩でした。そう思いつつ、「東北の手仕事」に提供いただいた「こぎん刺し」コレクションが、本当に圧巻の、通常なかなか見ることのできないコレクションだったことを、再認識しました。こぎん刺しに魅せられたコレクター・山崎氏。惜しげなく見せてくださってありがとうございました!

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(「東北の手仕事」(2011年)、山崎氏コレクションより)

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(「東北の手仕事」(2011年)、山崎氏コレクションより。右下は待合せ場所だった有楽町のビルで、チラッと見せてもらったコレクションに、もうたまらず、その場で広げてしまった面々。警備員さんが何度も来られましたが、「すぐ片付けます!」を3回くらい。その後当然追い出されました)


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また今回、民藝館展示にカンタコレクションを提供している「岩立フォークテキスタイルミュージアム」(東京・自由が丘)では、「パキスタンの民族衣装 沙漠と山岳地帯の手仕事」を開催中(12月20日まで。木金土のみ開館。詳細はHPで)

シンド、パンジャーブ、バローチスターン、北西辺境州(現ハイバル・パフトゥーンフー州)の、婚礼用衣装、被衣、掛布、敷物、壁飾りなど。点数は限定されますが、素晴らしい手仕事が厳選されていました。久々にパキスタンの手工芸に触れ、眼も心も満たされました。


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私家版 『イスラーム建築 その魅力と特質』


建築家・神谷武夫さんの著書、発行書である、私家版 『イスラーム建築 その魅力と特質』。長年、“幻の書”になっていましたが、先日、神谷さんの事務所にうかがい、ゆずっていただくことができました。

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(正方形。布装本の美しい本。内容は「イスラーム建築の名作/イスラームの礼拝空間/材料・構法・装飾/建築種別とその集合体/イスラーム建築の特質」の5章。神谷さん撮影の写真が500点。建築家の撮る写真は見るべきところが示されていて勉強になります)

私のような怠惰でいい加減な人間からすると、神業のような本作りであり、出版です。私家版に至った経緯については、外部の人間が簡単に説明できるものではないので、ご関心のあるかたは、リンク(=神谷武夫とインドの建築ホームページの中の当該ページ)をごらんください。

* 全体の経緯と内容はこちら
* たった1部だけ残ったゲラ刷りをスキャン、両面コピー印刷して布製本、100部限定、そのプロセスなど

私はイスラーム建築を飾るタイルに惹かれたことで、イスラーム建築やかの地の工芸にも触れるようになりました。けれども、日本では日本語で書かれた(日本で出版された)イスラーム関連の書籍は多くはありません。いかに少ないか、下の検索結果をごらんください。

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(参考:一例として、Google「イスラーム建築」検索では、ある図書館の蔵書検索が。状況が垣間見えるのでは。発行年も古い)

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(参考:同じくAmazonで検索。左上→左下→右上→右下の順。深見奈緒子さんのファンなのでご著書はだいたい持っています。が、それ以外は「地球の歩き方」とか世界史の本という選択肢、、)

でも、、本当に魅惑なのです、イスラームの建築や工芸。イスラームの建築について、私にはとても語れないので、神谷さんの訳書『イスラムの建築文化』(アンリ・スチールラン著/神谷武夫訳/1987年/原書房/絶版で入手困難)の解説文、素晴らしい推選文より、その魅力について、抜粋引用させていただきます。

* 「イスラム文化の粋は 建築にあるといってよい。そこには、あらゆる芸術的表現の総合があり、そのようにして実現される空間にこそ、人びとの信仰と知力と感性が凝集しているからだ」(推薦文−板垣雄三氏)

* 「絢爛たるアラベスク模様を張りめぐらした イスラム寺院を訪れた時、まず覚えた虚無感、しかし やがてその背後に隠された、極力 物質性を排除して 無限に複雑な幾何学模様を刻みこんだ豊穣さに圧倒された。一点の瑕瑕も許さぬ整然たる配列に 軽いめまいを覚え、やがて 空間の恐怖ともいうべき感動に打たれた。イスラム世界は 私にとって全く異質の空間体験であった」(推薦文−茂木計一郎氏)

* 「数多いであろうイスラム建築同好の士と同じく、私もその建築のファンであるからだ。それもかなり強烈なマニアであるかも知れないからだ。実はマニアなんて枠を踏み越えて、もう病気みたいなものになっているのかな、なんて恐ろしい自覚だってある。(中略) イスラム建築の病気というのは、スグにミナレットを建てたり、ドームを並べたり、あるいは タイルを装飾的に使ったりという底の浅いモノから、もっと深く ジンジンとするくらいに、建築という形式への想いを 揺り動かしてしまうものまで幅のあるものだ」(< 書評 > 石山修武氏)

こうした書籍が、もっと手に入りやすいかたちで世の中に出ていたら、状況も少し違っていたかもしれません。少しずつ変わっていくといいなと思います。

最後にタイル写真を一葉。
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(ジャディ・ムルク・アカー廟/シャーヒズインダ墓廟群/サマルカンド)
by orientlibrary | 2014-09-28 20:59 | 中央ユーラシア暮らしと工芸

10年めを迎えた”イスラームタイル偏愛紀行”が考える「モザイクタイル」

まだまだ全然、整理ができていません。が、書いてみようと思います。

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(祝ブログ9年。8月末で丸9年。タイルの本と一緒にすごしてきました)

第1の関心は色でした。タイルが好きになり、見ていくうちに、西アジア・中央アジアの青のタイル、なぜ青なのか、産地・地域によってどんな違いがあるのか、知りたくなりました。2011年、「青の魅惑 イラン・トルコ・ウズベキスタンのやきもの」のなかで、実際に青いタイルや陶器をつくっている人(職人、作家)に聞くというアプローチをする機会を得ました。1年ほど見たり聞いたり調べたりの経過のなかで、自分としては得心しました。(ブログには、きちんと書いていないですね、、)

イスラームの集成モザイク

そのあと、ずっと気になっていたのが、イスラームのモザイクタイルのこと。「集成モザイク」「cut-work mosaic」「cut-tile mosaic」などと呼ばれるように、「色別に焼いた単色タイルを模様に合わせてカットし図柄に合わせて集成し貼り込んでパネル化し壁面に貼る」という技法で作られる美しい装飾タイルです。

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(ティムール朝〜シャイバーン朝の集成モザイク。植物を描いて、すごいなあ。)

装飾タイルは、遠目に良し、寄って良し、なのですが、写真をアップにしてみるとまた、その凄みに気づきます。とくに集成モザイクはおそろしく手間のかかる仕事。それを壁面いっぱい、いや建造物を埋め尽くすようにおこなっている。見とれつつ呆然とするくらいです。

集成モザイクは、あまりに手間がかかるため、その後、簡易化する技法が工夫されクエルダ・セカ・タイルなどが登場。今ではむしろ、(イスラームのタイルの中では)オスマン朝の華やかな絵付けタイルなどのほうが有名かもしれません。現在でも、イランやウズベキスタンでは、歴史的建造物の修復などで、昔ながらのモザイク・タイルが生きているようですが、コンピューターのある現代と中世では、やはり違いもあるのではないかと思います。

私の関心は、このような手間のかかる技法が、なぜ生まれたのか、その前(直前)はどのような技法で表現されており、それがどのように変化したのか、いつ頃どこでその変化があったのか、なぜ変化したのか。「何かから集成モザイクへの変容」について知りたいのです。

そのなかには、古代地中海地域で生まれた石やガラスなどの「モザイク」とは関連があるのか、という関心もありました。仮説(実感)としては、「モザイク」と「イスラームの集成モザイク」は、違う経路、違う文脈のものなのではないかと思っています。 (イスラーム以外のモザイク・タイルとモザイクの関係はわかりません。関係があるのかもしれません)

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(集成モザイクなどで飾られた建造物。壁面、天井を覆い尽くし圧巻。青を主体に緑、白など発色も鮮やか。すごいなあ/シャーヒズインダ廟、アフマドヤサヴィー廟など)

日本のモザイクタイル

そうこうしているうちに、もうひとつの方向からモザイクタイルを考えるようになりました。それは日本のモザイクタイルから、です。大正末期から昭和にかけて生産が始まり、水回りの生活改善や住宅需要で沸いた建材としてのタイル。

苦節20年、私は完全にイスラームタイル偏愛。が、昭和のモザイクタイルを見ると、なぜかスッと入ってきたのです。色合いがやさしく、淡く、小さくて、愛おしい感じ。ピースの形も多彩で、組合せでさまざまな模様を描くことができます。昭和世代としては当然目にしていたものですが、記憶が薄いです。いま、レトロなものとして見るから可愛く感じるのかな??

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(多治見のモザイク浪漫館にて様々な日本のモザイク・タイルに出会う。現在、多治見市モザイクタイルミュージアム建設工事中。オープンが楽しみ)

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(日本のタイルについての本、多少持っていました。もう少しあるかな。今回ようやく、ある程度は読みました)

そんなこんなで、最近ようやく気づいたのです。「モザイクタイル」と聞いて思い浮かべるものは人によって違う、ということを。自分にとってはモザイクタイル=あの集成モザイクだったので、いろいろ憤慨もしていたんですが、あ、違うんものなんだと、やっとわかりました。

ローマやビザンチンの石やガラスのモザイク、昭和のモザイクタイル、現代のプロダクツとしての(モザイク)タイル、ガウディのタイル装飾、オブジェ的なタイル・アート、フォトフレームなど雑貨的なモザイクタイル。素材も技法も違う。区別とか定義があるのかどうか、自分でも渾然一体になり、わからなくなり。これに「イスラームの装飾タイルが認知、評価されていない」という以前からの悔しさが混ざり合い、なんだかウツウツとしていました。

勉強するしかない。しばらく、受験生のように?本を読んでいました。読むだけなら早いんですが、書き写して(入力して)いたので、かなり疲れました。日本語の本は一段落。(これまでも読んでいたはずなのに、全然全然頭に入っていなかった。ひどい、、無知でした!)。英語本は1冊に1年かかる。部分的なチェックにします。

イスラームのモザイクは、どのようにして生まれたのだろう

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(スタッコの浮彫り=博物館等で撮った写真です/10世紀・サーマーン朝のサーマーン廟。焼成レンガのみの正方形の廟。多彩な積み方と文様。陰影の美/土色のレンガに青の施釉タイル(〜レンガ)。少し入ることで艶やかさがグッと高まる。青の煌めきが魅惑的/1200年代前半から一気にモザイク・タイルの様々な技法が発展していく。写真はコンヤのスルチャル・マドラサ)

「現時点での、素人である、ひとりのタイル好きの、感じたこと」(今後更新)です。(=専門性はありませんのでご了解ください)

*イスラームの集成モザイクは、土の建築とそれを飾る建築装飾の文脈から生まれたと思う。(古代地中海沿岸地域から発展したモザイクの線上にはないと思う。その理由については、今後随時/*ただし、マグレブとアンダルシアのタイルについては、ペルシアや中央アジアと経緯が違うような気がする)

*かたちになってきたのは、1200年代前半。セルジューク朝(現在のイラン/ホラサーン地方など)、アナトリア・セルジューク朝(現在のトルコ/コンヤやトカットなど)。13世紀中盤から、技法、表現が多様に濃密に熟していく。(なぜ生まれたか推論は今後随時)

*焼成レンガ積みの一部に青の施釉レンガ(タイル)を飾る <施釉による煌めく美しさ> → 銘文など浮彫りの部分を青で施釉する <それまでに成熟していたスタッコや石の彫刻をタイルで表現?> → 無釉(レンガ、タイル)と施釉(レンガ、タイル)を組合せてアラビア文字や幾何学文様を描く <土の装飾文化ならではの表現> → 線が細くなり植物文様も描く <具象を描かないイスラーム美術、工芸。植物文様の発展、アラベスク> → ターコイズ青とコバルト青を交差するなどの表現、白や紫、黒との組合せ <主な色である青、組紐文様など複雑な表現> → カットしたタイルを組合わせて植物などを作り一つのパーツとし、それを組み合わせていく <ムカルナスなど立体的な表現も可能に> → タイルの形が多彩になり施釉される。その組み合わせや複雑なデザインを実現する多彩な技法が工夫される。

*13世紀から15世紀を中心に、ペルシアや中央アジア(イルハーン朝、ティムール朝、サファヴィー朝など)、マグレブ(マリーン朝、ナスル朝など)で、建造物を埋め尽くすほどに多用される。

あれ、暗号みたいな文章ですね。覚え書きということで。これから練っていきます。

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(ミナレットやファサードの一部に青の施釉。目を引く。写真はマゴキアッタリモスク〜ブハラ/施釉タイルをカットして組合せる他、技法がいろいろありそうで詳細が不明。誰かに教えて欲しい/左下は、イルハーン朝のオルジェイトゥ廟ファサード、アーチ上部。廟随所に見られるモザイクタイル萌芽。ただしこちらは14世紀初頭/ティムール朝時代に爆発的に発展した集成モザイク。なんだ、これは!うっとりすぎる。イスリーミの構成がすごい@シャーヒズインダ)

あとひとつ、「イスラームのタイルが認知されていない、理解されていない」「ヨーロッパの後塵を拝したものと思われている。悔しい」と嘆くのは、もうやめておきます。拘泥しない。そのうちに変わってくるでしょ。自分の努力が足りなかったとの思いもありました。が、タイルの種類が違うんだ、ストンと落ちました。違うものなんです、きっと。(このあたりも随時更新)。それぞれということで、淡々とやっていきます。

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(オマケです?!写真もいろいろ整理してました。こういうのを発見。シャーヒズインダです。あくまで想像ですが、左が修復、右がオリジナル?素人なので間違っていたらすいません。よ〜く見ていると、右のすごさがわかる。線が交差するところ、立体感、青い三つ葉(パルメット?)のふっくら感、白色の深み、細部の手抜きのなさ。左も手仕事でこれだけ見ていればすごいと思うはず。けれども右を見ると、薄く見える。匠たちが手をかけること、時間をかけること、その気持ちについても思いが巡ります)

ブログ丸9年すぎました。10年目。ますますイスラームタイル偏愛紀行です。

*相当にマニアックというかニッチな内容で、これは読んでもらえないかな、と思っていました。でも書いておこうと思いました。たくさんの「いいね」をありがとうございますm(_ _)m
by orientlibrary | 2014-09-10 00:16 | タイルのデザインと技法

古今東西、8が愛されてきたワケは?

装飾タイルの「8」〜“慈悲深き神々の呼吸”に続き「8」なのですが、、自分の写真からイスラムタイルの「8」モチーフのものをピックアップ。これは終了していました。
が、他のジャンルのものも気になり、さらに自分の写真以外のもの(本やネット)も見始めたら、もう完全に錯乱状態!?多い!!八角形、八角星、8つの花びらなどなど、、とめどなくなってきました。

こんなに8のものが多いなんて。とくに絨緞関係は、素人は入口も入れない。モロッコの精緻な幾何学文様の多様さは驚愕。モロッコ工芸の本『TRADITIONAL ISLAMIC CRAFT IN MOROCCAN ARCHITECTURE 1、2』(=1冊が片手で持てないくらい重い2冊組。ネットに慣れた身には調べるだけで重い。字が小さくてパソコンのようにサクッと拡大できない。見るのにエネルギーが、、)を見ていたら、圧倒されると同時に、もう虚脱状態。

そのわりには、八角形や八角星についての文字情報が見つからない。(絨緞では専門的な研究書があるそうです。今は無理、、)でも、そういっていると、いつまでも更新できないので、写真をまず、しかも後から調べて混乱中のものからアップしようと思います。後日、情報がまとめられる時が来たら、別途か追記かしたいと思います。できるかな。。

写真が多いので、自分なりの結論を、最初にここで書いちゃいます。8がなぜ多いか=バランスがいいから。安定感があるから。かつ広がりがあるから。人にとって快い視覚なのではないでしょうか!?  (バタン、、また次回、、)

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モロッコの「8」

多彩でゆたかなモロッコの幾何学文様。図案ができる過程など。(すべて『TRADITIONAL ISLAMIC CRAFT IN MOROCCAN ARCHITECTURE 1、2』から引用しています)

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(漆喰装飾/ifane王宮/ the kfatem slimanni =motif Solomons seals (ソロモンの紋章)幾何学的な花模様。〜ソロモンの紋章=全部で44枚の紋章。ソロモン王が天から授かった不思議な刻印のある指輪の伝説から。紋章は、科学と美と形而上学のつながりを象徴。宇宙の秩序、天空、星の軌道上の動き、天と地の間の永久の流れ、風と火の要素の間の永久の流れを反映。神からの恩恵による、超人間的な英知と法則を象徴〜)

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(漆喰装飾/Marakesh王宮/多角星の中、ピンクを使った花模様)

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(漆喰装飾/meknes王宮/ソロモンの紋章)

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(八角星で構成されカリグラフィーで聖典を記す)

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(八角星・八角形とその構造。星形の多角形デザインはイスラム装飾に無数にある)


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(トレーシングペーパー実例付き!)

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(花模様のイラストレーション、図案)

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(2つのzalijモチーフ。このようなザクッとしたパターンも魅力的。親しみやすい。カラフルさがパッと目に入る)

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([new patterns]より。新しいパターンのようだ/ラバト(モロッコ)の迎賓館。精緻でカラフルな幾何学文様が圧倒的なモロッコのタイルだが、新しいデザインはシンプル。青の色味や組合せにもカジュアルさを感じる)

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いろんな「8」

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(リシタン茶碗。一つとして同じものがない手描きのリシタン陶器。文様も職人さんの個性で。どんどん変化して多彩で面白い。8はバランスがいいんだなあ)

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(ウズベキスタンのスザニ。8つの円で構成されている。こういうのまで見出したら、ほんと無限、、)

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(タイル装飾。facebook marakanda.netより。Golestan Palace, Tehran, Iran。カージャール?ちょっとゴテゴテしていて苦手だけれど、いかにもペルシアのかわいらしさがある) 

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(絨緞の八角星。トルクメンなど多彩な使用事例。調べて書きたいと思っていたけれど、一回では無理。難しい)

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(facebook visit uzbekistanより。お菓子も。なるほど、こういうふうに8つ並べるとかわいいですね!、、ってよく見たら、、7だった、、上のも合わせて8だった、、早とちりでした。にしても、さすがウズベク、、自然体!)
by orientlibrary | 2013-07-31 00:23 | タイルのデザインと技法

装飾タイルの「8」〜“慈悲深き神々の呼吸”

「6」のデザイン 天地創造の6日間の理想表現」に続いて、今回は「8」です。が、建築の8(八角形、八角柱、八角堂等)や象徴としての8(宇宙のかたち、無限等)まで調べるのは力不足。イスラームの装飾タイル中心にみていこうと思います。

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八角星と十字のパターン

水平線上の円からスタートし、弧を2本描き、斜めの線を定義、4個の円に、さらに4個で8個の円。この円によるマトリックスを無限に続ける。正方形内で反復させると基本的な星と十字のパターンに。

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(基本的な星と十字のパターンを示したページ一部=『イスラム芸術の幾何学 天上の図形を描く』(創元社)と『イスラームのタイル 聖なる青』)

「斜め正方形のうち半数でそれと接する正方形の部分ではそのぶんへこませたと考えるのである。このため、近年これは“慈悲深き神々の呼吸”とも呼ばれている。この表現は、創造の源として火・空気・水・土の四大元素の可能性を発現させるのは神の呼吸であると説くイスラムの偉大な思想家イブン・アル=アラビーの教えに由来する」(『イスラム芸術の幾何学 天上の図形を描く』より)

「世界のタイル博物館」にこのタイルの収蔵が多く書籍でも紹介されていることから、タイルのイメージが「十字と八角星」という方もあるのでは。私もこのかたちと組合せに魅せられた一人です。

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(ラスター彩星形壁面タイル、カシャーン、13世紀/『イスラームのタイル 聖なる青』(INAXブックレット)より)

重要なモスクの、その中でも重要な部分(ミヒラーブ等)を飾ったといわれるこの組合せ、ラスター彩釉のものが多いことも、装飾タイルならではの精緻な魅力にあふれています。当時の壁面そのままの姿を見ることができないため、ますます想像は広がります。細密な絵付けやカリグラフィーが描かれた八角形と浮彫りなどが施された十字が組合わさった大きな壁面、どんなに煌めいていたことでしょう。

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(シャーヒズインダ墓廟にて。廟外部壁面装飾タイル。よく見ると、八角星と十字のパターンの一部を大きく使ったものですね。八角星の中にまた八角星、そのなかにカリグラフィー〜聖典の言葉が記されていると思われます。帯状のラインにもアラビア文字。強い青で、まさに圧巻)

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(星と十字が連続する上に絵付けしたラスター彩。ラスター彩陶壁部分、「オリエント幻想」、七代・加藤幸兵衛 作、イラン大使館ファルドーシホール壁面)

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(ビビハニム廟入口、大理石とタイルでしょうか。キリッとして目立ちます。大きな面積はこのような素材とやり方がベターなのかも)

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(憧れの星と十字を制作した時の写真。それぞれの形に土を真っすぐにカットするだけでも一苦労。側面がデコボコに。花模様のものは地色を塗らず素焼きのままに。和な感じの星&十字になりました)


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八角星一つ、またはいくつか

八角星はバランスが良く安定しています。内部に文様も描きやすいのではないかと思います。そのせいか、一点のタイルとして、それこそスターのように目立ったところに飾られているものを見ることがあります。また、いくつかの中にあっても、ひとつひとつの存在感の強いものも見かけます。

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(シャーヒ・ズィンダ墓廟にて。カリグラフィーを書き込んだ八角星の大きなタイル。レンガの茶色と青と紺はよく似合う組合せだと思う)

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(ブハラにて。モザイクではなく絵付けでカリグラフィーを描く。周辺の青もまた星空のよう)

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(タシケントの博物館展示品。雫状のものと花びら。おおらかな文様と青の発色が好みです。タイルの聖地を多数擁するウズベキスタンの博物館でもタイルの展示品は数が少なく、古いタイルは貴重なものであることがわかります。ソ連時代やその後の混乱で、散逸してしまったものがたくさんあるのでしょうね、、、)

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青のfacebookでも支持が高かったブハラ、ナディルディバンベギマドラサ、渡り廊下天井のタイル。5つの八角星で星空のようでした。青好きにはたまらない青の組合せ)

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(変わりバージョン。ブハラのストライ・マヒ・ホサ宮殿にて。横長の八角星)

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(シャーヒ・ズィンダ墓廟群にて。盛り上がった白の縁取りと青だけの文様が目を引くタイル。 “タイル装飾の博物館”とも言われるシャーヒズインダだけに、様々な技法が見られます)


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丸みのある8

まず手持ちの写真から8に関わるものをピックアップし、なんとなく特徴が似ているものを分けていたのですが、丸い花びらのようなもの、まだ他にもあるかもしれないけれど、シャーヒ・ズィンダの浮彫りのもの2点です。

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この他、「連続して描かれているもの」「建築での8」「壁面幾何学」「布や陶器での8」などを少々ピックアップしました。次の機会にご紹介したいと思います。

最後に、『イスラム芸術の幾何学 天上の図形を描く』の「むすび さらなる可能性」より一部引用します。

「伝統的なイスラムの装飾は、際立って機能的であるーただし、ここで機能的というのは単に実用的という意味ではない。イスラムのデザインは文明化とひきかえに失われた霊的な感覚を、無垢の自然が持つ原初的な美しさを再構築することで補完し、俗世にどっぷり浸かった人間を真剣な熟考へいざなおうとする。イスラムのデザインは、一種の“目に見える音楽”だと言ってもよい。モチーフの反復とリズムが内なるバランス感覚を目覚めさせ、神への祈りや神についての思弁を視覚的に展開する役目を果たすのである」
by orientlibrary | 2013-07-15 17:02 | タイルのデザインと技法

「東京ジャーミー」開堂75周年、タタールから日本へ

お寺や神社、やはり馴染みがあるというか、落ち着くし安心します。庭や参道も美しく五感に響き、記念の品購入なども楽しみ。
一方で、モスクに行ったときの独特の高揚と安らぎと心の静けさが、とても好きです。西アジア、中央アジア、建造物としてのモスクの魅力は圧倒的。ただ、内部、礼拝の場に、女性が入ってはいけないところもあるし、イスラム教徒以外は入れないところも。真摯な信仰の場に立ち入ることは、気軽にフラッと、というわけにはいきません。

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ところが、誰にでも扉を開き、拝見できるモスクが日本にあります。東京渋谷区大山町。小田急線(千代田線)代々木上原から徒歩で5分くらい。都心の便利な場所。白い大理石で作られた堂々としたオスマン様式のモスクです。建築材の多くはトルコからのもので、建築家や職人さんなど100人近いトルコの方々が来日して作業されたそうです。

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(ムハンマド生誕記念イベントのチラシ/外観はwikipediaより。タイルばかり撮っていて外観撮ったことがない。一度チャレンジしてみよう/ディテール、細工や仕上げが本格的)

今回は、ジャーミーのサイト(アクセスすると音が流れますので仕事中の方はご注意を?!)などから、このモスクの歴史を見てみたいと思います。(一部は要旨)

* 1917年ロシア革命の後、中央アジアの国々に居住していたイスラム教徒はさまざまな拷問や弾圧を受け、生命の危機を逃れるために、海外への移住を始めました。その一部は、中央アジアからシベリア鉄道を通って満州に移動・定住し、他の一部は小規模な商売をしながら韓国や日本に定住を始めました。

* 自国から逃亡し満州に定住した避難者にはパスポートがなく、海外渡航のためのビザを取得できませんでした。しかし当時、日本政府が1500 円の保証金の代わりにビザを発給することがわかり、1920 年代に満州に逃亡していたカザン州のトルコ人が、日本に移住を始めました。

* カザン州のトルコ人は、短期間で日本の生活になじみました。特に日本の気候は、彼らにとって快適でした。1922年の東京大震災発生の後、アメリカ政府は東京在住の外国人を救助するため、アメリカへ招待し横浜港に特別船を用意したにもかかわらず、カザン州のトルコ人はこの招待を断り、日本を離れませんでした。最初に来日したカザン州のトルコ人は神戸と東京に定住し、東京で最初の定住地となったのは大久保でした。

* カザン州トルコ人の増加する子供達への教育に対応するために、1931年に富ヶ谷に建物を購入。生徒達は、トルコ人とタタール人教師から、トルコ語、タタール語、英語、ロシア語を学び、小学校課程の全授業を日本語で学びました。1935年校舎が建てられ、富ヶ谷から学校が移転。1938年、校舎脇の土地には、東京ジャーミィが建設されました。

Wikipediaには次のような記述がありました。「この礼拝堂の建設の背景には、当時の日本政府の国策としての対イスラム宣撫政策があり、建築資金は日本側の寄付によってまかなわれた。さらに、落成式には頭山満、松井石根、山本英輔ら、大日本帝国陸軍や海軍の有力者が参列した。これが東京ジャーミイの始まりであり、開設後のイマームには、国際的に知られたウラマー、アブデュルレシト・イブラヒムが就任した」

ひとつのモスクの歴史の中に、ときどきの国際情勢や状況が入り組んでいるのですね。発端がロシア革命であること。1920年代の日本政府がビザをお金と引換えに発給したこと。そして移住したのは「カザン州のトルコ人」ということ。1938年のジャーミー建設には日本政府の思惑があったこと。

「カザン州のトルコ人」、カザン、、わかっていません。「タタールスタン共和国の首都。タタール文化の中心であり、多くの文化遺産やカザン大学などの教育機関が集積している」。タタール!「日本では、古くは中国から伝わった韃靼(だったん)を使っていたが、現代ではロシア語風にタタールと呼びかえることが一般的である」。韃靼。わ〜、これはもっと調べないと、いい加減はことは書けません。

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(カザンの写真をwikipediaから引用してみました/左下はロシア連邦内のタタールスタン共和国の位置、右下はタタールスタン共和国内のカザンの位置。Wikipediaより)

1986年に老朽化のため取り壊され、現在の建物は2000年に立て直されたもの。今年で開堂75周年なのだそうです。

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(礼拝堂のタイル。様々な花が愛らしい。高所なので手ぶれでボケてしまってます、、)

この東京ジャーミーについて、もっとも詳細に紹介しているのは、ブログお友達「写真でイスラーム」さんだと思います。あらためて見てみると、やはり素晴らしい。しかも20もの記事があります。とくにカリグラフィーの説明は、他では知ることのできないもの。読み方や内容まで紹介されています。本当に素晴らしい。ステンドグラスや大理石細工、クルアーン台まで。引用させて頂こうと思いましたが、全部になってしまいそうなので、どうぞ直接にお出かけください

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(随所にあるカリグラフィー。細部の細工も見応えあり)

引用ばかりの今回ですが、アップしようと思います。青葉の季節、東京ジャーミー散策も良さそうですね。5月17〜19日は「トルコ・タタール文化の日2013」という催しがあるようですよ。

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(トルコ縁で、「青の魅惑」展出展作品より、トルコの作家作品。メフメット・コチェルさん(作品左と右。細密な絵付け)、アディル・ジャン・ギュヴェンさん(中のタイル。モスクのランプ、蛇、双鳥)。お二人ともイスラームの良き精神を感じる寛大で温かいお人柄。作品には思いが込められていると感じました)

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<コメントをしばらく閉じさせて頂きます> コメント欄へのジャンクメール(コメント、海外から?)がまた増えてきました。消してもまた、です。当面コメント欄を閉じたいと思います。ご了解頂けましたら幸いです。
by orientlibrary | 2013-04-22 00:13 | 日本のいいもの・光景

Coke Studio、心地良い衝撃と波動。捨てよ学問、Aik Alif アリフの一文字

「Coke Studio tokyo 世界が熱狂したパキスタン発音楽TVショウ」、待ってました!

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パキスタンの音楽番組「Coke Studio」(2008年〜2011年)を紹介するイベント(「 Coke Studio tokyo」公式サイト)。大きな画面で見て、ライブハウスのいい音響で聴けるという、うれしい企画。うちでYouTubeで見て(聴いて)はいても、もっと聴きたい、知りたいという気持ちが募ります。

イベントは、パキスタンの芸能や音楽に詳しく「Coke Studio」を早くから紹介してくれていた村山和之さんと、インドのA.R.ラフマーンはじめインド全般に詳しい矢萩多聞さんがナビゲーター。これはもう本当にワクワクです。

「パキスタン人が自ら企画し、パキスタン人ミュージシャンたちが伝統(古典・地域)音楽と現代音楽をコラボレーションさせる。新しいパキスタン音楽の創造を目指したこの番組は、昨今、彼らが世界に向けて発信したもののなかでも、最高の無形文化輸出良品である」(『Coke Studioの歩き方』より/村山和之さん)

「しかも、この輸出品、無料かつ無税というところが、彼らの心意気だ。従来の市場原理とは異なり、ダウンロードされて流通することを前提に制作されている」(同)。パキスタンのCDショップには、正規ディスクはないにも関わらず、たくさんのDVDやCDーRが販売されているそうです。日本にいても、YouTubeでいつでも見たいだけ見られます。まだ見ていませんが、メイキング映像もfacebookにアップされているそうです。今度見てみよう。

「Coke Studio」、見ながら、聴きながら、いろいろ感じ、考えた。

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今回のイベント、最初の曲にふさわしい一曲「Aik Alif(アリフの一文字)」から。ガツン!

"Aik Alif, Noori & Saieen Zahoor, Coke Studio, Season 2"






↑ *村山和之さん和訳字幕入りバージョンに変更!!*「コークスタジオ第二季より、サーイーン・ザフールとヌーリー(バンド)。パンジャービー語とウルドゥー語の歌詞。パンジャービーはバーバー・ブッレー・シャーの詩片」だそうです。

この曲が一番良かったという観客(知り合い)が多かった。
「莫迦たれ。捨てよ学問。アリフ一字でこと足る」。すごい歌詞、すばらしい歌詞。素晴しい歌唱、堂々たる朗唱。村山さんの和訳が字幕としてつき、合わせて聞くと、この歌のすごさがゾクゾクと伝わります。
数分の間に走馬灯のように、人生を、来し方を、今を、これからを考えていました。音楽とは、そのようなものなのだと思います。脳の中の何かに作用して、時を、自分を旅するのです。


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"Nar Bait HD, Akhtar Chanal Zahri, Coke Studio, Season 4"







アフタル・チャナールの「バローチ族のバラード」。「Coke Studio」とYouTubeがなかったら、知り得なかっただろう世界。バローチ族の誇りを歌いあげている。「アジュラック」(肩にかけている木版捺染の布)も、いいですね〜。

「生きよ永遠に!/先駆け自慢の我が友、山の猛き息子よ/狂い酔うさま愛ゆえに、熱く誰にも止められぬ/生きるも死ぬも構いなし、この世に恐るものはなし/一人ゆく鷹、ハヤブサか、高き山の尊き人よ(後略)・・・」(村山和之さん和訳)

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"Daanah Pah Daanah HD, Akhtar Chanal Zahri & Komal Rizvi, Coke Studio, Season 4"







アフタル・チャナールがクマル・リズヴィとバローチスタンを高らかに唄う。地名や名所が出てくるのが親しみやすい。バローチスタンに行きたくなる!
歌というより朗詠(ラップ?!)のような部分が多いけれど、声だけで存分に聴かせるのは叙事詩語りの伝統から?コーランの朗唱など、朗唱が自然に体に入っているのかな。美声というわけではないけれど、魅力がある声、谷間に響き山肌に沁み入るような声。

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"Rona Chod Diya, Zeb & Haniya and Javed Bashir, Coke Studio"






重量級の歌が多い中で、女性が入るせいか、軽快さもあり、楽しめる。北インドの音階の連写のような表現がすごい。この組み合わせ、、プロデューサー、素晴しい。

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これは、イベントでは紹介されなかった曲。Noori(「Aik Alif」の後半を歌っている)があまりにいいので、ブログでアップ。ロックと北インド音楽が好き、なので、、ものすごく好み。YouTubeで、この原曲らしき曲を発見。相当に土着的、民謡的。それもいいけど、ここまでの曲に作り込む、歌い込む、そのことにさらに驚きました。

"Hor Vi Neevan Ho, Noori, Coke Studio, Season 3"







ロックバンドNooriは、公式サイトなどを見ると、ポップで、なんだかアイドル的な感じ。が、この上手さ、魂のヴォーカル、素晴しい。

ちなみに、英訳詩のサイトにこの歌がありました。

Bow your head even further down (in humility) (Repeat。畏みて頭を深く垂れよ。これが何度も何度も繰り返されている)
Fakir, bow your even head further down (in humility)
There is great pleasure in holding the head high in arrogance
But, that pleasure will never be fulfilling
One day you will be bestowed with His presence
Lord, if only someone could understand the deliberations of my heart
I am a seeker who seeks nothing
I am a wanderer, roaming from one land to another
No one can unravel the secrets within me
I am a wanderer
Come along, come with me

*さらにYouTubeコメントより発見。(ちなみにYouTubeコメントは絶賛&絶賛。とくにインドからのメッセージが多い)
”very deep message share in this video . this is poetry or Kalam of Baba Bully Shah in Punjabi Language. he says. u should become more humble if u want to get some thing in this world. if you have some knowlege u will represent it with ur attitude . trees with full of fruit branches always down”

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総合プロデューサーは、ロハイル・ハヤートとアンバール夫人。

「映像の中では輝いている音楽家たちも、日々の生活は貧しく、社会的地位も低い。ロハイルは愛と情熱で最高の作品をつくり、その立役者である音楽家の再評価をも社会に促そうと必死に走っている。Coke Studioは単なる娯楽的文化祭ではないのだ」(『Coke Studioの歩き方』より/村山和之さん)

小さなスタジオで生まれた番組は、テレビやインターネットを通して、パキスタンだけでなく世界の音楽ファンから熱狂的な支持を受けました。中には600万回もアクセスがある曲もあるそうです。

「この番組が、南アジアのフュージョン音楽発信大国としてのパキスタンを、全世界の音楽ファンに知らしめた功績は限りなく大きい。(略)イスラーム原理主義、テロの温床、インド側の先入観や知識で固まったまま、パキスタンを見ぬように。莫迦になって、愛のまなざしで、ありのままに向き合ってごらん。音楽を受け入れてごらん。そこではじめてわたしたちは対等の地平に立つのです」(『Coke Studioの歩き方』より/村山和之さん)

音楽を聴き、映像を見ながら、感じたこと、考えたことは、たくさんあって、書ききれない。
伝統と新しさというテーマは、音楽だけでなく、工芸、私の好きなやきものや染織にも共通するテーマ。そして、宗教を持つ人生・生き方と、生産と消費を基軸とした価値観のこと。

音楽は、触発する。五感に届く。音楽や舞踊を禁じている人たちは、そのすごさをわかりすぎているから?それとも、そのような経験をする前に聴くことをやめたから?

この番組の視覚、演出もすごい。パキスタンの激ハデな車のデコや聖者廟の電飾を連想させつつ、より洗練されている。70年代のサイケデリックも彷彿とさせるが、よりデジタルで広がりがある。パキスタン、すごい、、

この革新的な番組が、映画大国であり音楽でも有名なインド発ではなく(インド版のCoke Studioもありますが)、音楽的にはあまり知られていないパキスタン発であったこと。プロデューサーや周辺の人たちの熱が、数倍高かったということでしょうか。「思い」は状況を超えて行く。
国境を軽々と越えるインターネットの浸透力もすごい。

そして、このようなイベントを企画し実現してくれた村山さん、矢萩さん、その熱い思いと行動力に、心からのお礼を。ありがとうございました。村山さんの訳詩が映像にあったことで、歌の入り方が全然違いました。要所要所で入るトークも楽しかった。感謝します。

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** イスラムアート紀行・過去記事より **
 去年秋、矢萩さんと村山さんのトークイベント『「A.R.ラフマーンを語る」vol.3 イスラームとラフマーン』「インド、イラン、ギリシア、秋に響く詩の響宴」

 今年夏、「Coke Studio」から数曲紹介。ハマりました。「ジプシーを追いかけて。バローチスタン&パンジャーブ」

 こういう場には、いつも野上君がいるような気がする。きっといるんだと思う。「哀悼 野上郁哉さん / 自らの両足で立ち上がる 何度でも」
by orientlibrary | 2011-12-21 02:10 | 美術/音楽/映画

海の町「ガザ」の凧揚げ大会/ウズ話とラマダン男子/トルコ人情旅CoC

暑さが戻った週末、某レストランで、ウズベキスタン関係の会がありました。この会、若者参加率が高まっている印象。リピーターだけでなく、これからウズに行きたいという人も参加します。今回もリアルな情報交換の場となっていました。

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(こちらは土の町。ウズベキスタン、フェルガナにて)

イスラム諸国では、現在ラマダン中。ウズ出身者は元々お酒を飲まないのですが、今回初参加の男子大学生(日本人)はお酒を飲まないどころか、レストランでの会なのに、参加費を払いながら何も食べず飲まず。ラマダンをしているのだそうです。

大学で、イスラム法学、イスラム神学を専攻しているとのこと。アラビア語も大好きだとか。「いつから、どういうきっかけでイスラムに興味を持つようになったの?」と聞いてみたところ、、

「911がきっかけです」「・・そうなんだ!何歳だった?」「小学4年でした」「・・・・」

「今は勉強以外に興味はない」と言いつつ、行動的で今どきのイケメン風男子。シリアを2か月間一人旅した女性(楚々とした雰囲気!)とシリア話で盛り上がっていました。こういう世代が育っているんですね。私も久々にアラブの風を感じていました。

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帰宅後、「パレスチに届いた天旗」とのメールと写真が!

何回かご紹介している気仙沼の「天旗」(伝統的凧)、その保存会・Kさん手づくりの天旗の一つが、支援団体の方の手で、パレスチナのガザの親子のもとに届けられたそうです。
6月、横浜での「東北の手仕事」イベントにKさんから送って頂いた色鮮やかな天旗がガザへ。Sさん、皆様、本当にありがとうございました!
また、写真と文章のブログでのご紹介許可をいただきました。ありがとうございます。

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・・(Sさん)・・ 
Kさんが作られた天旗ですが、一つが、パレスチナのガザの親子のもとに届けられました。揚げ方がわからないながらも、大喜びをしている写真を同封いたします。糸が余りにきれいに結んであるので、ほどいてはいけないと誤解しているようです。

パレスチナというのは、中東に位置し、1948年のイスラエル建国によって住んでいた土地を追われ、難民となっている人々であり、その地域のことです。

ガザは、エジプトに隣接し、イスラエルに囲まれている小さな町です。イスラエルの「生かさず殺さず」という方針により、飢えることはありませんが、生活物資や医薬品などの流通は最低限以下に制限され、ガザから外に出る(海外に行く)自由はありません。イスラエルの攻撃を定期的に受けるため、街の半分は常に瓦礫状態、爆撃による死者も減ることはありません。希望が奪われているのです。

ガザは、地中海に面し、気仙沼のように漁業が栄えた所。(今は、イスラエルによって禁止され、海に船を出すことはできませんが)。
また、凧上げも盛んで、夏は毎年、国連主催による大凧揚げ大会が催されます。日常でも、凧は自由を感じさせるからか、空と風があれば楽しめるからか、遊び場がないガザの子供たちに人気です。

気仙沼もガザも、子供たちが海で凧上げに興じる日が一日も早く来ることを願っています。
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2枚の写真、、一見平和な海岸の印象。でも、何か違和感のある写真。なんだろう、という思いがありました。補足として教えていただきました。(一部抜粋)

・・(Sさん)・・
<ガザについて>  
写真で見ると、海が光り輝いて素晴らしいでしょ。ガザは、地中海に面し、古代から海の豊かな恵みと共に生きてきた町なのです。
この時は、国連主催のサマーキャンプなので、パレスチナの人も寛いでいる様子です。しかし、普段は、海に漁業にでることも、海岸で遊ぶこともできません。漁船を出すと、イスラエルが爆撃するのですよ…。
サマーキャンプは、国連が毎年主催して、「ギネスに挑戦」といったイベントをします。ギネスに記録されることによって、パレスチナ難民の子供達も自分の存在を確認でき、一時的に達成感も得られると…。

<凧とパレスチナについて>
凧は「自由の」象徴として、パレスチナに関する様々の映画で重要な役割を演じています。例えば、「凧」(邦題『ラミアの白い凧』)という映画。
そういうことを別にして、海に面し、風があるからか、昔から凧が根付いていたようです。どんな凧だったか、調べる必要がありますが、三角っぽい凧みたいです。

海の町、気仙沼とガザで交流できるようになれば…夢にようなことにも思えますが、諦めてはいけませんよね。 
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* 参考 * サマーゲーム ”Summer Games 2011”の様子 〜UNRWA (the United Nations Relief and Works Agency for Palestine Refugees in the Near East) サイトより。凧揚げで「ギネスに挑戦」の様子が紹介されています。(Gaza kids grab kite-flying Guinness World Record back from China)。そして中国の記録(同時に凧を揚げる数を競うようです)を破ってギネス記録に!冒頭の「Thirteen thousand children(13000人)が参加した」って、、「え!?!」と思いましたが、すごいですね〜。「とっても嬉しい」「来年はもっと!」と記録達成を喜んでいますが、子どもたちの日常は、安全に泳ぐことや友だちと遊ぶという「子どもらしい日々」を奪われたまま。このような子どものイベントでさえ何者かが施設破壊などをおこなったとのこと。かけがえのない「普通の暮らし」ができる日を!!
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(UNRWAサイトより引用)

「海の町、気仙沼とガザで交流。夢にようなことにも思えますが、諦めてはいけませんよね」、カラフルで力強く、時空を超えた文様を持つ天旗。世界のどこでも、このような美しい凧で、子供たちがのびのびと凧揚げができますように。。

〜〜〜 (参考) パレスチナのイスラム建築/エルサレム・岩のドーム 〜〜〜
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(エルサレム・岩のドーム/青のファイアンスタイルはオスマン朝時代に加えられたもの。幾何学模様の大理石の部分はビザンチン様式/『イスラム 初期の建築』(TASCHEN)より引用)

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(岩のドーム。アラビア語でクッパ・アル・サフラ。伝説ではムハンマドがここから天馬プラークにまたがり天に昇った/『イスラム 初期の建築』(TASCHEN)より引用)

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<ユーラシア横断近況報告/4月にロカ岬をスタートし、ユーラシア大陸を自転車で横断中のCoCの加藤君、田澤君、トルコを満喫中!トルコの人情の濃さに驚いている二人、たくさんの出会い、最高!/(メールより一部を引用させて頂きます。了承済み)>

・・(加藤さん)・・
トルコ、特に内陸部は人々が人懐っこすぎる!10キロおきに呼び止められ、お茶を飲み、3時間近くトルコ語と日本語のやりとり笑 昨日は走行時間6時間半、道草5時間。笑 トルコ大好き!

先週は一週間、イスタンブールに滞在中していました。イスラムの美しい街並み、温かい人々。まだまだとどまっていたかった。また必ず 
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(おっ、プチ有名人!ミサンガも長くなってきたようです)

・・(田澤さん)・・
一週間ほど前にイスタンブールを出発してから、東に向かって内陸の険しい山道を進んできました。途中、切り立った崖に囲まれた世界遺産の町、サフランボルでは、日本語を話せるツーリストインフォメーションの職員の方に大歓迎され、滞在中とてもお世話になりました。彼が僕たちのことをメディアに紹介して下さり、地元のテレビに出演したり、トルコの全国紙に掲載されたりしました。

僕たちの出会うトルコの人々は相変わらず心優しい人ばかりで、みんな日本人の僕たちを温かく歓迎してくれます。災害に見舞われた日本に対して涙を流すトルコ人もいます。そんなトルコ人がいることを日本人としてたいへんうれしく思いますし、感謝の気持ちでいっぱいです。

今後は黒海に沿って東に進み、グルジアとの国境を目指します。くれぐれも安全に心がけて進んでいきます!! 
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(サフランボル。いいなあ!)

トルコ、いいなああああ、、、、
と思う私ですが、来週から気温42度というウズベキスタンに行ってきます。今回はちょっと旅っぽく、フェルガナ盆地のいくつかの町に行ってみたい。お土産に、世界堂で筆を少し買いましたが、足りないかな、ドキドキ、、
by orientlibrary | 2011-08-08 18:14 | 社会/文化/人

流麗なペルシア書道にうっとり〜☆&カリグラフィーの写真など

イスラム圏の装飾タイルを見るとき、煌めく青や華麗な植物文様に魅せられると同時に、モザイクなどで描かれたカリグラフィー(文字を美しく見せる手法、書道)の見事さにため息が出ます。

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(サマルカンド・グルエミル/ドームのドラム部分、クーフィー体。施釉レンガと無釉レンガの組み合わせ)

最初の頃は、それが文字だとも気づかないことが多かったと思います。今だに読み方もさっぱりわかりません。流麗優美な文字をタイルで表現していることに、ただただ圧倒されています。

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(サマルカンド・シャーヒズインダ墓廟群/幾何学模様とカリグラフィーの組み合わせ)

絵付け教室のさぶ先生は、じつはペルシア書道の巧者。タイルにも様々な書体を美しくサラサラと書いていきます。書道と陶芸の実験的な試みの展示(「イランと日本の書で感じる、ペルシャのことわざ」)も。興味深かったです。

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(さぶ先生、書道と陶芸/「空」という文字の書。「どこに行っても空は青色」の詩が添えられている)

カリグラフィー、もちろん興味はありますが、習うとことろにまではなかなか踏み切れません。そんな私に絶好の機会が。ペルシア書道の教室をもっていらっしゃる角田ひさ子さんの「ペルシア書道のあれこれ」というお話の会があり、体験もできる、とのこと。大喜びでおじゃましてきました。とても興味深く、楽しいひとときでした。

今回は、教わったお話の一部、そしてカリグラフィーのタイルや陶器などの写真も合わせてご紹介したいと思います。

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<まず、気になる「ペルシア書道の特徴、アラビア書道との違い」などについて>

・ 縦の直線が長いのがイランの特徴
・ 源はアラビア書道。中国と日本の書道の関係に似ている。アラビア文字が借用され、さまざまなアラビア書体を介してイラン独自の書体を作り出している
・ ナスフとソルスの2書体はアラビア書道としてイランへ伝わった。イランではアラビーの書と呼ばれ、師のお手本の文はアラビア語
・ ナスタアリーグとシェキャステの2書体は、イランで独自に作られた。特にナスタアリーグは楷書にあたり、学校教育の手書き文字や習字のお手本とされ、まず習うべき第一の書体

(書体の資料を頂いたのですが、勝手にアップしていいものかわからないので、wikipediaの該当項目をリンクしておきます)

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(タブリーズ・ブルーモスク/解説本よりアップ写真。モザイクで表現していることに感嘆)

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(上写真右手中あたりにこの左端が見えます/これは何体でしょうか=コメント欄より教えて頂きました。クーフィー体だそうです。多謝!=。カリグラフィーに植物模様をからませてモザイクタイルにしているのですから気が遠くなりそう/ブルーモスク解説本(上のものとは異なります)より。素晴らしい本なのに白黒で紙がペラペラ。裏が透けています。惜しい!)

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<書体について(建築物で見るのはソルス体。イランらしいシェキャステがカッコいい)>

・ クーフィー体=書道というよりはデザイン。建物の壁面モザイク模様、ポスター、本の題字など。古いコーランを書く書体。イラクのクーファで広まった。水平、垂直を巧みに使った直線的な特徴を持つ書体は、総称しクーフィー書体と呼ばれている
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(出所wikipedia)

・ ナスフ=読みやすく書きやすい。イラン、アラブ世界の活字印刷用文字。

・ ソルス=幾層にも複雑に入り組んだ線は力強く壮麗。雄大で美しい。モスクのタイル、本の見出しやポスター。クルアーンや宗教的な文書などに使用。長く引き伸ばした縦線のアルファベット、比較的浅く開いた円、複雑に重なる全体構成が特徴。文字は大胆に折り畳むように重なり合う。アラブ諸国で書かれているアラビア書道では、スルス書体と呼ばれ力強い壮麗な書の代表
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(ブハラ)

・ ナスタアリーグ=柔らかく清楚で気品。ペルシア書道の楷書。イランで生まれたイラン独自の書体。15世紀頃、ナスフとターリーグを編纂し変化を加えて創り出す
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(出所wikipedia)

・ シェキャステ=シェキャステイェ・ナスタリーグ。崩し字。草書。流麗だが複雑な文字のつながり。現代イランではカード、ポスター、絵と書道が組み合わさった書絵画など装飾的なデザインに利用。幾重にも重ね乗せる。詩はイランで生まれたナスタアリーグとシェキャステでよく書かれる

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<道具(実際に見せて頂きました。没食子、生まれて初めて聞いた言葉。薔薇水を使うのもペルシアらしいなあ。紙の流行のお話も面白かった)>

・ 筆=先の固い「葦」や「竹」から作る。こげ茶がかった赤、葦の先をカットし削り先端を右肩上がり斜めに鋭利にカットする
・ 葦ペンはフーゼスターン州のデスフールが産地。赤茶色のものが質が良いと言われる
・ 日本では竹ペンを作る
・ 墨=主原料は煤、没食子(もっしょくし。イランや小アジア地方に産するブナ科植物の若芽に蜂が刺して生じた直径2センチほどの虫こぶ)、アラビアゴム、明晩。溶液の墨と固形の墨(細かく砕かれている)。沸騰させて水を冷まし墨を適量加え完全に溶けてから布などを使って漉す。蒸留水、薔薇水を使う。濃さを調節できる
・ リーゲ、絹糸。書道専用。ボタつきを防ぐ
・ 紙、ゲラーセ。白いつるつるした紙。最近は古びたテイストのものが流行

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カリグラフィーは様々なものの装飾に使われます。

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(モロッコのカリグラフィー装飾。大理石の例。道具も紹介されている優れ本=「TRADITIONAL ISLAMIC CRAFT IN MOROCCAN ARCHITECTURE」より)

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(大理石に刻まれたカリグラフィー。硬い大理石、ミスは許されない。職人技がすごい/同)

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(絨緞にもこんな文字が。物語的ないわれがあるということで写真を撮ったのですが、違っていたら困るのでやめておきます)

道具の写真などもありますが、長くなるのでいつかまた機会があれば。タイル絵付けでもカリグラフィーは登場しそうですので。

体験で書いたもの? 沈没しました。線引くだけでもむつかしかった。何事も道は長く険しいです。^^
by orientlibrary | 2010-12-16 16:45 | 美術/音楽/映画