イスラムアート紀行

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「アトラス、デシン、更紗???」(結果は・・) 、絢香、Superfly

軽すぎ&私的なトピックです! どんよりイライラのニュースが多い昨今、こういうのがあってもいいのでは、、な〜んて!

久々、YouTubeで音楽タイム。とくに理由なく、「次の動画」をパラパラ見ているうちに、絢香さんの「三日月」に。自然の中で歌ってるね。え!? その衣装、、ん?!、、これは「アトラス」では?!?、、アトラスだよね!?

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(「絢香 三日月 0608 NHK G SAVE THE FUTURE ECO UTA 2008」よりキャプチャー)

 *アトラス* ウズベキスタンやウイグルの特産である絹の経絣布(絹と綿を用いたものはアドラス)。華やかな色彩と大柄の抽象的な文様が繰り返し表される。

でも透けててシフォンみたいに柔らかそう、、デシン?!ウズベキスタンのデシン?! こんな柄のデシンもあるの!?

*デシン(〜クレープデシン)*  「細い生糸で平織にした薄地の縮緬。たて糸に無撚糸、よこ糸に強撚糸。織り上げた後に精錬して細かいしぼを立てる。ドレープ性があり、柔かくしなやかなタッチが特徴」。別名フランス縮緬とも。 

気になって気になって、、静止してキャプチャーして拡大。YouTubeも10回以上(今、「異常」って出た=そのほうが当たってるかも!)見たけれど、テキスタイル素人の悲しさ、う〜ん、わかりません。でも、先入観かもしれないけれど、デシンっぽいというか、そう思いたい、、大胆なアトラスの模様でステキ!! (*注:正確にはわかりません!)

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(「絢香 三日月 0608 NHK G SAVE THE FUTURE ECO UTA 2008」よりキャプチャー)

デシン、なぜウズベキスタンにあるのでしょう。中央アジアがソ連だった頃、1950〜60年代に流行ったのだそうです。透け感と浮遊感。色柄も、いわゆる「サイケデリック」に合いそう。世界的な時代感覚なのかな。そして、その頃のデッドストックが今、売られているのです。

私も数年前まで、知らなかった。アトラス布に触れる機会が増えるにつれ、チョルスー(タシケントにある巨大バザール)などで時々見かける、この貴重なシルクデシンのことも知るようになりました。値段も高めなので、日本人が店に行くとデシンが出てきます。とてもステキです。

→ 気になるのは3つ。(1)前身頃のアトラス模様の布 (2)袖から後身頃の、カラフルで櫛模様のようなものがある布 (3)襟元と袖の一部にアクセント的に使われている布。それぞれ、いったい何?

→ そして次に、これはいったい誰が提供したんだ!?ということ。番組は、2008年6月8日放送の「SAVE THE FUTURE ECO UTA 2008」(NHK BS)。(=この日、この放送があり絢香が出演したことは検索をたどって確認。検索範囲内だけれど、年月日はこの日と考えていいと思う)

絢香さんの衣装。(1)前身頃のアトラス模様の布。デシン?? ここだけ普通のアトラスかもと思ったけど、柔らかそうだし、襟元をアップで見ると、透けている感じ。わ〜、こんな柄のがあるんですね〜!白地に、正円ではない楕円状の模様とペイズリーなど。縦方向の流れが出てきれい。→→→ <追記及び修正?>こちら、プリントのシフォンかもしれません。理由は後半に書いていますが、この時期欧米のデザイナーやメゾンが中央アジアモチーフをコレクションで発表していた。一点ものではなく、既製品なのかも???

(2)袖から後身頃の、赤や白や紺の模様がある布。櫛模様的なものしか、わからない。キャプチャーの限界。赤が絢香さんに、よく似合っている。

(3)襟元と袖の一部にアクセント的に使われている布。一瞬、ロシア更紗かと。花模様が更紗っぽい。美しい花模様の更紗は、通常、アトラス衣装の裏地に使われています。でも、質感が柔らかそう。ロシア更紗だったら、テンションもっと上がったけど。

*ロシア更紗* 19世紀になるとロシアでは綿花を主としてアメリカから輸入し、更紗生産では世界の中心地となった。ロシア更紗はブハラ商人の手を通して中央アジアにもたらされた。時々見える裏地に使われた可憐な花模様の更紗は、衣装を一層引き立てている。(「豊穣なる色彩 ウズベキスタンの布と器」) 

それにしても、この衣装、2008年ですか。スタイリストさん?現地の仕入れ? いやあ、現地の感覚と違う気がする。日本でデザイナーが作った?誰だろう。中央アジアファンとして、テキスタイルや工芸が、ジワジワとひろがっているのを、楽しみに見ていたので、気になるのです。

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(ウズベキスタンの染織工房)

<ブログにも何回か書きました>
● アブルバンディ・雲の織物。ウズベキスタンの絹絣(2007年9月19日)

ウズ風プリントが揺れる、街に、モードに!(2010年4月6日)

圧倒的にクールな中央アジア伝統染織!でも現代のアパレルは、、(2010年4月17日)

Atlas Today、色使いと模様が魅力、ウズベキスタンの絹織物(2013年2月18日)

日本のデザイナーでは、コシノヒロコさんのスザニコレクションは有名。東京都庭園美術館での「シルクロードの装い」展開催は2004年春。若い服飾関係者らしき人たちが、たくさん見ていたなあ。そういえば、ドン小西。初ウズが2011年だから2008年じゃないなあ。イッセイのブランド「PLANTATION」でもその頃、中央アジア柄を出していて、見に行ったけど、洗練されすぎでした。う〜ん、誰かいないか、、

ふと思い出したのが、高田賢三さん!たしかウズのファッションウイークに行っていたはず。元々が花柄を多用していたし、こういう高度な組合せができるのはケンゾーさんなのでは!?きっとそうだよ!

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世紀の大発見みたいに、がぜん色めきたちましたが、確認するとケンゾーさんの来ウズは「STYLE.UZ」(2008年10月12-17日開催)。いやあ、この頃は、「ウズベキスタン文化・芸術フォーラム基金」がガッツリ活動していたので、いろいろ華やかだったように思います。今は、、タブーですか、この話題。グリナラさん、、今どこに。

衣装が6月でケンゾーさんが10月か、惜しかった!ということで、私の遊びはここまででした。

キャプチャーして思ったけど、絢香さんは、どの瞬間もカワイイ。表情がイキイキして、この衣装と、とても合っていた。着こなして、魅力を引きだしていました。衣装を見たいかた、歌を聴きたいかた、こちらですよ!襟元が何かわかったら教えてくださいね〜。

→  FBコメントをいただき、気づきました!! 1990年代後半から一部のデザイナーが中央アジアのテキスタイルやモチーフを取り入れた斬新なコレクションを発表。とくにオスカー・デラ・ルンタは2005年頃から大々的に発表し注目を集める。ジョン・ガリアーノ、ドリスバン・ノッテン、バレンシアガ、さらにはグッチなど欧米のデザイナーやブランドは、2010年頃まで軒並み、パリコレ、ミラノコレで、中央アジア柄モチーフやウズベクの布を使ったコレクション発表してるんです。そこまでは、これまでもブログに書いてきたのですが、、それをスタイリストさんが取り入れた、というのが、いちばんあり得る線ですね! なんでそこが考えられなかったんだろう、、スッキリしました! いずれにしても、この3つの柄の組合せは、ウズの布についての知識と理解があるデザイナーさんだと思います。どうもありがとうございました! 





もうひとつ、こういう衣装を着て欲しい人ということでSuperflyの越智志帆さん。絶対似合うよ!たとえば、こういう中で。




カワイイなー!基本、ROCK AGEなので、いまだに好きです、こういう世界。Superfly、最高!

そして、このミュージックビデオ、何か懐かしさがあったのですが、「ルナ・パパ」(Luna Papa)だ!ルナパパを思い出す。1999年制作、タジキスタンが舞台の映画。不思議なファンタジーで、中央アジアに惹かれていった、ひとつのエポックでもありました。
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YouTubeのチラ見から、えらいところに来ちゃいました。長々すいません。これから、しばらく、「走りながら書く」にしようと思っています。「きちんとスタディして、まとまったら書く」ができないことが、よくわかったので(残念ながら)。ではまた!

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by orientlibrary | 2015-01-28 11:17

アイユーブ朝の青い陶器 〜「ラッカ」の地層にあるもの

戦略的かつ直裁的に「イスラム」を名乗られてしまったこと。世界の穏健なムスリム、ムスリマにとって大きな不幸であり、イスラームの地や人々や工芸やたくさんのことを愛する人々にとっても辛いことが多い日々であると思います。私もまた憤懣やるかたない気持ちになることがあります。

ラッカ(Raqqa)に行ったことはありません。でも、書籍を通してではありますが、憧れの地名でした。アイユーブ朝時代、青の陶器で一世を風靡した街。青釉黒彩、白釉藍彩、ラスター彩。描かれるのは、のびやかな植物や動物、力強いカリグラフィー。

ISが首都にしたという「ラッカ」とは、このラッカですよね??

ラッカは、今のラッカだけではない。それだけを書きたくて、急遽投稿します。歴史にはさまざまな変遷があり、もちろん栄枯盛衰もあるけれど、でもイスラム陶器生産の中心地であり、交易によって栄えた時代もある。そのことを書きたかった。予備知識はありません。wikipediaなどから抜粋、引用(「  」内)しました。

写真は、『Raqqa Revisited: Ceramics of Ayyubid Syria』(Jenkins-Madina, Marilyn / 2006)より。青い陶器を眺めていた本でした。

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(『Raqqa Revisited: Ceramics of Ayyubid Syria』(Jenkins-Madina, Marilyn, 2006))

『Raqqa Revisited: Ceramics of Ayyubid Syria』はメトロポリタンミュージアム所蔵のラッカウエアについての書籍であり、同館のサイトを見ると、多数の写真がありました。表紙を含め5点はスキャンしたもの。1点はサイトからの引用です。


 「ラッカは、シリア(シリア・アラブ共和国)北部の都市で、アレッポの160km東にあり、ユーフラテス川中流域の北岸に位置する。ラッカ県の県都。人口は190,000人から200,000人と推計されており、シリア第6位の都市」

  「ラッカはアレッポとデリゾールを結ぶ道路や鉄道が通り、ユーフラテス中流の農産物を集散する農業都市である。ラッカ西方にはユーフラテス川をせき止めたダム湖・アサド湖が広がる。ラッカのすぐ東で北からユーフラテスに合流する支流バリフ川があり二つの川沿いに農地が広がる。バリフ川を北へ遡るとトルコ領に入り、ハッラーンやウルファの平原に至る」

 「12世紀半ばのザンギー支配下(ザンギー朝)から13世紀前半のアイユーブ朝初期にかけての時代、ラッカは農業と手工業の生産力をもとに第二の繁栄期を迎える。この時期、ラッカの名を世界に轟かせたのはラッカ・ウェア(Raqqa ware)と呼ばれる青い釉薬をかけた陶器であり、イスラム陶芸の中心地のひとつであった

  「アイユーブ朝は、12世紀から13世紀にかけてエジプト、シリア、イエメンなどの地域を支配した スンナ派のイスラーム王朝。アイユーブ朝の政治体制は安定していなかったものの、エジプト・シリアの経済は順調に成長を遂げていく」

 「アイユーブ朝では農産物の生産量を増やす様々な政策が実施され、農地の灌漑を容易に行うために運河の開削が行われた。アイユーブ朝時代のエジプトではナイル川を利用した農業が経済の基盤をなし、小麦、綿花、サトウキビの栽培が盛んになった」

  「十字軍勢力との抗争がアイユーブ朝とヨーロッパ諸国の経済関係の発展を妨げる事はなく、二つの異なる文化の接触は経済活動、農業をはじめとする様々な分野において双方に良い影響をもたらした」

  「アイユーブ朝の領土内にはヴェネツィア人の居住区が設置され、領事館の開設が認められる。ショウガ、アロエ、ミョウバン、そしてアラビア半島とインドからもたらされた香料、香水、香油がヨーロッパに輸出され、グラス、陶器、金銀細工などのイスラーム世界で製造された工芸品はヨーロッパで珍重された。アイユーブ朝と十字軍の間に生まれた交流を通して中東・中央アジアで生産された絨毯、カーペット、タペストリーが西方に紹介され、ヨーロッパ世界の衣服や家具の様式に新しい風を吹き込んだ。また、アイユーブ朝およびザンギー朝との交易によって、ゴマ、キャロブ、キビ、コメ、レモン、メロン、アンズ、エシャロットといった植物がヨーロッパにもたらされた」

ラッカ陶器の画像です。

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(ランタン/13世紀初期/推定ラッカ/土と石英によるフリットウエア、コバルト青下絵付け、ラスター彩/四角形にドームが乗っている。四隅は柱、その上に梨の形状の装飾)

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(水差し/13世紀初頭/ラッカ/ラスター彩/クーフィー体で「al-izz」(栄光)の銘文が描かれている。植物模様、格子状のシルエット。茶色の中にラスター彩、コバルトブルー、薄い緑)

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(青釉黒彩鉢/12世紀/ラッカ/黒彩、花飾りのある「alif-lam」モチーフ)

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(青釉黒彩平縁鉢/12世紀項半から13世紀前半/ラッカ/反転した二羽の孔雀が描かれている。黒で彩画し青釉をかけている。口縁が平縁をなしている)

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(白釉藍彩鉢/13世紀/シリア/下絵付け/中心に八葉のロゼット模様、刀剣形の植物モチーフ、放射状のアラベスクのメダリオン)

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(瓶/12世紀/ラッカ/ラスター彩/円筒状首と反った縁、反転した梨のかたちの瓶 〜同館のサイトより)

 Sotheby's サイトでのRAQQA WARE  こちらにも画像あります。

地域の人々の安定と平和を祈っています。現在起きていることについて思うことはありますが、現時点では留めておきます。
by orientlibrary | 2015-01-21 22:40 | 世界の陶芸、工芸

タシケントのバザール&ショップ、少々 +物語タイル

タシケント、気になるバザール&ショップ

12月のウズ行きにて、今回初見参の「ヤンギアバッド・バザール」。タシケントで週末に開かれる「フリーマーケット&骨董市&闇市!?」。カオス的な雰囲気に大コーフン。雨の中、歩き回ったけれども、たぶんほんの一部しか見ていないと思う。広い!!おもしろい〜〜!!

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(メトロのタシケント駅下車、バスも出ているらしいけれど安全策でタクシー利用しました。ここだと言われて降りたところは、国鉄(言い方古い!)跡地のようなところ。鉄ちゃんの中でも線路マニアには興味深いのでは?と思いながら歩いていくと、やがてポツポツと出店が見え始めて、、、)

facebookでは一度書いたことがあるんですが、バザールで売っているニンジンサラダ(写真参照)。

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あるとき、これを再現しようとニンジンを千切りし始めたんですが、切っても切ってもたいした量にならない。すごい時間がかかる。しかも千切りの形を揃えようとしたらある程度面が揃っていないとダメ→ロスが出る。で、挫折。(>_<。。) 

いったいどうやってあのニンジンを切ってるんだろう、というのが深淵な謎でした。「専用の道具を使うんだよ」という声も聞いたけど、あれだけ大量なものを毎日だとカッターの消耗が激しくて無理なのでは?と、謎が深まっていました。

で、ヤンギアバッドの入口で専用カッター見つけて、思わず買っちゃいました。でも、こういうのなら日本に持ってたよ、、こんなヤワなものでは、すぐ切れなくなりそうだし。

今回、日本語の上手なウズ人大学生に聞いてみました。「あのニンジンはどうやって?」「ものすごい勢いで包丁で切るんですよ」「やっばり!」「おばちゃんたち、手元見てませんから」「?」「見ずにダーッと切ります。今度チョルスーで見せてあげますよ」「やったー」。タイミングが合わず今回は見られませんでしたが、長年の謎は解けた。やはり高速包丁ワザだったんだ!

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(ニンジンカッター、買った。バナナは高級フルーツ。たしか日本円で100円くらい。輸入だと思うけど、おいしいです。「タシケントの人は魚が大好き」というもの最近教えてもらったこと。肉のイメージが強烈なので、魚なんて食べないと思い込んでいましたが、タシケント郊外に魚で有名な町があって、そこにたくさんの人が魚のフライを食べに行くのだそうです。刺身にも興味津々の人が多いですから、意外と魚好きなんですね)

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(なんでもあり!とくに中古部品が多かった。部品だけで100店くらいあるのでは?)

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(陶器!あとで聞くと、ショッピングモールみたいなところがあって、そこにロシア製のユーズドなどがたくさんあるそうです。発見できず残念。でも、このお店では、リシタンやホラズムの古いお皿や旧ソ連圏の国々のカップ&ソーサーをたくさん見られてうれしかった。今回はすでにホラズムで陶器の重量制限?が危なくなっていたので買いませんでしたが、、)

ヤンギアバッドとは対称的なのが、高級ホテル「インターナショナルホテル(旧名:インターコンチネンタルホテル)」で開催される(月に1回?)「アートバザール」(通称?)。ウズベキスタンの民芸工芸品が販売されるのですが、出展者数も来場者数もすごい。日本の商業施設の人が見たら垂涎でしょう。お土産もので買いたいものを探すのが難しいことも多いウズ。でもここはひと味違う。個性的で質も高く、モノとしてこなれている。値段も高額なものもあるけれど、意外と割安感も。

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(欲しいものがたくさん!!買い占めたい!)

なんだか買物特集みたいな感じになってきたので、もう少し。お土産を買うのに良いのが、マドラサの中庭に面した小部屋に民芸品工房があるところ。細密画や木工など、専門の職人さんたちが、そこで制作しながら販売しています。

有名なのが、ナボイ公園内の「アブドゥル・ハシム・マドラサ」。こちらは細密画が多い。集中を要する緻密な作業をしながらの接客、中断してもらうのが申し訳ないくらいです。

旧市街、チョルスーの裏手、ハズラッディ・イマーム広場、バラク・ハン・メドレセも同じように民芸工房が軒を連ねます。

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(上段:バラクハーン・マドラサは16世紀、シャイバーン朝期の建立。現在、ウズベキスタンのイスラム教本庁が置かれているそうです。タイル装飾も綺麗です。下段:アブドゥル・ハシム・マドラサ。右は見せてもらった古い紙。細密画を書くのに使う貴重な紙なのだそうです。今の時代に合う新商品も作っていました)

こうなったら買物、もう少し。ウズベキスタン〜中央アジアの模様、これらが最近ますますさまざまな手工芸品に展開されるようになりました。アトラスやアドラスを使った衣料品も洗練度アップ!

代表的なのが「UZBEK APPAREL」。いいお店。民芸民芸せずにちょっとした集まりなどでも着られる感じ。デザイン優先ではなく縫製もきちんとしています。例えば、ジャケットで日本円で1万5千円〜2万円くらい(その時々の為替レートによりますが)。

「アートバザール」でアトラスをオシャレに着こなしていた可愛いウズ女子に出会い、教えてもらったチョルスーのお店にも。こちらは「ウズのシモキタ」という感じ。ビニールを使ったバッグやジャケットも。でも普通に着られるものもたくさんありました。

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(上段:UZBEK APPAREL/下段:COMO)

そんなこんなで、重量級のスーツケースとデカリュックで帰ってきたのですが、ごく一部をご紹介。

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(今回心惹かれたホラズムのお皿やタイル。これから長いおつきあいになるかも。&アートバザールでリシタンの陶芸家バフティヨルさんに会ったのでリシタンの小さなものもまた買ってしまった。やはりリシタンの青はいいなあ)


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タイルが伝える物語


おっと、話がタイルに近づいてきました。タイルつながりで、こちらの話題も。

昨年、常滑のINAXライブミュージアムなどで開催された展覧会「タイルが伝える物語-図像の謎解き- 展
」が「LIXILギャラリー東京会場」にて開催中です(2月21日まで、水曜休)。

「室内外を華やかに飾るタイルは、耐久性があり、量産も可能なため、古くより世界でさまざまな文様が生み出され、かつ身近な建材として発展しました。本展では、タイルの装飾性だけでなく大衆へのメッセージを含んだ「メディア」としての機能に着目し、描かれた文様の意味や物語を読み解きます」との趣旨で、ヨーロッパ、中国、イスラームの物語を題材にしたタイルを展示紹介しています。

西洋タイルは、子どもの遊びを素朴に描くオランダのデルフトタイルや、家庭で行われていた宗教教育や当時の生活文化が垣間見られるイギリスのタイルなど。中国のタイルは、説話集「二十四孝」を刻んだ貴重な画像塼(がぞうせん)、桃源郷を主題とした染付陶板など。

そしてお楽しみはイスラーム!!

「イスラーム教の戒律がゆるやかになると、人物を描いたタイルが登場し、宮殿などの私的空間の壁を飾りました。 詩人ニザーミーが詠んだ長編ロマンス叙事詩「ホスローとシーリーン」や、美男の預言者ユースフとエジプト高官の妻ズライハの恋を描いた「ユースフとズライハ」など15点を紹介します。鮮やかな色彩で物語や人物を描いたタイルは見ごたえも十分あり、人物の表情や華やかな衣装、背景の模様などから、イスラームの生活文化を伺うことができます」。イスラームタイルとじっくり向き合い、たっぷりと浸りました。撮影可なのがありがたい!

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(いちばん好きだった多彩レリーフタイル「ユースフとズライハ」(イラン、19世紀)。青が美しい。イランの青フィルゼイ(いわゆるトルコブルー)、コバルトブルー、紫味を帯びた青など。見惚れました)

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(有名なペルシア恋愛叙事詩「ホスローとシーリーン」を描いた組タイル(イラン、18〜19世紀)はコバルト青が濃く強い印象。貴人遊楽の図を描いたサファヴィー朝の「野宴図」(18世紀)は、サファヴィー朝らしい優美さで人物や植物や雲を描いています)

「ホスローとシーリーン」のタイルに顕著ですが、タイルとタイルの隙間の目地を塗りつぶしており、一見一枚の陶板。ならば陶板で良かったのでは??大きいサイズは作りにくいのかもしれませんが、作れなくもないでしょう。小さなタイルにした後で再度くっつける理由がわかりませんが、やはり物語を描くのはタイルなのかもしれません。


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今回、写真を用意したのは、上の他、「渋沢史料館 青淵文庫(せいえんぶんこ)」(東京北区)。見に行ったのは初めてですが、タイルが想像以上に良かったです。

もうひとつ、竹橋の東京国立近代美術館 工芸館にて開催中の「所蔵作品展 近代工芸案内 - 名品選による日本の美」(2月15日まで)。今回一部作品をのぞき撮影可だったので、写真を撮ることができました。板谷波山など、少し用意していましたが、、長くなるので、次回にします!

一話ずつのfacebookは短いため書きやすく、こちらはわりとアップしていますので、ご興味がありましたら、遊びにお寄りください。「青の陶器とタイル好き

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(青のfacebook、こんなかんじで、いろんな青をピックアップ)
by orientlibrary | 2015-01-18 23:08 | 中央ユーラシア暮らしと工芸