イスラムアート紀行

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シルクロードの実り、ブドウ&陶器と一緒に

昨夜、ウズベキスタンから無事戻りました。

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ほとんど2日がかりの帰り道でした。長かった〜!旅をともにしたのは、なんとブドウ。そして陶器。まずはブドウのお話から。

帰国時、陶器の町リシタンからタシケントへは乗り合いタクシーで。同乗する方(知らない人)のお宅にピックアップに。立派な門構えからチラッと見えた庭に惹かれ、ついつい門の中に入ってしまった私。赤系の木の家の魅力、その広さ、そして庭を包み込むようなブドウ棚とたわわに実ったブドウに「わ〜!!すごい!大きな家ですね〜!」と感動。

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すると、家のご主人が息子さんに何か言い、息子さんは「ブドウ取りタワー」(と勝手に名づけている台)に乗りブドウを摘み始めました。

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手際良く籠(ブドウ用?)が用意され、どうするのかと思っていたら、なんと私に、、。
いえいえ、と(日本人の)遠慮をしていると、タクシーの後ろ、スーツケースの横に入れてくださり、、 一瞬「これ(野菜や果物)って持って帰れるものだっけ」と思いつつ、ブドウの魅力とご家族の笑顔に、つい「ラフマット(ありがとう)!!」。

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それにしても、いきなり現れたまったく見知らぬ外国人に、立派なブドウをたっぷりとわけてくださるなんて、、シルクロードのもてなしだなあ、、私はこういうウズベキスタン、真っすぐで邪気のない人たちが好きだったんだよなあ、、と、久々に初心に帰る思いでした。本当にラフマット!

その後、無事に朝10時頃に出発したものの、途中のガソリン補給の列、たしか4回もあったパスポートチェック(私より地元ウズベクの人たちの方が厳しいチェックにあっていた。独立記念日近し。ふ〜、、)、昼食休憩、同乗の方の用事、交通違反(右折に際してのほとんど問題ないことだった。運転手さんがかわいそうすぎる!罰金かな、免停かな、、)等々で、空港についたのが、なんと午後5時半頃。

チェックインで問題になったのは、ブドウ、かと思ったら、陶器。多すぎるんですよね。わかってます。そこをなんとかクリアして、陶器とブドウに気を使いながら乗り継ぎの韓国インチョン空港へ。

朝9時半について、午後5時発の飛行機待ち。インチョン空港は広々として快適で便利(成田、、)。シャワー(生き返る〜!)とリフレクソロジー(^^)、店見学、カルチャー体験、でもまだまだ時間あり。今回はPC持参だったので、wifiでネット。夜、成田着。

必死に運んできたブドウ、ついに税関で没収か!?無理ですよね、、いい思い出だけでも、それでいいです、、

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(入手した刺繍と一緒に。日本にて記念撮影)

って、、うちに着いちゃいました〜!^^検疫、問題ないですよ!取ってるところから見てるし、最高のオーガニックなんですから。

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(今回購入の青い大皿&アドラスと記念撮影)

でも、ブドウの籠を洗ったらオレンジやら赤やら、絵具の色がめちゃ落ちた。この方がコワイ、、でもブドウよく洗ったから大丈夫でしょう。。

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(運んできた陶器たち。かわいい〜♥ この模様、デザイン、絵付けがナイス!今回は鉢類が良かった)

↑ もしかして、同じものばかり買っていると思われる方、あるのでは?いえいえ!ひとつずつが手仕事なので、ひとつとして同じものはないんですよ。そして、いつもの茶碗ではなく、これは深鉢。

今回は、フェルガナの町を小旅行したいと思っていましたが、所用があり、結局一日しか出かけられなかった。でも、とっても良かった。アンディジャン。以前、暴動が報道され、そのイメージから誤解されがちな町。でも、ここでもウズベキスタンのハートを感じました。そのあたり、また書きますね〜!
by orientlibrary | 2011-08-26 00:36 | ウズベキスタンのタイルと陶芸

夏の陶な日々、そしてウズ行き

なんだか、すっごい水分摂ってます。夕方、いきなりドカンと疲れを感じ、私の最大の贅沢であるリフレクソロジーへ。かなりスッキリしました。ずっとヨガに行ってないし、暑いので歩く距離も少なめで、完全な運動不足。やばいです、、。

明日からウズベキスタンなので、今日は準備や整理や用事やもろもろ。ウズでは、のんびり気分でいけるかな?どうなることでしょうか。「イッシャアッラー」ですね!

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石川県にある絵付けで有名な陶芸産地・九谷。朝蔵五十吉さんの工房におじゃましました。この春からギャラリー&カフェもオープンされたとのことで、おいしいコーヒーをいただきました。徳利に野草、大胆なテーブルランナーも空間に馴染んでいます。

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4代目ご夫婦の作品は、伝統とモダンが融合し、緻密で、かつ遊び心のある素敵なものばかりでした。

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この日はワケあって、たくさんの陶器、磁器を見ました。やはり九谷の絵付けは、素晴しいですね。次回はぜひ、能美にある朝蔵五十吉美術館に行きたいです。

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愛知県の常滑・INAXライブミュージアム。土・どろんこ館の土壁と百合の花。土壁は四季それぞれいいですが、個人的にはいかにも暑そうな夏の土壁が好きです。素直に自然に汗をかいて笑っている感じ。

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ものづくり工房。細やかでまじめで仕事を楽しむ、そのあたりが「日本のものづくり」の特徴なのかなあと感じます。いろんな実験や取り組みがおこなわれています。

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(青もいろんな表情で)

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(日本のトイレはファンシー!)

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小田原の「職人街」のお宅におじゃましました。手づくりのサモサ、庭の新鮮な野菜を使ったメニューなど、美味しく楽しくいただきました。

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そして、この日も、たくさんの陶器との出会いが。ウズベキスタンの1990年代の陶器や陶小物。大皿からお土産ものの陶人形まで、量も多く貴重なコレクションです。本国の博物館でも、もしかしたらこれだけの種類はないかもしれないと思いました。博物館はお土産ものなどは蒐集しませんよね。けれども、その変化、とても興味深かったです。

伝統工芸が否定されたソ連時代。1991年に独立したウズベキスタンですが、90年代〜2000年代初期の陶芸は今のような伸びやかさが感じられません。線も表情も固く、、なんというか暗く重い印象を受けました。

けれどもその中でも、先駆的な匠の作品は温かく重厚で味わいがあり、とても惹かれました。これらの匠に導かれて、少なくともリシタン陶芸は、この十数年で飛躍的に向上、植物模様も幾何学模様も発色も、美しく開花したことを実感しました。

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(不思議な飾りを発見!唐辛子模様の帽子を売っている人のようです。表情が固い。今の明るくユーモラスな「じいちゃんズ人形」とはずいぶん違います)

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(ナイフとティーポットの絵柄。ナイフは伝統的なデザインなのですが、個人的にはどうも引いてしまって選ばない傾向が、、)

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(リシタンの青、王道ですね。精巧ですが遊びがないというか、やや固い印象)

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(リシタンの作家が九谷で制作した磁器と皆で推測しました。伝統的な色合いに共通項があります)

では、行ってきます。
きびしい残暑が続きますが、皆様もどうぞご自愛くださいね。
by orientlibrary | 2011-08-14 22:32 | 日本のタイル、やきもの

海の町「ガザ」の凧揚げ大会/ウズ話とラマダン男子/トルコ人情旅CoC

暑さが戻った週末、某レストランで、ウズベキスタン関係の会がありました。この会、若者参加率が高まっている印象。リピーターだけでなく、これからウズに行きたいという人も参加します。今回もリアルな情報交換の場となっていました。

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(こちらは土の町。ウズベキスタン、フェルガナにて)

イスラム諸国では、現在ラマダン中。ウズ出身者は元々お酒を飲まないのですが、今回初参加の男子大学生(日本人)はお酒を飲まないどころか、レストランでの会なのに、参加費を払いながら何も食べず飲まず。ラマダンをしているのだそうです。

大学で、イスラム法学、イスラム神学を専攻しているとのこと。アラビア語も大好きだとか。「いつから、どういうきっかけでイスラムに興味を持つようになったの?」と聞いてみたところ、、

「911がきっかけです」「・・そうなんだ!何歳だった?」「小学4年でした」「・・・・」

「今は勉強以外に興味はない」と言いつつ、行動的で今どきのイケメン風男子。シリアを2か月間一人旅した女性(楚々とした雰囲気!)とシリア話で盛り上がっていました。こういう世代が育っているんですね。私も久々にアラブの風を感じていました。

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帰宅後、「パレスチに届いた天旗」とのメールと写真が!

何回かご紹介している気仙沼の「天旗」(伝統的凧)、その保存会・Kさん手づくりの天旗の一つが、支援団体の方の手で、パレスチナのガザの親子のもとに届けられたそうです。
6月、横浜での「東北の手仕事」イベントにKさんから送って頂いた色鮮やかな天旗がガザへ。Sさん、皆様、本当にありがとうございました!
また、写真と文章のブログでのご紹介許可をいただきました。ありがとうございます。

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・・(Sさん)・・ 
Kさんが作られた天旗ですが、一つが、パレスチナのガザの親子のもとに届けられました。揚げ方がわからないながらも、大喜びをしている写真を同封いたします。糸が余りにきれいに結んであるので、ほどいてはいけないと誤解しているようです。

パレスチナというのは、中東に位置し、1948年のイスラエル建国によって住んでいた土地を追われ、難民となっている人々であり、その地域のことです。

ガザは、エジプトに隣接し、イスラエルに囲まれている小さな町です。イスラエルの「生かさず殺さず」という方針により、飢えることはありませんが、生活物資や医薬品などの流通は最低限以下に制限され、ガザから外に出る(海外に行く)自由はありません。イスラエルの攻撃を定期的に受けるため、街の半分は常に瓦礫状態、爆撃による死者も減ることはありません。希望が奪われているのです。

ガザは、地中海に面し、気仙沼のように漁業が栄えた所。(今は、イスラエルによって禁止され、海に船を出すことはできませんが)。
また、凧上げも盛んで、夏は毎年、国連主催による大凧揚げ大会が催されます。日常でも、凧は自由を感じさせるからか、空と風があれば楽しめるからか、遊び場がないガザの子供たちに人気です。

気仙沼もガザも、子供たちが海で凧上げに興じる日が一日も早く来ることを願っています。
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2枚の写真、、一見平和な海岸の印象。でも、何か違和感のある写真。なんだろう、という思いがありました。補足として教えていただきました。(一部抜粋)

・・(Sさん)・・
<ガザについて>  
写真で見ると、海が光り輝いて素晴らしいでしょ。ガザは、地中海に面し、古代から海の豊かな恵みと共に生きてきた町なのです。
この時は、国連主催のサマーキャンプなので、パレスチナの人も寛いでいる様子です。しかし、普段は、海に漁業にでることも、海岸で遊ぶこともできません。漁船を出すと、イスラエルが爆撃するのですよ…。
サマーキャンプは、国連が毎年主催して、「ギネスに挑戦」といったイベントをします。ギネスに記録されることによって、パレスチナ難民の子供達も自分の存在を確認でき、一時的に達成感も得られると…。

<凧とパレスチナについて>
凧は「自由の」象徴として、パレスチナに関する様々の映画で重要な役割を演じています。例えば、「凧」(邦題『ラミアの白い凧』)という映画。
そういうことを別にして、海に面し、風があるからか、昔から凧が根付いていたようです。どんな凧だったか、調べる必要がありますが、三角っぽい凧みたいです。

海の町、気仙沼とガザで交流できるようになれば…夢にようなことにも思えますが、諦めてはいけませんよね。 
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* 参考 * サマーゲーム ”Summer Games 2011”の様子 〜UNRWA (the United Nations Relief and Works Agency for Palestine Refugees in the Near East) サイトより。凧揚げで「ギネスに挑戦」の様子が紹介されています。(Gaza kids grab kite-flying Guinness World Record back from China)。そして中国の記録(同時に凧を揚げる数を競うようです)を破ってギネス記録に!冒頭の「Thirteen thousand children(13000人)が参加した」って、、「え!?!」と思いましたが、すごいですね〜。「とっても嬉しい」「来年はもっと!」と記録達成を喜んでいますが、子どもたちの日常は、安全に泳ぐことや友だちと遊ぶという「子どもらしい日々」を奪われたまま。このような子どものイベントでさえ何者かが施設破壊などをおこなったとのこと。かけがえのない「普通の暮らし」ができる日を!!
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(UNRWAサイトより引用)

「海の町、気仙沼とガザで交流。夢にようなことにも思えますが、諦めてはいけませんよね」、カラフルで力強く、時空を超えた文様を持つ天旗。世界のどこでも、このような美しい凧で、子供たちがのびのびと凧揚げができますように。。

〜〜〜 (参考) パレスチナのイスラム建築/エルサレム・岩のドーム 〜〜〜
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(エルサレム・岩のドーム/青のファイアンスタイルはオスマン朝時代に加えられたもの。幾何学模様の大理石の部分はビザンチン様式/『イスラム 初期の建築』(TASCHEN)より引用)

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(岩のドーム。アラビア語でクッパ・アル・サフラ。伝説ではムハンマドがここから天馬プラークにまたがり天に昇った/『イスラム 初期の建築』(TASCHEN)より引用)

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<ユーラシア横断近況報告/4月にロカ岬をスタートし、ユーラシア大陸を自転車で横断中のCoCの加藤君、田澤君、トルコを満喫中!トルコの人情の濃さに驚いている二人、たくさんの出会い、最高!/(メールより一部を引用させて頂きます。了承済み)>

・・(加藤さん)・・
トルコ、特に内陸部は人々が人懐っこすぎる!10キロおきに呼び止められ、お茶を飲み、3時間近くトルコ語と日本語のやりとり笑 昨日は走行時間6時間半、道草5時間。笑 トルコ大好き!

先週は一週間、イスタンブールに滞在中していました。イスラムの美しい街並み、温かい人々。まだまだとどまっていたかった。また必ず 
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(おっ、プチ有名人!ミサンガも長くなってきたようです)

・・(田澤さん)・・
一週間ほど前にイスタンブールを出発してから、東に向かって内陸の険しい山道を進んできました。途中、切り立った崖に囲まれた世界遺産の町、サフランボルでは、日本語を話せるツーリストインフォメーションの職員の方に大歓迎され、滞在中とてもお世話になりました。彼が僕たちのことをメディアに紹介して下さり、地元のテレビに出演したり、トルコの全国紙に掲載されたりしました。

僕たちの出会うトルコの人々は相変わらず心優しい人ばかりで、みんな日本人の僕たちを温かく歓迎してくれます。災害に見舞われた日本に対して涙を流すトルコ人もいます。そんなトルコ人がいることを日本人としてたいへんうれしく思いますし、感謝の気持ちでいっぱいです。

今後は黒海に沿って東に進み、グルジアとの国境を目指します。くれぐれも安全に心がけて進んでいきます!! 
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(サフランボル。いいなあ!)

トルコ、いいなああああ、、、、
と思う私ですが、来週から気温42度というウズベキスタンに行ってきます。今回はちょっと旅っぽく、フェルガナ盆地のいくつかの町に行ってみたい。お土産に、世界堂で筆を少し買いましたが、足りないかな、ドキドキ、、
by orientlibrary | 2011-08-08 18:14 | 社会/文化/人