イスラムアート紀行

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リシタンの青の陶器とともに

イスラム圏のタイルを好きになってかなりの月日がたちましたが、タイルの絵付けや釉薬について実際に習い始めたという点で、今年は新しいスタートの年だったのかもしれません。

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夏には、ウズベキスタンの陶芸産地リシタンで、職人さんたちの中に入れてもらい、作業を見たり、作品のスケッチなども。本当にいい経験、楽しい時間でした。

秋に、リシタンの若い陶芸職人ディヨル君が日本のテレビ番組の主役となり、放映されたのも、うれしいことでした。

今年最後の更新は、リシタン陶器の写真(この夏入手したもの)とともに、ウズベキスタン陶芸についての論文要旨をご紹介したいと思います。

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「中央アジア美術の至宝(陶芸)」(アクバル・ハキモフ ウズベキスタン芸術研究所所長/『偉大なるシルクロードの遺産』展カタログより)

<ティムール時代の陶磁器>
・ 13世紀初頭のモンゴル軍の襲来は中央アジアのオアシス都市を荒廃させ厳しい経済危機が押し寄せた
・ 14-15世紀のティムール時代には再度創作活動を始めた。それは都市建設、建築、芸術、文芸、工芸が勃興した時代として特筆される

・ ティムールの宮殿の肖像画は写本を豪華に装飾したロマン派の細密画に近似していた
・ また精巧な織物、豪華な刺繍、鋳造容器、武器、宝石などの手工芸も繁栄した

・ 陶器制作では、白地にコバルト絵具を用いて自由奔放な絵を染付けた極東の陶磁器の影響を受けて、まったく新しいスタイルが形成された
・ 中央アジアの職人により制作された陶器はカシナと呼ばれる土着の陶土を素材として、ブハラ、シャフリサブス、ウルゲンチなどで制作されたが、その中心はサマルカンドだった
・ 施釉陶器を制作した職人はティムール朝期の建築物に広く用いられた建築用装飾タイルの制作にも携わっていた

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・ 14〜15世紀の工芸美術の発展は、現地の職人の伝統と中東全域の職人の技に負うところが大きかった
・ この時期の装飾文様は絶妙の域に達していた

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・ 陶器では多彩陶が残り続けるとともに、青地もしくは白地の器面に黒色で画を描く、色調を押さえた単彩画も用いられた

・ 植物文と文字文を持つすべての模様構成は、驚くほど見事に、器形とその分割に従っている。器面にめぐらされた幾何文、緑、縞模様は、バランスを保ちながら連続した動きを見せている

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来年はうさぎ年。こんな写真をシェアして頂きました。このオレンジのもの、何だかわかりますか?

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(写真:Masahiro.Uさん)

正解は、「柿」。柿もちゃんと干支を知って実るんですね!

今年も、「イスラムアート紀行」にご訪問いただき、本当にありがとうございました。
見てくださる皆さんや温かいコメントのおかげで、当ブログもゆるゆるとした更新ではありますが、5年以上続けることができました。ありがたいことです。感謝しています!!!

皆様にとって2011年が素晴らしき年となりますように、心よりお祈りしております。
by orientlibrary | 2010-12-26 21:35 | ウズベキスタンのタイルと陶芸

流麗なペルシア書道にうっとり〜☆&カリグラフィーの写真など

イスラム圏の装飾タイルを見るとき、煌めく青や華麗な植物文様に魅せられると同時に、モザイクなどで描かれたカリグラフィー(文字を美しく見せる手法、書道)の見事さにため息が出ます。

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(サマルカンド・グルエミル/ドームのドラム部分、クーフィー体。施釉レンガと無釉レンガの組み合わせ)

最初の頃は、それが文字だとも気づかないことが多かったと思います。今だに読み方もさっぱりわかりません。流麗優美な文字をタイルで表現していることに、ただただ圧倒されています。

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(サマルカンド・シャーヒズインダ墓廟群/幾何学模様とカリグラフィーの組み合わせ)

絵付け教室のさぶ先生は、じつはペルシア書道の巧者。タイルにも様々な書体を美しくサラサラと書いていきます。書道と陶芸の実験的な試みの展示(「イランと日本の書で感じる、ペルシャのことわざ」)も。興味深かったです。

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(さぶ先生、書道と陶芸/「空」という文字の書。「どこに行っても空は青色」の詩が添えられている)

カリグラフィー、もちろん興味はありますが、習うとことろにまではなかなか踏み切れません。そんな私に絶好の機会が。ペルシア書道の教室をもっていらっしゃる角田ひさ子さんの「ペルシア書道のあれこれ」というお話の会があり、体験もできる、とのこと。大喜びでおじゃましてきました。とても興味深く、楽しいひとときでした。

今回は、教わったお話の一部、そしてカリグラフィーのタイルや陶器などの写真も合わせてご紹介したいと思います。

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<まず、気になる「ペルシア書道の特徴、アラビア書道との違い」などについて>

・ 縦の直線が長いのがイランの特徴
・ 源はアラビア書道。中国と日本の書道の関係に似ている。アラビア文字が借用され、さまざまなアラビア書体を介してイラン独自の書体を作り出している
・ ナスフとソルスの2書体はアラビア書道としてイランへ伝わった。イランではアラビーの書と呼ばれ、師のお手本の文はアラビア語
・ ナスタアリーグとシェキャステの2書体は、イランで独自に作られた。特にナスタアリーグは楷書にあたり、学校教育の手書き文字や習字のお手本とされ、まず習うべき第一の書体

(書体の資料を頂いたのですが、勝手にアップしていいものかわからないので、wikipediaの該当項目をリンクしておきます)

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(タブリーズ・ブルーモスク/解説本よりアップ写真。モザイクで表現していることに感嘆)

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(上写真右手中あたりにこの左端が見えます/これは何体でしょうか=コメント欄より教えて頂きました。クーフィー体だそうです。多謝!=。カリグラフィーに植物模様をからませてモザイクタイルにしているのですから気が遠くなりそう/ブルーモスク解説本(上のものとは異なります)より。素晴らしい本なのに白黒で紙がペラペラ。裏が透けています。惜しい!)

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<書体について(建築物で見るのはソルス体。イランらしいシェキャステがカッコいい)>

・ クーフィー体=書道というよりはデザイン。建物の壁面モザイク模様、ポスター、本の題字など。古いコーランを書く書体。イラクのクーファで広まった。水平、垂直を巧みに使った直線的な特徴を持つ書体は、総称しクーフィー書体と呼ばれている
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(出所wikipedia)

・ ナスフ=読みやすく書きやすい。イラン、アラブ世界の活字印刷用文字。

・ ソルス=幾層にも複雑に入り組んだ線は力強く壮麗。雄大で美しい。モスクのタイル、本の見出しやポスター。クルアーンや宗教的な文書などに使用。長く引き伸ばした縦線のアルファベット、比較的浅く開いた円、複雑に重なる全体構成が特徴。文字は大胆に折り畳むように重なり合う。アラブ諸国で書かれているアラビア書道では、スルス書体と呼ばれ力強い壮麗な書の代表
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(ブハラ)

・ ナスタアリーグ=柔らかく清楚で気品。ペルシア書道の楷書。イランで生まれたイラン独自の書体。15世紀頃、ナスフとターリーグを編纂し変化を加えて創り出す
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(出所wikipedia)

・ シェキャステ=シェキャステイェ・ナスタリーグ。崩し字。草書。流麗だが複雑な文字のつながり。現代イランではカード、ポスター、絵と書道が組み合わさった書絵画など装飾的なデザインに利用。幾重にも重ね乗せる。詩はイランで生まれたナスタアリーグとシェキャステでよく書かれる

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<道具(実際に見せて頂きました。没食子、生まれて初めて聞いた言葉。薔薇水を使うのもペルシアらしいなあ。紙の流行のお話も面白かった)>

・ 筆=先の固い「葦」や「竹」から作る。こげ茶がかった赤、葦の先をカットし削り先端を右肩上がり斜めに鋭利にカットする
・ 葦ペンはフーゼスターン州のデスフールが産地。赤茶色のものが質が良いと言われる
・ 日本では竹ペンを作る
・ 墨=主原料は煤、没食子(もっしょくし。イランや小アジア地方に産するブナ科植物の若芽に蜂が刺して生じた直径2センチほどの虫こぶ)、アラビアゴム、明晩。溶液の墨と固形の墨(細かく砕かれている)。沸騰させて水を冷まし墨を適量加え完全に溶けてから布などを使って漉す。蒸留水、薔薇水を使う。濃さを調節できる
・ リーゲ、絹糸。書道専用。ボタつきを防ぐ
・ 紙、ゲラーセ。白いつるつるした紙。最近は古びたテイストのものが流行

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カリグラフィーは様々なものの装飾に使われます。

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(モロッコのカリグラフィー装飾。大理石の例。道具も紹介されている優れ本=「TRADITIONAL ISLAMIC CRAFT IN MOROCCAN ARCHITECTURE」より)

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(大理石に刻まれたカリグラフィー。硬い大理石、ミスは許されない。職人技がすごい/同)

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(絨緞にもこんな文字が。物語的ないわれがあるということで写真を撮ったのですが、違っていたら困るのでやめておきます)

道具の写真などもありますが、長くなるのでいつかまた機会があれば。タイル絵付けでもカリグラフィーは登場しそうですので。

体験で書いたもの? 沈没しました。線引くだけでもむつかしかった。何事も道は長く険しいです。^^
by orientlibrary | 2010-12-16 16:45 | 美術/音楽/映画

パフレヴァーン(ペルシア騎士道)の伝統に連なる「ズールハーネ」見学記

先日、「イラン伝統スポーツ“ズールハーネ”と音楽の鑑賞」と題した催しがありました。会場(文京シビックホール)は、イラン好きやスポーツ好きで満員。皆さん身を乗り出すようにして見学し拍手喝采。おおいに盛り上がりました。

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(ズールハーネパンフレットより/デザインもイランらしい優美&神秘の雰囲気)

ズールハーネ、一度イラン旅行の際に見ましたが、「!!何これ??」絶句状態。「マッチョな人たちがジムとダンスと体操を合わせたようなものを音楽に合わせておこなう」というふしぎ〜な世界。しかも観客も男性がほとんどで、とにかく濃いことこの上ありませんでした。

でも今回、「英雄のスポーツ(ヴァルゼシェ・パフレヴァーニー)」とも言われている由緒正しい伝統的な肉体訓練法であることを知りました。解説には、「イラン文明の象徴のひとつで、詩、文学、音楽、建築美術、道徳心、神秘主義思想を芸術的な動きで表現するパワースポーツです」とあります。(=文章だけでは??ですよね)

頂いたパンフレットなどを参考に、写真と合わせ、イランのふしぎの世界をご紹介しましょう。

まず現れたのが、今をときめくこの女性。サヘル・ローズさん。(ご存知の方も多いと思いますが、いちおうwikipediaのリンクをつけました)イラン民族衣装をまとい、とてもきれいです。明るいトーンのハキハキとした司会進行で、場を盛り上げていました。

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ちなみに、今回の後援に「ダルビッシュギャラリー」の名前も。ダルビッシュ有選手のお父さんのお店。こういうかたちでイランの名前が出るのは、いいですね。

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(こちらは在日イラン大使アラグチさん。イランのナイスミドルって感じ。フォトジェニックです〜^^)

まずは音楽演奏から始まりました。これが良かったんです!!打楽器だけなのに、様々な楽器とスタイルで多彩。素晴らしい。大胆にリズムを刻むものから、指が魔法のように滑るように動く繊細なものまで、イラン打楽器の音の世界に魅せられました。
さらに楽器の形も装飾も美しい。さすがイラン!これらは、伝統打楽器音楽(ダフ、ダマム、トンバクなど)だそうです。

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(全体のリズムを刻み迫力。テクニックも素晴らしい。中央にザングと呼ばれる鐘もあります。右側の方の朗唱に聞き惚れました)

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(様々な楽器はそれぞれに魅惑の音。左の人の横にあるものも打楽器。きれい!)

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(優美さ、繊細な演奏に聞き惚れました。魂を揺さぶるようなパキスタンのスーフィー音楽と相当に違う世界だと感じました)

演奏を堪能した後は、いよいよズールハーネ選手たちの登場。「イラン・イスラム共和国国立ズールハーネチーム」。わあ、、国立ですか。これはまたすごいですね。

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(ペイズリー模様が気に入りました)

*ズールハーネ=神聖なる場所であり、力と礼節、強さ、精神力、芸術の家である。肉体と精神を同時に鍛錬するための、世界でも最古の公式なスポーツジムである。

*扉=男性の身長より低く作られている。礼節と謙虚を常に同時に尊ぶように、このような設計になっている。

*リング=メインホール階よりも低いところに作られ、格闘場のシンボルである。非常に神聖かつ高貴な場所であり、身を清めなければ誰人も入ることを許されない。選手たちは敬意の証として、手のひらでリングに触れ、リングに入るときにはその手に接吻をする。

*モルシェド(師)=叙事詩・道徳詩を歌いながら太鼓や鐘をたたくことによって選手たちを導く、精神的指導性を兼ね備えた芸術家。

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(このミールは40キロだそうです)

*ミール(こん棒)=古代の格闘技、さらには悪との戦いの武器の象徴。通常は木で作られ、重さは2キロから40キロの間である。*ミール・バーズィー=投げ上げキャッチする。

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* パー・ザダン=足を使った踊り。非常に迅速かつ巧みな、様々なスタイルでの、足を使ったリズミカルな動き *チャヒルダーン=旋回すること。戦場へと向かう勇士たちの象徴であり、ズールハーネにおけるもっともアクティブでエキサイティングな鍛錬法の一つである。(全般に動きが早すぎてコンデジでは写真撮れず。特に旋回は無理でした)

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*キャッバーデ=鉄やメタルの鎖でできており、重さは6キロから20キロほどである。

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(レスリングのパフォーマンス)

*ドアー 祈り=練習の最後に、全ての選手と観衆は、全能なる神に、全世界の人々に平和と友好が訪れるよう祈る。

*ズールとは「力(ちから)」、ハーネは「家」。すなわちズールハーネで「力の家」という意味になる。イランでは各街区にこのズールハーネがあり、その数は現在600カ所と言われている。

*パフレヴァーン(イスラム的騎士道)の伝統に連なるものであって、神のため、来るべき日に備えるという思想がある。

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(ズールハーネパンフレットより/なぜに黄色、、。回りには真剣に見る人たちが)

ズールハーネ、その深い背景や歴史も知り、寒さも忘れる熱いひとときでした。出演者の皆さん、企画してくださった大使館の皆さん、どうもありがとう。
by orientlibrary | 2010-12-08 23:06 | 社会/文化/人

SBオリジナル釉薬、3つの色名、決定☆

数学、物理、化学の理科系トリオには、さんざんな目にあわされてきました。中学はギリギリ持ちこたえても、高校では登校拒否寸前。今ならドロップアウトしているかも。
大人になっても、数字そのものまで嫌いなまま。機械と電気が掛け合わされたようなパソコンなど、当初どれだけ挫折しそうになったことか。

ところが、深夜に再放送されている「高校講座」や教育系の番組を見るともなく見ているうちに、「あれ、こういうことだったの?」と思うように。リラックスして見ていると、理解できないものではないことに気づいてきました。というか、意外とシンプル。面白いとさえ、思うことも。

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(リシタン陶器)

え〜、、なんだったんだろう、、。教え方もあると思うし、テキストもむかしはわかりにくかったと思う。そして自分自身、知ろうとする前に肩に力を入れて拒否していたのかも、と思えてきました。
リラックスして自然に聞くとスッと入ってくるのに、、今さらわかっても遅いんだけど!!

あ、こういう愚痴を書く予定ではなかったんです。
人間、どこでどうなるかわからない例ですが、装飾タイルにハマる→イスラムタイルを見て歩く→タイル教室で絵付けを習い始める→ますます青に興味が高まる→釉薬を知りたくなる→釉薬を習い始める。

そこで出てきたのが、鉱物の種類や元素記号。仕方ない、青のためなら、と思って見ているうちに、拒否反応が薄れてきています、、単純。

で、こんなの見つけて喜んでいます。えらいぞ、文部科学省!「一家に1枚周期表」、よく言った。というか、わかりやすく作ったところがエラい。こんなの他にないですよ。^^(ダウンロードできます。ご興味あれば検索してみてください)一家に1枚がおもしろいので、ご紹介しちゃいます。

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(一家に1枚周期表)

&青にちなんで、銅とコバルトをアップで。

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<青釉>(出所:記載していたものが消えてしまいました。出所元さん、ごめんなさい)
アルカリ釉をベースにして、銅イオンで発色させた不透明低火度釉。明るい青に発色する。西アジア、エジプトなどで生産された。中国の出版物で青磁釉を「青釉」と呼ぶこともある。青釉は次のような方法で作られる。
1)無色釉に青顔料を5-10%加える 
2)無色釉に酸化コバルトを加える。コバルトだけではわずかに紫がかった青になる
3)無色釉に酸化コバルトか燐酸コバルトを、亜鉛華まはたアルミナとともに加える。ウルトラマリン、あるいは空色の釉になる 
4)無色釉に酸化コバルトと少量の酸化マンガンとの混合物を加える、紫がかった青釉が得られる 
5)無色釉に酸化コバルトと少量の酸化クロムとの混合物を加える、帯緑青色釉が得られる

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(リシタン陶器)

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本題である「青への道&絵付け教室編」です。

絵付けの師匠「さぶ先生」制作のオリジナル釉薬、微妙な色合いが何ともいえません。そこで「勝手に命名委員会」と称して、釉薬に名前をつけさせてもらっています。
従来ある日本の色名はシックで知的でなんとも素敵。あまりに素敵。なので、違う切り口でいくしかない。俳句や万葉集を見たり、詩的な言葉を拾ったり、作業は難航していますが、昨日ついに、、

3色の色名が決定しました。(*^_^*) 発表しま〜す!☆

■「山羊白」yagishiro
■「羊白」hitsujishiro
■「椋卵」mukuran


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*左:山羊白 yagishiro/正式名「山羊は白し」〜「藤房に山羊は白しと旅すぎゆく」(金子兜太)より 
*右(SB5):羊白 hitsujishiro/正式名「羊も白し」 
・イラン出身のさぶ先生にちなみ、植物名の多い日本の色名から離れ、動物名でいってみました。
・山羊があれば羊ははずせません。みんなが大好き、暮らしの基本、羊さんです。
・通称は山羊白ですが、正式名が文章的な「山羊は白し」であるのがポイントです。

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椋卵 mukuran/正式名「椋鳥の卵」 
・椋鳥の卵がこんなきれいな色だなんて!(↓下写真)。そしてこの釉薬のまんまの色だなんて!
・釉薬見本が卵を思わせる形をしているのは偶然です。いろんなパターンで釉薬の色が見やすい形なんだそうでうす。(でも今や、すっかり卵に見えてます、、)
・mukuran、ウルドゥーとかアラビア語っぽい響き!?「ムクラン シュクラン!^^」

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(椋鳥の卵、ネットから)

装飾模様ハタイの練習も、ゆっくりですが続けています。多角星と十字形に絵付けして制作予定です。
by orientlibrary | 2010-12-05 00:26 | 青の道