イスラムアート紀行

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タイル絵付け修行・ハタイ篇(3)&タイル話をモザイク風に

今回はザクザクっと、タイルまわりのメモです。

「絵付け初体験、熱中篇」「イスラムデザインでタイル絵付け修行!ハタイ篇2」などでご紹介してきたように、この夏からタイル絵付け、しかも憧れのペルシアタイル絵付け(ハフトランギ)を習い始めています。その流れで、夏、ウズベキスタンの陶芸工房では作業光景をじっくりと見てきました。

タイル絵付けの先生は、もの静かな「さぶ先生」(ニシャプール出身)。じつは「穏やかな疾走タイプ」。何年か前から知っている方ですが、陶芸やタイルに関してのエネルギーの総量のすごさ、じわじわとわかってきました。熱中人、とか、こだわり、とか、そういう言葉じゃない。人生そのもの、といえるかもしれない、そんな気がしてきました。

会話はどんどんタイル界の彼方に。でも新たな目標というか、イメージもできつつあります。まずは、練習、練習!

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(花模様の練習。くるくる、円がとにかく大事)

3枚目のタイル、「ミヒラーブとハタイ」(自然な植物模様)の組み合わせは、タイルの大きさから、1枚では難しく4枚組くらい必要になりそうなので、今回はあきらめました。ハタイだけのもの、マンガンで線入れまで終了。そのあと、色を塗る前に花模様の練習です。久々だったので、すっかり曲線の感覚を忘れてしまって、円と曲線の練習。

その一方で、もう次回のタイル、決定です!
なんと前回、「無謀な野望」と書いた「十字タイルと星形タイル」を作ることになりました!タイル作りの最終目標だったんですが、、いいんでしょう。ふふ、楽しみ〜。

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(右紙=今回のタイル、色付け後に焼成予定/左紙=次回制作予定。手前はイラン・ソルタニエで買ったお土産。「セメント?ひどい、、現地でもっといいものが作れるのに、どうしてこういうもの売ってるの?」と先生、静かにコメント)

工房(教室)光景など。
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(ウズベキスタンスナックトリオ(干し葡萄3種、砂糖くるみナッツ2種、塩アーモンド)でお茶タイム)

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(世界にない色を作ろうと穏やかな意欲全開の先生。色味が様々に確認できるような形だそうです)

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(しずかで、いい色だ!名前つけたい。命名権を私に!和の名前をつけたい。そしてこんな色合いでイスラムデザインのタイルを作りたい!)

タイルつながりで、こちらもご紹介。ウズでD君がプレゼントしてくれた自作タイル。「トルコ風に描いてみた」とのこと。ミヒラーブとハタイでした!D君、ありがとう。

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(ウズのD君作のタイル、縦長長方形2個)

最後に前回のモザイクつながり。ウズベキスタンの陶芸家Aさん自宅の庭にあるキオスク階段がモザイクでした。陶器がいいから、モザイクにしてもかわいい。このキオスク(あづまや)でのごはんやお茶、なごみます。

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(ウズ、モザイク階段がかわいい)

最後の最後に、タイルつながりで、各地で拾ってきたかけら(ゴミじゃないですよ)お披露目。土埃、立ちました。

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(かけら)
by orientlibrary | 2010-09-29 00:00 | タイルのデザインと技法

イタリアのモザイクラグ&京都大原のほっこりモザイク

◆ 「MOSAIC RUG」という発想 ◆

このごろ、なんだかモザイクづいています。「タイル絵付け」「タイル作り」の検索から、日本にあるモザイクの教室、モザイクの人気などを知りました。
モザイクが頭のなかにあったせいか、散策中に迷い込んだのは「SICIS(シチス)」(ベネツィアンモザイクのショップ&ショールーム)。店内を埋め尽くす豪華で美しい手仕事のモザイクに圧倒されました。

先日、もう一度じっくり見たくなって再度訪問。そこで知ったのが、「モザイク・ラグ」というものの存在です。モザイクのラグ!?

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(モダンなインテリアに調和する青と白の絨緞風)

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(ワインショップの大きな絨緞風。大胆な幾何学模様)

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(トライバルラグまであるのには驚きました。さすが!シャーセバン風の色合いと模様が個性的な空間に)

これらはどれも、このカタログ↓で紹介されていました。(上の写真3点は下記カタログを撮影して引用)

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他にも様々な例がありましたが、絨緞を模したモザイクをつくり床に埋め込む(フローリングと高さを合わせる)ってすごい発想。さすが絨緞とモザイクが、ともに暮らしに溶け込んでいる地域だなあと、とても感心しました。日本では出てきにくいアイデアでしょう。

今回は店内のモザイクも、ゆっくり鑑賞しました。一番人気は落ち着いた自然な模様のものだそうです。たとえばこのような感じ。↓

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(鳥はたぶん金箔)

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(蔓状のものがアラベスク調)


◆ エジプト、イギリス ◆

美しく斬新なモザイクをたっぷり見て帰ると、テレビで「世界最古のタイル」と言われる青のタイルの壁面を映していました。

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(テレビ画像より/古王国時代の第3王朝期ジェセル王の「階段ピラミッド」地下壁面を飾る青のタイル。1個の大きさは縦62mm、横38mm。壁を彫り込んで嵌め込まれています/このタイルは「世界のタイル博物館」に本物が収蔵展示されています。また同館にはこの壁を再現した展示もあります)

ターコイズブルーの焼き物、魅力的です。長方形の形状や規則的に並んでいるところが、私にはモザイク的に感じます。

そうこうしている間に、またまたモザイク。あらベネシアさんが、モザイクを作ってる〜!ベネシアさんは自然豊かな京都大原で手作りを楽しみながら暮らす女性。彼女の暮らしの知恵や日々を紹介するテレビの「猫のしっぽカエルの手」(NHK)、ほっこりします。

ベネシアさん、台所の一部をモザイクにするようです。

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(友人のモザイク作家さんと一緒に制作中/「猫のしっぽカエルの手」を撮影して引用。以下同様)

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(スペースに合わせてタイルをカット)

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(好みのタイルを並べる)

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(目地を埋めてスポンジで拭き取る)

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(完成。いいですねえ。とってもかわいらしくてあったかい。小さなタイルとの組み合わせも楽しい)

タイル、しかもイスラムタイル、しかも13世紀から16世紀くらいの中央アジアあたりのタイルを偏愛する私。でも偏愛のあまり狭量になりがちなこと、気づいてもいます。

こういうのもいいな。土ものはやはりいいな。温かみがあって、そして実用的。好きなタイルを暮らしの中で惜しげなく使える。(自分の持っているタイル、とても使えません。飾り眺めるのみ)。
そういうのもいいなあ。大事かもしれない、と思うこの頃です。
by orientlibrary | 2010-09-23 19:29 | タイルのデザインと技法

「モザイク」と「モザイクタイル」

◆ 華麗なベネツィアンモザイク ◆

ようやく歩き回れる気候になりました。歩くのは体にもいいし、街歩きにはいろんな発見が。先日は、こんな出会いがありました。ふと目に入ったのは、黒と白の重厚な床と階段。え、モザイク?!日本でモザイク?!これってお店?アパレル?インテリア?レストランじゃないよね。

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華麗なモザイクに導かれるように階段を下りて中に入ってみると、そこには一面モザイクの空間が!しかも芸術的で本格的なモザイクです。どうやらショールームのようですが、それにしてもゴージャス!床は白い優美な大理石、壁面は深い黒がベース、そして鮮烈で多彩なモザイクパネルの数々。

スタッフの方ともお話できました。イタリアの「SICIS(シチス)」というベネツィアンモザイクのブランドのショールーム&ショップだそうです。オープンはこの夏。高級キッチンで有名な「トーヨーキッチン」が輸入代理店として日本でのビジネスを展開するのだそうです。

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その後ネットなどで調べると、このフラッグショップには総額1億円相当のモザイクが使われたとか。250平方メートルの広さを、大理石、天然石、金属などを使ったモザイクで埋め尽くすのですから、大げさな額ではないかもしれません。

モザイクの猫足バスタブ(400万円ほど)や目もくらむような豪華なモザイクに、「今の時代、よく出店されましたね」と、ついもらしてしまった大きなお世話の私。でも富裕層って、どんな時代にもいるもの。景気低迷と言われて久しい日本でも、そんなの関係ないっていう方々も多いはず。マーケットはあるのでしょうね。

豪華さやルネッサンスの絵画世界、イタリアンテイストとは縁がない私、本来ならば、こういうところは苦手で引いてしまうはずですが、意外なほど居心地が良かったです。
人間が前面に出たヨーロッパテイストだけだと窒息しそうですが、アジアや日本を意識したモザイク(オリエンターレ)が華麗。モチーフも鳥や植物など自然でオーガニック。スパイラルな植物模様のイスラムっぽいデザインもありました。

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(いちばん惹かれたマットな青色のモザイク。この色合い、他と何か違う。聞けば「ラピスラズリを練り込んでいる」とのこと。ラピス好きの私に訴えかけてくるもの、ありました〜☆)

私、モザイクタイル以外のいわゆるモザイクって、じつは惹かれないものがけっこうあるのですが、こちらの職人さんの手仕事、本物はやはり見応えがあり、とても触発されました。いいものを見せてもらいました。

「SICIS(シチス)」のサイトはこちら。YouTubeで見るとわかりやすいです。


◆ タイル作り、絵付け、モザイク ◆

ペルシアのタイル「ハフトランギ」の絵付けを習い始めてから、「タイル絵付け」「タイル作り」などのサイトを見るようになりました。それまでは、そういう教室ってないのだろうとあきらめていたので調べることもありませんでした。(でも、たくさんあるんですね〜。びっくりしました)

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(ウズベキスタン/サマルカンド/シャーヒズインダ墓廟のモザイクタイル、壁面のごく一部、ディテールです。くっきりとした線でイスリミを表現。デザインに合わせ色別に焼いた陶板をカットして集成したとは、、圧倒されます)

日本では「タイル=水回り、工業製品」のイメージが強く、タイル装飾の概念が稀薄。展示でタイルが紹介されるとしても、なぜか「ヴィクトリアン」「デルフト」などヨーロッパのもの。以前も書きましたが、ヴィクトリアンタイル、、これって、ちょっと違う世界ですよ。

一方、日本でも流通しており「タイル作り教室」も多いスペインなど南欧系のタイルやメキシカンタイルは、明るくカジュアルで魅力的ですが、気になるのは、このような系統のタイルだけが日本で「タイル」として認知されている現状です。

たまにモロッコ風インテリアの中でタイルが使われていますが、全体的に「本家イスラムタイル」「元祖タイルであるイスラム」、より限定的に言うならば「ペルシアや中央アジアのタイル」の存在感は、薄いと言うしかありません。

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(ウズベキスタン/ブハラ/モザイクタイル。色あいも細部で変えているため遠目にはまるで絵画のよう。これだけ緻密ながらイキイキとした躍動感があります)

今回いろいろ見ていて感じたのは、「モザイクタイル」に関するサイト、商品、教室、情報の多さ。多彩な材料を使い、フォトフレームや表札など好みのものが作れます。大理石などの本格的なものもあり、手作り好きの方に人気があるようです。

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(世界のタイル博物館/「クレイペグの壁」/メソポタミアのウルクの神殿を飾ったクレイペグは粘土を円錐形にして焼いたもの。壁に嵌め込むとモザイクのような模様を表現。モザイクの起源とする研究者も)

が、「モザイク」に「タイル」がからむと、タイルのイメージが固定的な日本の現状では、問題もありそう。青山のSICISのスタッフの方が、「うちはモザイクタイルとは言わない。ヴェネチアン・モザイクです」とおっしゃっていましたが、意図はよく理解できます。賛成です。

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(東京国立博物館本館〜庭が見えるレストスペース〜壁面。東博には、この他にも床などでのモザイク使用があり味わいと重厚感を醸し出しています)


*** 関連過去記事です(再度ご紹介) ***

 <日本のタイル史から見えてきた「本来の感性」
 <「ヴィクトリアンタイル〜イスラム〜日本」、、疑問です@旧岩崎邸」
 <洋館のヴィクトリアンタイルから もういちどムガル
by orientlibrary | 2010-09-18 18:01 | タイルのデザインと技法

インド、イラン、ギリシア、秋に響く詩の響宴

秋のイベントシーズン、(ウズベキスタンより暑い)残暑にめげていられません。この間、見たこと感じたことなどを、ざくざくっと書いてみます。

◆ イスラームとラフマーン ◆






『「A.R.ラフマーンを語る」vol.3 イスラームとラフマーン』(@UPLINK FACTORY)は、この音像からスタートしました=「Chaiyya Chaiyya」。なぜにダージリン鉄道の車両の「上で」歌い踊るんですか〜!?とにかく一気にテンション上がります。

歌と踊りを見ているだけならば、楽しい恋の歌かなあと思うんですが、この日の眼目のひとつはパキスタン文化研究者村山さんの「歌える和訳詩」。

慈愛の影あまねく方の 足下すなわち楽土となる
ゆけ影よ 影よ 影よ 影よ 愛でみな照らしゆけ 影よ 影よ
甘き香りたつそのからだ 語り美わしウルドゥーのよう
ころがる霧の粒をかりて 楽土の扉ひらいてる
枝に葉末に風の中にも あなたの影がそこかしこ
さがすはあなたの影かたち 陽がさすどこにも立つしるし
色は匂えどまだみえぬ 一目みたさに恋い狂ひ
ころがる霧の粒をかりて 楽土の扉ひらいてる
枝に葉末に風の中にも あなたの影がそこかしこ
(「Chaiyaa Chaiyaa」村山和之氏訳。その一部を抜粋させていただきました)

麗しく凛としつつ、あたたかいリズムがあります。日本の言葉の情感があります。
Chaiyyaっていうのは「影」なんだそうです。日差しの強いインドでは木陰など影は良いもの。そしてこの影は「クリシュナの歩いたあと」という比喩でもあるとか(真っ暗な中でのメモなので書き間違っていたらごめんなさい!)。深い歌。さすがインド!LOVE!

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(インド・ハリドワール)

この会は「アジア随一の作曲家A.R.ラフマーンとイスラームの密なる関係」がテーマ。「スラムドック$ミリオネア」でオスカー、グラミー賞などを総なめしたインドを代表する作曲家A.R.ラフマーン。ヒンドゥー教徒だったラフマーンが、なぜイスラーム教に改宗したのか。「Chaiyaa Chaiyaa」にひそむスーフィー的叙情など、彼の人生に深い影響を与えてきた「イスラーム」を軸にその魅力を探る、というイベントなのでした。ラフマーンのカッワーリ、私は好きですね〜☆

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(インド・ラジャスターン、石のスクリーン)


◆ イランの絵と詩と音楽と ◆

詩と言えば、イラン。ペルシア語の流麗さは詩のためにあるのでは、と思えるくらいです。ペルシア語での詩の朗読、聴き逃せません。

イランの絵と詩と音楽と〜音楽とペルシャ語でのポエトリー・リーディング』(@ロゴスギャラリー)。「詩は、絵や音楽といったアートとも密接な関わりを持ってきました。絵や絵本の題材になってきたことはもちろん、イラン古典音楽も詩をなくして語ることはできません。
今回は、その詩の伝統の先にたつ現代のアーティストの作品と共に、絵と詩と音楽のつながりを感じて頂く展覧会です」。

会場にはたくさんの人が集まり、ポエトリー・リーディングと絵と音楽のコラボレーションに聴き入っていました。
前半は、詩と絵と音楽の本『黒いチューリップのうた』よりヴァヒード・シャリーフィヤーン(Vahid Sharifian)の詩の朗読。後半は、絵楽譜「Song of Persia」の作者レザ・ラハバさんによる朗読と、これを聴きながらの即興演奏。

麗しい大地よ。
風と岩と花畑と、砂ぼこりさえも。
草木の育む音 刻々と 草木の育む音
かごでさえずるやさしい小鳥 広げた翼で風にのる
心は庭先の梢を行ったりきたり 背後には深いみどり
宝石の目をしたもう一羽が 秘かに待ちわびている、なにか。
(「鳥」レザ・ラハバ氏より一部引用させていただきました)

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(ウズベキスタン・リシタン陶壁/鳥のモチーフ)

流麗優美、心を甘く溶かすスパイスのような言葉のつらなり。イランのタイルを思わせます。
ペルシア語、憧れますね〜。そして、こういう詩を見ると私も詩を書いてみたいと思います。一瞬ですが、、。

イランではホームパーティが盛んで、そういう機会には誰かが詩を読むのだとか。中には必ず古典楽器(サントゥールやネイなど)を演奏できる人がいて音楽とともに楽しむ、というお話もありました。ハーフェズの詩は占いにもなるので(その解釈によって)、盛り上がるんだそうです。こういう趣きのある遊びができる人たちっていいなあ〜と思います。

会場には、絵楽譜のきれいな陶板やイランのタイルもあり、土族うっとりでした。

ちなみに、主催者の「salamx2」さんも、絵楽譜のレザ・ラハバさんもエキサイトブログなんですよ。
「salamx2の雑談」
「カフェペルシア」


◆ イリアス ◆

次はギリシアです。英雄叙事詩『イリアス』(@ル テアトル銀座 by PARCO)へ行きましょう。

「紀元前8世紀頃にギリシア最大の詩人、ホメロスによってまとめあげられたと言われているこの『イリアス』は、のちに文字に記されて読み継がれ、口承文学史上に燦然と輝く傑作となりました」。
「もともとは文字ではなく口承によって伝えられてきたもので、中世日本において琵琶法師たちが、『平家物語』を演じたような格好で歌われていた」(wikipedia)。

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(トルクメニスタンのメルブ遺跡)

この壮大な物語が口承で伝えられてきたとは驚きです。今回は栗山民也氏演出による日本初の舞台化。ですが3時間を超える舞台であっても、壮大な物語を語り尽くすには短いようでした。その中で、平幹二朗さん(トロイア王プリアモス役)は、立っているだけでも存在感がありました。どんな時代にも共通する親子の情愛を切々と語る場面は、まさに圧巻。芝居は、単にセリフを言うのではない、空気を作れるような力、精進、積み重ねが大事なんだなあと感じました。
by orientlibrary | 2010-09-12 13:20 | 美術/音楽/映画

10代のウズガールと行く、今どきタシケント

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こちらに行ってきました。高層ビルに緑、広々としたプール。どこでしょう!?

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水しぶきが気持ちよかった〜。「ジャングル・クルーズ」的なものでは?と思われた方、正解です。

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象も数匹。ここはアフリカ!?

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ジェットコースター的なもの。私は見るだけでいいです。園内にはこの系統が多く、しかも人気があります。キャーキャー叫びながら乗っているわりには、皆何事もなかったように降りてきます。

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こちらはウズベキスタンの首都タシケントにある、通称「ディズニーランド」と呼ばれる遊園地です。

都心にあり、近くには放送局や日本センターの日本庭園も。文化エリアという感じでしょうか。
説明がむつかしいのですが、遊園地付近をぐるりと一周する”水平ロープウエイ”のような乗り物があり、眼下にプールや日本庭園(的なもの)を見ることができます。所要時間は10分くらいだった気がします。ロープウエイのようなものといっても、オープンエアで椅子はなく立ったまま。雨が少ない国ならではの発想かも。

ここに行った理由は、タシケントの女子高生・17歳のGちゃんといっしょだったから。バザールや美術館は何度か行っているし、若い子の行くところに行ってみたいと思いました。
「ディズニーランド、今年の夏は行ってない!」と大喜びのGちゃんでした。スタイルが良くて、すっごく可愛い。

ディズニーランドの前に、まず、チョルスーバザール近くのショッピングモールをブラブラ。
地下のスーパー(日本でいうと成城石井みたいな感じ?プラス日用品もあるのでジャスコなどの雰囲気も)で私はナッツなどのお土産を購入。Gちゃんは新学期用にオシャレなノートを4冊購入。ぬいぐるみのコーナーで「かわいい〜」と大騒ぎしている様子があまりに可愛くて、ちっちゃなクマさん人形をプレゼント。ふわふわなものが大好きな女の子、万国共通ですね。(ここで盛り上がっていたせいか、警備員さんが何回も私たちのところに来て、「この人、日本人?」とGちゃんに聞いていました。何度も来る意味がよくわかりませんでしたが、、。私、怪しくないですよ。。)

それから遅いランチ。「ファストフード、行きましょう!」とのことで、たしかdemというような名前のお店へ。人気店のようです。
たしかに、ラマダン中だというのに広い店内が満員。都会ですねえ。コーカンド(信仰篤い人が多いと言われる)の食堂はガラガラでしたが、、。
驚いたのは、女性の一人客がけっこういたこと。ウズで女性が一人で外食する!?タシケントとそれ以外の町って、ずいぶん違うんですね〜。びっくりしました。
この店は、1階と地階があり、地階奥にはレストランスペースもありました(ディナー専用なのか誰もいませんでしたが)。
Gちゃんはバーガーセット、肉苦手の私は野菜のピザを注文。「家ではウズベキスタン料理ばかりだから」というGちゃん、時々はハンバーガーにコーラ、フライドポテトみたいなのがいいみたい。

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Gちゃんの携帯。写真を見たりネットをしたり(パソコンでのネットは高いので携帯でするそうです)が楽しみなのだとか。世界共通ですね。日本の携帯の絵文字に興味津々でした。

ディズニーランドでは、Gちゃんの高校のクラスメートの男子たちとばったり会いました。男子だけ4人で来てました。全体に男女とも純朴な感じです。毎回ウズ各地で思うのですが、、情報や消費に妙に毒されていないところが、なんだかいいなあ。。

今年のフェルガナ、ラマダンをしている若い子、けっこういました。昨年はサマルカンドでも大学生や専門学校生がラマダンをしていました。「いいことだから」「イスラム教徒だから」と、ごく自然な感じでした。

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(ウズらしい三つ編みの女の子。ウズ全域、女の子は髪が長いですね)

タシケント、あまり縁がないのですが、たまにはいいですね。次回はボウリングに行く約束をしてGちゃんとさよならしました。

● さて最後に、忘れないうちに、物価情報を少し。(2010年8月下旬。レートや物価は変わることが多いと思いますので、ひとつの参考程度にしてください)

*ドルと現地通貨スムの公式レート=1ドル:1620スム(町中は2000程度〜)
*ディズニーランド=12000スム/1名
*水平ロープウエイみたいなもの=3000スム/1名
*ファストフードのバーガーセット=6400スム
*ミネラルウオーター(1ℓ)=500スム(フェルガナ)
*コピー代(1枚/片面)=200スム(フェルガナ)
*ガソリン(1ℓ)=3000スム(フェルガナ/異常な価格高騰。しかもガソリンスタンドがクローズして買えない状態。一時的に海外に輸出してドルを稼ぐからとも、綿花摘みの時期は上がるとも聞きましたが、とにかく高い!)

● もうひとつタシケント情報、地方空港からタシケントに着いて夜まで時間がある、でもスーツケースや荷物があって街歩きできない、、そんなときに便利なのが空港近くの荷物置き場。国際線空港を背にして右手に少し歩いたところにあります。値段の基準はよくわかりませんが、スーツケース1個8000スムでした。これは便利!^^
by orientlibrary | 2010-09-04 11:48 | ウズベキスタンのタイルと陶芸