イスラムアート紀行

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中央アジアの小さな町々 バザールぶらぶら歩き

トゥルケスタンは、カザフスタンのなかでもウズベキスタン国境に近い町。15世紀初頭にティムールが建てた「アフマド・ヤサヴィー廟」(世界遺産)があり、最近は観光にも力を入れているようです。

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●といっても、町のバザールはローカルの色濃く、生鮮食品、生活用品から大工道具、化粧品、衣料品など、日々の暮らしに欠かせない品々があふれています。

●国境の検問はきびしく、空港はわけのわからない難癖をつけ、ホテルのホスピタリティレベルは低く、官僚的な部分だけならばカザフスタンにはあまりいい印象を持てないところでしたが、バザールの人たちは、いたって陽気でおおらかでした。

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●旅行好き、写真好きの方は、いろいろと経験されていると思いますが、地域によって写真に対する態度や意識は違いますよね。撮ってくれと次から次に人がやってくるところもあれば、毅然として拒否されるところもあります。撮ったら即アドレスを渡されて送るように言われるところもあれば、シャッターを押せば満足してくれるところもあります。

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中央アジアは全体的に、写真を撮られることを楽しむ感じでした。「撮って」とよく声をかけられましたが、送ってくれとは一度も言われませんでした。デジカメで撮ったものはその場で再生できるので、それも楽しいようでした。旅行者にとっては、カメラでちょっとした交流気分を味わえるうれしい地域といえるかもしれません。

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● キルギスで朝の散歩をしていたら、露店が立ち並ぶ路地を見つけました。こういうのが、旅行の醍醐味。様々な乳製品を売っている女性(↑)。隣では、おじいさんが新鮮なミルクの量り売りをしていました。買いに来ているのも男性。イスラム圏では、男性がよく買物をしますよね。

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●ウズベキスタンにて。フェルガナへ向かう峠にある小さなバザールの夕暮れ。裸電球の明かりに照らされた露店の雰囲気には、独特の旅情があります。ここには、以前紹介した「白丸」(ヨーグルトを丸めて干したもの。酸味と塩気がある)が豊富にあります(↑)。乗り物酔いで大変だったウズベクの女の子、この白丸で元気回復した様子が忘れられません。道端にあるのは正解かもしれません。

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●陶芸の里、リシタンのセンター(町の中心地)にあるバザール。小規模ですが、新鮮な野菜が豊富でおいしい(↑)。ナンやドライフルーツも、各店(人)が味を競っています。


☆☆☆ 杏水続報 ☆☆☆
●ドライフルーツと言えば、 杏水続報ですが、、、個人的好みもあると思いますが、「お湯に一晩つけておく」「沸騰したお湯の中で数分間加熱する」、そして「干し杏を取り出す」方式では、どうも “乾燥椎茸を戻した味” になってしまう気がするのです。

●私の感じる「自然な甘みでゴクゴクが最高!」状態になるのは、数日間杏を入れたままにしたとき(冷蔵庫で保存)です。まだ適量や時間がよめません。トライ継続中です。う〜ん、、シンプルなものはむつかしい!?
by orientlibrary | 2007-05-28 23:06 | 中央アジア5カ国

爽やかさと味わいと 中央アジアの植物の恵みから

風の音を聴く。さっと通り過ぎる風のなかにも、いくつもの声とメロディーがある。樹と風、ハーブと風、鳥と風、川と風、その出会いの音が、その地を流れる風の音なのだと感じる。だから、このフェルガナのハーブ園の風の音は、ずっと聴いていてもあきないくらいに、複雑で、やすらかで、ふくよかなのだ。

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●なかなかブログを更新できませんでした。気ばかり急いていてあわただしいのと、疲れは年をとると遅く出るらしく、ちょっとだるさがありました。今回も軽めの話題。せっかく遊びに来ていただいているのに、ごめんなさい。

杏水の作り方 正解編!
e0063212_1781160.gif●でも、これは早めに書かなくては!と、ウズベキスタン滞在中から焦っていました。杏水のことです。

●以前、ウイグルでの生活のブログに触発されて作ってみた杏水、正しくはどう作るか、わかりませんでした。トルコのyokocanさんにもトライしていただいたのですが、杏にカビがはえてしまったとのこと。ごめんなさい〜!( →の写真は、ウズベキスタンのサクランボ水)

ウズベキスタンにも杏水はあり、親しまれていました。そして作り方を聞いてきました。ポイントはお湯にありました。

●つまり私は、わからないので水出し緑茶の感じで、水につけてみましたが、ウズベキスタンでは、杏5〜7個くらいを容器に入れ、お湯を注いで一晩置くそうです。あるいは、沸騰したお湯に杏を入れて2分くらい煮てから冷ますとのこと。

●杏は最初にさっと洗って、ホコリなどを取ります。そしてお湯につけたあと(沸騰させたあと)は、杏を取り出すそうです。

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●さっそくやってみました。この干し杏(↑の右)は杏の産地として有名なリシタンの最高級品。地元のバザールで買って、この量(1キロ)で400円ほど。最近、航空運賃の荷物重量加算がきびしく、1キロ10ドルくらいということを考えると、かなり高いものになります。(左)の杏は、私がブログで杏、杏と騒いでいるので、Mさんが送ってくださったものです。原産地はトルコ。ありがとうございました!

e0063212_17103794.gif●さて、実験第2弾の杏水、5個にしたせいか、2分沸騰では味が薄いので、杏を入れたままにしておきました。冷たくしてゴクゴク、、自然な甘みがあって美味しい〜!


●杏水は、ウズベキスタンでも健康にいいと、愛飲されていて、とくに「朝の一杯は朝ごはんを食べることに匹敵する」と言われているそうです。

すごい効能ですよね。朝、コーヒーの代わりに杏水を飲めば、だるさも抜けそうですね!



カザフ、キルギスで買ったもの
●カザフ、キルギスでは、あとのウズベキスタンがあるので、建築物のパンフレット以外は、ほとんど買物をしませんでした。というか、買いたいものもあまりありませんでした(幸か不幸か、、)。バザールでイスラム帽子を買い、博物館のショップでフェルトのものを少し買っただけ。

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●ちょっとイケたのが、カザフの国旗をデザインした青いパッケージのチョコレート。昔のチョコの味がします。

「BETA TEA」という紅茶のブランドは、カザフでもキルギスでもウズベクでも見たのですが、どこでも「自分の国のブランド」と言っていました。サイトをチェックしてみたのですが、キリル文字みたい?で、よくわかりませんでした。ロシア製かも。バザールでは一袋のバラ売りをしていました。

ジダの実と樹とスーリと
●上の写真の左下にある茶色い植物の実は、キルギスで買ったときは何の実かわからず謎でしたが、ウズベキスタンのバザールにもあり、「ジダ」という木になる実だとわかりました。甘みがありフワフワした不思議な食感です。

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フェルガナ盆地のキルギス国境あたりで撮ったジダの樹の写真(↑)です。爽やか〜な感じが漂いますよね。ああ、また行きたいなあ〜。緑あふれる戸外の「スーリ」(縁台)(↓)の上で、何杯もお茶飲んで、まったりしたいなあ〜。

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by orientlibrary | 2007-05-22 17:27 | ウズベキスタンのタイルと陶芸

緑と風の中央アジア 序章

●ずっと前からそこにいたように、自然に座っている。普通に朝ご飯を食べ、話し、出かけて、帰る。その日常感を、ふっと不思議に感じながら、いつもの花を見て、いつもの路地を通り、眠る。中央アジア・・・私のなかの遺伝子のようなものが、ゆっくりと息づき始める。私はここを知っている、と思う。

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カザフ、キルギス、フェルガナ(ウズベキスタン)は、こぼれるような緑にあふれていた。そんな大草原に赤い縞模様ができる。風に揺れる罌粟の花の群生。青い空、草の海、赤い帯、雪を抱く白い山脈。深く深く、呼吸をする。

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清冽な川の流れ、清浄でひんやりとした空気、どこまでも続くポプラ並木。林檎、桃など春の花々が、気持ちよさそうに咲いている。馬が尻尾を大きく揺らしながら、草を食む。羊、山羊が草原の向こうに、点景となる。春の中央アジア。

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アッサラーム・アレイコム!元気に帰ってきました。前回のあたたかいコメント、どうもありがとうございました。また皆様が留守の間も忘れずにいてくださったこと、とてもうれしく、感謝しています。青空トイレや風呂なし生活にも素直に適応する私、清潔で効率的な日本の生活にも、また適応しつつあります。

●今回はデジタル一眼を使ってみたので、オートで撮っているだけの私ですが、アップを楽しみにしていました。が、リーダーがCFカードを読み込めず、、今日はメモ替わりにバシャバシャ撮っていたコンデジの写真で、少しイントロ風のご紹介をしたいと思います。

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●中央アジア・・・極東シベリアからトルキスタン、イラン、トルコ、中東に広がり、つながる、自然、文化、暮らし。それは色が少しずつ変化していく一本の帯のようです。その色が少し変わる変わり目の場所、場所。しかし現在の国境ではない、かっての王朝の統治による共通項もまた、しっかりとある。時と場所を縦糸横糸に織りあげられたこの帯は、なんとも魅力的に思えます。

●初めてのカザフ、広大雄大な緑の草原。ティムール時代のアフマド・ヤサヴィー廟のタイルをじっくりと見て、バザールをぶらぶら歩きました。空港、ホテル、国境などの官僚的な姿には心が寒くなりましたが、どの国でもそうであるように、人びとはあたたかく旅行者に接してくれました。

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キルギスの美しさには、目を見張りました。「東洋のスイス」なんて、とんでもない。より清新で深度のある自然美があるように感じました。雪を抱く天山山脈、幻のイシククル湖など、訪ねてみたならば多くの日本人が好きになる、そんなゆたかな自然に包まれた国だと思いました。

●そしてウズベキスタン。順番が最後になったせいもあるかもしれませんが、やはり私にとってはもっとも印象の強いところです。ウズベキスタンというと沙漠ではないかと思われるかもしれませんが、パミールや天山の支脈などの山に囲まれたフェルガナ盆地は緑にあふれ、ちょうど薔薇の花が満開で、とても綺麗でした

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陶芸作家のファミリーにお世話になりながら、廟のタイルやモスクの天井画を見たり、絹織物や細密画のアトリエを訪ねたりしました。結婚式で踊り、おいしい家庭料理を堪能し、親族の赤ちゃんの可愛さに癒され、日本語弁論大会に出る子どもたちのスピーチを聞きました。

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●今回は何もスタディしておらず、滞在中もボーッとしていたのですが、少しずつ感じたことなど書いていきたいと思います。また遊びにお立ち寄りくださいね。

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by orientlibrary | 2007-05-13 00:27 | 中央アジア5カ国