イスラムアート紀行

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カテゴリ:世界の陶芸、工芸( 9 )

BIRDS 2017

2017年、皆様にとって良き年となりますように。
どうぞ、健やかに、のびのびと、笑顔で、おすごしください。

そして、どの地でも、誰もが、安全で穏やかな日々を送ることができますように。

西アジア、中央アジアにも、鳥をモチーフとする陶器がたくさんあります。中世から現在にいたるまで。写真もいろいろあり、選べない。なので深く考えず、バババッ!っとセレクトしました。日本の陶磁器やテキスタイルも折り込みながら、鳥たちを少々コラージュしてみました。(詳細なキャプションなしにて、失礼します)



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(セルジュークの青い鳥/カラタイ・マドラサ〜ミュージアム/トルコ・コンヤ)



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(ティムール朝のおおらかな鳥/ティムールミュージアム/ウズベキスタン・タシケント)



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(日本/九谷、東京国立博物館など)



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(リシタンの青い鳥、現代/ウズベキスタン・リシタン)



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(キュタヘヤ、イズニックの青い鳥、現代など/トルコ)



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(テキスタイル、刺繍/バングラデシュ、東欧、日本、カシミールなど)




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今年は、動き始めたい。前を向いて、深呼吸して、歩いて行きたいです。人や景色や美しいものと、たくさん出会いたい。get moving,, 今年もよろしくお願いいたします。
by orientlibrary | 2017-01-03 20:32 | 世界の陶芸、工芸

「テーブルウェア・フェスティバル 2015」、好きだったものなどレポ

今年も「テーブルウェア・フェスティバル」の季節(東京ドームにて、2月9日まで、詳細はイベントサイトに)。ドームに満載の陶磁器やテーブル回りの品々に会いに、さっそく行ってきました。まとめられず調べきれなくても、「走りながら書く」スタイルに変えようと思っているので、写真中心に、超ザクッとですが速報レポとします。

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(「個性ある250以上の販売ブースが出展し、企業の新商品や提案商品、
産地の窯元や作家の作品などを直接購入することができます」HPより。おもてなし食空間=テーブルセッティングの展示も大きな要素。専門家からコンテスト入賞作品まで多数展示あり。会場は幅広い年代の女性ファン、器選びをするカップルなどで熱気/着物姿の女性は食卓との関係は?だけれど入口に。皆さん写真を撮っていたので、、モデルさんって顔が小さい〜)

今回の特集は「琳派400年の系譜と新時代の京焼・清水焼」。見応えありました。解説までは写真を撮っていないので詳細はわかりません。写真のみです。

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(「伝統的な琳派のデザインを受け継ぐ器や、楽茶碗に代表される茶道具。そして、斬新なデザインさえ感じる
今の新しい京焼・清水焼。古都、京都ならではの奥深さをご紹介いたします」(HPより))

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(器だけでなく、セッティング提案してあると、やはり器の表情が出てきます。揃いも生きるし、組合せも楽しい。日本の器でのセッティングは、ルールが種々ありそうな欧米よりも自由な空気があり、私には楽しい。ひとつひとつの陶磁器に存在感)

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(端正なかたち、絵付けの細やかさ、色彩の優美さ。やはり華があります。粋と雅)

「日本の器を訪ねて」では、今回、和モダンな漆を特集。輪島塗、山中塗、津軽塗など、日本の代表的な産地の逸品、そして斬新な作品がセッティングされていました。

「日本の器を訪ねて」、毎回、大きなブースを展開するのは、日本の有名な陶芸産地。土岐市、瀬戸、多治見、有田、常滑、波佐見、鹿児島の工芸品。伝統的な作品からカジュアルなものまで豊富に揃い、値段も手頃に設定されています。楽しみにしている展示です。

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(土岐市は伝統的な名匠の作品から、現代作家の青白磁など魅せてくれます。さらにカジュアルな食器、今風のどんぶりなどが大人気で朝から行列ズラリ。レジや包装の皆さんも大変そうでした)

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(東海中部の産地。多治見、瀬戸、信楽、常滑。中部の土もの、いいですね〜)

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(九州。波佐見焼はブースも大きく、加えて窯元も個別に出展するなど、目立ちます。商品ラインが豊富。青中心の三河内は複数の窯元さんが出展。かごしまは工芸品全般。白薩摩は本当に美しい。有田のブースは大きくてモダンなものが多いのですが撮影禁止なので写真なし)

気に入ったもの、気になったものは、いろいろあるのですが、、ザクッとの範囲で、こちらをご紹介。オリエンタルなテイストを感じたもの。

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(左の上下:あれ?トルコタイルの模様、、と思ったら、やはりテーマが「トルコの花」なのだそうです。いい感じにあがっていますね。落着いたトーンの色合いでまとめてあったのが和風でおもしろかった。皿だけでなく商品ラインも豊富。ただ、食卓提案にトルコテイストがほとんどなかったのが残念。少しトルコものを入れてパンチを効かせたほうが良かったのでは?/右上:きれいですよね!!京焼の深鉢。ムガルの花模様を思い起こします。このようなブタ(花模様)が傾いでいってペイズリー模様になった、そのあたりも感じさせる動きのあるデザイン。色も青でいいですね/右下:カタール国大使夫人によるテーブルセッティング。キラキラ。ヒョウ柄とは意表をつかれました)

有田で写真を撮ってもいいですよ、と言ってくださった窯元さん。去年から注目していましたよ。「メデタイ」の窯元さん。今年はさらにパワーアップ。人も集まり注目の展示になっていました。明治時代の版木を使って成形し、すべて手描きで仕上げています。

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(有田の窯元による明治の鯛「メデタイ」鯛皿は、明治10年頃の型を使い再現した手造り物。現在の魚の置き方は頭が左ですが、当時「左前」は悪いイメージ。新しい日本の未来を祝うため、頭が右を向くように作られたのだとか。右向きの鯉皿は明治初期に限定されますが多数生産されたそうです。現在の鯛皿は華やかな絵付けが施され豪華。小さな魚皿も可愛い)

小さいものは可愛いですね〜。そこにびっしりと描き込んであるのですから、グッと惹き付けられます。

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(左上:こちらは陶器ではなくビーズ!「テーブルセッティングによる食空間提案」で、ビーズ刺繍デザイナーの田川啓二さんのテーブルにあった屏風=「葵祭」をモチーフにしたもの。これらはすべて、ビーズ、スパンコール、金モール、糸など、様々な種類と色の材料で一針一針手で刺繍したものです。人物は、最も難しい糸のテクニックであるレシャムワークでつくり、この糸刺繍のあとに縁取りをツイストワイヤーでまつっていきます。これは私の作品の中で、一番長い期間を費やして制作されたものです」(田川さんコメント)/右の上下:こちらは本当に綺麗でした!京焼の箸置き。やっぱり、日本の陶磁器はすごいわ、、)

あれ、、洋食器ブランド、見逃してました。でも、日本のブランドの洋食器はしっかり見ました。大倉陶園、こちらはちょっと別格。重厚というか格調というか、、美術品のようです。

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(呉須草花紋のカップ&ソーサー。瑠璃色と金色の大型陶板。図柄は正直好みではないけれど青には惹かれる。深い青「アジュール」の四角い皿。『婦人画報』の写真には、有名レストランのシェフによるお料理が。こんなふうに盛りつけてこそ映えるお皿ですね、ハイ!)

テーブルセッティングもさまざまなテーマで、展示されています。

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(左上:かなり作り込んだ野外のテーブルセッティング提案。細長い絨緞あり。このイベントで絨緞を見ることは少ない。床までいかないですね、だいたい/右上:カタール大使夫人のテーブル全体はこのような豪華な感じ/左下:たぶんスイーツガーデンというテーマのセッティング/右下:女性好みの世界。植物もいっぱい)

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(左上:花に負けない器の存在感/右上:先ほどの田川啓二さんのテーブル。後ろの屏風にビーズが施されています/左下:たしか昨年のコンテスト優秀作のコラボ/右下:今年の「テーブルウェア大賞」入賞作品より。華やかなセッティングが多いなかで意表をつくエコなテーブル。紙や洗濯バサミ、ヘチマなどで。オシャレです)

写真はたくさんあるのですが、長くなってしまうので、このくらいにしておきます。陶磁器見学、次はどこに行こうかな!? 北九州も行きたいな。

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気持ちが重い。いい方向に世の中が向かっているとは思えない。大好きな地域(人々)が、ますます辛い状況になっている。日本もモヤモヤ。世界、社会、すべてが加速度的に複雑になっていて、こじれていく。正直、今日は気を紛らわせて何かに向かいたかったこともあり、ブログを書きました。とにかく、自分の小さなことだけを考えていては、それさえも危うくなるのだと思う。というところまでしか、、うまく表せません。。
by orientlibrary | 2015-02-01 23:55 | 世界の陶芸、工芸

アイユーブ朝の青い陶器 〜「ラッカ」の地層にあるもの

戦略的かつ直裁的に「イスラム」を名乗られてしまったこと。世界の穏健なムスリム、ムスリマにとって大きな不幸であり、イスラームの地や人々や工芸やたくさんのことを愛する人々にとっても辛いことが多い日々であると思います。私もまた憤懣やるかたない気持ちになることがあります。

ラッカ(Raqqa)に行ったことはありません。でも、書籍を通してではありますが、憧れの地名でした。アイユーブ朝時代、青の陶器で一世を風靡した街。青釉黒彩、白釉藍彩、ラスター彩。描かれるのは、のびやかな植物や動物、力強いカリグラフィー。

ISが首都にしたという「ラッカ」とは、このラッカですよね??

ラッカは、今のラッカだけではない。それだけを書きたくて、急遽投稿します。歴史にはさまざまな変遷があり、もちろん栄枯盛衰もあるけれど、でもイスラム陶器生産の中心地であり、交易によって栄えた時代もある。そのことを書きたかった。予備知識はありません。wikipediaなどから抜粋、引用(「  」内)しました。

写真は、『Raqqa Revisited: Ceramics of Ayyubid Syria』(Jenkins-Madina, Marilyn / 2006)より。青い陶器を眺めていた本でした。

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(『Raqqa Revisited: Ceramics of Ayyubid Syria』(Jenkins-Madina, Marilyn, 2006))

『Raqqa Revisited: Ceramics of Ayyubid Syria』はメトロポリタンミュージアム所蔵のラッカウエアについての書籍であり、同館のサイトを見ると、多数の写真がありました。表紙を含め5点はスキャンしたもの。1点はサイトからの引用です。


 「ラッカは、シリア(シリア・アラブ共和国)北部の都市で、アレッポの160km東にあり、ユーフラテス川中流域の北岸に位置する。ラッカ県の県都。人口は190,000人から200,000人と推計されており、シリア第6位の都市」

  「ラッカはアレッポとデリゾールを結ぶ道路や鉄道が通り、ユーフラテス中流の農産物を集散する農業都市である。ラッカ西方にはユーフラテス川をせき止めたダム湖・アサド湖が広がる。ラッカのすぐ東で北からユーフラテスに合流する支流バリフ川があり二つの川沿いに農地が広がる。バリフ川を北へ遡るとトルコ領に入り、ハッラーンやウルファの平原に至る」

 「12世紀半ばのザンギー支配下(ザンギー朝)から13世紀前半のアイユーブ朝初期にかけての時代、ラッカは農業と手工業の生産力をもとに第二の繁栄期を迎える。この時期、ラッカの名を世界に轟かせたのはラッカ・ウェア(Raqqa ware)と呼ばれる青い釉薬をかけた陶器であり、イスラム陶芸の中心地のひとつであった

  「アイユーブ朝は、12世紀から13世紀にかけてエジプト、シリア、イエメンなどの地域を支配した スンナ派のイスラーム王朝。アイユーブ朝の政治体制は安定していなかったものの、エジプト・シリアの経済は順調に成長を遂げていく」

 「アイユーブ朝では農産物の生産量を増やす様々な政策が実施され、農地の灌漑を容易に行うために運河の開削が行われた。アイユーブ朝時代のエジプトではナイル川を利用した農業が経済の基盤をなし、小麦、綿花、サトウキビの栽培が盛んになった」

  「十字軍勢力との抗争がアイユーブ朝とヨーロッパ諸国の経済関係の発展を妨げる事はなく、二つの異なる文化の接触は経済活動、農業をはじめとする様々な分野において双方に良い影響をもたらした」

  「アイユーブ朝の領土内にはヴェネツィア人の居住区が設置され、領事館の開設が認められる。ショウガ、アロエ、ミョウバン、そしてアラビア半島とインドからもたらされた香料、香水、香油がヨーロッパに輸出され、グラス、陶器、金銀細工などのイスラーム世界で製造された工芸品はヨーロッパで珍重された。アイユーブ朝と十字軍の間に生まれた交流を通して中東・中央アジアで生産された絨毯、カーペット、タペストリーが西方に紹介され、ヨーロッパ世界の衣服や家具の様式に新しい風を吹き込んだ。また、アイユーブ朝およびザンギー朝との交易によって、ゴマ、キャロブ、キビ、コメ、レモン、メロン、アンズ、エシャロットといった植物がヨーロッパにもたらされた」

ラッカ陶器の画像です。

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(ランタン/13世紀初期/推定ラッカ/土と石英によるフリットウエア、コバルト青下絵付け、ラスター彩/四角形にドームが乗っている。四隅は柱、その上に梨の形状の装飾)

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(水差し/13世紀初頭/ラッカ/ラスター彩/クーフィー体で「al-izz」(栄光)の銘文が描かれている。植物模様、格子状のシルエット。茶色の中にラスター彩、コバルトブルー、薄い緑)

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(青釉黒彩鉢/12世紀/ラッカ/黒彩、花飾りのある「alif-lam」モチーフ)

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(青釉黒彩平縁鉢/12世紀項半から13世紀前半/ラッカ/反転した二羽の孔雀が描かれている。黒で彩画し青釉をかけている。口縁が平縁をなしている)

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(白釉藍彩鉢/13世紀/シリア/下絵付け/中心に八葉のロゼット模様、刀剣形の植物モチーフ、放射状のアラベスクのメダリオン)

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(瓶/12世紀/ラッカ/ラスター彩/円筒状首と反った縁、反転した梨のかたちの瓶 〜同館のサイトより)

 Sotheby's サイトでのRAQQA WARE  こちらにも画像あります。

地域の人々の安定と平和を祈っています。現在起きていることについて思うことはありますが、現時点では留めておきます。
by orientlibrary | 2015-01-21 22:40 | 世界の陶芸、工芸

音楽、美術、料理、そして多治見からヒヴァへ。

こんなに間があいて、、しかも大急ぎ、、。遊びに来てくださっている皆様、ごめんなさい!いろいろなところに行ったり、見たりはしていたんですが、アップできていませんでした、、。今回は久々なのにざっくりです。本当にこれではいけません、、次回にご期待ください!!

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モザイクタイルのまち笠原で工場見学!


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(多治見笠原タイルの製造工場とタイルの原料工場を見学会に参加。なかなかできない体験です。関係者の皆様に感謝!工場内は安全面から写真撮影は禁止で、写真がないのが残念ですが、たしかに集中して見学することが必要と感じました)

工場見学なんて、めったにできないことです。見学して感じたのは、タイルは人が作っているということ。これまでイスラーム装飾タイルオタクとしては、製品のタイルはもっと「工業製品」だと思っていました。けれども、冬でも暑さを感じる工場、多治見の暑い夏はどんなに大変かと思いました。多くの行程で人の手がかかっていました。本当に発見でした。原料工場も興味津々。「土からできるタイル」を実感しました。

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(多治見の晩秋。いいなあ、多治見!)

多治見、笠原、意識して見ていると、街の各所にあるタイルが目に入ります。レトロなショーウインドウの中、製作中のモザイク作品、モザイクの工房などなど。今回の工場見学や、このところの活発なタイル談論に触発され、タイルを見る視点が少し変わってきました。

モザイクタイルの生産量では日本一を誇る多治見市笠原町。町は建設中の「モザイクミュージアム」オープンに向けて、モザイクやタイル愛で盛り上がっている様子。いいですね〜。

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ウズベク料理教室で、ナン、ソムサ、ショルヴァづくり!


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(ウズベク料理教室です!主催するのはSATVALDIEVA香織さん。3回目(ナンとコゴルマショルヴァ)と、4回目(トイショルヴァとかぼちゃソムサ)に参加しました。トイショルヴァは結婚式の日、朝ごはんとして来客をもてなす重要な料理だそうです。)

ショルヴァはスープ。コゴルマショルヴァもトイショルヴァも、やさしい味わいでおいしかった!化学調味料などはまったく使わないのに、旨味があるのに驚きました。とにかく玉ねぎをよく炒めること、長時間ゆっくり煮込むことがコツのようです。

そして、、ナンのおいしいこと!お持ち帰り分を冷凍して、温めて食べれば、ウズだ〜!!上に乗せるゴマ状のもの=セドナのちからがすごい。一気にウズです。ソムサも中央アジアならでは。野菜好きなので安心して食べられてうれしい。編み込み包みがうまくできなかったけど、焼き上がればどんなかたちでも許される感じで、ほんと楽しい!ハマります。

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イラン音楽、幽玄のなかのパッション、虹色の不死鳥


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(クーフザード・シューレシュ・ラアナーイー( Koohzad Shooresh Ranaei)さん。1986年生。10代前半期より数々の音楽フェスティバルで優勝し、2010年のイラン若者音楽フェスティバルでは、イラン古典音楽、地方伝統音楽、西洋音楽を合わせた全部門より最優秀の座を獲得。ケルマーンシャー州出身秀才リストに名が掲げられる)


「25年間音楽をやっている28歳」「16の楽器をプロフェッショナルに演奏できる」音楽家。間近にその演奏に触れ、感動!!初めての楽器でも数分で把握し、演奏がなめらなにかたちになっていく。音楽が何よりも好きだという、その心持ち、魂が熱く伝わってきました。

シューレシュさん、機会を作ってくださったチェシュメさん、セッションの音楽家の皆さん、すばらしい音楽体験を、どうもありがとうございました!イランの音楽状況が変化し、素晴らしい音楽を国内外の多くの人々に届けられますように。

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ユーラシア・トラディショナル・ミュージック


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(トゥバ音楽演奏家寺田亮平さんが企画実施する「ユーラシア・トラディショナル・ミュージック」。4回目を迎えた今回は、「イラン・トゥバ・南インド  ~ユーラシア・トラディショナル・ミュージック」と題して、中東・インド・シベリア - ユーラシア大陸各地に伝わる伝統音楽の歌唱と演奏を愉しむことができました。寺田さん、出演者の皆さん、ありがとうございました)

寺田さんのホーメイ、イギルなどの演奏から始まり、南インド、イランへ。世界の音楽好きにはうれしい時間です。個人的には、南インドのガダムという壷のようなパーカッションを用いた演奏が衝撃でした。パーカッション系が好きな上に、土族には壷というのがたまらない。口琴モールシンもエレクトリック。カルターナカ音楽、食わず嫌いでした。すごいです、この世界。

イラン音楽でゲスト参加したKEIKUさんのセタール、その間、私、息をしていなかったかも。スピリットが伝わってきました。これが音楽を聴く真髄のような気がします。

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「曖昧な景色」の眼差し


インドネシアの蒼い空の下での時間、経験。その濃厚な土地の息吹を芳醇な表現に昇華し続け、鋳造彫刻で追求する梶浦聖子さん。中央アジア、烈風のオアシスで、民族造形の息吹を求めて楽器職人として過ごした日々を糧に、土地の特性と文化。その背景への考察を漆芸で試みる中村真さん。お二人の展覧会「曖昧な景色」がありました。

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(展覧会にて。自作の!ドゥタールを弾く中村さん)

人を、時間を、経験を、大事に、温かく、やさしく、包容する世界。独特な空気でした。そして、心地よいものでした。そのことを私はうまく表現できません。中村さんがブログの中で語ってくださっています。「Ambiguous Horizon、記憶の記録:」。ことばも深いです。

中村さん、昨年ウズベキスタンでの貴重な経験のお話をうかがいながら、原稿化が遅れていて本当にごめんなさい!今回の展覧会、オープニングの時間の質、深いのです。私のチャチャチャとやってしまうやり方というかクセというか、そういうものと違う深さがあるのです。でも、きっといつか書けると思います!

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益子でリシタン&銀座の中東キッチン


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(上=益子陶器市でのリシタン陶器/下=銀座ミシュミシュ)

益子です。秋の益子陶器市。ウズベキスタン・リシタンの陶芸家ディヨルさんが来日して出品しているとのことで、バスで出かけてきました。秋葉原から益子への高速バス、早朝から長蛇の列。人気ですね。

土色の陶器市の中に、青。ディヨル君とお父さんのバフティヨルさんの作品。なつかしいな。左上の鉢が好きで入手。バフティヨルさんの絵付けが好きなんです。ディヨル君は構図のセンスが抜群です。

下の写真は、銀座にこの夏オープンした中東キッチン「MishMish」。アンズですね!シェフが一人で調理や接客。志の店づくり。日本人に食べやすい味付けになっていて、リーズナブルなお値段。女性客で満員でした。

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オスマン朝陶器とタイル&19世紀のタイル


青のfacebookで、オスマン朝タイルの花模様から始まり、オスマン朝シリーズをちょこっとやっていました。

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(ブルー&ターコイズの皿、イズニック、1535〜1540/縁のない皿、イズニック、16世紀中頃。白地にコバルト青とターコイズ青の絵付け、透明釉。センターに三房の枝付き葡萄、大きな葉と蔓/円筒形多彩大型ジョッキ、イズニック、16世紀後半/イズニックのタイル、多彩下絵付け・白地に透明釉、オスマン朝16世紀後半/トプカプ宮殿壁面タイル。五弁花と比べると自然派的で落着いた印象/オスマン朝、16世紀半ば、初期のブルー&ホワイト様式から多彩色の時代への過渡期で「ダマスカス手」と呼ばれるグループに属する)

その後、リンクがきっかけで19世紀のタイルに。こちらはコーカンド。

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(19世紀ウズベキスタンのタイル一例。当時のウズベク3ハン国のひとつ、北東部のコーカンド・ハン国。南進するロシア帝国に押され、1868年ついにロシアの属国に。コーカンドの君主となったフダーヤール・ハンは、1863年、コーカンド市内にロシア様式を取り入れた新たな宮殿を造営。多色で独特な色彩感覚、大振りなデザイン)

そしてブハラ。

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(19世紀後半、ブハラ郊外にあるシトライモヒホサ宮殿のタイル。ブハラ伝統様式にヨーロッパ様式を加えた建築と装飾)

ヒヴァ!

そんなわけで、19世紀、ロシアやヨーロッパに押され、その影響を受けたタイル、ということで書いていたのですが、、ウズベキスタンらしい発展をしたもうひとつのハン国があります。ヒヴァ・ハン国。17世紀前半からヒヴァに遷都し、遷都後の首都の名前に由来する「ヒヴァ・ハン国」の名称で呼ばれます。

と、ここまですごいスピードで書いてきましたが、、行ってきます! ヒヴァ、ウルゲンチに。MAXマイナス30℃。寒がりなのでドキドキですが、ここまできたら覚悟をきめました。人生最寒。青いタイル、ホラズム陶芸、ウズベキスタン工芸に会いに。行ってきます!
by orientlibrary | 2014-12-07 22:22 | 世界の陶芸、工芸

「青の魅惑」 時空を旅する多彩な青 〜アディル・ジャン・ギュヴェン氏の青の世界

前回に続き、2011年11月よりINAXライブミュージアム(愛知県常滑市)にて開催中の「青の魅惑 イラン・トルコ・ウズベキスタンのやきもの」。3月20日が最終日につき、大急ぎのご紹介です。

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(ギュヴェン氏のコーナー)

前回は、メフメット・コチェル氏(トルコ・キュタフヤ在住)を駆け足でご紹介しました。
今回も、トルコ編。イズニック在住のアディル・ジャン・ギュヴェン氏です。

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(今回は青がテーマということでセレクトして頂きました。東洋を思わせる図柄ですが伝統的なデザイン。親しみを感じます)

「アディル・ジャン・ギュヴェンさんの素晴しさは、ビザンティン時代〜現代に至るアナトリアの陶器タイルの技術を再現している、その幅の広いテクニックです」とトルコ作家をコーディネートしてくださったルキエさんがおっしゃるように、一人の作家の仕事とは信じられないほどの多彩さに驚きます。

まずは、プロフィルと青についてのコメントを(会場のパネルにてご紹介しています)。

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アディル・ジャン・ギュヴェン  Adil Can Güven  トルコ イズニック
1953年イネギョル生まれ。陶芸家の家系に生まれ、キュタフヤなど陶器生産の中心地で学ぶ。教職についた後、イズニックに夫人と工房を構える。ビザンティン時代から現代に至るアナトリアの陶器・タイルを伝統的な材料と技法を用いて再現しながら、丁寧で個性的な作品を作り続けている。

「青は深遠でありながら自由そのもの。困難の末に得られる高貴の色」

「深みのある青色を作り表現したいと願うのですが、最初の段階でその発色・濃淡を見極めることのできない青の顔料を使うことは大変に難しい。しかし青は魅力に満ちています。青の持つ深み、高貴さ、そしてその美しい表現力が、私を惹きつけます」
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(私の最も好きな作品。このタイル、、、突き抜けている、、最高です)

会場でご紹介できなかった、青についての質問の答えです。(いつか全作家のお答えをアップしたいです)

1.伝統の青の作り方
1200℃で石英、鉛、ソーダの混合物(釉薬)がガラス化した中に、コバルトが溶け込むことにより発色します。(コバルトを)すりつぶし、アラビアゴムと混ぜてから彩色します。

2.伝統の青を作り、色を出すことの難しさ
青の発色の調節のために、数種類の酸化金属が加えられます。彩色と調整が難しいのです。

3.伝統の青にこめられた意味、精神性、願い
私にとって、青とは高質であり、比類無きものです。深みであり、自由です。伝統芸術においては、青は困難の末に得られる高貴の色なのです。

4. 青の作品を作る際、気をつけていることは
深みのある色を作り表現したいのですが、最初の段階でその発色・濃淡を見極めることの出来ない青の顔料を使うことは大変難しいです。

5.日本のイメージ
日本とは、芸術と敬意(尊敬)と礼儀作法によって日々の暮らし(生き方、生活様式)を高めている、微笑みを絶やさない人々の国だと思っています。

6.日本のファンに一言
芸術は共通語であると信じています。お送りしました私の作品によってもまた、お互いに共感することが出来、皆さんに実際にお目にかかることが出来なくとも、皆さんに対する私の敬愛をこの作品で伝えることが出来ると信じます。

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ギュヴェン氏のコーナーは、このようになっています。

1:「青」というテーマに合わせて制作されたオリジナル作品。

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2:ビザンティン時代から続くアナトリアの陶器・タイルを伝統技法で再現するギュヴェン氏の作品から、青に特徴があるものを選んだ。

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<ミトレス手> 西アナトリアやマルマラ海、エーゲ海の島々で、14世紀後半~15世紀に流通したと推測されている。赤い素地の上に白い化粧土を掛け、主にコバルトブルーで彩色されるが、他にターコイズブルー、紫、緑、黒も使われる。フリーハンドによる勢いある筆使いで描かれるのが特徴。

<ダマスカス手> イズニックでは、1530-60年代の短期間にのみ生産された。色がこの様式の特徴で、コバルトブルー、ターコイズブルー、緑、紫などを用いて生き生きと自由に描く。16世紀後半以降、オスマン朝シリアのダマスカスでもつくられたためこの名で呼ばれる。
  
<スリップウエア> 表面をスリップ(化粧土。粘土や珪土に水を混ぜたもの)で装飾する手法。

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(ミトレス手の作り方と代表的模様を一枚の皿に入れたというユニークな作品)

イズニックの湖畔の道を歩いているギュヴェン氏の淡々とした姿が忘れられません。奥様とは本当に一心同体。二人の息子さんやお弟子さんたちとの工房は、なごやかで、真摯で、一体感があり、初対面にもかかわらず、こちらでも、すっかり居着いてしまったのでした。

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(工房にて)

ありがとうございました。
また会いに行きます!!

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(イズニックの考古学博物館展示品。いいですね〜!)
by orientlibrary | 2012-03-13 21:01 | 世界の陶芸、工芸

「青の魅惑」 潤む青のタシュチニ 〜メフメット・コチェル氏 洗練優雅な青の世界〜

昨年11月より、INAXライブミュージアム(愛知県常滑市)にて開催中の「青の魅惑 イラン・トルコ・ウズベキスタンのやきもの」、早いもので3月20日が最終日となりました。

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なぜこの地で、青が脈々と作りつがれてきたのか。旅先の西アジア、中央アジアのオアシス都市で出会う青の建築物、とりわけ装飾タイルの青の煌めき。「青の理由」と「青の秘密」が、どんどん知りたくなりました。

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「シルクロードはコバルトロードでもある。各地の青に違いはあるのだろうか。あるとしたら、どのような違いがあるのだろう」。
青をテーマとした展覧会はできないだろうか。時間をかけて、そんな気持ちが固まってきました。開催を検討していただく博物館に打ち合わせに行こうとしていた、まさにその頃に、東日本大震災がおきました。
2011年3月末から6月前半までは、「美しい世界の手仕事プロジェクト/東北の手仕事」に、邁進しました。

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「青の魅惑」は春からじょじょに準備を始め、初夏から集中しました。が、なにしろイラン、トルコ、ウズベキスタンという「手ごわい」国々。欧米ならば、なんの問題もなく可能なこと、一つ一つが手ごわい。

「青の魅惑」展をめぐるエピソードは、まさにunbelieable。自分でも、本当にあったことかと思うくらいです。毎日、何回も「イッシャアッラー」を繰り返していました。
とにかく、6人の作家の作品たちは、何事もなかったように、博物館のギャラリーに堂々とした姿を見せています。ありがたいです。

今回は「最終日間近エディション」?ということで、写真にて一部作品のご紹介。
メフメット・コチェル氏(トルコ・キュタフヤ在住)の、極めて繊細細密、かつ流麗な絵付けの作品をごらんください。

(キャプションは、トルコ作家のコーディネーターをお願いしたイスタンブル在住の絵付け作家・ルキエさんの資料を参照させて頂いています。ルキエさんのおかげで、展覧会が成立しました。心よりの感謝を!)


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■■■■■  メフメット・コチェル/トルコ・キュタフヤ在住/ Mehmet Koçer/Ktahya , Turkey /1951年エラズー生まれ。現在のキュタフヤ陶器の特徴と言われる描き方・様式を生み出した作家。教育者としてキュタフヤ・ダムプナール大学で勤め退官後、現在はアルトゥン・チニ陶器産業のチニ生産責任者兼デザイナーを勤めている。今なお日に10〜15時間を陶芸制作と研究に費やす。 ■■■■■


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(展示会場、トルコ作家コーナー/紹介パネルでは「青の理由」「青の魅力」を出展作家に語っていただいています)

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(展示会場/メフメット・コチェル氏のコーナー)


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(壺(タシュ・チニ)/幅最大36cm、高さ46cm/ブルー&ホワイト、ババナッカシュ様式)(澄んだ白い肌を持つ中国磁器への憧れから15世紀後半から始まった「タシュ(石)・チニ」の生産。石英を80-85%も使用。化学的なことはさておいても、一見して何かが違う。地肌が潤んだようにまったりと白く、青の発色が明快。絵が生きているように、筆が流麗に走っています。描きにくいに違いない地肌をものともしない絵付けの見事さに感嘆)


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(オスマン朝時代のチニ、工芸等を再現展示しているアマスヤの「皇太子博物館」。上の壺がスルタンの部屋を象徴するものとして左右対で展示されているそうです。まさにオスマンの香り!)


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(扁平蓋付壺/幅最大34cm、高さ38cm)(品格のある形と絵付け。メフメット氏は、現在、次の「Living Human Treasure」〜日本で言う無形文化財所持者〜に最も近いと言われています)


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(ブルー&ホワイトの絵付け皿。直径40㎝/赤いカーネーションがポイントです)


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(飾りタイル(タシュ・チニ)/幅40cm、高さ45cm(額装含む)/カリグラフィー(チューリップとアッラーの文字 La ilahe illallah ))


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(モスクランプ/ブルー&ホワイト/ババナッカシュ様式)(「Mehmet  Kocer」個人のサイン入りの作品は非常に少なく、トルコ国内でも入手が大変難しい状況です。今回の出展は、ご本人の個人コレクションからのもの。「紹介者である大学教授と親しいこと、青というテーマが気に入ったこと、日本が好きなこと」の3点から出展を決めたとのことです)


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(絵付け皿、直径40㎝/ブルー&ホワイト/ルーミー・ハターイ様式)(ルーミーは、アラベスク、イスリミとも呼ばれ螺旋を描きながら連続してゆく装飾文様。ハタイとは、どれと言って特別の花を指すのではなく”一般的な花”の縦割りにされたもの)


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(飾りタイル(タシュ・チニ)/トプカプ宮殿・割礼の間壁面タイルの模写)(展覧会のポスターにも使われた美しく勢いのあるタイル。素晴しい)


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(絵付け皿/ブルー&ホワイト/サズ様式/直径50㎝)(現在のキュタフヤ陶器の全体の特徴と言われるようになった描き方、波打つように長い葉先、空間を音符のような葉のようなクルクルとした模様で埋めるといった様式を生み出したのはメフメット氏)


実際にお会いしたメフメットさん、厳格な方と覚悟してお会いしたのですが、やさしくて、とても気さくな方。初対面であるにも関わらず、話が尽きませんでした。こんなことも、おっしゃっていました。

「夜中に絵付けをしていると、描いている花が語りかけてきます。“もっと私を綺麗に描いて。隣の花よりも綺麗に描いて”と。そんな会話を楽しんでいます。毎日10時間、15時間と制作していますが、制作しなくていいと言われたら、、私は死んでしまいます。そのくらい絵付けが好きなのです」(コチェル氏)。


展覧会は20日まで。6作家の作品は、一部販売もしています(コチェル氏作品含む)。日本では入手困難なものがほとんどです。ご興味のある方は、INAXライブミュージアムへ!
by orientlibrary | 2012-03-07 23:19 | 世界の陶芸、工芸

イズニックで陶散策&「かけら」拝見の至福

イズニック陶散策、続きます。(写真&キャプションだけですが、、(^_^;))

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(青は茶色に映えるんですよね。ボーダーだけの青の量がスキッとした印象ですね)

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(街の各所にあるゴミ箱。タイルでおなじみの様々の模様が描かれています)

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(表札もタイルでした)

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(チューリップ模様の表札。自分でオーダーできるのかな?)

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(窯址。探検したい!)

chinichiniさんの『- イスタンブル発 - トルコタイル通信』というすばらしいブログに、この窯址についてのお話があります。陶の長い歴史のある街なのですね。(下記を引用させていただきたく、、chinichiniさん、勝手にすいません!)

「イズニックの名前は、オスマン朝期に生産された『イズニック・タイル』で有名ですが、それ以前のローマ、ビザンティン、ルーム・セルジューク時代から陶器生産の中心地でした」

「現在の町の中心地近くに、窯址はあります。1960年半ば、イスタンブル大学のオクタイ・アスラナパ教授によりチニの破片が見つけられ、1980年代より毎夏、ここで発掘が続けられています」(chinichiniさんの『- イスタンブル発 - トルコタイル通信』より)

こんな窯址や陶の街を探検すれば、運がよければ見つけられるかもしれない、愛らしい「かけら」たち。まずは、かけらたちの持ち主のアトリエ外観をご紹介。

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(アディル・ジャン&ヌルサン・アトリエ。陶器好きには、たまらない時空間)

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(お家で見せていただいた宝物。ウロコ模様の青がきれい!)

歴史的にも価値の高いイズニックのタイルや陶器の陶片。かけら好きには、たまらない、、、、言葉はわからなくても、皆で見ているだけで、とにかくテンション上がります。

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(赤が盛り上がってますね)

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(愛らしい花模様)

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(白地の多さが好み。個人的に陶器の赤は苦手なんだけど、これは全然嫌じゃない。青とのバランスが素敵です)

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(いいですね〜。こんなの見つけたら舞い上がっちゃいますね!)

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(これ、なんだと思います?「貫入」ですって。貫入がカッコ良く映ったようで、絵付けで再現したんですね。この発想、面白い。世界は広い。そして美観は国境を越える)

写真だけですが、イズニックの魅力あふれるかけら編でした。ちなみに、背景の黒、バザールで買ったオヤ(刺繍)スカーフを敷いて撮りました。スカーフって、いろいろ使えます。

そんなわけで、秋も深まり、もうそろそろ落ち着く、かな??もう少し、体力つけて、がんばろう!

*最近またfacebookのカウントがおかしいです。せっかく「いいね!」にしてくださっているのに、反映がなく残念〜。excite、しっかりして〜!

*トルコ東部の地震、心配です。ヴァンは一度行ったことがありますが、地元の皆さんは、とても親切でした。9月末にトルコに行ったときも、各地で日本の震災への、心からのお見舞いの言葉をいただきました。被災地の皆様、どうぞご無事でありますように。救出がすすむことを祈ります。今年は世界レベルで天災や大きな社会変化があり、どうなっているのかと思ってしまいます。
by orientlibrary | 2011-10-24 22:18 | 世界の陶芸、工芸

イズニック 陶の街角

なんとかやってます。。いやはや、あたふた、です。
気分転換に、イズニックタイルで有名なトルコの陶の町、イズニックの光景を。
ほのぼのとした光景の写真を見ていると、なんだかこころもおだやかになってきます。
のんびりしていて、いいなあ。時間の流れがちがう。
湖沿いの道、湖の爽やかな朝の空気、静かに暮れゆく空の色を思い出します。

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(カリグラフィーのタイル。街のあちこちにタイルが飾られている)

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(モスクのタイル装飾)

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(タイルって土色に合うんですよね。トルコらしい帆船の図柄)

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(タイル装飾が多い水場。青が爽やか)

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(宿泊した湖畔の小さな宿にもタイル装飾が。のんびりしたおじさんが懐かしい)

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(タイルや陶をテーマとしたモール的な施設の中庭。たくさんの女性が絵付けや商品開発に熱心に取り組んでいました。トルコの人ってみんな器用。何年かの修行で絵付けもとっても上手!)

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(ランチは人気のキョフテ屋さん)

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(このポスターにつられて中に入ったら、ハイテンションのおじさんが登場。ここは普通の陶器やお土産のお店。が、隣の店も自分の店だということで開けてもらって中に入ると、、これって、わんだーらんど・・・??)

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(ある人にはゴミに見えるものもある人にとっては宝物。「病のように古いものが好きな女の子が大好きなんだ」とおじさん、古いものに目がないトコモちゃん相手にもう絶好調でしゃべりまくり売りまくり、トコモちゃん刺繍布やらバケツやら買いまくり、、)

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(私もつられてお買い物。高いのか安いのか、よくわからない。円高のおかげで深く考えずに買ってしまったけど、、。「今度湖の向こうの村をまわって、おばあちゃんたちの嫁入り道具を仕入れてくる(からまた来るように)!!」との強烈なメッセージを背に、朝一の買物を終えました。帰り道に見かけたこのおじさん、しゃべり疲れたのか茫然としてました)

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(博物館。写真が撮れるのがうれしい。ウロコ模様が和も思わせて興味深い。アジアだなあと思う)

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(博物館にいた子犬たち。どれだけいるの?っていうくらいたくさんいて、かわいいのなんの。ほわ〜ん、シアワセ気分。2週間後くらいにイズニックを再訪したルキエさんによると「ますますコロコロ」だそうです。かわい〜!)

書いているうちに元気になったきました〜!うん、元気でいこう☆
by orientlibrary | 2011-10-17 22:39 | 世界の陶芸、工芸

イズニック、キュタヘヤ、陶芸工房と美術館巡り

トルコから無事に戻りました。
優雅なタイトルですが、部分的にはその通り。濃くて熱くて素敵なタイル作家や陶芸家との出会いがあり、セルジュークの青のタイルや多彩で美しい陶器に息が止まりそうでした。陶の街の光景にワクワクし、久々のイスタンブールの夜景に見とれました。
しかし、ミッションはなかなかのものでした。「よくやるよなあ」と自分でも感心するというか、現実なのかどうかさえ、ふっとわからなくなるときがありました。でも、ほぼ順調に運び、いろいろ考え合わせると奇跡的なようにも思います。多くの方の助け、ご協力に、心から感謝しています。

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(陶器のある光景を描いた細密画/イスタンブールのタイル博物館にて撮影)

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今回訪れたのは、イスタンブール、イズニック、キュタヘヤ。
イスタンブールを拠点に、フェリー、長距離バス、ミニバス、夜行寝台などを乗り継ぎ、陶芸の街イズニックとキュタヘヤで、陶芸工房や制作現場、ショップなどを訪ねました。
まずは、ざっくりと写真で、街の雰囲気をご紹介しますね。(作家や工房については、後日ご紹介できればと思います)

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(イズニックはこじんまりとした心地よい陶芸の街でした)

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(ちょっと見えにくいですが、八百屋さんの棚にも陶器が。陶の街だなあ)

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(湖のほとりの小さなホテルに宿泊。隣に同じオーナーが経営する小さなレストランがあり魚料理も。豪華ではないけれど、これぞcozy!でした)

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(キュタフヤの工房&ショップ&カフェ。ここはすごい。オスマン朝の200年以上前の素晴しい館を使い、青の陶器を超のつくくらい徹底的にとことん見せてくれます。主役の陶芸家さんの個性は圧巻。トルコのイメージが変わりました。日本の旅行社さん、ここはホントおすすめですよ!もしもご興味があったら、コメント欄からご連絡を!^^)

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(上のカフェでいただいたトルココーヒー。レースペーパーが繊細)

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(イズニックでもイスタンブールでも、そしてこのキュタヘヤでも、タイル博物館は素晴しかった。トルコの陶器とタイルを堪能しました。旧市街の雰囲気もいい感じでした)

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(私がこのタイルをどれだけ好きか、、かわいい、、セルジュークの青、、ティムール朝にも見られるような花模様の原型を感じました。ここで狂ったように写真を撮ろうとしたら、デジカメ充電ミスで電池切れになり泣いていましたが、守衛所の電源を借りて充電。人ってその場になったら何でもしますね、、)

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(イスタンブールのタイル博物館にて。オスマン朝の名品、逸品をたくさんたくさん見て写真を撮りましたが、私はやはりセルジュークが好きなんですよね、、よくわかりました。素朴な力強さ、愛らしさに見入ります)

全体をざっくりご紹介したいと思いましたが、街の景色より、タイルになりました。好きなものなので、仕方ないですね。

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今回の旅、いろんな面で複雑で大変な旅だったのですが、その旅を心地よく楽しく快適に、そして濃密にしてくださったのはイスタンブール在住の「ルキエ」さん。ルキエさんの情熱とやさしさと心配りのおかげです。
ルキエさんが通訳してくださることで、濃いトルコ語がなんてやさしく聞こえたことでしょう。陶芸のこと、タイルのこと、歴史のこと、トルコの人々のことなど、たくさんのことを教えていただきました。日本からの助っ人「トコモ」ちゃんと3人で、毎日歩き回り、話し、笑い、食べ、人に会いました。日本に戻り、ルキエさんのあのやさしい語りが聞けないのが淋しいです。
丸々1週間もおつきあいくださり、本当に心から感謝しています。
ルキエさんのことは、じょじょにご紹介していきますね。(タイル好きの方は、ピンときていらっしゃるかも!^^)

トルコ旅ざっくりご紹介編でした。
by orientlibrary | 2011-10-05 02:38 | 世界の陶芸、工芸