イスラムアート紀行

orientlib.exblog.jp

カテゴリ:日々のこと( 17 )

春の中央アジア文化祭

あまりに長いご無沙汰、、すいません!!!セルジュークのタイルでテンション上がりつつ、なんだかんだと時間が経ち、もう青葉の季節になりました。いやもう、ほんとに冷汗です。今後は、ちょっとペースを上げていきたいと思います!さっそく、スタートします〜m(_ _)m。今回は、軽いトピックス。次回からタイル、行きます!

--------------------------------------------
<パキスタンフェスティバル>

まず、パキスタンのポップ(と書いていいのかな、ジャンルがわかりません)シンガー、COKE STUDIOのファンにはおなじみのZeb(Zebunnisa Bangash)さん、Arieb Azharさんがバンドとともに来日、「Pakistan Japan Friendship Festival」(上野公園、4月26、27日)にて、数ステージを披露しました。

e0063212_22244126.jpg
(Zebさんの伸びやかな明るいヴォーカル、Azharさんの物語を感じさせる深い声、素晴らしいフルートはミカール・ハサン・バンドのレギュラー・フルート奏者Ahsan Papuさんだそうです)

昨年の熱狂のカワーリとは、また性格が違いますが、パキスタンポップスの魅力、レベルの高さを垣間見ることができました。30分の屋外ステージだけでは残念。コンサート会場でしっかり聴きたいという声が多かったです。また、いい音楽を聴かせてもらって書くのもなんですが、、時間が押したりスケジュールがわかりにくかったり、イベント自体の告知が広まっていなかった気がする(当日朝知りました)今回のイベントの運営が残念と思ってしまいました。なかなかない機会ですし、ファンも多いのですから、、来年またよろしくお願いします!待ってます。


---------------------------------------------

「春の中央アジア文化祭2014 〜工芸と人とものがたり、中央アジアをめぐる旅を西早稲田で〜」(4月18〜20日)

「中央アジアに魅せられた仲間が集い、その文化、工芸、芸能を、来場者と分かち合う試み。会場は昭和の一軒家。コレクションアイテム、暮らしで用いられてきた布や道具、進行形でものづくりが進んでいるものまで、展示紹介。トーク、音楽ライブも」という趣旨と概要です。

e0063212_0285429.jpg


今回、活動や情報やコレクションをシェアする中央アジア熱中人は、「美しきアトラスの世界(東京農工大学ウズベキスタンプロジェクト)」「カザフ刺繍のお店・ケステ屋(北方アジア文化交流センターしゃがぁ)」「草原の赤い絨毯 トルクメン族(triBe)」「ものがたりの部屋(イラン絵本、サラーム・サラーム)」「ワークショップ「アトラスでつくる お月見うさぎ」(高橋ゆり)」「コンサート&トーク「トゥバ共和国の伝統音楽とホーメイ」(寺田亮平)」の皆さん。

3日間、中央アジアを愛する、関心を持つ、ご縁のある、年代や出身もさまざまな、たくさんの方々がご来場。なごやかでディープな時間と空間になりました。必要があれば「交流タイム」を作ろうと思っていましたが、そんな必要なし。各所で自然に熱い語りの輪が。

簡単ではありますが、写真で少々ご紹介(今回は写真をあまり撮っていなくて、、適当な写真がなく、、失礼します)。

e0063212_2255364.jpg
(会場は西早稲田学生街、レトロな建築が建ち並ぶ路地の中にある昭和の一軒家。趣き最高ですが、周囲のご迷惑にならないよう、その点は気を使いました/玄関ホール、受付にはお客様歓迎のタオルを持つウズじいちゃん人形、お客様が集まるシンボルであるティーポットが描かれたウズの絵付けタイル、ホールはウズのバランジャやスザニ、アトラスなどで飾りました)


e0063212_2304661.jpg
(ウズベキスタン部屋/プロジェクトの紹介および、色鮮やかなさまざまなアトラスの布とアトラス商品の展示販売/トーク「養蚕交流とアトラス」川端良子/日本でのコンテスト入賞作品を現地で製作、現在ウズでも人気商品になっている捻り香合、テディベアなどを展示紹介。常に女性が集まっているコーナーでした。トークはプロジェクトのこと、養蚕のことなど、専門的かつ具体的でわかりやすく、聞き入りました。プロジェクトでは、現在、ヒバのイチャンカラにアンテナショップを準備中!)


e0063212_2315715.jpg
(カザフ部屋/カザフ人が長きに渡り日常生活の中で用いてきた刺繍布や手織り紐の展示、刺繍実演/トーク「カザフ女性の手仕事 ーつくり、つたえる、母心ー」廣田千恵子/大きく色鮮やかな刺繍布で注目を集めたカザフコーナー。かぎ針を使う刺繍の実演ではドスドスッという大きな音が。大胆さが魅力!トークも現地で暮らした人ならではの臨場感と現地への愛情にあふれていました。廣田さんのこれからの展開が楽しみです!/台の掛け布に使っているウズのアンティークスザニ、、いいですね〜、、)


e0063212_2327100.jpg
(トルクメン部屋/村田清、田井みず、橘コレクションを中心に、道具として織られたトルクメン絨毯〜敷物、袋物、暖簾、テントベルト等〜を展示。絨緞織実演や解説も/トーク「優雅なる野生人」/濃く熱い空気が充満していた真っ赤なトルクメ部屋。ディープな絨緞ファン、織物ファンが集まり、歴史から織の構造やテクニックまで深い語り合い。素晴らしいです/乙姫語りをイメージした衣装を床の間に。森薫さん歓迎万全の構えでしたが来場叶わず、、忙しい方だから仕方ないです、、)


e0063212_236012.jpg
(イラン絵本部屋/1960年代より絵本が多く作られるようになったイラン。作り手たちは、革命や戦争など時代の荒波に揉まれながらも、豊かな感性と確かな技術を武器に、絵本を作ってきました。革命前のものから新しいものまで、ふだん目にする機会の少ないイラン絵本の紹介。古更紗を使ったカードホルダー等の展示も/皆さん熱心に絵本や小さなかわいいものをごらんになっていました/朗読と演奏「ペルシャ語の物語を楽しもう」朗読:愛甲恵子(ペルシャ語絵本翻訳家)、ゲスト:蔡怜雄(トンバク、ダフ、ダイェレ奏者)/朗読会はペルシアらしい雅な雰囲気に包まれていました。&奥にある青い大壷=あのトルコのお壷様。まるで100年前からここにいるような風情で鎮座、さすがの貫禄)


e0063212_2372464.jpg
(2階では、縮緬のお顔とお耳に綸子とアトラスシルクを纏う「お月見うさぎ」づくり。アトラスを使い手作りした名古屋帯や数寄屋袋の展示紹介も/高橋さんの温かい雰囲気が和の空間と合って居心地良い!いろんな人が2階に集まってきて、日だまりのなかでのんびり。高橋さんは毎日異なる着物と帯の組み合わせで、とってもステキでした/プライバシーの観点から、了解を取った方以外、お顔のアップのある写真掲載をなるべく避けており、写真が限定されます。残念)


e0063212_2393487.jpg
(上段右:トゥバの伝統楽器、イギルやドシュプルールを用いてのトゥバの伝統的な歌と演奏。トゥバの基本的な情報や旅の記録などの紹介も。初めてトゥバ音楽に触れるかたも多かったようですが、心を揺さぶる音世界に会場が一体となっていました。&楽器好きが多く音楽談義も盛り上がってました/会場ではヒバの帽子が人気。被る人によって雰囲気が変わるのが面白い。来場者の中には中央アジア各国からの留学生、現在日本で働いている中央アジア出身者も。そして日本から中央アジアに留学するという学生やその経験者も訪れ、多彩でした)


e0063212_23121619.jpg
(受付=民家なので靴箱の台ですが鮮やかなアトラスを掛けて雰囲気を/イラン部屋に行く角には現代イラン作家の装飾タイル。イラン部屋は4畳半で和風な作りですがディスプレーの工夫が魅せました/中央アジア各地直送のお茶も販売。味の違いを入れると20種類くらいあり、スタッフも全部は飲みきれない。ウズ直送のドライフルーツやナッツも/チョイホナと名づけたカフェ空間でなごみます)


無事に終了して何より。いろんな人の笑顔に出会い、満たされました。ありがとうございました。


*** ブログ等でのご紹介 ***
中央アジア文化祭のこと その3:まさに「文化祭」でありました。(salamx2の雑談)
春の中央アジア文化祭初日(My Favorite Rugs and Kilims)


*** ラブコ〜〜〜ル ***
e0063212_0322310.jpg
(『乙嫁語り』の森薫さん「マンガ大賞2014」受賞!おめでとうございます。当初より「森薫さんを文化祭に呼ぼう」が内部スローガン。熱いラブコールをお送りしつつ(勝手に)お待ちしていましたが、、イメージを持てただけでも楽しかったです)


そんなわけで、トピック編終了。皆さん、大型連休、爽やかな青葉の季節を存分にお楽しみくださいね!
by orientlibrary | 2014-04-27 23:40 | 日々のこと

中央アジアの子どもたち絵画&陶磁器展覧会、冬のミニ旅までTOPIC祭り

今回は「トピック祭り」。もう、ほんと、いろいろ飛びまくります!

---------------------------------------------

中央アジア五カ国の子どもたちの絵画

まずは中央アジア関係。国立新美術館で2月3日まで開催中の「アジア創造美術展2014」の一角に、中央アジア五カ国の子どもたちの絵画が展示されています。世界各地の子どもの絵、時々見る機会がありますが、中央アジアの国々勢揃いは初めてで興味津々。

e0063212_0113464.jpg


広々とした会場の奥、各国2枚ずつ10枚のパネル。カザフの民族衣装姿で説明してくださるのは、企画から展示まで尽力されたアルマティ在住のKさん(日本人)。この展覧会のために帰国なさっているのだそうです。

先入観があるのかもしれませんが、子どもたちの絵画、中央アジア好きには「この感じ、わかる」とツボでした。子どもたちの事情も様々、画材も様々なのを前提としても、子どもたちが見てきたもの、経験したこと、心のなかにあるものが、かたちや色として表れている。深読みかもしれませんが、象徴性を感じます。国別に見ていきましょう!

e0063212_0111728.jpg
(カザフスタン/太い線で力強く大胆。黄色のお風呂みたいなのはなんだろう?)

e0063212_011272.jpg
(ウズベキスタン/明るい!色合いが華やか。のびのび。表情がニコニコ。人も太陽も動物も笑ってる。スマラックづくりかな)

e0063212_0113720.jpg
(トルクメニスタン/さすが!きっちりで耽美的叙情的な印象。他の国と何か雰囲気が違う。子どもの絵でもそうなのかと興味深い。鹿と蜜蜂?の絵では花がキッチリ描いてあるし蜂の羽根も線が描きこんである。枯木と落葉の絵で左下にいるのは姉と弟?真ん中の緑はなに?不思議トルクメン旅行を思い出す、、)

e0063212_0114718.jpg
(キルギス/「みんなの家」の光景や自然など。日本人と風貌が似ていると言われるキルギス人。人の特徴をよくつかんでいると思う)

e0063212_0122031.jpg
(タジキスタン/版画的なものや立体的な表現もあり感性の良さを感じる。やさしい詩情、山あいの自然の感じが伝わります)

e0063212_0123196.jpg
(カザフスタン/歴史絵巻!文化紹介!)

e0063212_0135540.jpg
(ウズベキスタン/基本の笑顔。オレンジ色の明るい色使い。お洒落が好き。右の女の子のスカート、アトラス柄。建物はモスクっぽいモチーフでレンガ造。ウズだなあ。トルクメンの砂漠からブハラのオアシスが見えてきた時のうれしさ、ホッとした感じを思い出す。心がほどけていくようだった)

-----------------------------------------------

トピック祭りなので、どんどん行きます。デザイン編。国立新美術館の近く、東京ミッドタウンにある「21—21」、「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」(2月9日まで)。見たのがけっこう前で記憶が薄れているのですが、「地域を世界につなぐ〈東北/祈り/ユーモア〉の系」の展示がとても良かった。

e0063212_016286.jpg
(東北は豊かな手仕事の国。シナ布、からむし織、紙衣、ぜんまい織、こぎん刺し、裂織などを受け継ぐ東北。その地の作品と映像が紹介されていた。作り手の仕事と言葉で紡ぐ映像がとても良かった/マタタビそばざる、奥会津編組細工/ペットボトルの山は、たしか1杯の牛丼に要する水量だったような記憶。モノで見せつつ、それ自体に美しさがあるという展示が好みです)

-----------------------------------------------

トピック祭り、北関東編。日本のやきものに興味が高まっている昨今、なるべく産地や美術館博物館を訪ねたいと思っています。たまたまネットで見た「栗田美術館」(栃木県足利市)、景勝の地に敷地3万坪、伊万里、鍋島の収蔵で世界最大級の陶磁美術館とのこと。鍋島ファンとしては行くべきでしょう!と小さな旅に。電車を乗り継いで行ってみると、、とにかくものすごく広い。展示館がいくつもある。1万点という膨大な展示数。が、あくまで陶芸素人&個人の好みなのですが、これは惹かれた、というものがなかった。しいて言えば、蒐集のきっかけになったという染付の徳利がいちばん良かった。ただ、蒐集への熱と無名の陶工への敬意、愛情はひしひしと伝わりました。

あまり調べ込まずに現地を歩いてみるやり方なので、館の創立者であり鬼気迫るほどの徹底蒐集をされた栗田英男さんについて、まったく調べていませんでした。最寄り駅の待合室でiPad。Wikipedia曰く「日本の実業家(肥料商、東京毎夕新聞社主、鉱山経営者)、総会屋、元衆議院議員、美術評論家(栗田美術館創設者)」。趣味に投じた私財は当時500億円とも言われたそうです。

e0063212_016567.jpg
(栗田美術館現地マップ/電車で足利市へ。銘仙の生産地として一世を風靡した足利、一度行きたかったので、いい機会になりました。まちの皆さん、とても親切で、足利織物記念館では銘仙の歴史に触れることができました。織姫神社にも参拝)

-----------------------------------------------

トピック祭り、カシミヤショール編。「アジアの染織 憧れの毛織物 カシミヤ・ショールの歴史」(東京国立博物館アジアギャラリー地下/3月9日まで)。「カシミヤ・ショールは、インド北西部カシミール地方で放牧されたカシミヤ山羊の毛を紡ぎ、細くつややかな毛糸をさまざまな色に染め綴織(つづれおり)で文様(もんよう)を表わした最高品質の毛織物です」。ペイズリー好きには惹かれる展示。ただ、爛熟感のあるヨーロッパ色が濃くなってくると苦手に。ペルシア、ムガルの清楚な草花模様が好きだ〜!

e0063212_0175883.jpg
(左:亀甲繋ぎ文様切嵌刺繍カシミヤ/インド、カシミール/18〜19世紀/カシミヤで出来たフェルト地を黒・赤・オレンジ・青・緑などに染め、文様の形にくりぬいてははめこんで縫い留めている。鮮やかな対比が際立つ、美しい文様が表れる。さらにさまざまな色あいの糸で輪郭や葉脈を細かく刺繍し大変手が込んだもの)(右:白地立木鸚鵡文様刺繍カシミヤ/イラン、ケルマン/18〜19世紀/毛織物/花鳥文で飾られた額模様要の中にメッカの方向を示す窓状のミフラーブ文を表し、立木風のペイズリー文様を中央に配している。ペイズリー文様の内側にもどても細かい草花文様が刺繍で表され、繊細で美しい文様を愛好したペルシアの好みがうかがえる)(東博にて撮影、解説も同館のもの)

-----------------------------------------------

トピック祭り、陶芸編。「茶と美 -柳宗悦の茶 」(日本民藝館/3月23日まで)。

「柳宗悦は「茶」とその「美」について生涯に渡り強い関心を寄せました。なかでも初期の茶人の鋭い直観を高く評価し、併せて茶礼における型の美や、茶と禅との濃い結縁を重視したのです。さらに茶が暮らしと深く交わるよう願いました」。やきもの好きにはうれしい茶器の数々。併設展も「朝鮮陶磁」「丹波古陶」「庄内被衣」など充実で見応え。

e0063212_0195955.jpg
(館内は撮影できないので外の様子。枯れ蓮の大瓶の中に青を見つけた。民藝館の真白のこぶしは春の知らせ。もう芽吹いていた。うれしい)

----------------------------------------------

トピック祭り、建築編。「内藤廣展 アタマの現場 」(ギャラリー間/3月22日まで)。

内藤廣さんの「海の博物館(三重県鳥羽市)」、力強くて好きです。

e0063212_02059100.jpg
(展覧会場では内藤廣建築設計事務所の一部を再現。ひとりの建築家がひたすら走り続けてきた「アタマの現場」、その思考のなかから発せられた語録「言葉のかけら」。やはり、すごい人だ。上段左、インドの木版捺染の型が。面白いものいろいろ。「ISLAM」の写真集で喜んだけれど写真家さんとの関わりからかも)

-----------------------------------------------

トピック祭り、陶板編。民藝の器を中心にしっくりしてデザイン性の高い手仕事を紹介する「SML」(目黒川沿い)。こちらで見ることで勉強になります。楽しい。あるとき、モダンな陶板が数枚あったので、「こういうのも扱ってるんですか」とお聞きしてみたら、奥から出してきて、いろいろ見せていただきました。

e0063212_0214122.jpg
(日本の陶板。いろいろあるんだな〜。タイルとは違うとも言えるし、タイル的使い方をするのも自由。実際にはどのように使われてるんだろう。四角い平面なので作り手も使い手もいろんな表現ができそう)

---------------------------------------------

トピック祭り、芽吹く編

e0063212_0215525.jpg
(民藝館&右上の写真は、近所の八百屋さんで「この時期になると芽が出るんだよ。花よりいいよ、50円でいいよ」と薦められたニンニク。ミニタジン鍋飾りにピタッと納まりました)

* * * 長々でした〜。寒い日々ですが、皆さんご自愛くださいね! * * *
by orientlibrary | 2014-01-26 00:26 | 日々のこと

タイルと中央アジア話を中心に、ゲストハウスや民藝なども

中央アジア、タイルを中心に、街歩きトピックをまじえ、ダダダと行きます。

---------------------------------------------

ゲストハウス、バーラウンジのタイル

最初の話題、東京蔵前のゲストハウス「Nui.(ヌイ)」のタイルです。まず、「ゲストハウス」という業態(?)、日本でどのような状況か、動きか、ピンとくる方いらっしゃいますか。ゲストハウスという言葉自体、旅好きの若い層には馴染みのある言葉かもしれませんが、一般的には、「え、シェアハウス?」「あぁ、ユースホステルね!」というような言葉が立ち上がってくるのでは?

私もたまたま見つけたのですが、なんだか今どきのゲストハウス、ものすごくカッコいいことになってるんです。そして値段も手頃。いい立地。カフェ等を併設し、海外からの旅行者だけでなく、日本の若者や近所の方々にも親しまれています。

その先駆け的な存在が、3年前に開業した「東京の古民家ゲストハウス toco.(トコ)」(東京入谷)。築90年の古民家を改装しバックパッカー宿に。宿泊客を含め様々な人が交流出来るリビング&バーラウンジを併設。「宿泊は一泊2600円より。ゲストハウス泊が初めての方や、東京都内から週末の息抜きに来られる方まで、広く多くの方にご利用頂いております」。これは体験しなくては!と連絡した時は満室で泊まれず。まだ訪問もできていないのが残念。

そして同じチームが、蔵前に昨年11月にオープンさせたのがNui。6階建ての倉庫だったビルを大工さん、職人さん、仲間、ボランティアたちが、3ヶ月かけて手作りでリノベーション。隅田川に近く浅草寺も徒歩圏の立地で1泊2700円から。100人も宿泊できる規模でありながら、抜群の稼働率の高さが評判。

e0063212_2223036.jpg
(東京蔵前のゲストハウス「Nui.(ヌイ)。全国から集まったたくさんの人の手で作られた。1階のバーラウンジ、カフェタイムは9時から23時、誰でも利用可)

こちらも宿泊はまだなので感想は言えませんが、1階にあるバーラウンジがいい感じなんですよ。木や鉄や漆喰等の異素材ミックス。その中で、一列の青いタイルがアクセント、アイキャッチになっている。うれしいじゃないですか。

e0063212_2223115.jpg
(モロッコのタイル、土の味わい。キッチンも部分的にタイル貼り)

タイルはキッチンの壁面にも。すべてモロッコのものだそうです。さすが世界有数のタイルの国モロッコ。きちんとした中に味わいもあり、製品としての安心感があります。個人的には、これが日本の若手の手作りタイルだったらなあと想像してしまう。何枚かでもいいけど、ユーズドのジーンズのような手作りの青タイルだったら、空気がまた変わるだろうなあと。

---------------------------------------------

タイル愛好家・山本正之さん〜クリスチャン・ラクロワ&釉薬作り

INAXライブミュージアムのニュースレター、今号の特集は「世界のタイル〜山本コレクションにみるタイルへのまなざし」。

中東や中央アジアなどの旅先で出会ったタイルに魅せられて20年以上。けれども、装飾タイルの情報が少ない日本にあって、世界のタイル博物館や『イスラームのタイル』など、INAXのタイル関連の書籍がなかったら、関心が続いていたかどうかわからない。世界のタイルを蒐集した山本さんのコレクション。その展示と文章があっての私のタイル愛好。あらためて感謝の気持ちがわいてきます。山本正之さんの言葉です。

「多くの国でタイルの破片は、遠い日本から来た私に拾われたがって呼んでくれる。何気なく足元を見ると、不思議なことに、必ずといっていいほど落ちている。嬉しくて嬉しくて、まず掌にのせて重みを感じ、やがてじっと見つめると、その土地の土・砂・水などの環境もわかってくる。タイルがどんなふうに使われるのか、どんな人が施工に携わっているのかも。旅に出ると、いっぱい教えられる」

e0063212_22254564.jpg
(上段:「世界のタイル〜山本コレクションにみるタイルへのまなざし」特集/釉薬実験中、皿の青が理想/下段:インテリアライフスタイル展にて、「クリスチャン ラクロワ メゾン フォー デザイナーズ ギルド」、壁紙新柄は青いタイル模様)

* * * * * *
同じタイルでも、話がガラリと変わります。先日、ビッグサイトで開催された「インテリア・ライフスタイル」展で目についたのは、タイルの壁紙。「クリスチャン ラクロワ メゾン フォー デザイナーズ ギルド」の壁紙の新柄です。「アンダルシア地方からインスパイア」。なるほど。同じ柄のテキスタイルもありカーテンが紹介されていました。青だけでなく、いろんな模様を加えてデザイナーブランドらしい華やかさでした。

---------------------------------------------

ウズベキスタンに3年間住んだ漆作家、中村真さん

漆作品に触れる機会が少ない私。中村真さんの展覧会で拝見した漆の質感と色には、新鮮な驚きがありました。漆黒の夜にほの見える森の土のような黒、生命力を持つ植物のような緑、仏さまの手のような奥行のある質感。葉のかたちと合わせ、深く美しい世界を見せていただきました。

中村さんは、元々漆芸専攻でしたが、中央アジアの民芸に興味を持ち、タシケント暮らし3年。楽器工房で楽器を作ったり修理したりしながら、中央アジアの民族造形をテーマに研究をなさっていたそうです。日本に戻り、漆芸を再開。

e0063212_22263379.jpg
(六本木アクシス内サボア・ヴィーブルにて個展。〜器の原点とも思われる『葉っぱ』がモティーフ。「フォルムを追求できるので乾漆という技法で作っています。物作りの上での原点でもある『自然』を少しでも消化したいと思っています」〜)

「工房から早足15分で帰宅。旧市街の向こうの積乱雲は膨張を続け、空の色は明らかに黄色味を帯びてくる。洗濯物を急いで取り込み、家中の窓を締め切り、施錠の再確認をしてようやくお茶をひとすすりしながら西の窓を見張る。束の間の静けさは新緑のポプラ並木のざわめきで破られる」。タシケント時代の日記、抒情と温かみのある文章、いいですね!

---------------------------------------------

セレクトする眼、工芸喜頓

前々回アップした、突然の「いまどきの民藝」(若い人たちが愛好する「民藝のうつわのある暮らし、空間、食」とでもいうようなテイスト)への熱中。続いております。東京世田谷、世田谷通り沿いにある「工芸喜頓」さん。こちらのセレクトが、またいいんですよね〜!!若過ぎず、若々しく、絶妙。しびれます。

オーナーの石原さん、グレーのTシャツに黒のストール、気負わずにこなれたオシャレ上級。カッコいいです。以前はファッション関係の仕事をする一方、アジアやアフリカの工芸が好きだったそうです。日本の民藝に出会ったのは、当時住んでいたパリで。美術館で日本の民藝を紹介する展覧会があり感銘を受けた。そういう出会いもあるんですね。

オンラインの「日々の暮らし」を見れば、センスの良さが伝わりますよね。ショップはこの春から。天井が高く、スッキリ。一つ一つのうつわが、個性ゆたかに、きれいに見える。引き出しの中にもうつわがびっしり。豊富!価格も押さえてある印象です。

e0063212_2228780.jpg
(この日は小鹿田焼の柳瀬朝夫さんの作品が並んでいた。なんだかアフリカっぽさも感じる。オーナーがアフリカ好きと聞き、一人納得。出西窯、小鹿焼、瀬戸本業窯など、とにかく眼がいいなと感じる。それを表すセンスも)

---------------------------------------------

小伝馬町で、ほのぼの中東気分 「DALIA」&「DARVISH SHOP」

気になっていた「DALIA ダリア食堂」(東京小伝馬町)に。ロフトスペースもあるプチサイズの店内、工夫とセンスで独特の魅力。食事は次回のお楽しみに。クスクス、ハリラ、タジン、美味しそうすぎる!!

e0063212_22291040.jpg
(モロッコなど世界各地の手作り感あふれる雑貨が可愛くディスプレイ。マトリョーシカのウオッカかわいい。モロッコと思われるタイルも)

DARVISH SHOP」は、「DALIA」から歩いて10分もかからないご近所。以前、お店のハサンおじさんのこと、そしてスーフィー音楽で踊る文鳥の初代アンジュジェの旅立ちについて書きました。そのとき、二代めのアンジュジェはもの静かで恥ずかしがり屋さんでしたが、、見違えるように活動的に。飛び歌い踊っていました。良かった。

それもそのはず。立派なマイホームがあり、かわいいパートナーも。お隣は金魚。幸せな文鳥です。

e0063212_22295357.jpg
(小伝馬町では2009年から。イランの食材を中心とした輸入食品を販売。ハサンおじさんとのおしゃべりを楽しみに来店する人多し。私はこちらで、イランのアールグレー紅茶、干し葡萄などドライフルーツ、イラン菓子などを仕入れます。イランの方は缶詰やレトルト食品、香辛料など食品まとめ買い)

---------------------------------------------

今回、『風をたべた日々』(渡邊義孝さん著)とサマルカンドについて書こうと思い、写真も用意していましたが、もうすでに長文。次回に。今回はこれでアップします。写真が少ないので、青のFBから。

e0063212_22302070.jpg
(ブハラのモザイクタイル/青磁透彫唐草文箱、高麗時代、12世紀/ウスマノフ工房の扉)
by orientlibrary | 2013-11-11 22:35 | 日々のこと

「遊牧のチャラパルタ」/「幸之助と伝統工芸」/「HandMade In Japan」

装飾タイルの「8」、写真は準備済みですが、今回はその前にいくつかの話題を。

---------------------------------------------

遊牧のチャラパルタ

まずは映画、「遊牧のチャラパルタ」。音楽ドキュメンタリーが大好きな私。しかもタイトルに「遊牧」が入っていては、もう絶対外せない。

e0063212_23181283.jpg

4年の月日をかけて撮影されたロードムービー&音楽ドキュメンタリー。2006年の公開で、世界の国際映画祭で受賞14、各地で熱い支持を受けてきた。日本では、ようやく先日が初上映(しかも上映は7月1回、8月1回のみ)。渋谷の会場はファンの期待で熱気にあふれる。

思った以上に惹き込まれました。大好きな「ラッチョ・ドローム」に匹敵すると言っても過言ではないとも思う。たぶん相当な低予算とギリギリの少人数で制作されたと思われる映画。丹念にていねいに、だが時には強く対象に迫っていく。

バスクの伝統の打楽器チャラパルタは、木の板を木の棒で叩くというシンプルな楽器だが、素材の音と音階と二人で会話するようなリズムが素晴らしい。その奏者の男性二人(オレカTX、撮影時20代前半)は、故郷バスクを飛び出し、世界のノマドのコミュニティを旅する。暮らすように滞在し、土地の材料でチャラパルタを作り、ノマドたちと共演する。灼熱の砂漠、極寒の北極圏、大草原。過酷ながら大自然は土地の人も旅人も包み込み、折々に美しい姿を見せてくれる。

ライブ演奏の熱。バスクの二人の単独演奏も、ノマドとの共演も、ノマドのパフォーマンスも。最高!!

ムンバイ。いきなりソウルな口琴でガツンときた。インド西部のノマドの村。カースト制には属していないという。儀式と芸能が暮らしに息づく。

モロッコサハラ、ベルベル人のノマドの村。近隣国の内戦や貧困化など社会の変容の中にある。暮らしはきびしい。そんななかでも、女性たちの歌と踊りは強烈。「家族を失って難民キャンプにいるけれど、これからも自分らしく生きていく。顔を上に上げてね」。

北極圏のサーミは氷の世界。氷を切り出しチャラパルタを作っての演奏。透明で天上から聴こえるようだ。サーミの音楽家が、中央アジア・トゥバの音楽家との交流を語る。距離は離れていても、北方の音楽はつながっている。

モンゴル。草原の遊牧民。馬を愛しホーミーを歌う。さらに、なんとトナカイ遊牧で知られるツアータンまで。極寒の中を旅するバスクの二人。温かく迎える土地の人の表情がいい。

e0063212_2383328.jpg
(モンゴルイメージ/orientlibrary/左上はポストカードのスキャンだったかも?記憶があいまい)

口琴、喉歌、打楽器、原初的な音世界の圧倒的な伝達力、迫力。総勢でたたみかけるようなラストが圧巻。




(nomadax tx trailer、「遊牧のチャラパルタ」より/口琴と喉歌、予感があり入れない。帰って来れない気がする。びよ〜んという口琴がとくにヤバい。自分でも意識していない「どこか」に響いてくる。まだ入れない)

映画すべてを通して、人と人、人と自然、素材と素材、文化と文化、時と場所が、奏で合う。音楽は対話。奏でる人たちの幸せな表情、聴衆の高揚。

「僕らがノマドのコミュニティーにフォーカスしたのは、音楽が「動き」であり、また「新たな音を探し続けること」だからだ。ノマド達は移動するし、だからこそ、そのコミュニティーのサウンドはスペシャルに違いないと僕らは思ったんだ。彼らは本当に必要なものだけを持って移動しなくてはならず、それは音楽も同じなんだよ」
「僕らの最終的な目的は、(一つの文化によって引き起こされる)サウンドを彼らの起源から理解することだったんだ。そのためには彼らの生き方まで分かち合う必要があったんだ」 (主催者の資料/演奏家オレカTXインタビューより) 

単発上映2回のみは残念ですが、今回、貴重な機会を作ってくださった主催者の皆様に感謝致します。ありがとうございました。

---------------------------------------------

幸之助と伝統工芸


「幸之助と伝統工芸」展(パナソニック汐留ミュージアム)。経営の神様と工芸?そもそも松下幸之助さんについて、ほとんど何も知らないまま、会場へ。

「松下幸之助が我が国の伝統文化に理解を示し、その普及を支援していたことはあまり知られていません。
美術品を見る目は持ち合わせていないと言いながらも、実際には、多年にわたり絵画から工芸作品にいたるまで美術品を収集したり、公益社団法人日本工芸会などの団体の役員を務めるなど、文化支援活動を続けていました」(開催趣旨より)

会場で最初に目に入ったのが、幸之助氏自身の書でした。とらわれのない筆運び。誠実、簡素、温かみ。どうしたらこのような線が書けるのだろう。しばらく動けず、ずっと見ていました。

e0063212_23112978.jpg
(松下幸之助《心》
  パナソニック株式会社蔵)

幸之助氏の一貫した「好み」で蒐集された、日本を代表する作家の各分野の工芸作品が多彩に展示された会場。そのなかでも、最初に見たこの書に最も感動しました。作品の上手い下手、完成度ではなく、こういう文字を書ける人がいるんだ、ということを不思議にさえ感じました。

「松下幸之助は「素直な心」を生涯大切にしていましたが、その「素直な心」を育てる道が茶道にあると考えるようになりました。
そして茶道具に触れるうち、その関心は工芸家に向けられるようになったのです。陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、截金(きりかね)など、さまざまな素材を駆使し、伝統のわざを絶やさず時代の息吹を取り入れることによって成立する日本の工芸作品。松下幸之助は「伝統工芸は日本のものづくりの原点である」と確信し、このような作品を作り出す工芸家を支援することで、「ものづくりの心」を未来に伝えていきたいと考えました」

「素直」ということ、茶道との出会い、ものづくりの原点としての工芸への共感、伝統文化への生涯にわたる支援。骨太で本質的で一貫した態度。使命感と品格。器が違いますね。
あらためて年譜を見てみると、平成元年に逝去されている。昭和という時代を全身全霊で全うした経営者なのかもしれません。

素直が大事なんだと反省し、『素直な心になるために』という著書を買って帰りましたが、パラパラ見ただけで挫折。素直は遠い。

---------------------------------------------

HANDMADE IN JAPAN FES 2013

同じ「ものづくり」でも、こちらは昨今大人気の「ハンドメイド」。カタカナになっているところが軽やか。主役は一般人。
さらに、ハンドメイド作品を売買できるポータルサイト(Creema、iichiなど)が、日本でも盛り上がりを見せています。そんな「ハンドメイド」が一堂に介するイベントが開催されました。 “HANDMADE IN JAPAN FES 2013”。

「オンライン・クリエイターズマーケット「Creema」ではクリエイターが作りたいものを作り、 
自ら値付けして売り、 今や日本中から10万点以上の作品が集まっています。 
その多くは、この世にひとつしかないハンドメイドです」「ハンドメイドにはかつての “MADE IN JAPAN”の 精神がいきています。 
そして、その独自性やユニークさ、きめ細やかさは世界に誇る一つのカルチャーになりえるもの。
そんな思いを「HandMade In Japan」という言葉に込めました」(主催者挨拶)

東京ビッグサイト会場に参加した作り手2400名、来場者は2日間で26000人だったそうです。

e0063212_23122539.jpg
(わりとゆっくり見られてよかった/会場の造作、もっとハンドメイドであって欲しかった/ワークショップも多数開催/出展者は様々で面白かった。気軽に会話もしてくれる。交流が一番の魅力かな/虫が出てくる本/朱肉入れ付き印鑑入れ/タコ/知多半島から素焼きのお人形の窯元。通常問屋さんとの取引、この機会に出てみたとのこと/すごいバッグ。バッグメーカー勤務。仕事では作れないものをプライベートで作っているとのこと/さおり織とのコラボ人形/キャンパス地のポーチ。色がキレイ/オブジェ。目を引く/マトリョーシカロウソク/カワイイので人気だったディスプレー/ヘアバンド!/きれいな青の陶器/同じ作家さんの星座湯のみは光を当てると星座が浮かび上がる。素敵!)

正直、玉石混淆かと思っていましたが、全体のレベルは高かった。皆さん、器用!発表と交流の場としては良い機会なのでは。イベントや展示は、出展者がいちばん楽しいんですよね、大変ではあるけれど。

それにしても、アクセサリーやポーチは、今や使う人より作る人の方が多いかも。日本に「クリエーター」は2000万人くらいいそうですね。(「プロデューサー」は1500万人くらいいますね)。一般人のクラフト、ハンドメイドは、今後も確実に定着していく分野だと思います。

以前、同好の仲間とおこなっていた展示イベント「美しい世界の手仕事プロジェクト」は、西アジア中央アジアなどの工芸、手仕事(毛織物、テキスタイル、陶芸等)を紹介するのが趣旨。遊牧民の暮らしに根づいた手仕事、職人たちの匠、超絶手技、研ぎすまされた美的感性。

e0063212_23122327.jpg
(美しい世界の手仕事プロジェクトより)

趣味の手作り、プロの手技、魅力はどちらにもあり。個人的には、完成度の高いものとの出会いが嬉しい。ハンドメイドの後に松下の展覧会に行って、正直、ホッとしました。極めた人の仕事を見る幸せがあります。

---------------------------------------------

長くなりました。ペシャワール会のことも書きたかったけど、、。次回は「8」にいきます。

また今後、タイルや工芸、中央アジアに関わる方々へのインタビューをおこない、まとめていければという野望?を持っています。取材につきもののテープ起こしに戻る覚悟。
取材のお願いの連絡をさせて頂くこと、突然訪問などの失礼もあろうかと思います。どうぞ温かく見守ってください!!がんばります。

e0063212_23175472.jpg

by orientlibrary | 2013-07-23 23:20 | 日々のこと

絨毯織り体験、生命の樹、発色銅器、太陽、農パワー!

またまた時間が経ってしまいました。訪問してくださった皆さん、ごめんなさい。こんなペースのブログですが、どうぞよろしくお願いします。今回は前回の「6」に続き「8」、、のつもりでしたが、その前に、トピック的なものを一気にまとめようと思います。話がいろいろ飛びますが、おつきあいくださいね。

----------------------------------------------

ミニ絨緞織り体験

まずは、絨緞織り体験のこと。以前、「ミニ絨緞作り」の様子をご紹介したことがあります。織り機はザルそばの容器の枠!しかも100円ショップのもの。手仕事クイーンTさんの工夫魂が冴えまくり!が、そのときは見ているだけ。今回ひょんなことから開催となった体験会、私も挑戦してみました。

e0063212_1761945.jpg
(先生はクイーンTさん。上段左がザルそば容器時代、真ん中が進化した新型織り機。Tさん手作り!最適なサイズを工夫し木材をカットして金具などで組み立てています。ホントにすごい人です。右下が3人の完成形、コースターサイズです。iPhone置きにもピッタリ!サソリ文様2名、ニワトリ文様1名)

先生が縦糸を張り下部のキリム織りまで準備してくださるという恵まれた環境。生徒はまず毛糸を選びます。深く考えず即決で選んだ縁の色=茶色、地色=白、文様の色=青。結び方はトルコ結び(対称結び)。必死で一段結び終え、横糸を通して固定。この程合いが難しい。固すぎてもダメ、緩すぎてもダメ。なんと数センチ編み上がるのにに4〜5時間かかりました、、、

さらに驚愕したのは、私が図面(マス目)を読めないということでした。というより、私以外の人が何の問題もなく読めるということを人生で初めて知りました。めげてもしょうがないので、マス目の色を文字情報に直しノートに記載。これでスピードアップ。最後にキリム部分を作り、縦糸を結んで終了。時間はなんと、、7時間半ほどもかかっていました。その間、生徒3名、お茶やおやつもそこそこにトイレも行かず。この熱中は自分でも意外。

生徒のうち一人は男子。日本初の「絨緞男子」誕生です。「嫌いじゃないです」って、上手いよ、、(画像右下の真ん中緑色の作品)。先生も感心。絨毯織りが趣味とかになったら、かなりすごいよ、S君!オリエントは左の白地のもの。これって染付、、無意識に色を選んでこうなるって、、頭が青。

バローチ絨緞女王mzさん作品は、バローチ愛の鳥文様がイキイキ!mzさんのブログにも「絨毯織りのおけいこ」として画像とともに、プロセスや織り方が詳しく紹介されています。T先生、同期の?皆さん、ありがとうございました☆

----------------------------------------------

イラン 生命の樹

絨緞の故郷イラン。イランのテキスタイル、ファッション、カリグラフィー等の展示がありました。「sarv サルブ 生命の樹」(青山グランピエにて/展示は6月30日で終了)。

「イランで活躍するクリエイターが作り出す、生命の樹や庭園をテーマにした作品は、古代アート先進国ペルシアへのオマージュ。神戸ファッションミュージアムと、京都グランピエ丁字屋に続く三度めの展示会です」

e0063212_17552830.jpg
(更紗、カリグラフィーなど。稠密!カリグラフィーにも感嘆〜実物は数m縦横の大きな作品です。服は写真がないんですが、更紗ロング丈や長い袖口が優美でした)

デザイナーであり、テヘラン芸術大学テキスタイル科で教えるモジュガンさんとも、いろんなお話ができました。イランの伝統工芸やアートへの敬意、自らのミッションとテーマへの邁進。包容力のある人柄とともに、その熱情が多くの人を巻込み、風を生み出しているのだなと感じました。

e0063212_17591113.jpg
(グランピエにて。チャイグラスと丸いカーブの小皿、インド更紗のコースターが素敵でハマった。同行の数人も、それぞれたくさんのコースターをゲット。小さいものってかわいくて数が欲しくなる、、上段右2点はイランの布だったと思う)

イランとインドがコラボしたかたちの展示。ムガルのテイスト。私がムガルが好きなのは、ペルシア(文化的影響が大きい)×中央アジア(初代皇帝バーブルはフェルガナに出自)×ヒンドゥスタン(独特の濃い感性と超絶手技)を感じるから。インドとペルシアが融合したテイストに目がない私にとって、うれしい展示会でした。(*7月6日からは、「abr アブル ウズベクの雲」と題して、kannotextileの作品と中央アジアの布の展示販売がスタート。19日まで)

----------------------------------------------

高岡銅器の青銅色

日本の工芸、こちらもまた最高です。
銅像、梵鐘、仏具等の銅器生産で歴史と伝統のある高岡市(富山県)は、日本における銅器生産額の95%程も占めるとか。ここでも新たな技法や取組みが生まれています。創業以来、銅器の「着色」を手がけ(銅器生産の行程は分業化されている)、昨今はその発色技法をインテリア用品やクラフトなどに生かして話題を呼んでいるのが「モメンタムファクトリー・Orii」。その展示と活動紹介が東京のギャラリーでありました。

e0063212_18192244.jpg
(「青銅色・煮色・宣徳色・鍋長色・朱銅色・焼青銅色・鉄漿色(オハグロ)等。いろいろな技法・薬品の組み合わせで数十種類もの色のバリエーションを作り上げております。これらの色の発し方(出し方)は先人方が試行錯誤を繰り返しながら研究し、開発してきた大切な財産であると思います。これら着色技法は、実に利に適った手法で、自然に背を向けず、ブロンズ・真鍮といった、銅合金に自然調和した着色法です」(OriiHより引用))

富山生まれの私ですが、正直言って銅器にはこれまであまり興味がありませんでした。なのに知って速攻出かけた理由、この青。深みのあるトルコ青と銅が織りなす色合いと表情。実物の質感が写真で出ないのが残念です。

「青銅色は、銅素材の自然腐食・錆色を人為的に発色させる技法です。緑青(銅錆)を短時間で俄かに発生するには様々な薬品、技法を使います。丹礬酢・硫酸銅・酢酸銅・塩化アンモンといった薬品を調合し、時には加熱しながら、時には日光の下で塗布し、何度も何度も繰り返し塗布、ふきあげを行うことによって自然に形成された緑青に近い酸化被膜を表面に発生させております」(Orii HPより引用)

ニューヨークでの見本市にも出展したOrii 。新しい工芸の世界をどんどん開いていってくださいね。応援してます!

----------------------------------------------

ソーラークッキング

話は変わって、太陽です。独立型ソーラーシステムを作る会に行ってきました。この分野、ほとんど接したことがない&理科系苦手の私、無心に参加。でもシンプルな作りで、ホームセンターで買ったもので作れることや、どのくらいの電気をまかなえるかも教えてもらい、苦手意識減になったのが良かったです。

e0063212_19372755.jpg
(あっと驚いた干しエノキの旨み。サツマイモもしっとりした仕上がり)

そして、非常に気になった&気に入ったのが、お楽しみ編のソーラークッキング。干しエノキはTVでも紹介されたらしいですね。初体験の私、見た目がひからびた糸みたいなエノキなのに、「スルメ要らずです」と言われ半信半疑でしたが、、本当に旨い!お酒にも合いそう。太陽の下2時間くらいでこんなになるのなら、高価なおつまみ?も不要。サツマイモはしっとりして甘い。

このときはガス台のアルミシートと市販のソーラークッカー使用。ソーラークッカーっていろんなものがあるんですね。びっくり。

これはウズベキスタンに持って行かねば!肉類苦手の私は外食で苦労します。食べるものがない。野菜をボイルしたりゆで卵を作ってナンでサンドにすればいいんじゃないの!?すっかりイメージが広がっていました。が、風での転倒や、光が集まりスクーターの車体が溶けた例などが報告されているサイトを見て、移動中の車内で燃えたらどうしようと心配に。ウズの陽射し、ハンパないですから、、しっかり検討しなくては。。

----------------------------------------------

日本の若き帰農家たち

このところ、「世界が食べられなくなる日」「フードインク」「よみがえりのレシピ(山形県の在来作物と種を守り継ぐ人々のドキュメンタリー映画。若い監督による素直でしなやかな作品。印象が深く残る)」など、食(食糧〜安全)関連の映画を観て、衝撃を受け、また地道な取組みも知り、いろいろ考えさせられました。野菜作りなどにも興味があります。
そんななか、「これからの農業 日本の若き帰農家たちと語り合う」というトークイベント、興味を持ちました。テクノロジーやカルチャーの雑誌&WEBサイト『WIRED』の主催です。「みんなが農業をやる時代が来る!」というパワー炸裂の90分でした。

e0063212_202929.jpg
(植物工場のやさい。色が濃くて瑞々しい。有機のキャベツ、やわらかくて甘みがある/満員御礼、若い人中心に150名以上かな?/植物工場のアイスプラントとバジルをリシタン皿に。シャキシャキして味もしっかり。アイスプラントは「海水と同程度の塩化ナトリウム水溶液中でも水耕栽培が可能」とか。塩味があるのでドレッシングも何も要らない。ハマる食感)

登壇者4名は、いずれも大学院の研究者から転身。日本の人工光型植物工場の普及を目指す/世界中の最先端農業技術をリサーチしさまざまな企業に提供する/研究者から有機農家へと転身して無農薬野菜の栽培を行う/この秋からインド・バンガロールで日本の農業技術を広めようとする/とアプローチは異なるものの、農業はビジネスとしても有望とのスタンスで世界の市場をターゲットとし、フットワーク軽く、プレゼン力高く、世界を飛び回り、朝3時半から畑に出ています。

いくつかのコトバを抜粋。
「農業への参入は、すごくハードルが低いのに、誰も行かない。参加させないオーラがある。農家は超大変という罠。大多数の人が何となくダメかもと思っている日本独特の空気。若い人が関係ねえよと言って入っていけばいい」
「小さく細かく作る人たちが出てくれば変わる。庭先でちょっとずつ野菜作り。みんな物々交換するようになる」
「(千葉で農業をやっているが)農家に補助金出すのやめろよ。放っておいてくれれば、やろうと思ている人たちはやる。(イヤという人がいれば)集約して生産力のある農家がやればいい」
「(インドに行くが)農業はどこでやってもいい。どうせやるなら食糧が足りていないところでやろうと思った。ボーダーを超えて行くのは若い人間しかいない」
「インドでは日本が誇るイチゴ「あまおう」を甘くないと言う。シロップやコンデンスミルクをつけてしまう。繊細な甘さが通じない。日本で考えているモデルが通用しない。場に合わせて、高価ではないイチゴに変え、シロップをつける売り方にした」
「オーガニックフードからローカルフードへ。有機が普通に普通のスーパーに並ぶのが理想」
「旅行に行くときに、農場に行ってみようとかスーパーの野菜売場を見るとか、目的を持つと景色が違ってくる。そんなところから始めてみては」
等々、絶好調。が、最後の質問で出た「遺伝子組み換え」には、全員歯切れが悪くなってしまいました。「科学的には問題ない」は全員一致。高まる消費者の不安感や、風で飛んでいく花粉が引き起こしている問題などもあり、弁の立つ人たちをもってしても、短時間では語りきれない問題なのでしょうね。う〜ん、謎は深まる、、

----------------------------------------------

けっこう長くなりました。最後に農業つながり的なコラージュです。次回テーマは「8」の予定です。

e0063212_20502573.jpg
(ウズのフルーツ、メロン食べたい!/フェルガナのハーブ園/ベリー系?/庭でドライフルーツ作り。小規模でもそれぞれが少しずつ作るというのが大事なのかも/キルギスの畑作、かなたには天山山脈)
by orientlibrary | 2013-07-03 20:56 | 日々のこと

「もののあはれ」&「パキスタンバザール」

晴天のゴールデンウイーク。熱烈なファンが多いコンデジ「GR」(リコー/単焦点レンズ/タイルきれいに撮りたいなとウズ前に購入も、オート撮影の私ではどうも微妙で、置いたままだった)、気を取り直して持って出かけました。
大正期の重要な和式住宅として国の重要文化財に指定されている「旧朝倉家住宅」(渋谷区猿楽町/ヒルサイドテラスの裏手)。2008年6月から一般公開。

e0063212_2133677.jpg
(回遊しながら庭園を観賞できる「回遊式庭園」。春はツツジ、秋は紅葉などが楽しめる/青葉がまぶしい/木製レールのあるガラス戸/開き窓、 折上格天井など洋風意匠/杉の間。杉の木目を意匠のテーマにした趣味的 な数奇屋座敷/日本画家らが描いた板戸)

蔵や庭門、当時の車庫なども臨める敷地内の面積は約5,400㎡。主屋は木造2階建てで、ほぼ全室が畳敷き、屋根は瓦葺、外壁は下見板張、一部が漆喰塗り。明治時代から 昭和30年頃までに建設された大きな邸宅の特徴を顕著に表している、とのことです。
見所の多い住宅にもかかわらず、観覧料は100円!代官山散策の折によいかもしれません。海外からのゲストの案内にも、代官山のショップやカフェと合わせ、いいかも、と思いました。

---------------------------------------------

「もののあはれ」と日本の美』(サントリー美術館/6月16日まで)。驚いたり頷いたりしながら、しみじみと見た展覧会でした。日本すごいな!

e0063212_2214834.jpg
(すべて美術館のサイトから引用/ポスター/寝覚物語絵巻/扇面法華経冊子/月に秋草下絵新古今集和歌色紙 本阿弥光悦書・俵屋宗達画/色絵龍田川文皿 鍋島藩窯/銹絵染付金彩薄文蓋物 尾形乾山)

「もののあはれ」とは「自然の移ろいや人生の機微にふれたときに感じる情趣」を意味するのだそうです。なんとなく見聞きしてきた言葉ですが、平安時代から近現代に至る美術工芸品に脈々と流れるその感覚に共感しました。そしてその感性を表現する技法、技巧の匠に心動きました。

<構成>
1:「もののあはれ」の源流〜貴族の生活と雅びの心
2:「もののあはれ」という言葉〜本居宣長を中心に
3:古典にみる「もののあはれ」〜『源氏物語』をめぐって
4:和歌の伝統と「もののあはれ」〜歌仙たちの世界
5:「もののあはれ」と月光の表現〜新月から有明の月まで
6:「もののあはれ」と花鳥風月〜移り変わる日本の四季
7:秋草にみる「もののあはれ」〜抒情のリズムと調和の美
8:暮らしの中の「もののあはれ」〜近世から近現代へ

源氏物語、やはり読まなくては、、日本の工芸、もっと知りたい、見ていきたいです。

---------------------------------------------

空気がガラリと変わって、こちらは上野公園で開催された「パキスタン・ジャパン・フレンドシップ・バザール2013」。昨年の代々木公園から、上野に戻ってきました。快晴で暑いくらいの日和。ステージプログラムも盛りだくさんで、パキスタンの雰囲気を満喫しました。

e0063212_22173715.jpg
(ムガル宮廷舞踊・カタックダンス。型の決まり方がピシッとしてステキでした!/屋台もいろいろ)

e0063212_22193594.jpg
(昨年もおこなわれ人気だったパキスタンのイケメンコンテスト、ミスター・ハンサム・パキスタン・コンテスト。自薦なのか他薦なのか30数名がステージでダンスなどのパフォーマンスを繰り広げます。入賞優勝は会場の拍手で決まるので、関係者の多い人有利。そこは司会者が軽妙に判断し、結局若手の3名がファイナリストとなり〜下段真ん中〜、優勝はパシュトゥーンのお兄さんでした〜下段右)

昨年大きな反響を呼んだカウワーリーのバダル・アリー・ハーン楽団。今年も来日し、大学やギャラリーなど各地で連日演奏を披露しています。5月1日は中野の驢馬駱駝での公演です。(予約受付ほぼ終了の模様。また来年!!)
e0063212_22275615.jpg

e0063212_22363977.jpg
(カウワーリー(パキスタンより来日のバダル・アリー・ハーン楽団による伝統音楽の演奏/熱狂のダンス、パキスタン男子、踊ります!/ドル札を撒くスーツ姿の男性はミスターハトヤマ、なぜかパキスタンバザール。今年もたくさんのドル札が舞いました)

---------------------------------------------

青のfacebook、「青の陶器とタイル好き * blue ceramic museum」よりサマリーです。

e0063212_22401767.jpg
(チャルバクル/鍋島 色絵青海波鶺鴒文皿/トゥラベク・ハーヌム廟/バラハウズ・モスク/ウスマノフ工房作品/ミル・アラブ・マドラサ)

「チョガ・ザンビルの青」は、かなり発見な青だったんですがマイナーな話題だったようです。ウスマノフ工房の青い皿、支持が多かった。強い青ですが、印象的ですよね。「いいね」を通しての、このような反響が興味深いです。

ようやくのブログアップ。日本の工芸を訪ねて、ちょこっと出かけてきます。

=================================================
<コメント欄をしばらく閉じています> いつもコメントありがとうございます。コメント欄へのジャンクメール(海外から?)が増加しています。ご了解頂けましたら幸いです。

facebook応援ありがとうございます!^^

 
by orientlibrary | 2013-04-30 22:49 | 日々のこと

中央アジアの工芸・芸能、そろそろくるかな!?

ブログ更新できず、時間がたってしまいました。映画、展覧会、本、布など、書きたいこともあるんですが、、このところ、歯治療(根っこのあたりが細菌感染)と軽い風邪で、ずっと微熱状態。冷えピタが乾いてしまう。歯のズキズキ感が時々やってくるけど、治療中なのでこれ以上どうしようもないし鎮痛剤で効くものでもなさそうので、時の経過を待つという残念な状態。
テンション上げようと(というか、ある種、妙に上がっている)いろいろやってみてましたが、集中作業がしにくい。ほんと根性ない、、情けない、、、 でも、元気にしてます(変かもしれないけど、基本は元気)。。

今回は写真のみのアップで、、しかも、これまでにご紹介したものもあるんですが、ご紹介したいアングルがたくさんあったので、この機会にアップです!  イタタタ、、、(>_<。。。)))))))

* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …* … *

e0063212_17491332.jpg
(Kannotextilevol.2 展示より/上左:ウズテキスタイルの魅力が伝わるポーチ類。真ん中は手織りベルベット/上中:シャツやワンピース、すべてハンドメイド/上右:ベカサムというストライプが特徴の布のワンピース/下左:ラカイの刺繍を使ったブーツ/下中:ラッキーなゲリラライブ!/イギルというトゥバの楽器、哀愁ある風のような音でした。多謝!)

以前ご紹介した「Kannotextile」さん、10月初め頃に一か月のウズベクの工芸と布調査旅を終えて無事帰国と思ったら、即仕事に突入。入手した布で短期集中、ステキな服たちを作りあげ月末には展示会。この疾走感と密度、すごいな。
そして服、とっても良かった!仕立てがていねいでベーシックなかたちなので、大胆な柄が生きる。こんなに洗練されたアトラスやアドラスやベカサム、、とてもうれしかった。感慨です。

ウズや中央アジアの染織は、やはり魅力あります。私もスタディして、またご紹介できればと思います。

写真下の2枚は、ギャラリーでの「ゲリラライブ」。トゥバ音楽演奏家寺田亮平さんが、たまたまコンサート帰りに楽器を持ってギャラリーに遊びに。流れでライブに!衣装まで纏って頂き、ふだんなかなか聴けないトゥバの音楽を対面で聴かせてもらって、本当にラッキー!うれしかった。素晴らしい喉歌もたっぷり聴かせてもらいました。寺田さん、どうもありがとうございました!

そんな寺田さん渾身の企画、「中央アジアの音楽 テュルク・ミュージック・イン・トーキョー」が、2013年1月27日(日)開催。こちらでも、また随時ご案内します!

最近は、ウズベキスタンダンスも人気だし(一部?)、kannoファッションもカッコいいし、音楽も多彩だし、なんてったって染織や陶芸、木工、金属加工等、工芸の奥行がすごいし、「中央アジア」、そろそろくるかな!?!?^^

* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …* … *

e0063212_1818246.jpg

8月のウズ行きで、ウズ(〜中央アジア)染織の中心地マルギランへ。海外のバイヤーさんも訪れる有名な工房へ。さすが、質が高い。全然違う。発色がパキッとしている。模様、デザインが鮮烈。色合わせのセンス。そして手触りが違う。なめらかで持って気持ちいい。ちょっとハマりそう、、

* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …* … *

「フラグメントからアンティーク絨毯まで。「コレクター」という人生の愉しみ方」と重複する写真もありあますが、衝撃まだ冷めず、再度ディテールのご紹介。自分の好みなんですが、ほんとにこういうフラグメントやクタクタになったものが好きです。。

e0063212_18241850.jpg
(トルクメン、テッケ族、女性衣装「chyrpy」)


e0063212_1825155.jpg
(Central Asian Silk Velvet Ikat )


<突然ですが、展覧会情報> 
世界各地のさまざまな織りや染めの技法を紹介する展覧会、「織りの服、染めの服」が文化学園服飾博物館で開催中(12月22日まで)。ホームページの記述や写真では、なかなか展示内容が伝わらないのが残念。織の構造見本が多数あり、とても勉強になりました。

* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …* … *

e0063212_18364569.jpg

布ものが続いているので、土ものを少々。タシケントにあるティムール博物館の内部空間と展示されている陶器の一部です。陶芸好きにはうれしい博物館。ゆったりしていて、じっくり好きなだけ見られます。

<突然ですが、土つながりで、、>
facebookのシェアから知った「久住章のトイレット」(シェフと庭師Mの庭造り日記)、左官の神様と言われる久住章さんとの仕事現場で感じたこと、メイキングストーリー。みずみずしい感性で、久住さんからたくさんのことを感じ、学んだ若い庭師さん。久住さんの言葉にしびれる。庭師さんの文章も素直で、とってもいい。良かったです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(以下、一部引用)
ある時、「今後の左官に必要なものはなんやとおもう?いや、建築業全体にいえることでもあるな。」と久住さんが私に質問してきました。工事現場で交わされるにはあまりに高尚な質問で、もちろん、建築関係の仕事をしている私としては即答したいところですが、その答えなど用意しているわけがありません。

「今の左官屋に足りないことは、幸せ感や。技術的なことやないねん、実は。要するに壁を塗ることで、人を幸せにしようと思う気持ちやねん。本気で幸せにする気がないと、決して壁で人を幸せにすることはできへんねん。今は日本中しょうもない建物ばっかりやろ。でもこれは、能力のない建築家がいかに多いか、ということやねん。能力がない建築家は完成度をあげるために緊張感を上げるようなデザインをするんやけど、でも、それは、結局お施主さんへのごまかしなんや。そんなもんすぐ飽きてしまうし、もちろん、リラックスなんてできるわけないやろ。本気でお施主さんを幸せにしようなんてちっとも考えてない。これからの建築業はいかに人を幸せにするかやで。その点、ケーキ(施主がパティシエ)はすごい幸せにする力があるよな。我々もこれが必要やねん。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

職人さんって、ほんとにいいな。

それに引き換え、ダメダメな私(泣)。まとまりなく、失礼しました。とにかく一度アップしようということで書いてみました。また次回!お元気で☆

(わ、、まとまらない文章なのに、、いいね、をたくさんありがとうございます。m(_ _)m)
by orientlibrary | 2012-11-09 19:09 | 日々のこと

ウズの絣、素敵な仕立てで/日本初の移動式メリーゴーラウンド/石とタシケント

まあまあの暑さのこの頃、東へ西へ、小さな訪問旅。

中央アジア・ウズベキスタンの魅力的な絣布「アドラス」(縦糸絹×横糸木綿)「アトラス」(絹)などを使い、手仕事で仕立てた服などの展示会。KANNOTEXTILE「身に纏う色彩と熱」(板橋にて、21日まで)。

e0063212_25495.jpg
(上左:きれいな水色のアドラスのワンピース。大胆な柄なのにかわいさや安心感がある/上中:スカーフのフリンジ。捻って捻って全部にフリンジ/上右:この色合いがウズ/下中:ミラー刺繍をほどこしたサッシュ、稠密な刺繍を白シャツにオン)

女性が好きなファッションの世界も、実際は男性デザイナーが多いですが、KANNOさんはサクサク仕立ててしまうのがすごい。ラインがきれい。また、別名「刺繍男子」。ミラーワークなど多彩な刺繍をこなす。
「あのあたり偏愛系」としては、アドラスやアトラスの布としてのパワーが、日本になじむかたちで開花しているのを見るのがうれしいです。
布と工芸を巡る旅のなか、今後どちらの方を志向していく人なのかまだわからないけれど、これからも中央アジアをよろしくね!☆!

* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …*

横浜本牧、米軍ハウスを改造したというスタジオで、汗だくになって作業している人たちが。作っているのは、、「移動式メリーゴーラウンド」。メリ~ゴーランド研究所というメリーゴーランド研究開発ユニットの皆さん。

メリーゴーランドとは、、「回転する床の上に、床の回転に合わせて上下する座席を備えた遊具。座席は馬に似せて作られ騎乗のような体験ができる。1860年頃、フランスで蒸気機関を動力として作られ、1870年頃にヨーロッパやアメリカ等に広まった」もの。「日本で最初に設置されたメリーゴーランドは、1903年に大阪で開催された勧業博覧会。現在、東京ディズニーランド、ユニバーサルスタジオ等に設置されている」のですが、本格的でアート性の高い「移動式」は初めてではないかということです。

e0063212_151741.jpg
(日本とイタリア合作のメリゴ。基礎部分、動力部分も苦心したところ。安全第一でしっかりしています。これから電飾も付き、さらにノスタルジックな音楽が流れるそうです。そのエネルギーは太陽光!3頭の馬は画一ではなくそれぞれ個性。手作りならではです。どんな色合いになるんでしょうね。楽しみです/下左:これが「エコデコ」/下右:カフェがあるとHPに書いてあったのでお茶しようと算段していたら、カフェって冷蔵庫だった(^_^;)。冷えた瓶ビール。暑いですからね、いただきます☆ハサミで栓を抜く技を見せるメリケンのケンさん。煙草は「エコー」。「馬にお金がかかりすぎて、、」)

このメリーゴーラウンドには、開発経緯から構造に至るまで、興味深い点がたくさんあるのですが、土族の私が超反応したのが、馬のボディに使っている「エコデコ」という素材の話。質感がよく、耐久性に優れるそうです。
イタリアのトスカーナ州でカーニバルの山車を作っている「ラ・ソシエタ・デッラルテ」というスタジオが開発。石、木、土を原材料にした土に還る新素材、天然素材の粘土。
そして、、元々はチベットに伝わる素材だというのです。それがなぜイタリアで!?チベットの歴史を考えると、世界に(否応無しに)移住した人がいるのですから、各地でチベットの技能が活用されても不思議ではないのかもしれません。
すぐに固まるので、造作が大変みたいです。でも、確かに質感がいい。きっと完成後にジワジワと違いを感じることができるでしょう。素材の力。
通常の木馬はFRP製。今は「木馬」ではなく「プラ馬」なんですね。が、今回は「土馬」または「石馬」って感じです!
9月中旬完成予定。日本各地で見られる(乗って楽しめる)日も近いはずです。

* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …*

新宿で、手仕事やパキスタンの話など。そのとき見せてもらったチベット等の石。パキスタンに詳しいTYさん所有のもの。ちょこっとチベットづいてた2日間。
石は赤の印象が強いですね。パワーがビシビシ。

e0063212_2155253.jpg
(居酒屋のテーブルの上で写真撮り。ストールが便利。ともちゃん、ありがとう/石の名前はわからないので、記載なしです〜^^。ちなみにTYさんにパキスタンの短編集の訳本コピーをいただきました。TYさんの訳、素晴らしい!ミステリアスな短編、ラクナウやペシャワールの光景と一体となって心に残ります。パキスタン、興味高まる一方です)

* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …*

春の「青の余韻」から、もう4か月。早いなあ。桜からツツジの季節だった。その時の写真です。魅惑の青。ウズベキスタン・リシタンの青の皿や茶碗たちです。

e0063212_2211941.jpg
(ウズじいちゃんが持ってるのはメロン。極暑にたいして神様が与えてくれたと思えるような瑞々しい甘さ。甘露)

ユーラシア各地の青が依然気になるけれど、やはりこの青が好き。リシタンの青。
また会いに行ってきます。今回はタシケントも歩いてみようかなと。ちゃんと歩いたことがない首都なのでした。(あれ?上の内容との関連が、、タシケントってテュルク語で「石の町」っていう意味ですよね^^)

アトラス産地のマルギランやフェルガナの濃い町コカンドも行きたいけれど、どうなることか。日本みたいに、スラスラサクサクいかない面があるし。ご縁次第と思っています。
とにかく、無事でいきたいと思います。

そんなわけで、次のブログ更新は9月初旬になりそうです。皆さん、お元気でおすごしくださいね!!
by orientlibrary | 2012-08-20 02:34 | 日々のこと

青のフォトコン/スーフィー音楽&人形/ユーラシアチャリ旅会

先月来、ブログ頻度上げよう〜!と意気込んでいましたが、結局なんだかんだと間があいてしまいます。

以前より憧れの左官屋さん、そして左官仕事ファンの方々のWEB「左官的塾〜塗り壁の文化を伝える」にて、当ブログをご紹介いただきました。ありがとうございます。温かい紹介のお言葉もいただき気が引き締まる、と思っているのに、時間の方が気持ちよりも早く駈けていきます。残念。でも、一歩ずつ行きますので、これからもよろしくお願いいたします。

* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …* … * …

横浜での「青の余韻」展示、14日に無事終了しました。11月3日のINAXライブミュージアム「青の魅惑」展開始から横浜の1か月を合わせ約半年。トラブルもなくすべてが終了し、ホッとしています。

自由に見ていただける良さを生かしての「青の余韻フォトコンテスト」も楽しかった。ネットでの投票に主催者票を加えて賞も設定。見る人によって視点が異なり、それを美しく表現していただいて、青の陶器好き冥利でした。
入賞作品を中心にご紹介します。青の陶器の世界に旅してみてください。^^

e0063212_2220954.jpg
(エスニカ賞/Mさん/ウズベキスタン絵付け皿/「迷いのない伸びやかな円弧、清涼感のあるブルーとグリーンの調和を接写で切り取った構図は、とても印象的で、そのまま絵葉書にしたいと思わせる作品でした〜by エスニカ」)


e0063212_22213361.jpg
(オリエント賞+人気投票賞/T・Jさん/トルコ絵付け大皿/「昨年からの「青の魅惑」「青の余韻」展示の主眼であった、ユーラシアの青を巡る歴史、各地の青の共通項、違い。それを象徴的に物語るものとして、オスマン朝時代の中国染付への憧れを再現したメフメット・コチェル氏の作品がありました。乳白色の地に、伝統的な装飾模様をコバルト青で絵付け。植物や動物が、まるで生きているように描かれています。優美で細密な陶の質感の感受と表現に感謝致します〜by orient)」)


e0063212_22233492.jpg
(じつはこちらが当初のオリエント賞/T・Jさん/タシュチニ大壺/オスマン朝の染付への憧れを再現した「タシュチニ」は、磁器のような真白な地に伝統的な装飾模様がコバルト青で潤むように描かれます。大壺はオスマン朝芸術を再現したような肌を見せ、作家の強い思いから筆は生きているように走っています。その質感を感受して頂き、表して頂いたことを感謝致します〜by orient)」)


e0063212_22265020.jpg
(コバルトブルー賞/Nさん/ウズ盃+ウズ人形/「じいちゃん人形が、本当に「一杯飲もう」と言っているように見えてくるのが楽しいです。盃の青は、中央アジアの空のような爽快で明るいリシタンの青。コバルト青とターコイズブルーの対比もイキイキしていて、画面から飛び出してきそうです)


e0063212_2228146.jpg
(ターコイズブルー賞/Aさん/新緑の季節の穏やかな日差しのもと、トルコのユニークな図柄の皿、向こうに見える小皿に中国の格子といった構図も絵になります〜by e)


e0063212_22285069.jpg
(青のハーモニー賞/T・Tさん/「青の余韻」展示は、中国家具やアジアの布と、西アジア、中央アジアの青の陶器との組合せが一つのトライアルでした。そしてそれは、驚くほどに新鮮な魅力になっていたと思います。家具の茶色とユーズドの質感、布の風合い、中国の不思議な形の水差しと、ウズベキスタンのおちょこと青のタイル。5月の光の中で、ゆったりと調和し、幸せな空気が漂います)


e0063212_22304363.jpg
(青の空間賞/Oさん/ブルーのフィルタリングで、まるで深海に沈んだ宝物満載の帆船を見つけたダイバーにでもなったかのような作品。青の余韻展にぴったりなブルーに染まった一枚でした〜by e)


e0063212_22324765.jpg
(orientlibraryの写真/イランの伝統的青色の装飾タイル)


* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …* … * …

トライバルラグと布の「tribe」さんの展示会にて。今回は、動物モチーフの毛織物が特徴でした。絨毯は赤だなあと、なんだか新鮮です。

e0063212_22363540.jpg
(表情がおもしろい。構図も不思議)

e0063212_22372427.jpg
(他にもたくさんの興味深いラグや布があったのですが、なんか可愛くて目を引きました。ウールの盛り上がり方が何ともいえない)


* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …* … * …

サブ先生の教室の作品展がありました。↓はサブーリさんの作品。

e0063212_22391864.jpg
(「色じゃない」と私が言って物議をかもした!?青色。独特のサブ青です)

↓タイル絵付けを習っているOさんの作品。

e0063212_2241595.jpg
(素焼きの地で日本のタイルの温かみ。絵付けが上手です!)


* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …* … * …

iPod導入以来、若い頃の音楽好きが再来したようなハマり方。聴くのは、パキスタンや北インドのスーフィー音楽、フォーク、宗教音楽がほとんど。

e0063212_22424159.jpg
(Mさんより借りた音源。ありがたや〜^^)

Abida Parveen、ハマってます。

<Nigah-e-Darwaishaan, Abida Parveen, Coke Studio, Season 3>






e0063212_2250030.jpg
(Abidaの「Ishq」、解説冊子も素晴しいですね〜。ラホールあたりかなあ、、細密画がいろいろあってステキなんですよ)

音楽の流れで、こちらも!!え〜〜〜、、これって何!?

e0063212_22504623.jpg
(作者は、もちろん、、手仕事クイーンTM。今回は動くんです、、)

わかったかたは素晴しい、というか、かなりキテますね。^^

e0063212_22535741.jpg
Pakistani Sufi singer Sain Zahoor


* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …* … * …

「ユーラシア横断自転車旅 帰国報告会〜31カ国、走って、話して、つないだユーラシア& NORIKO学級実感レポ〜CoC(トーク&スライド)&Anya(ウズベキスタンダンス)」も無事終了。こちらもホッとしています。

e0063212_22554042.jpg
(CoCの道筋マップ。中央アジア中心のトーク。「砂漠の玉葱」「午前中100キロの神風」「ウズベキスタンの走れメロス」など、笑いあり、涙あり)

「トーク感動した!「人の営み自体が奇跡だと思う」、と言ってたのが印象的。日本ではモノに溢れて気づきにくいだけで、奇跡は自分がアンテナを広げればいつもそこらじゅうにあるもので、見つけられるかどうかは自分次第。胸が熱くなりました」(参加者コメント)

e0063212_1115558.jpg
(5月25日には、早くもが発売に)

Anyaさんのウズベクダンスワークショップ、みんなで振付け練習して、とっても楽しかったです。各地のダンスの違いもおしえてもらって、印象が変わりました。アトラスの衣装もきれいでした!

多数のご参加をいただき、スペースがちょっと窮屈だったかと思いますが、20代から80代まで、世代を超えた交流ができて、よかったです。
CoC&Anya、参加者の皆様、どうもありがとうございました。

e0063212_233255.jpg
(差し入れでいただいたかりんとう。ウズの器に入れ、青の会場でいただきました。甘さよりも胡麻の風味がきいていて、ハマりました)


またしても、まとまりがなく、カテゴリーやタグに困ります。。こんなブログですが、またぶらりとお立ち寄りくださいませ。
by orientlibrary | 2012-05-16 23:16 | 日々のこと

青の陶器、布、絨毯/タジクスタイル/スーフィー文鳥アンジュジェ

* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …* … * …

横浜での「青の余韻@エスニカ」。フォトコンテストなどもおこない、ほのぼの楽しくやっています。味わいのあるアジアン家具と青の陶器が本当によく合っています。

e0063212_14195874.jpg
(フォトコンテストの模様)

e0063212_032531.jpg
(青のエントランス。右端のタイル、存在感抜群。どうしてここに?、、ご縁でしょう!)

e0063212_23145772.jpg
(トルコ、メフメット・コチェル氏作品、ブルー&ホワイト。大壺が主役になりがちなのですが、手前の有蓋壺は本当に美しいですよ。形も絵付けも完璧。繊細優美)

e0063212_23173218.jpg
(ウズベキスタンの青の魅力、再確認。自分の好きな鉢物がけっこう人気があり喜んでいます^^)


* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …* … * …

不器用な自分、残念。手仕事ができたら人生が違うだろうなあと思う。
手織りの絨毯。日本でこんなきれいな絨毯を織っている人がいるんですよ。手仕事クイーンTさん。今回使用したトルコの毛糸がとっても良かったそうです。毛糸で全然違うとのこと。

e0063212_232432.jpg
(今回はギャベ風のザクッとした感じ。これまでの精緻な作風と違うのでビックリしたけど、これまた素敵。個人的な好みでは、こちらが好き!野に遊ぶような花々が自由でかわいい。深い青のグラデーションがなんとも言えません〜)


* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …* … * …

代々木の東京ジャーミー、この日は爽やかでした。青葉が風に揺れています。

e0063212_23385938.jpg


青葉っていうけど、緑色。イランやトルコでも、緑色はときに青にも含まれるみたいです。

e0063212_23394895.jpg
(モスクランプも緑色の光。トルコの花模様の青いタイルを照らします)


* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …* … * …

外苑前にあるアンティークの「FUCHISO」さんへ。インディゴの青を見に。ヤオ族とミャオ族のインディゴのパッチワーク。店主・小松さんの眼にとまった青の手仕事。

e0063212_2348599.jpg
(ミャオ族のパッチワーク。嫁入りの支度の寝具とのこと。家族のために精魂こめて作る手仕事がミャオ族の魅力ですね!)

写真はありませんが、清時代の陶枕の青、少し緑がかった窯変が良かったです。

お隣のワタリウム地下のカフェで、gleamさんの家具が展示されているとのことで拝見。

e0063212_23554543.jpg
(スパイスの効いたチャイがおいしかった。チープな感じの皿がおしゃれ)

カフェでピンク色のシャツを着こなしている女性、はつらつと話をされているなあと思っていたら、草間弥生さんでした。カッコ良し。


* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …* … * …

フィリピンの少数民族はじめ、多彩な民族衣装をお持ちのWさん宅へ。以前も見せてもらったタジクの民族衣装の研究書をもう一度拝見。ソ連時代、共和国を構成する民族ということで、こういう研究はがんばっていたみたいですね。

e0063212_012918.jpg
(こういうの見ると、衣装というものの凄みを感じます)

とにかく、イラストがカッコいい!!&特徴をきちんと描くので、写真よりもむしろわかりやすい気がします。

e0063212_023636.jpg
(ヘッドスカーフの巻き方も。多彩なんですよね。お洒落です)

e0063212_033774.jpg
(メンズのディテール。靴ですが、登山靴のような機能?)


* … * … * …* … * … * … * …* … * … * … * … * * … * … * …* … * … * … * …* … * …

小伝馬町のダルビッシュショップへ。ハサンおじさんは、最近、大リーグのダルビッシュ有選手との関連で新聞で紹介されたようです。

e0063212_0125640.jpg
(子どもがハサンおじさんの似顔絵を描いてました。似てる!)

でも、同じ名前でも、意味が違うみたいです。ダルビッシュ有さんの場合は、ファミリーネーム。ハサンおじさんの場合は、「スーフィー」の意味。神との合一を目指し、様々な修行に励む人々。その人たちのことを「ダルヴィッシュ」とも呼びますが、ハサンさんはこちら。楽しくおしゃべりしてくれますが、ふっと語ってくれる「心のこと」、なんだか沁みるのです。

そんな平和でおだやかなダルビッシュショップに事件が起きていました!
ドアを開けても、文鳥のアンジュジェがダッシュで飛んでこないなと思っていましたが、、 なんと、いなくなっていました。。2週間前に、開いていたドアから外に出てしまったのです。ハサンおじさんの悲しみは深かった。心に穴があいたようだったと。お客さんたちも泣いたそうです。

e0063212_0171893.jpg
(初代アンジュジェとハサンおじさん/昨年夏、撮影)

アンジュジェは、スーフィー音楽で踊り、歌う文鳥でした。手の傷をさんざんつつかれたけど、イキイキした魅力的な文鳥でした。初代アンジュジェは、日本初のスーフィー文鳥です!!
きっと旅に出たんです。スーフィーだもん。遍歴に出たんですよ。だから帰ってきます。そう思います。
ハサンおじさんも、そう思っているそうです。

e0063212_0222928.jpg
(二代目アンジュジェとハサンおじさん)

内気な二代目ですが、次に行ったときには、きっと踊ったり歌ったりしていると思います。愛があるからね。アンジュジェのこれからを見に、またイラン食材を仕入れに行きたいと思います。
by orientlibrary | 2012-05-05 00:36 | 日々のこと