カテゴリ:タイル技法・世界土もの
- 魅力全開☆14世紀からのタイル&陶器(tile&pottery around the 14th century)[ 2011-05-25 20:40 ]
- きれいなタイルを見たい(tiles and ceramics in blue)[ 2011-03-15 20:14 ]
- タイルのある光景@日本 (tile decorations around tokyo)[ 2011-02-26 23:48 ]
- タイル絵付け修行・ハタイ篇(3)&タイル話をモザイク風に[ 2010-09-29 00:00 ]
- イタリアのモザイクラグ&京都大原のほっこりモザイク[ 2010-09-23 19:29 ]
- 「モザイク」と「モザイクタイル」[ 2010-09-18 18:01 ]
- イスラムデザインでタイル絵付け修行!ハタイ篇2[ 2010-08-17 23:15 ]
- 絵付け初体験、熱中篇[ 2010-07-25 21:53 ]
- タイル作り。シャーヒズインダの花模様をお手本に[ 2010-07-19 23:57 ]
- タイルとうた、陶器とことば[ 2010-02-03 00:31 ]
そんなわけで、愛知県常滑に行ってきました。駅周辺やまちのあちこちに陶のオブジェがあり、やきものの街らしい風情が漂います。

最近は「東北の手仕事」の諸々のゆえ、イスラムタイルや青の世界と少々離れてしまってましたが、、今回は「イスラームと建築タイル」(『砂漠に燃え立つ色彩』/深見奈緒子さん)より引用(一部要旨)させて頂きながら、14世紀からのタイルに触れてみたいと思います。
<14世紀から>
・ 11世紀以来漸進的に発展をとげたタイル文化は、14世紀中頃になると変貌する
・ モザイクタイルはこの時期までにレンガ色の地や隙間の充填材を残すことなく釉薬タイルでぎっしりと埋め尽くされるようになり、流麗は植物文を描くものも現れる。イランでは全域を飾る例も現れる
・ ラスター彩タイルはめっきり減少し、代わりに「ミーナーイー」や「ラジュバルディナ」と呼ばれる白や空色や紺の釉薬をかけて焼成した後に赤や金彩をまじえて上絵付けする技法が見られる

(色絵人物文鉢/イラン出土/イスラーム時代、12〜13世紀/玉座に座り盃を手に取る人物とかしずく従者が描かれている。錫白釉を掛け、いったん焼きあげたのち器表に絵付けを施し、再度窯に入れて低火度焼成をして焼き付けている。華やかなイスラーム陶器時代を代表する技法の一つである、ミーナーイ手とよばれる/東京国立博物館にて撮影)
・ これらは陶器の技法が建材へと汎用された過渡期的なもので、注目は「ハフト・ランギー」(ペルシア語で七色の意味)技法の出現。サファビー朝技法の先駆けとなった

(タイル教室にて。虹色タイル作り。ハフトランギ)
・ その初例はサマルカンド北部にある聖者廟を核とする墓廟群シャーヒ・ズインダーにある。14世紀を通して造営が重ねられ、ティムールの女性家族が葬られた 600年を経た後もタイルの標本箱のようにさまざまなタイル技法を満載、技法だけでなく使用法によってイランやティムール朝建築には見られない雰囲気を醸し出している

(シャーヒズインダ墓廟)
・ なぜこの時代の中央アジアでタイル文化が躍進したのか。それをとく鍵はシャーヒ・ズインダーに加えてウイグルのイリに1363年に建立されたトゥグルグ・ティムールの廟、また同時代のホラズム地方のコニヤ・ウルゲンチに建立されたトゥラベク・ハーヌム廟に求められる

(トラベクハニム廟/クニャウルゲンチ)
・ ティムールがサマルカンドを拠点として大帝国を築く直前の中央アジアの建築=この時代のペルシア世界は、モンゴル大ハーン帝国が、イランのイル・ハーン朝、トルクメニスタンのチャガタイ・ハーン朝、ホラズム地方を領有したキプチャク・ハーン朝へと分裂した後、次第に弱体化し、各地で地方勢力が乱立する情況を呈していた
・ コニヤ・ウルゲンチのトゥラベク・ハーヌム廟はモザイクタイルを多用し、そこには流麗な植物文も見られ、イルハーン朝のタイルの影響を現している。トゥグルグ・ティムールの廟のファサードはシャーヒ・ズインダーの初期の墓廟に酷似している

(シャーヒズインダ墓廟)
・ シャーヒ・ズインダーの初期の数例とトゥグルグ・ティムールの廟は、セルジューク朝の文様積みレンガ建築をそのまま釉薬タイルで置き換えたような建築で、幾何学文が多く、部品化に徹している。部品の中には柱頭や大型のパネルもあり大型のせんの文化を持つ中国との関係が想起される
・ シャーヒ・ズインダー廟最古のクーサム・イブン・アッバース廟が建立された1300年頃に中央アジアにはイランを中心としたイルハーン朝のタイルとは異なるタイル文化の中心があったのでは?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
深見先生の論文からすっかり引用させて頂き、、恐縮です。
そんなわけで、「東北の手仕事」、見たり調べたり驚いたり、しています。

最近は「東北の手仕事」の諸々のゆえ、イスラムタイルや青の世界と少々離れてしまってましたが、、今回は「イスラームと建築タイル」(『砂漠に燃え立つ色彩』/深見奈緒子さん)より引用(一部要旨)させて頂きながら、14世紀からのタイルに触れてみたいと思います。
<14世紀から>
・ 11世紀以来漸進的に発展をとげたタイル文化は、14世紀中頃になると変貌する
・ モザイクタイルはこの時期までにレンガ色の地や隙間の充填材を残すことなく釉薬タイルでぎっしりと埋め尽くされるようになり、流麗は植物文を描くものも現れる。イランでは全域を飾る例も現れる
・ ラスター彩タイルはめっきり減少し、代わりに「ミーナーイー」や「ラジュバルディナ」と呼ばれる白や空色や紺の釉薬をかけて焼成した後に赤や金彩をまじえて上絵付けする技法が見られる

・ これらは陶器の技法が建材へと汎用された過渡期的なもので、注目は「ハフト・ランギー」(ペルシア語で七色の意味)技法の出現。サファビー朝技法の先駆けとなった

・ その初例はサマルカンド北部にある聖者廟を核とする墓廟群シャーヒ・ズインダーにある。14世紀を通して造営が重ねられ、ティムールの女性家族が葬られた 600年を経た後もタイルの標本箱のようにさまざまなタイル技法を満載、技法だけでなく使用法によってイランやティムール朝建築には見られない雰囲気を醸し出している

・ なぜこの時代の中央アジアでタイル文化が躍進したのか。それをとく鍵はシャーヒ・ズインダーに加えてウイグルのイリに1363年に建立されたトゥグルグ・ティムールの廟、また同時代のホラズム地方のコニヤ・ウルゲンチに建立されたトゥラベク・ハーヌム廟に求められる

・ ティムールがサマルカンドを拠点として大帝国を築く直前の中央アジアの建築=この時代のペルシア世界は、モンゴル大ハーン帝国が、イランのイル・ハーン朝、トルクメニスタンのチャガタイ・ハーン朝、ホラズム地方を領有したキプチャク・ハーン朝へと分裂した後、次第に弱体化し、各地で地方勢力が乱立する情況を呈していた
・ コニヤ・ウルゲンチのトゥラベク・ハーヌム廟はモザイクタイルを多用し、そこには流麗な植物文も見られ、イルハーン朝のタイルの影響を現している。トゥグルグ・ティムールの廟のファサードはシャーヒ・ズインダーの初期の墓廟に酷似している

・ シャーヒ・ズインダーの初期の数例とトゥグルグ・ティムールの廟は、セルジューク朝の文様積みレンガ建築をそのまま釉薬タイルで置き換えたような建築で、幾何学文が多く、部品化に徹している。部品の中には柱頭や大型のパネルもあり大型のせんの文化を持つ中国との関係が想起される
・ シャーヒ・ズインダー廟最古のクーサム・イブン・アッバース廟が建立された1300年頃に中央アジアにはイランを中心としたイルハーン朝のタイルとは異なるタイル文化の中心があったのでは?
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深見先生の論文からすっかり引用させて頂き、、恐縮です。
そんなわけで、「東北の手仕事」、見たり調べたり驚いたり、しています。
◆「危機的状況の中の希望」(村上龍/ニューヨーク・タイムズへの寄稿文)。原文「Amid Shortages, a Surplus of Hope」。「だが、全てを失った日本が得たものは、希望だ。大地震と津波は、私たちの仲間と資源を根こそぎ奪っていった。だが、富に心を奪われていた我々のなかに希望の種を植え付けた。だから私は信じていく」
◆「旅空日記」(三井昌志さん)「必ず立ち上がる」。スマトラ島沖大地震が起こってから2ヶ月後、インドネシアのアチェ州で見た笑顔の理由とは。「人間にはどんな境遇にあっても、たくましく生きていく力が備わっている。深い悲しみの中にも、喜びの種を見出すことができる。アチェの人々が僕に教えてくれたのは、そんなシンプルな事実でした」
◆ 泣けてくる写真、フラッグの言葉、、気持ちを表すことって大事なんだなあ。バーミヤンのハザラの皆さん、教えてくれてありがとう!「Sympathy From Bamiyan to the People of Japan」
◆ 「アクション1」(災害情報まとめサイト、寄付・募金サイト、外国語での地震情報サイトなど)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
引き続き緊張の日々です。被災者の皆様、救援の方々、寒さの中で本当に大変なことです。せめて早く暖かい気候になりますように。
きれいなものを見たいと思いました。私の好きな青いタイルと陶器です。

(いちばん好きなタイルです。イラン・タブリースのブルーモスク壁面のモザイク。「親愛」の意味のカリグラフィー。親愛)

(イラン、星形タイル。藍色と空色の中間のようなブルーに金彩で植物模様。星のかたちが愛らしい。色あいも深みがありやさしい。テヘランのガラス・陶器博物館にて撮影)

(サマルカンド、シャーヒズインダ墓廟のモザイクタイル。雫形のなかに花模様。ふわりとした曲線と多色の組み合わせがイキイキしています。青もとてもきれいです)

(ウズベキスタン・リシタン陶器工房。ウズの乾いた空気の元に行きたい)

(リシタン工房の光景。普段使いの器。これで熱いチャイを飲む。タイルのテーブルと。花はいつも見近にある)
◆「旅空日記」(三井昌志さん)「必ず立ち上がる」。スマトラ島沖大地震が起こってから2ヶ月後、インドネシアのアチェ州で見た笑顔の理由とは。「人間にはどんな境遇にあっても、たくましく生きていく力が備わっている。深い悲しみの中にも、喜びの種を見出すことができる。アチェの人々が僕に教えてくれたのは、そんなシンプルな事実でした」
◆ 泣けてくる写真、フラッグの言葉、、気持ちを表すことって大事なんだなあ。バーミヤンのハザラの皆さん、教えてくれてありがとう!「Sympathy From Bamiyan to the People of Japan」
◆ 「アクション1」(災害情報まとめサイト、寄付・募金サイト、外国語での地震情報サイトなど)
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引き続き緊張の日々です。被災者の皆様、救援の方々、寒さの中で本当に大変なことです。せめて早く暖かい気候になりますように。
きれいなものを見たいと思いました。私の好きな青いタイルと陶器です。





陶芸が盛んな日本、暮らしのなかにやきものが溶け込んでいます。
けれども木造建築のゆえなのか、装飾タイルが壁面などを彩るようになったのは明治時代以降、近年のこと。
そのせいか、装飾タイルの認知度があまり高くないのは、タイル好きには残念ではあります。
とはいえ、いいものは柔軟にうまく取り入れ、器用さと美的感覚で、美しく昇華していく日本のモノづくり、陶を使った装飾も街角で見かけることがあります。
今回は、タイル、ガラスタイル、陶板、やきもの壁面、陶器質タイル、タイル風壁面など、これまで少しずつ集めていたものをアップしてみました。収集場所は、東京渋谷、新宿、横浜など。気をつけてみると、あるものですね。

(小田急新宿駅)

(井の頭線渋谷駅からJR渋谷駅に行く途中)

(上の部分アップ。色使いも楽しく、技法も工夫されています)

(ご存知JR渋谷駅壁面、ハチ公)

(上、アップ。かなり厚みがあります。インパクト大)

(渋谷キリンレモンホールの前にあるタイルの塔的オブジェ?)

(イズニックのタイル。チューリップ模様)

(モロッコのタイルをイメージしたような壁面。渋谷のブティック)

(赤坂ミッドタウン内とらや壁面)

(東急東横線横浜駅。紺色で清潔感ときちんと感)

(東京国立博物館内部壁面)

(岩崎邸テラス)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
↓は、日本のタイル、煉瓦の歴史、種々の資料を参考にまとめていたものです。ゆえに出典があいまいになってしまっています。出典元の皆様、ごめんなさい。
<日本のタイル ミニ年表>
7世紀:瓦博士により百済より墫渡来か
710:平城京に遷都、興福寺出土緑釉墫
794:平安京遷都、灰釉、緑釉陶器生産本格化
939:各地の陶器生産衰退、寺院の瓦、墫需要も減少(〜鎌倉時代)
1242:加藤景政(初代藤四郎)「古瀬戸」始める(道元に従い入宋、製陶法を学ぶ説)
1138:室町幕府、丹波の立杭による古窯、井部の備前焼、近江長野の古信楽など始まる
1400頃:飴釉瀬戸陶板、六古窯(備前、丹波、信楽、常滑、瀬戸、越前)発達
1583:美濃久尻窯(加藤景光開窯説)、六古窯大量生産体制へ
1593:天草、キリシタン陶板、茶道具関係の陶器隆盛
1598:文禄の役、李参平、朝鮮より渡来
1616:李参平、有田泉山の白?発見し磁器制作
1627頃:酒井田柿右衛門、染付白磁(赤絵)
1652頃〜:伊万里焼大量輸出
1677:西本願寺輪廻蔵建立、柿右衛門磁器陶板
1857〜61:日本初の煉瓦建築物・長崎よう鉄所建設、建築用煉瓦を焼成
1866:ウォートルス、大阪造幣寮用に大阪で耐火、普通煉瓦焼成
1872:銀座煉瓦街建設開始
1879頃〜:大正時代、本業タイル(絵瀬戸)生産
1885:瀬戸で新製磁器タイル生産開始
1886:日本煉瓦製造設立
1908:不二見焼合資会社、国産の粉末乾式圧縮法によるタイルを製造
1910:伊奈製陶所の基礎を築いた伊奈発之丞、モザイクタイルの国産第一号製造
1911:有田製陶所創業
1914:張付化粧煉瓦を外装に使用した東京駅が完成
1915頃:煉瓦工からタイル貼り工への転向者が現れる
1917:東洋陶器設立、京都の泰山製陶所設立、日本の装飾タイルの草分けになる
1918:越山製陶所などでマジョリカ焼生産開始
1919:この頃煉瓦生産がピークに
1920頃:テラコッタ国内製造開始
1921:伊奈製陶所発足
1922:「タイル」の呼称統一
1923:帝国ホテル竣工、関東大震災、煉瓦建築多く倒壊、以後煉瓦衰退しタイルに移行
1925〜35頃:スクラッチ・タイル流行
1929:東洋陶器、日本初のトンネル釜設置
1931:日本陶磁器工業組合連合会結成
1941:タイルは贅沢品として「非国策品」とされる
1946:進駐軍向けのタイル作りが始まる。47 年にはタイル輸出再開される
1948:全国タイル工業協会設立
1957:タイルのJIS規格制定
(INAXブックレット各種及び「CONFORT」2005年08月号より作成)
久々、タイルの話題でした。タイルと土もの、スタディ再開しました!^^
けれども木造建築のゆえなのか、装飾タイルが壁面などを彩るようになったのは明治時代以降、近年のこと。
そのせいか、装飾タイルの認知度があまり高くないのは、タイル好きには残念ではあります。
とはいえ、いいものは柔軟にうまく取り入れ、器用さと美的感覚で、美しく昇華していく日本のモノづくり、陶を使った装飾も街角で見かけることがあります。
今回は、タイル、ガラスタイル、陶板、やきもの壁面、陶器質タイル、タイル風壁面など、これまで少しずつ集めていたものをアップしてみました。収集場所は、東京渋谷、新宿、横浜など。気をつけてみると、あるものですね。












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↓は、日本のタイル、煉瓦の歴史、種々の資料を参考にまとめていたものです。ゆえに出典があいまいになってしまっています。出典元の皆様、ごめんなさい。
<日本のタイル ミニ年表>
7世紀:瓦博士により百済より墫渡来か
710:平城京に遷都、興福寺出土緑釉墫
794:平安京遷都、灰釉、緑釉陶器生産本格化
939:各地の陶器生産衰退、寺院の瓦、墫需要も減少(〜鎌倉時代)
1242:加藤景政(初代藤四郎)「古瀬戸」始める(道元に従い入宋、製陶法を学ぶ説)
1138:室町幕府、丹波の立杭による古窯、井部の備前焼、近江長野の古信楽など始まる
1400頃:飴釉瀬戸陶板、六古窯(備前、丹波、信楽、常滑、瀬戸、越前)発達
1583:美濃久尻窯(加藤景光開窯説)、六古窯大量生産体制へ
1593:天草、キリシタン陶板、茶道具関係の陶器隆盛
1598:文禄の役、李参平、朝鮮より渡来
1616:李参平、有田泉山の白?発見し磁器制作
1627頃:酒井田柿右衛門、染付白磁(赤絵)
1652頃〜:伊万里焼大量輸出
1677:西本願寺輪廻蔵建立、柿右衛門磁器陶板
1857〜61:日本初の煉瓦建築物・長崎よう鉄所建設、建築用煉瓦を焼成
1866:ウォートルス、大阪造幣寮用に大阪で耐火、普通煉瓦焼成
1872:銀座煉瓦街建設開始
1879頃〜:大正時代、本業タイル(絵瀬戸)生産
1885:瀬戸で新製磁器タイル生産開始
1886:日本煉瓦製造設立
1908:不二見焼合資会社、国産の粉末乾式圧縮法によるタイルを製造
1910:伊奈製陶所の基礎を築いた伊奈発之丞、モザイクタイルの国産第一号製造
1911:有田製陶所創業
1914:張付化粧煉瓦を外装に使用した東京駅が完成
1915頃:煉瓦工からタイル貼り工への転向者が現れる
1917:東洋陶器設立、京都の泰山製陶所設立、日本の装飾タイルの草分けになる
1918:越山製陶所などでマジョリカ焼生産開始
1919:この頃煉瓦生産がピークに
1920頃:テラコッタ国内製造開始
1921:伊奈製陶所発足
1922:「タイル」の呼称統一
1923:帝国ホテル竣工、関東大震災、煉瓦建築多く倒壊、以後煉瓦衰退しタイルに移行
1925〜35頃:スクラッチ・タイル流行
1929:東洋陶器、日本初のトンネル釜設置
1931:日本陶磁器工業組合連合会結成
1941:タイルは贅沢品として「非国策品」とされる
1946:進駐軍向けのタイル作りが始まる。47 年にはタイル輸出再開される
1948:全国タイル工業協会設立
1957:タイルのJIS規格制定
(INAXブックレット各種及び「CONFORT」2005年08月号より作成)
久々、タイルの話題でした。タイルと土もの、スタディ再開しました!^^
今回は(も)ザクザクっと、タイルまわりのメモです。
「絵付け初体験、熱中篇」、「イスラムデザインでタイル絵付け修行!ハタイ篇2」などでご紹介してきたように、この夏からタイル絵付け、しかも憧れのペルシアタイル絵付け(ハフトランギ)を習い始めています。その流れで、夏、ウズベキスタンの陶芸工房では作業光景をじっくりと見てきました。
タイル絵付けの先生は、もの静かな「さぶ先生」(ニシャプール出身)。じつは「穏やかな疾走タイプ」。何年か前から知っている方ですが、陶芸やタイルに関してのエネルギーの総量のすごさ、じわじわじわじわとわかってきました。熱中人、とか、こだわり、とか、そういう言葉じゃない。人生そのもの、といえるかもしれない、そんな気がしてきました。
私など及びもつかないのですがタイルについてはオタク度が高い私、会話はどんどんタイル界の彼方〜に行ってしまいます。でも新たな目標というか、イメージもできつつあります。
、、現実に戻って、まずは、練習、練習!

(花模様の練習。くるくる、円がとにかく大事)
3枚目のタイル、「ミヒラーブとハタイ」(自然な植物模様)の組み合わせは、タイルの大きさから、1枚では難しく4枚組くらい必要になりそうなので、今回はあきらめました。ハタイだけのもの、マンガンで線入れまで終了。
そのあと、色を塗る前に花模様の練習です。久々だったので、すっかり曲線の感覚を忘れてしまって、、円と曲線の練習。
その一方で、もう次回のタイル、決定です!
なんと、、、前回、「無謀な野望」と書いた「十字タイルと星形タイル」を作ることになりました!
自分では「私が走っている」と思っていましたが、先生の穏やかな疾走に私がドタドタとついていっているということに気がつきました。
ドタドタだろうが、これ、ホント、うれしい☆けど、こんなことっていいんでしょうか。タイル作りの最終目標だったんですが、、いいんでしょう。ふふ、楽しみ〜☆

(右紙=今回のタイル、色付け後に焼成予定/左紙=次回制作予定。手前(青と緑のもの)はイラン・ソルタニエで買ったお土産。「セメント?ひどい、、現地でもっといいものが作れるのに、どうしてこういうもの売ってるの?」と先生、静かにコメント)
工房(教室)光景など。

(ウズベキスタンスナックトリオ(干し葡萄3種、砂糖くるみナッツ2種、塩アーモンド)でお茶タイム)

(世界にない色を作ろうと穏やかな意欲全開の先生。色味が様々に確認できるような形だそうです。不思議系(形))

(しずかで、いい色だわ〜!名前つけたい。命名権を私に!和の名前をつけたい。そしてこんな色合いでイスラムデザインのタイルを作りたい!人生が楽しくなってきたです〜☆)
タイルつながりで、こちらもご紹介。ウズでD君がプレゼントしてくれた自作タイル。「トルコ風に描いてみた」とのこと。ミヒラーブとハタイでした!D君、ありがとう。D君については、そう遠くないうちに、ご紹介することがあると思います。ウズ陶芸好きにはうれしいニュースです。

(ウズのD君作のタイル、縦長長方形2個)
最後に前回のモザイクつながり。ウズベキスタンの陶芸家Aさん自宅の庭にあるキオスク階段がモザイクでした。陶器がいいから、モザイクにしてもかわいい。このキオスク(あづまや)でのごはんやお茶、なごみます。最高。

(ウズ、モザイク階段がかわいい)
最後の最後に、タイルつながりで、各地で拾ってきたかけら(ゴミじゃないですよ)お披露目。土埃、立ちました。

(かけら。非公開モノもあり。内緒)
「絵付け初体験、熱中篇」、「イスラムデザインでタイル絵付け修行!ハタイ篇2」などでご紹介してきたように、この夏からタイル絵付け、しかも憧れのペルシアタイル絵付け(ハフトランギ)を習い始めています。その流れで、夏、ウズベキスタンの陶芸工房では作業光景をじっくりと見てきました。
タイル絵付けの先生は、もの静かな「さぶ先生」(ニシャプール出身)。じつは「穏やかな疾走タイプ」。何年か前から知っている方ですが、陶芸やタイルに関してのエネルギーの総量のすごさ、じわじわじわじわとわかってきました。熱中人、とか、こだわり、とか、そういう言葉じゃない。人生そのもの、といえるかもしれない、そんな気がしてきました。
私など及びもつかないのですがタイルについてはオタク度が高い私、会話はどんどんタイル界の彼方〜に行ってしまいます。でも新たな目標というか、イメージもできつつあります。
、、現実に戻って、まずは、練習、練習!

3枚目のタイル、「ミヒラーブとハタイ」(自然な植物模様)の組み合わせは、タイルの大きさから、1枚では難しく4枚組くらい必要になりそうなので、今回はあきらめました。ハタイだけのもの、マンガンで線入れまで終了。
そのあと、色を塗る前に花模様の練習です。久々だったので、すっかり曲線の感覚を忘れてしまって、、円と曲線の練習。
その一方で、もう次回のタイル、決定です!
なんと、、、前回、「無謀な野望」と書いた「十字タイルと星形タイル」を作ることになりました!
自分では「私が走っている」と思っていましたが、先生の穏やかな疾走に私がドタドタとついていっているということに気がつきました。
ドタドタだろうが、これ、ホント、うれしい☆けど、こんなことっていいんでしょうか。タイル作りの最終目標だったんですが、、いいんでしょう。ふふ、楽しみ〜☆

工房(教室)光景など。



タイルつながりで、こちらもご紹介。ウズでD君がプレゼントしてくれた自作タイル。「トルコ風に描いてみた」とのこと。ミヒラーブとハタイでした!D君、ありがとう。D君については、そう遠くないうちに、ご紹介することがあると思います。ウズ陶芸好きにはうれしいニュースです。

最後に前回のモザイクつながり。ウズベキスタンの陶芸家Aさん自宅の庭にあるキオスク階段がモザイクでした。陶器がいいから、モザイクにしてもかわいい。このキオスク(あづまや)でのごはんやお茶、なごみます。最高。

最後の最後に、タイルつながりで、各地で拾ってきたかけら(ゴミじゃないですよ)お披露目。土埃、立ちました。

◆ 「MOSAIC RUG」という発想 ◆
このごろ、なんだかモザイクづいています。「タイル絵付け」「タイル作り」の検索から、日本にあるモザイクの教室、モザイクの人気などを知りました。
モザイクが頭のなかにあったせいか、散策中に迷い込んだのは「SICIS(シチス)」(ベネツィアンモザイクのショップ&ショールーム)。店内を埋め尽くす豪華で美しい手仕事のモザイクに圧倒されました。
先日、もう一度じっくり見たくなって再度訪問。そこで知ったのが、「モザイク・ラグ」というものの存在です。モザイクのラグ!?

(モダンなインテリアに調和する青と白の絨緞風)

(ワインショップの大きな絨緞風。大胆な幾何学模様)

(トライバルラグまであるのには驚きました。さすが!シャーセバン風の色合いと模様が個性的な空間に)
これらはどれも、このカタログ↓で紹介されていました。(上の写真3点は下記カタログを撮影して引用)

他にも様々な例がありましたが、絨緞を模したモザイクをつくり床に埋め込む(フローリングと高さを合わせる)ってすごい発想。さすが絨緞とモザイクが、ともに暮らしに溶け込んでいる地域だなあと、とても感心しました。日本では出てきにくいアイデアでしょう。
今回は店内のモザイクも、ゆっくり鑑賞しました。一番人気は落ち着いた自然な模様のものだそうです。たとえばこのような感じ。↓

(鳥はたぶん金箔)

(蔓状のものがアラベスク調)
◆ エジプト、イギリス ◆
美しく斬新なモザイクをたっぷり見て帰ると、テレビで「世界最古のタイル」と言われる青のタイルの壁面を映していました。

(テレビ画像より/古王国時代の第3王朝期ジェセル王の「階段ピラミッド」地下壁面を飾る青のタイル。1個の大きさは縦62mm、横38mm。壁を彫り込んで嵌め込まれています/このタイルは「世界のタイル博物館」に本物が収蔵展示されています。また同館にはこの壁を再現した展示もあります)
ターコイズブルーの焼き物、魅力的です。長方形の形状や規則的に並んでいるところが、私にはモザイク的に感じます。
そうこうしている間に、またまたモザイク。あらベネシアさんが、モザイクを作ってる〜!ベネシアさんは自然豊かな京都大原で手作りを楽しみながら暮らす女性。彼女の暮らしの知恵や日々を紹介するテレビの「猫のしっぽカエルの手」(NHK)、ほっこりします。
ベネシアさん、台所の一部をモザイクにするようです。

(友人のモザイク作家さんと一緒に制作中/「猫のしっぽカエルの手」を撮影して引用。以下同様)

(スペースに合わせてタイルをカット)

(好みのタイルを並べる)

(目地を埋めてスポンジで拭き取る)

(完成。いいですねえ。とってもかわいらしくてあったかい。小さなタイルとの組み合わせも楽しい)
タイル、しかもイスラムタイル、しかも13世紀から16世紀くらいの中央アジアあたりのタイルを偏愛する私。でも偏愛のあまり狭量になりがちなこと、気づいてもいます。
こういうのもいいな。土ものはやはりいいな。温かみがあって、そして実用的。好きなタイルを暮らしの中で惜しげなく使える。(自分の持っているタイル、とても使えません。飾り眺めるのみ)。
そういうのもいいなあ。大事かもしれない、と思うこの頃です。
このごろ、なんだかモザイクづいています。「タイル絵付け」「タイル作り」の検索から、日本にあるモザイクの教室、モザイクの人気などを知りました。
モザイクが頭のなかにあったせいか、散策中に迷い込んだのは「SICIS(シチス)」(ベネツィアンモザイクのショップ&ショールーム)。店内を埋め尽くす豪華で美しい手仕事のモザイクに圧倒されました。
先日、もう一度じっくり見たくなって再度訪問。そこで知ったのが、「モザイク・ラグ」というものの存在です。モザイクのラグ!?



これらはどれも、このカタログ↓で紹介されていました。(上の写真3点は下記カタログを撮影して引用)

他にも様々な例がありましたが、絨緞を模したモザイクをつくり床に埋め込む(フローリングと高さを合わせる)ってすごい発想。さすが絨緞とモザイクが、ともに暮らしに溶け込んでいる地域だなあと、とても感心しました。日本では出てきにくいアイデアでしょう。
今回は店内のモザイクも、ゆっくり鑑賞しました。一番人気は落ち着いた自然な模様のものだそうです。たとえばこのような感じ。↓


◆ エジプト、イギリス ◆
美しく斬新なモザイクをたっぷり見て帰ると、テレビで「世界最古のタイル」と言われる青のタイルの壁面を映していました。

ターコイズブルーの焼き物、魅力的です。長方形の形状や規則的に並んでいるところが、私にはモザイク的に感じます。
そうこうしている間に、またまたモザイク。あらベネシアさんが、モザイクを作ってる〜!ベネシアさんは自然豊かな京都大原で手作りを楽しみながら暮らす女性。彼女の暮らしの知恵や日々を紹介するテレビの「猫のしっぽカエルの手」(NHK)、ほっこりします。
ベネシアさん、台所の一部をモザイクにするようです。





タイル、しかもイスラムタイル、しかも13世紀から16世紀くらいの中央アジアあたりのタイルを偏愛する私。でも偏愛のあまり狭量になりがちなこと、気づいてもいます。
こういうのもいいな。土ものはやはりいいな。温かみがあって、そして実用的。好きなタイルを暮らしの中で惜しげなく使える。(自分の持っているタイル、とても使えません。飾り眺めるのみ)。
そういうのもいいなあ。大事かもしれない、と思うこの頃です。
◆ 華麗なベネツィアンモザイク ◆
ようやく歩き回れる気候になりました。歩くのは体にもいいし、街歩きにはいろんな発見が。先日は、こんな出会いがありました。
ふと目に入ったのは、黒と白の重厚な床と階段。え、モザイク?!日本でモザイク?!これってお店?アパレル?インテリア?レストランじゃないよね。

華麗なモザイクに導かれるように階段を下りて中に入ってみると、そこには一面モザイクの空間が!しかも芸術的で本格的なモザイクです。どうやらショールームのようですが、それにしてもゴージャス!床は白い優美な大理石、壁面は深い黒がベース、そして鮮烈で多彩なモザイクパネルの数々。
スタッフの方ともお話できました。イタリアの「SICIS(シチス)」というベネツィアンモザイクのブランドのショールーム&ショップだそうです。オープンはこの夏。高級キッチンで有名な「トーヨーキッチン」が輸入代理店として日本でのビジネスを展開するのだそうです。

その後ネットなどで調べると、このフラッグショップには総額1億円相当のモザイクが使われたとか。250平方メートルの広さを、大理石、天然石、金属などを使ったモザイクで埋め尽くすのですから、大げさな額ではないかもしれません。
モザイクの猫足バスタブ(400万円ほど)や目もくらむような豪華なモザイクに、「今の時代、よく出店されましたね」と、ついもらしてしまった大きなお世話の私。でも富裕層って、どんな時代にもいるもの。景気低迷と言われて久しい日本でも、そんなの関係ないっていう方々も多いはず。マーケットはあるのでしょうね。
豪華さやルネッサンスの絵画世界、イタリアンテイストとは縁がない私、本来ならば、こういうところは苦手で引いてしまうはずですが、意外なほど居心地が良かったです。
人間が前面に出たヨーロッパテイストだけだと窒息しそうですが、アジアや日本を意識したモザイク(オリエンターレ)が華麗。モチーフも鳥や植物など自然でオーガニック。スパイラルな植物模様のイスラムっぽいデザインもありました。

(いちばん惹かれたマットな青色のモザイク。この色合い、他と何か違う。聞けば「ラピスラズリを練り込んでいる」とのこと。ラピス好きの私に訴えかけてくるもの、ありました〜☆)
私、モザイクタイル以外のいわゆるモザイクって、じつは惹かれないものがけっこうあるのですが、こちらの職人さんの手仕事、本物はやはり見応えがあり、とても触発されました。いいものを見せてもらいました。
*「SICIS(シチス)」のサイトはこちら。YouTubeで見るとわかりやすいです。
◆ タイル作り、絵付け、モザイク ◆
ペルシアのタイル「ハフトランギ」の絵付けを習い始めてから、「タイル絵付け」「タイル作り」などのサイトを見るようになりました。それまでは、そういう教室ってないのだろうとあきらめていたので調べることもありませんでした。(でも、たくさんあるんですね〜。びっくりしました)

(ウズベキスタン/サマルカンド/シャーヒズインダ墓廟のモザイクタイル、壁面のごく一部、ディテールです。くっきりとした線でイスリミを表現。デザインに合わせ色別に焼いた陶板をカットして集成したとは、、圧倒されます)
日本では「タイル=水回り、工業製品」のイメージが強く、タイル装飾の概念が稀薄。展示でタイルが紹介されるとしても、なぜか「ヴィクトリアン」「デルフト」などヨーロッパのもの。以前も書きましたが、ヴィクトリアンタイル、、これって、ちょっと違う世界ですよ。
一方、日本でも流通しており「タイル作り教室」も多いスペインなど南欧系のタイルやメキシカンタイルは、明るくカジュアルで魅力的です。が、私が気になるのは、このような系統のタイルだけが日本で「タイル」として認知されている現状です。
たまにモロッコ風インテリアの中でタイルが使われていますが、全体的に「本家イスラムタイル」「元祖タイルであるイスラム」、より限定的に言うならば「ペルシアや中央アジアのタイル」の存在感は、これはもう薄いと言うしかありません。「イスラムのタイル、きれいでしょ〜!?」というブログを個人でやっていても、あまりに微力です。

(ウズベキスタン/ブハラ/モザイクタイル。色あいも細部で変えているため遠目にはまるで絵画のよう。これだけ緻密ながらイキイキとした躍動感があります)
そんななか、あるタイルショップのサイトを見てクラクラしました。「世界には、実に様々なデザイン・タイルがあります。特にタイル発祥の地といわれているヨーロッパのデザイン・タイルは、もっともよく使われている定番タイルです」、、タイル発祥の地、ですか、、、このサイトでは、日本で出版されているタイル関連書籍を紹介する素晴らしいページがあり、その中に『イスラームのタイル』や『タイルの美 イスラーム編』もあるのですが、、。いずれにしても、イスラムタイル情報の少なさ、タイル好きの方にさえなかなか伝わっていな状況を痛感しました。
また今回いろいろ見ていて感じたのは、「モザイクタイル」に関するサイト、商品、教室、情報の多さ。多彩な材料を使い、フォトフレームや表札など好みのものが作れます。大理石などの本格的なものもあり、手作り好きの方に人気があるようです。

(世界のタイル博物館/「クレイペグの壁」/メソポタミアのウルクの神殿を飾ったクレイペグは粘土を円錐形にして焼いたもの。壁に嵌め込むとモザイクのような模様を表現。モザイクの起源とする研究者も)
が、「モザイク」に「タイル」がからむと、タイルのイメージが固定的な日本の現状では、問題もありそう。青山のSICISのスタッフの方が、「うちはモザイクタイルとは言わない。ヴェネチアン・モザイクです」とおっしゃっていましたが、意図はよく理解できます。賛成です。
<モザイク>においてタイルは「モザイクという技法における材料(石、ガラス、貝殻など)のひとつ」。
一方、<モザイクタイル>は「釉薬をかけた板状のタイルを焼きそれを細かく刻んでモザイクのように組み合わせて文様を作る技法」。
日本では一緒にされやすいですが、区別することは大事だと思います。

(東京国立博物館本館〜庭が見えるレストスペース〜壁面のタイルモザイク。東博、この他にも床などでのモザイク使用があり味わいと重厚感を醸し出しています)
いずれにしても、、イスラムアート紀行、めげず、あきらめず、淡々と続けていく所存です!☆
*** 関連過去記事です(再度ご紹介) ***
* <日本のタイル史から見えてきた「本来の感性」>
* <「ヴィクトリアンタイル〜イスラム〜日本」、、疑問です@旧岩崎邸」>
* <洋館のヴィクトリアンタイルから もういちどムガル>
ようやく歩き回れる気候になりました。歩くのは体にもいいし、街歩きにはいろんな発見が。先日は、こんな出会いがありました。
ふと目に入ったのは、黒と白の重厚な床と階段。え、モザイク?!日本でモザイク?!これってお店?アパレル?インテリア?レストランじゃないよね。

華麗なモザイクに導かれるように階段を下りて中に入ってみると、そこには一面モザイクの空間が!しかも芸術的で本格的なモザイクです。どうやらショールームのようですが、それにしてもゴージャス!床は白い優美な大理石、壁面は深い黒がベース、そして鮮烈で多彩なモザイクパネルの数々。
スタッフの方ともお話できました。イタリアの「SICIS(シチス)」というベネツィアンモザイクのブランドのショールーム&ショップだそうです。オープンはこの夏。高級キッチンで有名な「トーヨーキッチン」が輸入代理店として日本でのビジネスを展開するのだそうです。

その後ネットなどで調べると、このフラッグショップには総額1億円相当のモザイクが使われたとか。250平方メートルの広さを、大理石、天然石、金属などを使ったモザイクで埋め尽くすのですから、大げさな額ではないかもしれません。
モザイクの猫足バスタブ(400万円ほど)や目もくらむような豪華なモザイクに、「今の時代、よく出店されましたね」と、ついもらしてしまった大きなお世話の私。でも富裕層って、どんな時代にもいるもの。景気低迷と言われて久しい日本でも、そんなの関係ないっていう方々も多いはず。マーケットはあるのでしょうね。
豪華さやルネッサンスの絵画世界、イタリアンテイストとは縁がない私、本来ならば、こういうところは苦手で引いてしまうはずですが、意外なほど居心地が良かったです。
人間が前面に出たヨーロッパテイストだけだと窒息しそうですが、アジアや日本を意識したモザイク(オリエンターレ)が華麗。モチーフも鳥や植物など自然でオーガニック。スパイラルな植物模様のイスラムっぽいデザインもありました。

私、モザイクタイル以外のいわゆるモザイクって、じつは惹かれないものがけっこうあるのですが、こちらの職人さんの手仕事、本物はやはり見応えがあり、とても触発されました。いいものを見せてもらいました。
*「SICIS(シチス)」のサイトはこちら。YouTubeで見るとわかりやすいです。
◆ タイル作り、絵付け、モザイク ◆
ペルシアのタイル「ハフトランギ」の絵付けを習い始めてから、「タイル絵付け」「タイル作り」などのサイトを見るようになりました。それまでは、そういう教室ってないのだろうとあきらめていたので調べることもありませんでした。(でも、たくさんあるんですね〜。びっくりしました)

日本では「タイル=水回り、工業製品」のイメージが強く、タイル装飾の概念が稀薄。展示でタイルが紹介されるとしても、なぜか「ヴィクトリアン」「デルフト」などヨーロッパのもの。以前も書きましたが、ヴィクトリアンタイル、、これって、ちょっと違う世界ですよ。
一方、日本でも流通しており「タイル作り教室」も多いスペインなど南欧系のタイルやメキシカンタイルは、明るくカジュアルで魅力的です。が、私が気になるのは、このような系統のタイルだけが日本で「タイル」として認知されている現状です。
たまにモロッコ風インテリアの中でタイルが使われていますが、全体的に「本家イスラムタイル」「元祖タイルであるイスラム」、より限定的に言うならば「ペルシアや中央アジアのタイル」の存在感は、これはもう薄いと言うしかありません。「イスラムのタイル、きれいでしょ〜!?」というブログを個人でやっていても、あまりに微力です。

そんななか、あるタイルショップのサイトを見てクラクラしました。「世界には、実に様々なデザイン・タイルがあります。特にタイル発祥の地といわれているヨーロッパのデザイン・タイルは、もっともよく使われている定番タイルです」、、タイル発祥の地、ですか、、、このサイトでは、日本で出版されているタイル関連書籍を紹介する素晴らしいページがあり、その中に『イスラームのタイル』や『タイルの美 イスラーム編』もあるのですが、、。いずれにしても、イスラムタイル情報の少なさ、タイル好きの方にさえなかなか伝わっていな状況を痛感しました。
また今回いろいろ見ていて感じたのは、「モザイクタイル」に関するサイト、商品、教室、情報の多さ。多彩な材料を使い、フォトフレームや表札など好みのものが作れます。大理石などの本格的なものもあり、手作り好きの方に人気があるようです。

が、「モザイク」に「タイル」がからむと、タイルのイメージが固定的な日本の現状では、問題もありそう。青山のSICISのスタッフの方が、「うちはモザイクタイルとは言わない。ヴェネチアン・モザイクです」とおっしゃっていましたが、意図はよく理解できます。賛成です。
<モザイク>においてタイルは「モザイクという技法における材料(石、ガラス、貝殻など)のひとつ」。
一方、<モザイクタイル>は「釉薬をかけた板状のタイルを焼きそれを細かく刻んでモザイクのように組み合わせて文様を作る技法」。
日本では一緒にされやすいですが、区別することは大事だと思います。

いずれにしても、、イスラムアート紀行、めげず、あきらめず、淡々と続けていく所存です!☆
*** 関連過去記事です(再度ご紹介) ***
* <日本のタイル史から見えてきた「本来の感性」>
* <「ヴィクトリアンタイル〜イスラム〜日本」、、疑問です@旧岩崎邸」>
* <洋館のヴィクトリアンタイルから もういちどムガル>
先月より習い始めた憧れのイスラムタイル(イランのハフトランギ〜虹色タイル)の絵付け、今月も楽しく続いています。
最初に「まず一度焼成までいってから基本に戻って習いたい」とイレギュラーな進行をお願いした私。先生に修正していただきつつ、いきなりデザインから絵付けまでトライ。先日、第1回目のタイルが焼き上がりました。

(大きい写真にできません、、)
「・・・」。不安はありましたが、やはり塗りに問題が。地の色にムラがあり、薄い部分はザラザラのお肌。そうですよね、器などは釉薬に浸すんですもんね、たっぷり塗らないと、、。たっぶりですね。
全体に線がくっきりとしておらず、色がのっていないところも。焦って塗ってはダメということをしっかりと体感しました。釉薬のぽったり感が好きな私、次回は、くっきり&ぽったりをめざします☆

(地がザラザラしたところも、、)
でも、今回の”シャーヒズインダ花模様風”&”イスリミ&ペルシア書道(先生に書いてもらった)”から、たくさんのことを学んだし、とにかく楽しくてワクワクしました。「いきなり全部やりたい」を許容してくださった先生に感謝です!☆

そして8月は基礎編に入り、「ハタイ」と呼ばれる自然な植物模様を習っています。
ハタイは見た目ナチュラルなんですが、さすがイスラムデザイン、しっかりと原則、法則があります。基本のスパイラル、方向や角度など。葉っぱ一枚、花びらひとひらにもそれが貫かれています。それをはずれると、たしかに「何かヘン、落ち着かない感じ」になるんです。
でも何かヘンと思ってもなかなかスムーズにスパイラルにならず、何度も何度も描いてみます。修行です。

が、しっかり基礎を、花模様の練習を、と思いつつ、、気がついたら、次の構図を考えてしまっていました。地道に練習することが弱いんでしょうか、、。構図の中で練習するということで、9月からは新しいタイル作りに挑戦です!

テーマは「ミヒラーブと花模様」。ミヒラーブの回りと中をハタイでいっぱいにしたいと思います。
そしてしっかり線を入れ、たっぷりと釉薬をかけて、ぽったりと可愛いタイルにしたいなあ☆
そして気の早い私、無謀な野望がムクムクと、、。タイルに惹かれる原点となった青の十字タイルと星形タイル。いつの日にか、これを作りたいという気持ちでワクワクしてきました。夢は持ってもいいですよね!

(ラスター彩星形タイル/カシャーン/13世紀/415×1060/『イスラームのタイル 聖なる青」(INAXブックレット)より引用)
ラスター彩は無理としても、星形タイルの中に植物模様を描き回りにペルシャ書道でコーランを(これは書道達人の先生にお願いして)。クロスは浮彫りにするのもいいなあ。

(ラスター彩星形タイル/220×220×13/『イスラームのタイル 聖なる青」(INAXブックレット)より引用)
野望満載の私、ちょこっとウズベキスタンの陶芸産地に行ってきます。当初はボーっとする予定でしたが、結局は貧乏性。先方の都合もあるので可能かどうかはわかりませんが、「勝手に陶芸調査&押しかけ絵付け修行篇」ができたらと考えています。首にタオル巻いて。タイルの本場で修行できたらうれしいなあ!!

(ウズベキスタンの陶芸工房)
コメントのお返事が遅くなりそうですが、ごめんなさい。
残暑きびしい日々ですが、お元気でおすごしください。
最初に「まず一度焼成までいってから基本に戻って習いたい」とイレギュラーな進行をお願いした私。先生に修正していただきつつ、いきなりデザインから絵付けまでトライ。先日、第1回目のタイルが焼き上がりました。

「・・・」。不安はありましたが、やはり塗りに問題が。地の色にムラがあり、薄い部分はザラザラのお肌。そうですよね、器などは釉薬に浸すんですもんね、たっぷり塗らないと、、。たっぶりですね。
全体に線がくっきりとしておらず、色がのっていないところも。焦って塗ってはダメということをしっかりと体感しました。釉薬のぽったり感が好きな私、次回は、くっきり&ぽったりをめざします☆

でも、今回の”シャーヒズインダ花模様風”&”イスリミ&ペルシア書道(先生に書いてもらった)”から、たくさんのことを学んだし、とにかく楽しくてワクワクしました。「いきなり全部やりたい」を許容してくださった先生に感謝です!☆

そして8月は基礎編に入り、「ハタイ」と呼ばれる自然な植物模様を習っています。
ハタイは見た目ナチュラルなんですが、さすがイスラムデザイン、しっかりと原則、法則があります。基本のスパイラル、方向や角度など。葉っぱ一枚、花びらひとひらにもそれが貫かれています。それをはずれると、たしかに「何かヘン、落ち着かない感じ」になるんです。
でも何かヘンと思ってもなかなかスムーズにスパイラルにならず、何度も何度も描いてみます。修行です。

が、しっかり基礎を、花模様の練習を、と思いつつ、、気がついたら、次の構図を考えてしまっていました。地道に練習することが弱いんでしょうか、、。構図の中で練習するということで、9月からは新しいタイル作りに挑戦です!

テーマは「ミヒラーブと花模様」。ミヒラーブの回りと中をハタイでいっぱいにしたいと思います。
そしてしっかり線を入れ、たっぷりと釉薬をかけて、ぽったりと可愛いタイルにしたいなあ☆
そして気の早い私、無謀な野望がムクムクと、、。タイルに惹かれる原点となった青の十字タイルと星形タイル。いつの日にか、これを作りたいという気持ちでワクワクしてきました。夢は持ってもいいですよね!

ラスター彩は無理としても、星形タイルの中に植物模様を描き回りにペルシャ書道でコーランを(これは書道達人の先生にお願いして)。クロスは浮彫りにするのもいいなあ。

野望満載の私、ちょこっとウズベキスタンの陶芸産地に行ってきます。当初はボーっとする予定でしたが、結局は貧乏性。先方の都合もあるので可能かどうかはわかりませんが、「勝手に陶芸調査&押しかけ絵付け修行篇」ができたらと考えています。首にタオル巻いて。タイルの本場で修行できたらうれしいなあ!!

コメントのお返事が遅くなりそうですが、ごめんなさい。
残暑きびしい日々ですが、お元気でおすごしください。
タイル絵付け(イランのハフトランギ)教室は3回目となりました。何しろすべてが初めての体験。ドキドキ&楽しく進んでいます。(1回目=オリエンテーション=イスラムデザインの特徴、タイルの種類、釉薬基本など/宿題=デザイン/2回目=先生による修正、素焼き後のタイルへのトレース)
いよいよ絵付けです。色を決めます。シャーヒズインダタイルに合わせ、地色をコバルト青に。茎などをターコイズ青に。花びらとして黄瀬戸、白、茶色などを選びました。

(色を選び筆を用意。筆なんて何十年ぶりかも?!)
最初に、マンガンで模様の縁取りを。筆にたっぷりと液をしみ込ませ、やや太めの線で輪郭を取りました。

(黒い液体がマンガン。濃いめに塗り終わったところ。釉薬同士混ざらないよう「壁」となります)
次に輪郭の中を色で描きわけていきます。こちらもポッタリというくらい液を含み、厚めに塗っていきます。薄いと想定した色が出ないとのことで、たっぷりを心がけました。

(輪郭の中にポタポタと色を入れていきます。焼成は8月中旬。どんな感じになるかなあ、、)
意外とスムーズにできましたが、地色を塗るときに時間的にちょっと焦ってしまい、これがどうでるかちょっと心配。というより、何しろ初めてのことなので、いったいどんな色になるのか、どういう仕上がりになるのか、さっぱり見当がつきません。
さらに、暑い夏を記念して「絵付け熱中篇」ということで、もうひとつにチャレ〜ンジ!!

(ボーダーの模様がむつかしかった〜)
イスリミ(デザイン化〜抽象化された植物模様)とペルシャ書道を組み合わせたデザイン。先生に書いてもらったものをトレースしただけ。シンプルと思い、甘くみていましたが、これがむつかしかった〜!!
イスリミって、むつかしい。線をなぞって描くだけで、ぐったり。花模様のハタイのほうが何倍もラクでした。先生は、「慣れてきたら簡単になりますよ」と涼やかな笑み。修行です★

(削ることにより修正可能で大助かり。ふ〜、、、。この道具、買おうっと!)
自分で少しでもやってみると、タイルや陶器を見る目が違ってきます。

(ウズベキスタン・リシタンの絵付けタイル。コバルトの青い線が力強くて伸びやか。背景の薄い青の線が軽やか。青の表情の違い、いいですね)
構図や模様になるほどと思い、こんなに時間をかけて描いてくれていたんだなあと、ありがたく思い、職人さん一人一人の顔や、これまで見てきた仕事の様子が思い出されました。
これからは、もう一歩リアルな話ができるのではないか、ぜひそうしたいと思うこの頃です。

(ウズベキスタン・リシタンの絵付け魚皿。A工房のものは、ひとつとして同じ模様がありません。どんなに小さな茶碗や人形であっても、細部に必ず違いがあります。これらは、全身全霊を込める「作品」ではなく、日々の糧を得るための「商品」です。でも、大量生産の品とは異なり、職人さんの矜持や遊び心があると思う。だからウズベキスタンの手仕事が好き。ちなみに敷いている布は、インド・ラジャスターンのブロックプリント。こちらは版木を作り捺染したものです。こういう線も以前より見ちゃいます。クッキリしてますね〜。)
そんなわけですっかり調子に乗ってしまい、練りや成形、ろくろも最初の一歩から少しやってみるつもり。「土族」になってきました。
いよいよ絵付けです。色を決めます。シャーヒズインダタイルに合わせ、地色をコバルト青に。茎などをターコイズ青に。花びらとして黄瀬戸、白、茶色などを選びました。

最初に、マンガンで模様の縁取りを。筆にたっぷりと液をしみ込ませ、やや太めの線で輪郭を取りました。

次に輪郭の中を色で描きわけていきます。こちらもポッタリというくらい液を含み、厚めに塗っていきます。薄いと想定した色が出ないとのことで、たっぷりを心がけました。

意外とスムーズにできましたが、地色を塗るときに時間的にちょっと焦ってしまい、これがどうでるかちょっと心配。というより、何しろ初めてのことなので、いったいどんな色になるのか、どういう仕上がりになるのか、さっぱり見当がつきません。
さらに、暑い夏を記念して「絵付け熱中篇」ということで、もうひとつにチャレ〜ンジ!!

イスリミ(デザイン化〜抽象化された植物模様)とペルシャ書道を組み合わせたデザイン。先生に書いてもらったものをトレースしただけ。シンプルと思い、甘くみていましたが、これがむつかしかった〜!!
イスリミって、むつかしい。線をなぞって描くだけで、ぐったり。花模様のハタイのほうが何倍もラクでした。先生は、「慣れてきたら簡単になりますよ」と涼やかな笑み。修行です★

自分で少しでもやってみると、タイルや陶器を見る目が違ってきます。

構図や模様になるほどと思い、こんなに時間をかけて描いてくれていたんだなあと、ありがたく思い、職人さん一人一人の顔や、これまで見てきた仕事の様子が思い出されました。
これからは、もう一歩リアルな話ができるのではないか、ぜひそうしたいと思うこの頃です。

そんなわけですっかり調子に乗ってしまい、練りや成形、ろくろも最初の一歩から少しやってみるつもり。「土族」になってきました。
<タイル絵付け>を習い始めたこと、以前ちょこっと書きました。最初の日から、「とにかく、まず一度作ってみたい。それから本格的に始めたい」とワガママをいう私。S先生は寛容な方なので、おっとりと「いいですよ」と言ってくださいました。
ですので、この進み方はイレギュラーなのですが、2回目にして素焼きのタイルへのトレースまで進みました。次回はいよいよ絵付けです。
作っているのは、「ハフトランギ」(虹色タイル=多色施釉タイル)。出来上がり15㎝×15㎝。絵は「ハタイ」と呼ばれる植物模様です。

(右に見える青い写真がシャーヒズインダの花模様。右上が私のスケッチ。先生が赤で修正中。手前は習っていることのメモ)
宿題でデザインを考えてくるようにとのことで、参考にするためにタイルの写真集を見ていたのですが、どうも適した構図がなく、結局は自分が撮った写真から選びました。
大好きなシャーヒズインダのモザイクタイルです。イキイキとした花模様が大好きなタイルです。
まずは自分で描いてみました。四分割を繰り返してラインを取ると描きやすいことがわかりました。方眼紙を使えばもっとラクだったと、後で気がつきました。

(ウズベキスタンのモザイクタイル。センター部分が「イスリミ」(抽象化された植物模様)、周辺が「ハタイ」(自然な植物模様)。ハタイから習い始めています)
タイルが大好きで、長い間イスラムのデザインを親しみを持って見てきましたが、自分で描いてみて、「イスラムデザインって、なんて優れたものなんだろう」と感慨新たです。
たぶん、これからますますこの思いは高まっていくと思います。このあたり、またブログでご紹介できればと思います。

(リシタンの陶芸家A氏による聖者廟の装飾タイル。センターのイスリミがおおらかで好きです。ハタイも勢いがあって広がりと凝縮力を感じます)
持参したスケッチ、教室で先生が修正してくださいます。これがやはりとっても大きいです。全体の配置、ちょっとした線のズレ、花びらの大きさや方向など、なるほど!ドキドキしながら見ていました。
トレースを繰り返しながら微調整を重ね、最終バージョンをタイルにトレースして、下描きは完成。
先生、どうもありがとうございました。次回の絵付けが、とっても楽しみです!

(トレース終了。次回は絵付け)
「白金陶芸教室」にて。
**********
話は変わって。
「ザ・コーブ」という映画を見ました。和歌山県大地町のイルカ漁を描いた映画で2009年公開。2010年アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞をはじめ多くの賞を受賞しましたが、その製作手法などをめぐって物議をかもしています。
今年4月頃から、「反日」「情報によるテロリズム」などとして、上映中止を求める抗議行動もあり、一時は上映中止の映画館が相次ぎました。
新聞などで読んだ範囲では、隠し撮りなどの手法や一方的なイルカ漁への非難に製作者の傲慢さを感じ、上映中止もやむを得ないのかも、、と思っていました。
でも、一度見てみようか、何が問題かまずは見てみようか、と思いました。
映画の内容や製作経緯、製作者、動向、評価など、とても書ききれません。もしもご興味があれば下記をご参照ください。
◎ wikipedia。概要、製作手法、評価、公開をめぐる動きなど
◎映画「ザ・コーブ」オフィシャルサイト(イントロダクション)
◎映画「ザ・コーブ」オフィシャルサイト(トップページから賛否両論コメントへ)
◎ダイビング関係サイトでの議論(RSS)
◆ wikipediaより一部引用してみます。(ただし真実、正確な事実関係は私には判断しかねます)
「撮影は「捕鯨発祥の地」とされ毎年9月にイルカ漁が開始される和歌山県太地町の漁港を中心として殆どが無許可で行われた。映画は一貫した恣意的な編集により太地町のイルカ漁と日本の水産庁や警察を徹底的に悪魔化して描いているため、太地町は世界中のイルカ好きから「アウシュビッツ」と認識されるようになった。しかし、日本では年間20,000頭のイルカが捕獲されており、太地町のある和歌山県では1,623頭(2007年)であり、太地町だけで行われているわけではない」
「太地町漁協の幹部は「イルカ漁への誤解が広がるのは心配だが、上映される以上は正確な理解を求めていきたい」と複雑な心情。ただ、一部団体による映画館への抗議については「主張が違う。(同じように上映中止を求めてはいても)全く別の立場だ」と述べている。また、別の組合員は「漁協は金もなく人もいないから、映画に反論する手段がない。普段通りに生活しているだけなのに…。太地町は力のある映画や団体に揺さぶられている」とのべた」(出所:産経ニュース)
長くなるので簡潔に書きます。映画に対する私の印象は下記です。
* ドキュメンタリー風に仕上げた商業映画(エンタテイメント)。 構成、映像、表現が巧みで、見る者を飽きさせず強く引きつける(ドキュメントと銘打つのが問題では?)
* 情報過激派。自分の主張のみを正義とする非寛容、幼稚さ。そのためには手段を選ばない傲慢さ
*なぜイルカ漁に反対しているか、の論拠は力が抜ける(いろいろ言っているが、要はイルカが可愛いから、好きだから。水銀問題も無理やりな印象)
見る側に相当のリテラシー(理解能力)が求められると思います。今や、映画を見るのも大変です。
この映画だけでなく、「ドキュメンタリー」とされるものの中に、エンタテイメントとの境界があいまいなものがあるように感じます。
見る側、読む側の嗜好や要求(情報に強い刺激とわかりやすさを同時に求める)ゆえなのでしょうか。
一方で、「上映中止運動」も、過激な思想、行動といえるかもしれません。
むしろ、進化し続ける今どきの情報に心身や頭を慣らし、鍛えていく必要があるように思いました。
「ザ・コーブ」、編集の巧みさ、臨場感、スピード感、、まさにある種「アカデミー賞」なのかも。(ドキュメンタリー部門なのが問題。糾弾される対象は被害者です)。単純好みのアメリカの賞ですね。
そういう意味で、エンディングの曲、気になりました。音楽が好きなので、自分だったら選曲に意図を込めるなあと思うし、五感って大事です。映像を見た最後の音楽って、サブリミナル的にも大きいと思うんです。
エンディングの曲は、デビッド・ボウイの「Heroes 」。
「イルカのように泳げたら」という歌詞はあるけど、こじつけっぽい。製作者が「自分たちはヒーローだ」って言いたいのでは?!本音では?(念のため、デビッド・ボウイの歌詞はもっと深いと思います。)
口直しに ☆ 「Heroes (QUEEN with David bowie)」 ☆ (出だしの音量が大きめなのでご注意を。フレディ・マーキュリー追悼コンサートでクイーンと共演。最初のフレーズで「I wish I could swim. Like the dolphins. Like dolphins can swim」と歌っていますけどね、、)
暑い日々ですが、皆さんお元気で!

(リシタン茶碗。いつか絵付けの茶碗も作りたいな!)
ですので、この進み方はイレギュラーなのですが、2回目にして素焼きのタイルへのトレースまで進みました。次回はいよいよ絵付けです。
作っているのは、「ハフトランギ」(虹色タイル=多色施釉タイル)。出来上がり15㎝×15㎝。絵は「ハタイ」と呼ばれる植物模様です。

宿題でデザインを考えてくるようにとのことで、参考にするためにタイルの写真集を見ていたのですが、どうも適した構図がなく、結局は自分が撮った写真から選びました。
大好きなシャーヒズインダのモザイクタイルです。イキイキとした花模様が大好きなタイルです。
まずは自分で描いてみました。四分割を繰り返してラインを取ると描きやすいことがわかりました。方眼紙を使えばもっとラクだったと、後で気がつきました。

タイルが大好きで、長い間イスラムのデザインを親しみを持って見てきましたが、自分で描いてみて、「イスラムデザインって、なんて優れたものなんだろう」と感慨新たです。
たぶん、これからますますこの思いは高まっていくと思います。このあたり、またブログでご紹介できればと思います。

持参したスケッチ、教室で先生が修正してくださいます。これがやはりとっても大きいです。全体の配置、ちょっとした線のズレ、花びらの大きさや方向など、なるほど!ドキドキしながら見ていました。
トレースを繰り返しながら微調整を重ね、最終バージョンをタイルにトレースして、下描きは完成。
先生、どうもありがとうございました。次回の絵付けが、とっても楽しみです!

「白金陶芸教室」にて。
**********
話は変わって。
「ザ・コーブ」という映画を見ました。和歌山県大地町のイルカ漁を描いた映画で2009年公開。2010年アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞をはじめ多くの賞を受賞しましたが、その製作手法などをめぐって物議をかもしています。
今年4月頃から、「反日」「情報によるテロリズム」などとして、上映中止を求める抗議行動もあり、一時は上映中止の映画館が相次ぎました。
新聞などで読んだ範囲では、隠し撮りなどの手法や一方的なイルカ漁への非難に製作者の傲慢さを感じ、上映中止もやむを得ないのかも、、と思っていました。
でも、一度見てみようか、何が問題かまずは見てみようか、と思いました。
映画の内容や製作経緯、製作者、動向、評価など、とても書ききれません。もしもご興味があれば下記をご参照ください。
◎ wikipedia。概要、製作手法、評価、公開をめぐる動きなど
◎映画「ザ・コーブ」オフィシャルサイト(イントロダクション)
◎映画「ザ・コーブ」オフィシャルサイト(トップページから賛否両論コメントへ)
◎ダイビング関係サイトでの議論(RSS)
◆ wikipediaより一部引用してみます。(ただし真実、正確な事実関係は私には判断しかねます)
「撮影は「捕鯨発祥の地」とされ毎年9月にイルカ漁が開始される和歌山県太地町の漁港を中心として殆どが無許可で行われた。映画は一貫した恣意的な編集により太地町のイルカ漁と日本の水産庁や警察を徹底的に悪魔化して描いているため、太地町は世界中のイルカ好きから「アウシュビッツ」と認識されるようになった。しかし、日本では年間20,000頭のイルカが捕獲されており、太地町のある和歌山県では1,623頭(2007年)であり、太地町だけで行われているわけではない」
「太地町漁協の幹部は「イルカ漁への誤解が広がるのは心配だが、上映される以上は正確な理解を求めていきたい」と複雑な心情。ただ、一部団体による映画館への抗議については「主張が違う。(同じように上映中止を求めてはいても)全く別の立場だ」と述べている。また、別の組合員は「漁協は金もなく人もいないから、映画に反論する手段がない。普段通りに生活しているだけなのに…。太地町は力のある映画や団体に揺さぶられている」とのべた」(出所:産経ニュース)
長くなるので簡潔に書きます。映画に対する私の印象は下記です。
* ドキュメンタリー風に仕上げた商業映画(エンタテイメント)。 構成、映像、表現が巧みで、見る者を飽きさせず強く引きつける(ドキュメントと銘打つのが問題では?)
* 情報過激派。自分の主張のみを正義とする非寛容、幼稚さ。そのためには手段を選ばない傲慢さ
*なぜイルカ漁に反対しているか、の論拠は力が抜ける(いろいろ言っているが、要はイルカが可愛いから、好きだから。水銀問題も無理やりな印象)
見る側に相当のリテラシー(理解能力)が求められると思います。今や、映画を見るのも大変です。
この映画だけでなく、「ドキュメンタリー」とされるものの中に、エンタテイメントとの境界があいまいなものがあるように感じます。
見る側、読む側の嗜好や要求(情報に強い刺激とわかりやすさを同時に求める)ゆえなのでしょうか。
一方で、「上映中止運動」も、過激な思想、行動といえるかもしれません。
むしろ、進化し続ける今どきの情報に心身や頭を慣らし、鍛えていく必要があるように思いました。
「ザ・コーブ」、編集の巧みさ、臨場感、スピード感、、まさにある種「アカデミー賞」なのかも。(ドキュメンタリー部門なのが問題。糾弾される対象は被害者です)。単純好みのアメリカの賞ですね。
そういう意味で、エンディングの曲、気になりました。音楽が好きなので、自分だったら選曲に意図を込めるなあと思うし、五感って大事です。映像を見た最後の音楽って、サブリミナル的にも大きいと思うんです。
エンディングの曲は、デビッド・ボウイの「Heroes 」。
「イルカのように泳げたら」という歌詞はあるけど、こじつけっぽい。製作者が「自分たちはヒーローだ」って言いたいのでは?!本音では?(念のため、デビッド・ボウイの歌詞はもっと深いと思います。)
口直しに ☆ 「Heroes (QUEEN with David bowie)」 ☆ (出だしの音量が大きめなのでご注意を。フレディ・マーキュリー追悼コンサートでクイーンと共演。最初のフレーズで「I wish I could swim. Like the dolphins. Like dolphins can swim」と歌っていますけどね、、)
暑い日々ですが、皆さんお元気で!


一年で最も寒い時期、いかがおすごしでしょうか。休止中の「イスラムアート紀行」、この間、イスラム工芸やタイルの本をじっくり読むつもりでしたが、困ったことになんと何の進化もなくすぎてしまいました。読むことに集中したいと思っていましたが、追い込まれたときしか集中できないという自分の性癖を忘れていました。困ったものです。
この間も、こんなブログにたくさんの方がご訪問くださいました。ありがとうございます。再開に向けて助走しようかなと思っています。かなりゆっくりなりペースだと思いますが、、。
今回は、イスラムアートとはまったく違う話題なのですが、このところ興味を持っていて、ちょっと書いてみたくなりました。言葉のこと、です。
「星野しずる」という作家をご存知ですか?短歌を作っています。たとえばこんな作品があります。
真っ暗なふたりの星に隠された絵画をなぞる世俗のうねり
真夜中の北極星を見てみたい何も言わない川を導き
風の果て 冬の匂いを追いかけて渦の図形を見つめていたら
独特の言葉の世界。ちょっと不思議で透明感もあって。作者は女性?男性?若い人?
「作者」は、「星野しずるです。一心不乱に犬猿短歌をつくり続けます。」とTWITTERで自己紹介しています。TWEETS(つぶやき)が現在3500ほど。ということは、その数の「短歌」があるということです。しかも星野さん、1日に100首以上も間断なく作り続けているのです。
これらの短歌は、「“二物衝撃”によって詩的飛躍を感じさせる短歌を自動生成するスクリプト」により作られているそうです。つまり、、コンピュータが作っているのです。
生成の仕組みや文芸の手法としての“二物衝撃”、語彙選択や短歌らしいフォルムの作成(レシピ)、コンピュータによる作品作りの例や、もともとの意図など、要約するのもむつかしいので、こちら「犬猿短歌 Q&A」をご参照ください。
爆発的なスピードでアップされ続けている星野しずるの短歌。もう少し見てみませんか?
約束が好きだ 言葉の沈黙を集めて淡い空間の中
引力のはざまで浮かぶたましいは路面電車の図形を語る
運命をなぞる短歌をあきらめて空一面の夏の直線
夢のないとがった群れの中心をおそれて海の四月をめぐる
引力を忘れ大地を確かめて色とりどりの空のカプセル
好きなうたがけっこうあります。言葉選択のセンスや確かなレシピがなど、影の(どちらが!?)作者が実力があるのでしょう。影の作者のセンスの良さの証明に、「タイル」も語彙に入ってるんですよ〜!☆ (よくわからない出来上がりですが→)「漆黒の写真を見ても夢のないタイルの裏が好きです メール」「誇張した理想主義者を忘れてもさめたタイルより大切な都市」
影の作者は「もともと雰囲気や気分だけでつくられているかのような短歌に対して批判的」でしたが、「読み手の解釈力が高ければ、わりとどんな詩的飛躍でも「あるかも」と受けとめられるはず。その考えが正しいのかどうか、検証したかった」そうです。
そして、「星野しずるの短歌をたくさん読んでいくと、何首かに一首、はっとさせられる短歌を見つけることができると思います。人間ではつくれないような新鮮な暗喩をつかったり、時には逆に、まるで人間がつくったかのような深淵な意味が読み取れてしまう短歌も出てきます。まずはそのおもしろさを楽しんでほしいですね」。
「その上で、人間の持つ「理解しようとしてしまう力」の潜在的な高さについて驚いたり、読み手依存型の創作の怖さに気づいたり、創造性がほんとうに発揮されねばならない場所とはどこなのか再考したりしていただければ幸いです。」(管理人の佐々木あららさん)
「理解しようとしてしまう力」、、たしかにありますね。創造性を発揮すべき場所というのも、なるほどと思いました。
ここまで来たら、ノリでこんなのはいかが?写真を選び、それに「うた」を合わせてみました。

<浮彫りタイルパネル(イラン)> × <民族よ 寄するおもひは冷えながら並木に生るる花のしづけさ (岡井隆)>

<サーマーン廟(ブハラ)> × <家々に釘の芽しずみ神御衣のごとくひろがる桜花かな (大滝和子)>

<施釉された青緑(イラン)> × <いそのかみ古る埃及(エジプト)の古枕その窪に載る何の古夢 (高橋睦郎)>

<シャーヒズインダのタイル(サマルカンド)> × <画家が絵を手放すように春は暮れ林のなかの坂をのぼりぬ (吉川宏志)>

<タイル(クニャウルゲンチ)> × <夕星(ゆふつつ)も通ふ天道(あまじ)を何時までか仰ぎて待たむ月人壮士 (万葉集)>

<リシタン古陶器(ウズベキスタン)> × <春近し時計の下に眠るかな (細見綾子)>

<リシタン古陶器(ウズベキスタン)> × <くれないの露にあさ日を映してもあたりまで照るなでしこの花 (藤原定家)>

<リシタン陶芸(ウズベキスタン)> × <四万十に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら(俵万智)>
やってみると、けっこうむつかしかった。ノリでサクサクというわけにもいきませんでした。中央ユーラシアの土ものと、日本語のうたの世界とを合わせるのは意外とむつかしかったです。
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