イスラムアート紀行

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カテゴリ:中央アジア5カ国( 30 )

中央アジアの踊り、布、タイル、着こなし、料理

ブログ更新できず、、時間が経つのが早い!今回もまとまらない内容ですが、日々のことなどを。
まず、青のfacebook、「青の陶器とタイル好き * blue ceramic museum」よりサマリーです。↓ テキスタイルの青もピックアップしてみました。青のアトラスは友人から「初めて見た」「キレイ」と好評でした。青のスザニもいいねが多かったです。

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(左上より/「青の魅惑」展出展作品。ムハンマド・マフディ・アヌシュファル氏(イラン)/タブリーズ・ブルーモスク(イラン)/ミル・アラブ・マドラサ(ブハラ)/ウズベキスタンの刺繍布、青のスザニ/シャーヒ・ズィンダ(サマルカンド)/ウズベキスタンの絣布、青のアトラス)

↓ 以前、2月のウズ行きのところでご紹介した「ブハラで購入したかけら」(写真上段)。青のfacebookで調べてみました。やはりティムール博物館所蔵品(写真下段)の文様や構成との共通点を感じます。素朴な植物文様が愛らしい。青がイキイキしていると思います。

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↓ 音楽はもちろん、ダンスも、ユーラシア各地の個性ある表現や衣装に惹かれます。これまでなかなか見る機会がなかった中央アジアの民族舞踊ですが、先日、ウイグル、カザフ、ウズベク、キルギスのダンスが一堂に披露されました。木場でおこなわれた国際フェスティバルのプログラムのひとつ、「DANCES OF TURK 2013」。衣装も華やかでテンポも良く、とても楽しかった。「みんなで踊れそう感」があるところが、中央アジアダンスの魅力かも。

1月には、「中央アジアの音楽 チュルク・ミュージック・イン・トーキョー」が開催され、盛況。キテますね〜!

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(「DANCES OF TURK 2013」)

↓ 先日の、東京農工大「シルクロードからの贈り物」展でのイベント、「ウズベキスタンの布と旅」と題した講演会(菅野陽氏)、「ウズベキスタンの歌と踊り」(ANYAさん)も盛況でした。ウズベキスタンの布についてのレクチャーというのも珍しいと思います。現地の画像、バザールの映像を交え、臨場感のあるお話でした。

ダンスは、各地の踊りの披露のあと、手の動かし方など簡単な振付けを習い、みんなで体を動かします。その後音楽に合わせてダンス大会。振付けの後なので、恥ずかしがらずに前に出て踊る方が多く、楽しい雰囲気!ウズベキスタンからの留学生は、さすがに動きが違う。踊りの国の人ですね〜!

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↓ そんな日々のなか、折り込みチラシにも目が止まりました。
上段左:通販カタログの宣伝。全体に値ごろな商品のようです。こういうところにも「旬エスニックで夏美人」。柄が中央アジアっぽい。インドネシアとかアフリカともいえるけど、微妙に中央アジア感がある。こういうの多いですよね、このごろ。日本のファッションは無地が圧倒的ですが、こういう大胆柄も時々はいいかもしれません。

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上段中も、チラシか広告でした。どうして目に留まったかというと、、ヘッドスカーフとウエストスカーフ。これぞ中央アジアの得意分野じゃないですか!!ヘッドスカーフはこのごろ少し普及しているような気もしますが、ウエストスカーフはこれからでは!?この写真では、柄に柄を合わせてますね。いいですよ、これ。

上段右は、数年前のエルメスのカタログ。この頃からカジュアルなストール使いが増えてましたね。
で、下段は、本場中央アジアの着こなしです!さすがですね!カッコいいですよ。右のスザニドレス風のものにストライプのパンツ。帽子に大判のストール。最高です!

↓ そんな日々のなか、トルコ料理を習いに行きました。メニューが野菜だったので、これならと思い参加。4種類、どれも大正解。それぞれ美味しかった。一部、通販か新大久保あたりに買物要な材料もあるけど、それもまた楽しいかも。

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(メニューは、フェタチーズとパセリの春巻き風。ブルグルというクスクスみたいな材料を使うkisirというお料理。トマトペーストやチリ、レモンなどでスパイシー。好みでした。セロリとニンジンとクルミのサラダ。すりおろしニンニク入りのヨーグルトで合えます。デザートはゴマペーストとクルミのクッキー。サクサクでゴマの風味とクルミのカリカリ感がいい感じ)

教室といってもトルコ人のご自宅でアットホームな雰囲気。先生の子どもたちもいっしょに、チャイといっしょに、みんなでいただきました。

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最後になりましたが、今回のウズベキスタン行きのタイルを少々。全体で1700枚強の写真あります、、随時ご紹介したいと思います。

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(ブハラのマゴキアッタリモスク。このターコイズブルーのタイルは11世紀頃?他の部分も、色は落ちていても優れた幾何学模様が展開されていたことがわかる。イスラムの数学、幾何学は素晴らしいですね。内部は「絨毯博物館」というかたちに。以前はお土産物屋さんだったけど。入館料要。ラビハウズ近く、タキ手前)

モザイクタイル、一部です。ナディル・ディヴァンベギ・マドラサ。幾何学模様と花模様。

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(16世紀後半、ウズベク人のシャイバーン朝が都と定め、その後ブハラ・ハン国の首都として長く繁栄したブハラ。中央アジアにおけるイスラム教学の中心地であり「聖なるブハラ」とも。中世の面影を残す旧市街や青いタイルで装飾された建造物群も有名。太陽に向かう二羽の鳥の構図で有名な「ナディール・ディバン・ベギ・マドラサ」のタイル)

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(同)
by orientlibrary | 2013-04-08 00:16 | 中央アジア5カ国

中央アジアが熱い!音楽、踊り、コミック、人々

◆ 陸前高田の「みんなの家」 ◆

中央アジアで埋め尽くす前に、ひとつだけ展示の話題です。「ここに、建築は、可能か:第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本帰国展」(TOTOギャラリー・間/3月23日まで)。

第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で、日本館は「金獅子賞」を受賞。東日本大震災後の建築のあるべき姿を世界に問いかけたことが高く評価されました。岩手県陸前高田市に建つ「みんなの家」は、建築家伊東豊雄氏の呼びかけにより3人の建築家が共同作業によってひとつの建築をつくるという課題を担います。日本館では、その制作過程と地元出身の写真家畠山直哉氏が撮影した、震災前、震災直後、現在の陸前高田の写真を展示しました。「みんなの家」は、現在実際に地元でコミュニティ再生拠点として活用され始めているそうです。

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模型が興味深かった。ゼロから家という形にしていく思考と作業のプロセスが、可視化されていました。共同作業には困難もつきまとうけど、同じ頃に同じイメージが見え始める、(イメージが降りてくるように)、その感じが面白かったです。方向が見えてくれば、ブレが少なくなる。苦労があっても質が違いますよね。また模型自体も、小さいなかに思いが込められていて、見ているのが楽しかったです。

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◆ 『乙嫁語り』 ◆

『乙嫁語り 5』、先日発売になりました。舞台は中央アジア、カスピ海周辺の地域という設定。中央アジアが舞台のコミック、それだけでもモチベーションが上がるのに、作者森薫さんの途方もない描き込みが圧倒的に素晴らしい。中央アジア愛が伝わりまくりです!

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(5巻揃った『乙嫁語り』/衣装の描き込みがすごい/5の双子の衣装がかわいいので少しアップに/やんちゃだった双子。アトラスの模様がいいですね〜!質感が伝わる/婚礼衣装。髪もきれいに整えて/婚礼部屋の様子。スザニが、、/6点すべてコミック本自体の撮影)

4巻では、漁師の家の元気すぎる双子ちゃんたちが主役。玉の輿婚を夢見ていましたが、幼馴染みの漁師の兄弟と結婚することに。5巻では結婚式前後のドタバタが描かれ楽しいストーリー。でもその中に、結婚式の準備の様子や風習が織り込まれています。婚礼衣装や結婚式の食べ物等の描き込みが今回もすごくて、堪能しました。

*以前の関連記事(20091101):「シリアのタイル、ペルシャ料理、中央アジアが舞台のコミック

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◆ 中央アジアの音楽 ◆

「中央アジアの音楽 テュルク・ミュージック・イン・トーキョー」、満員御礼。キャンセル待ち多数という盛況。企画から当日まで準備をしっかりされていた主催者の方々の思いが伝わりました。

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この地域には、まだまだ日本に十分に紹介されていない豊かな音楽世界が広がっています。近年、日本においても少しずつ中央アジア出身の音楽家や、現地で長期にわたりその音楽を学んできた日本人の音楽家が活躍し始めています。また、リスナーとして中央アジアの音楽を愛好し、実際に自分でも演奏する人たちも少しずつ増えはじめています。今回は、キルギス・カザフ・ロシア連邦内の共和国であるトゥバ、テュルク系民族では最も東に住むサハの音楽家が集まり、その地域に伝わる伝統的な楽器を用いて歌や音楽を演奏し、その豊かな音楽文化を紹介したいと考えています。(企画趣旨)
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(寺田亮平さん(トゥバ〜イギル、ドシュプルール)/直川礼緒さん(サハ〜口琴)/イナーラ・セリクパエバさん(カザフ〜ドンブラ)、高橋直己さん(カザフ〜民謡研究者・歌手)/カリマン・ウメトバエワさん(キルギス〜コムズ&口琴))

中央アジアの音楽というテーマでしたが、中央アジアでこんなに人が集まるなんて、ちょっと驚きでした。留学や仕事、海外協力、趣味興味などで関わってきた(いる)人たち、多いんですね。なんだか心強いというか、うれしかったです。

草原の風と大地を感じるトゥバのイギルとホーメイ、驚くほどに多彩で宇宙のような口琴の魅惑、素晴らしい演奏技術と迫力ある歌唱のカザフのドンブラ&民謡歌唱、右手を自在に動かしての演奏パフォーマンスが楽しいキルギスのコムズ等、内容もじつに素晴らしいものでした。

また、奏者たちの人柄がにじみでるような温かいパフォーマンス、おおらかさも、本当に素敵でした。会場の「気」もとても良かったです。ね!中央アジア、いいですよね!!

繊細優美の極致のような北インド〜ペルシア古典、トライバルとロックが融合したパキスタンのフュージョンなどに惹かれている私、草原系の音楽をちゃんと聴いたのは初めてです。草原の音楽は、楽器も2弦とか3弦で楽曲もシンプル。口琴はさらにシンプル。でもシンプルだからこそ、奥行が無限に深い。そぎ落としているからこそ広がっていくものがある。自分にとっては新しい音の世界、魅力と出会えたことをうれしく思います。関係者の皆様、どうもありがとうございました。

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◆ シルクロードの舞 ◆

「中央アジアの音楽」開催日は中央アジアデー。昼は「~シルクロードの調べと舞~ Silkroad music & Dance Azerbaijan,Uzbekistan,Uyghur,etc」へ。ANYAさんの舞踊と大平清さんのドタール&サズ演奏と歌を楽しみました。
ANYAさんの踊り、好きです。心がこもっているから。謙虚で明るく素直な人柄が表れています。

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(画像はクリアに撮れたものもあるんですが、雰囲気メインにぼわんとしたものを選びました。アゼルバイジャン、ウズベク、ウイグルの衣装も素敵です/下段は=レイアウトの関係で食べ物を、、、チーズと干し葡萄、名前を忘れましたがウズベキスタンから持ち帰ったという牛肉のなんらか&リシタン皿、ウズベクのチェブレキ屋台@東京農工大学園祭)

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今回も、青のfacebookのサマリーです。

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<ブハラの青のマドラサ ウズベキスタン/トゥラベク・ハーヌム廟 クニャ・ウルゲンチ(トルクメニスタン)/東京ジャーミィ 日本>

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<ベトナムの染付/青の館 キュタフヤ(トルコ)/リシタン青茶碗で抹茶 日本>

リシタン青茶碗で抹茶、東京ジャーミィ、ブハラの青のマドラサ、の「いいね!」の多さにびっくり。どうもありがとうございました。青のfacebookは週5回の更新をめざしています。

中央アジアは、これからも興味津々で追いかけます。これからもいろんな動きがありそうなんですよ〜!^^
by orientlibrary | 2013-01-28 23:28 | 中央アジア5カ国

土色のメルヴ

●昨年、トルクメニスタン旅行から帰ったとき、ブログにこんな報告を書きました。「その印象は、土土土、風風風、日日日」。さらに「風というよりは砂嵐が吹きつけ、行けども行けども土族もびっくりの土づくし」とも。

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(メルヴ出土の15世紀・ティムール朝時代の皿。動物がイキイキと描かれています)

●今、メルヴ遺跡の写真を見ていて、その感覚を思い出しました。土を愛する自称「土族」の私ですが、あまりに広大な土色世界にちょっと食傷気味でした。

●メルヴ遺跡は、広大な沙漠の中にある60平方キロメートルのトルクメニスタン最大規模の遺跡群です。衰退した古い町に隣接して新しい町が作られたため、紀元前6世紀のアケメネス朝ペルシャから16世紀頃までの5つの時代に築かれた町の跡を見ることができます。現存する建造物としては、日干しレンガの城塞跡やアイスハウス(氷の貯蔵庫)、焼成レンガの廟などがあります。

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(大キズカラ)

●最も有名なのは、ササン朝時代に築かれた大キズカラ。パンフレットなどで紹介されることの多いメルヴのシンボル。ササン朝の土の建造物、今も各地に残ってますねえ。日干しレンガの質が違うのかなあ。すごいです。

●セルジューク朝のスルタンの廟「スルタン・サンジャール廟」は、1140年代の建造。当時のメルヴには、セルジューク朝の都が置かれ、イスラム圏ではバグダッドに次ぐほどに栄えたといいます。堅牢な造りなので、モンゴル軍の徹底的な破壊にも耐えたそうです。現在では修復の結果、立派に復元されています。味わいはありませんが、大きさや建築を知るには良いのでしょう。想像力が必要ですね。

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(スルタン・サンジャール廟、1890年の様子)

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(スルタン・サンジャール廟、2001年の様子)

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(スルタン・サンジャール廟、現在)

●タイル好きの私が最も反応したのは、7世紀の聖者廟・アスハーブ遺跡群。アーチ部分は14世紀に建て増しされたとのこと。タイル装飾隆盛期であることから、つじつまが合います。14世紀のタイル(=バンナーイという技法のレンガ装飾)とは感慨深い。いいですね〜!でも、はっきり覚えていませんが、撮影禁止と言われ、こっそりと撮った気がします。(昨年のことですが、もう記憶があいまい。でも撮影禁止の意味がわからないと思った記憶が、、)

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(アスハーブ遺跡群)

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(アスハーブ遺跡群)

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(アスハーブ遺跡群)

●そして、一番好きだったのは、ムハンマド・イブン・サイード廟(ムハンマドから5代目の子孫)の内部装飾。レンガ積みとカリグラフィーに、簡素な美しさ、趣があります。暗いせいもありますが、荘厳な気持ちに。遺跡などで、一瞬ですが、その時代に自分がいるような気になるときがあります。それが私にとって、旅の醍醐味のひとつですが、このカリグラフィーは、そんな瞬間をプレゼントしてくれました。

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(ムハンマド・イブン・サイード廟)

●有名なメルヴ遺跡。シルクロード交易の拠点、オアシス都市、セルジューク朝の都、、私にとって興味津々のところのはずなのですが、どうも盛り上がりきれなかったのは、あまりに広大なせいでしょうか。遺跡を愉しむには、実際のところ、知識が重要、そしてそれを駆動させる柔軟な想像力も不可欠、と思うのでした。

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(花模様のレリーフ)
by orientlibrary | 2009-08-19 00:45 | 中央アジア5カ国

不思議発見、中央アジア

●人生わからないことが多いです。日々修行なり。旅行中もわからないことが多いです。今回は、中央アジア編、ご存知の方があれば教えてください。


◆ 中央アジアのバス停留所? ◆
●車に乗っていて気になるのが、バス停のようなコンクリート造の建物。写真は少ないですが(あ!、と思って写真を撮ろうとしてももう遅いことが大半なので)、ある程度の間隔を置いて道沿いにあるのです。その数けっして少なくありません

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(ウズベキスタンにて)

●しかも、さくらんぼ、杏、焼き物など、その土地の産物と想像されるものの絵が描かれていたり、幾何学模様だったり、ひとつとして同じものを見たことがないのです。

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(トルクメニスタンにて)

●この建物、何か話題や情報になったことってあるんでしょうか。私はあまり旅行情報誌を見ないのでわからないのですが、、

●少なくとも、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、トルクメニスタンの街道沿いにありました。タジクは行っていないので、わかりません。

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(カザフにて)

●現地でも聞きましたが、「う〜ん、あるかも」「なんだろうね」と弱い反応でした(20代)。そこから類推すると、ものすごく重要な拠点とか発着所というのではないような気がします。

●私の想像は次のようなものです。・・・ソ連時代、連邦内の各地域の共同体への帰属意識、集団意識を高めるため、「この土地らしいものを作るように」というお達しが出た。設置場所は均一に街道沿い。でも今の若者はなぜそこにあるのかわからない・・・。

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(キルギスにて)

●経緯はともかく、けっこう楽しめます。誰か写真集出してくれないかな。タイトルは、「中央アジアのバス停留所」。おもしろいと思うけどなあ(私だけ?!)。

** 追記 **  08年年末にウズベキスタン旅行したアレキヨンダーさんから教えていただきました。これはバス停留所だということです。しかし、大半は同じ形で個性的なものはない(少ない)というコメントをいただきました。、、なるほど、私は個性的なものには「おっ!」と目を留め、一般的なものは目にとめていなかったようです。大半はなんということないバス停みたいです。(でも、面白いものも結構あった気がします。次回は写真に撮りたいな)。冬のフェルガナを楽しんだアレキヨンダーさん、どうもありがとうございました。(*^_^*)


◆ 不思議系食品 ◆
不思議な食べ物にはたくさん出会ってきました。が、最近はアルバムからスキャンするという作業、どうもひと手間感が増してしまって、、デジタルの中から選びがち。限定されるのですが、、とりあえず☆

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(カザフにて。コンブ?海藻?内陸国なのに?)

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(カザフのバザールにて。ナッツ系の近くにあった気がしたけど、、これって食べ物?タネ?)

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(ウズベキスタンにて。これは知ってます!ヨーグルトを固めたもの。酸っぱくてスッキリします、梅干しみたいです)

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(トルクメニスタンにて。チョウザメ?このディスプレイは、、トルクメンらしいきっちりじゃないなあ。魚を縦に並べますよね、西アジア〜中央アジアは。そうすると余計に目が強調されて、、迫力なんですよね、、)
by orientlibrary | 2008-12-16 00:30 | 中央アジア5カ国

中央アジアの”あの国”が、「不思議の国」から「普通の国」に?

●最近は毎日のように、「世界同時不況」とか「グローバル・エコノミー」という言葉を見聞きします。そして本当に、アメリカ発の金融危機が瞬時に世界に広がる様子を、目の当たりにしてきました。

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●ところが、「世界同時」に巻き込まれることなく、なかなか順調にやっている国があるようです。その名は、トルクメニスタン。新聞記事(日本経済新聞12月8日朝刊)によると「金融危機の影響は今のところ見られない」そうです。(以下、「 」内などは同記事の内容から抜粋しています)

●でも、どうして世界中が否応なくひどい状況に巻き込まれているのに、トルクメニスタンだけが無関係でいられるの?、、それは、経済の対外依存度が低いから。なんてったって、これまで「中央アジアの北朝鮮」と呼ばれてきた国ですからね。納得しました。

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●マスメディアでトルクメニスタンという文字を見かけることは、あまりありません。ところが、その記事はけっこう大きい扱い。タイトルは、「トルクメニスタン・独裁体制変化の兆し〜資源をテコに外交積極化」。お、明るいニュースじゃないですか。

●記事本文を読むと、「個人崇拝による独裁体制を築き、国際的な孤立を深めたニヤゾフ前大統領死去から二年。後継のベルドイムハメドフム大統領は豊富な資源をテコに積極外交を展開中だ」とあります。

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(建設中の建物が多い)

●11月には、「トルコとアゼルバイジャンの首脳を招き三国会議を開催」。これは「歴史的な出来事」だそうです。トルコはロシアを迂回して三国をつなぎ欧州まで直接ガスを運ぶパイプライン構想実現に期待を強めているとのこと。

●現在の輸出ルートはロシア経由のみですが、「豊富なガスを狙って米欧や中国などが接近を強めるなか、トルクメニスタンは積極外交に転じた」。ロシアやドイツ、オーストラリアなどを相手にしたたかに交渉中のようです。

トルクメニスタンのガス埋蔵量は2兆6千億立方メートルとされ、旧ソ連でロシアに次ぐ規模。ガス輸出をテコにこの数年10%以上の成長率を達成しているそうです。「最近のエネルギー価格安は同国にとっても懸念材料だが、経済の対外依存度は低く金融危機の影響は今のところ見られない」。なんにでも功罪両面あるというか、鎖国状態が奏功しましたか。

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●「仕事はたくさんあるし、生活に問題ない」(タクシー運転手、33歳)という声も。政府による光熱費や一部食品の無料提供もあり「妻と娘を養うには十分」。建設現場でも働く彼の月収は400万マナト(約3万円)。でも「新しい家を買いたい。近くモスクワに出稼ぎに行く」のだそうです。

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●海外渡航規制がゆるくなり、平均的な月収の100倍ともいう新築住宅などの購入を夢見て多くの男性がトルコやロシアに働きに出ているそうです。

●一方、「首都アシガバートでは豪華な政府庁舎や高級公務員用の大理石の高層アパートが建ち並び、夜はイルミネーションのように街灯が輝く」との様子も紹介されています。今年の春、この国に旅行して驚いた謎の首都。「街にはニヤゾフ前大統領の黄金の像があちこちに残る」。像もあり、警官の数も多かった。街に人の気配や温かみというものがなく、全体に息苦しい印象でした。

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●「(これまでは)恐ろしくて大統領のことは話題にできなかった」と振り返る26歳の雑貨商。昨年キルギスに留学した彼は、「少しずつ新しいことができるような統制の緩和に期待している」。情報に関しても、「政府は限定的にインターネットを解放し対外的に“改革”の象徴として宣伝」しているそうです。

●不思議の国トルクメニスタンが、普通の国になっていくのでしょうか。いいことだと思う一方で、世界にも稀な不思議の国がまたひとつ「グローバル化」していくのも、少し残念な気も、なきにしもあらず。記事は、「天然ガスを武器に経済的な利益をにらみながら、政権は解放の程度を模索しているようにみえる」と締めくくっています。

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●私が不気味と思った大理石ビル群のライトアップを、トルクメン絨毯をこよなく愛するMさんたちは「宇宙との交信」だと(けっこう本気で)見立てています。宇宙の意見も参考にしながら、方向を決めていくのかな!?

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by orientlibrary | 2008-12-08 17:09 | 中央アジア5カ国

ホラズムの国・カラカルパクの刺繍と女性の暮らし

◆ 答えは、オバマ大統領 ◆
アジアやイスラム圏にハマる前は、私も欧米文化に興味を持っていました。80年代までは欧米以外の情報はとても少なく、自然な流れとして欧米のものがカッコイイと思っていたのです。とくに音楽をとおして、アメリカは好きでした。

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(イスラム圏への興味のもとになった青いタイル/タブリーズの博物館にて撮影)

90年代以降、旅行などをきっかけにアジア、さらには中東や中央アジアへ関心が移りました。歴史の奥行き、文化の多様性と厚み、親しみやすさなど、知るほどに見るほどに好きになり、とりわけイスラム建築のタイル装飾に惹かれて現在にいたっています。

アメリカには興味を失い、とくに911以降の傲慢な一国行動主義、優越思想、ものごとの単純な図式化には、幻滅し、怒り、辟易していました。そのことについてはここではあまり書きませんが、、。そして今回の大統領選。本当にオバマ氏が大統領になったんですね。感慨があります。なんだか本当に感慨があります。私などでもそう感じるのですから、オバマ氏を支持してきた人たちの感慨はいかほどかと思います。

テレビではほんの一部しか紹介されなかった勝利演説の日本語訳がネットにありました。とてもいい演説だったんですね。読みながらドキドキしました。アメリカが、世界が、どのように変化していくのか、私にはわかりませんが、希望、変革という言葉が生きている言葉だということを感じさせてくれるこの演説のことを、私も忘れないと思います。


◆ カラカルパクの刺繍文化  ◆
話題はガラリと変わって、カラカルパクスタンです。ウズベキスタンの西部にある共和国。縮小が問題になっているアラル海に面した国です。

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(カラカルパク光景)

今年トルクメニスタンに旅行したとき、カラカルパクに立ち寄り、古代ホラズム王国の都城址遺跡カラにも行きました。1泊ですがユルタに泊まり、沙漠の植物や動物に親しみました。

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(アヤズカラ1号)

そんなカラカルパクのこと、飛行機(たしかウズベキスタン航空)の機内誌で紹介されていて、インパクトの強い写真が気になっていました。紹介されていたのはカラカルパクの民族衣装や刺繍。トルクメニスタンも刺繍で有名ですが、赤の使用など似た雰囲気もありつつ、でも強くおおらかで少しウズベキスタンテイストを感じさせる刺繍の写真。本文を読まなくてはと思いつつ、のびのびになっていました。

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(機内誌より引用)

ようやく読みましたので、部分的に抜粋しながら少しご紹介したいと思います。筆者はElmira ALENIKOVA-TSOIさんという人です。訳がかなり怪しいですが、雰囲気ということで、、。なお刺繍関連の写真はすべて機内誌からの引用です。

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(機内誌より引用)

・「カラカルパク女性が彼女たちの心の中の世界を表現すると同時に、生活費を稼ぐことを可能にする刺繍は大事な存在でした。20世紀初頭には刺繍芸術は広範に浸透していました。「彼女の指には小穴が開いている」と尊敬をこめて語られました。刺繍の能力は女性にとって最も重要と考えられる長所のひとつとして評価されてきたのです」

・「カラカルパクの装飾(模様)は研究者がおおまかに4つのグループに分類しています。植物、動物、幾何学、図案模様です」

・「植物模様は植物の型に沿った描写です。葉のある花、茎や枝などです。模様は多様です。杏の花「rrik gul」、プラムの花「kareli gul」、綿花「kauash gul」などです」

・「動物模様は、動物の世界と関連しています。主要なモチーフである巧みに曲がった羊の角「muyizi」には多彩な展開例があります。また、蟻の腰「kumyrska bel」、カラスの爪「garga tyrnak」、サソリの尻尾「shayan kuirik」、蛙「kubaka」などいろいろな模様があります」

・「かってカラカルパクの女性たちは刺繍について特別に教えられるということはありませんでした。彼女たちはユルタを飾るための模様編みを教えられました。それは日々の暮らしにとって、より重要なものだったのです。そして少女たちは、冬に開かれる集まりで刺繍を習ったのでした」

・「その集まりには、技能の優れた工芸家女性から初心者までが一堂に集まっていました。彼女たちは自作の刺繍を持ち寄り、年長の少女や大人の女性は膝の上にそれを広げていました。それらのサンプルを見て、若い少女たちは模様を写し、色の組み合わせを変えるなどして新しいバリエーションを工夫しました」

・「色はカラカルパクの刺繍にとってとても重要な役割を果たします。違う色は同じ模様に異なる意味合いを持たせます。たとえば年配の女性はかって白い服に赤、黄、緑の絹糸で刺繍をしていました。なかでも赤の占める割合が高いものでした。花嫁の衣装では、赤の地色に緑を多く使い、赤や黄や白の模様の刺繍がほどこされました。黒の地色には赤や黄や白の絹糸で刺繍されました。模様の位置は衣料の色やタイプによっても異なりました」

・「刺繍はメンバーの誰かの家の庭や日よけの下に座っておこなわれていました。これらの集まりは競争心に満ちていました。少女たちはいかに刺繍するか、そしていかに他の少女より巧みに刺繍ができるようになるか、熱心に学びました。そして多くの少女が国中に名前を知られる巧みな手工芸家になりました。このような刺繍家は結婚式で着る花嫁の衣装を作るために隣の村まで呼ばれました。刺繍で装飾された衣装は高い価値を持つようになり、作り手に多額の収入をもたらしました」

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(機内誌より引用)

伝統的な手工芸で生計が立つ、女性が収入を得られる、大事なことだと思います。ホラズムももっと知りたい地域です。また行きたいな。
by orientlibrary | 2008-11-07 23:09 | 中央アジア5カ国

アフマド・ヤサヴィーの扉

このところ更新が遅く&少なくて、せっかくたくさんの方に遊びに来ていただいているのに、申し訳ない気持ちです。また時期がきたら、どんどんスタディして、皆さんに見ていただきたいなと思っています。こんなブログですが、今後ともよろしくお願いいたします。(^_-)-☆

先日、コンパクトデジカメがなんだか白っぽく映るようになり、おかしいな、とビッグカメラの店頭で聞いてみたら、「壊れてますね、完全に」「・・・・え?、、カメラって壊れるんですか?」「光学器械ですから壊れます」「・・・・」。カメラを寿命まで使ったことって初めてです。そういえば、このところよく使ったもんなあ、、。そんなわけで思考力もないなか、店の人一押しのリコーの「R8」というのを買いました。

1センチの接写でもホコリまでくっきり映るのが最大のウリ。たしかに全般にくっきりで感心しました。ただ、、問題は色、ですね。色が冷たい感じ。なんとなく機械的で味わいがないようにも思いますが、、でもブレ専門の私にくっきりというのはうれしいです。そんなわけで、しばらくこのコンデジと一緒に出歩くことになりました。

さて今回は、トルケスタン(現在のカザフスタン)にある聖者廟「アフマド・ヤサヴィー」の扉を特集してみました。これまで何回かヤサヴィー廟のタイルについて書いてきましたが、扉も細工が細かくてとても綺麗だったので、私にしては珍しく扉も結構写真を撮っていました。ごらんください。(キャプションはまた少しずつ追加で書いていきます。最近この方式が多くなってます。ご了解くださいませ)


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 「巡礼地アフマド・ヤサヴィー廟 待望の訪問」はこちらから。

 「サファヴィー建築とムガル建築のお母さん!?・・・ヤサヴィー廟」はこちらから。

 木材×ペインティングについては「日々を彩る、美への意思。ウズベキスタンのペインティング」。こちらから
by orientlibrary | 2008-08-26 09:19 | 中央アジア5カ国

ホラズムの景(photo gallery)

アムダリアという憧れ。大河を超え、ディープ・ホラズム、カラカルパクスタンへ。


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パミール高原に源を発するアムダリア。ギリシア語文献ではオクサスと記されている。<トランス・オクシアナ>とは、「オクサス川の向こう側の土地」の意味であり、アムダリアの北のトルコ系の人が多く住む土地をさした。<マーワラー・アンナフル>は、アラビア語で「川の向こうの土地」。「川の向こう」への想像力。


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カラカルパクスタン。「カラ」(都城跡)は、20世紀後半までは1000以上も残っていたという。しかしソ連時代に道路作りなどで多くが破壊され、現在ではその10分の1程度のようだ。日干しレンガ作りの城壁、火を祀る神殿などがある。古代ホラズム美術はガンダーラやパルティア美術の影響があるが、東トルキスタンの仏教美術との関連も指摘されているという。


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カラカルパクスタンの女性。強い日差しに負けない存在感と美しさ。


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赤い砂・キジルクム。赤い砂漠に息づく多くの命。多彩な植物や生き物に眼を見張った。


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キジルクムの夕暮れ。遠くにラクダのシルエット。清浄な光。静けさという恵み。この一瞬のためにここに来たのだとしても、悔いはないと思う。


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ユルタホテル。どんなゴージャスなホテルより、私にはここがいい。砂漠と空と一体になれる天幕での夜がいい。
by orientlibrary | 2008-06-13 18:02 | 中央アジア5カ国

土と生きものの景。キジルクム〜カラクム

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カラカルパクスタン・キジルクム(赤い砂)砂漠。パコパコ、パコパコ、、この足跡は誰のもの?

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●夕陽は砂漠を金色に染めあげます。夕陽をあびて光るころころとしたフンも、この動物のもの?

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ラクダがいました!古代ホラズム王国の遺跡・カラ(都城跡)が点在するキジルクム砂漠。アヤズカラ周辺をゆったりと歩いています。スラッとしておとなしいラクダでした。

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●カラは大半が崩れて土に還っていますが、ホラズムの赤い土の色が美しく味わいがあります。規模の大きさから当時の繁栄がしのばれます。このようなカラは50ほどもあると言われているそうです。も気持ちよさそうに草を食んでいます。


●、、って、ほとんど、「生きもの自然紀行」になってますね〜(汗、汗)

●こうなった原因を考えてみたのですが、、装飾タイルのある場所、土の建築のある場所、古代や中世の趣のある場所、イスラム工芸のある場所、賑わいのあるバザール、、そんなところに行くと、動き回っては地元の人も驚くくらいにシャッターを押している私なのですが、今回のトルクメニスタン旅行では写真が少ないのです。(最も多いのは、フライト変更で予定外の滞在になったブハラのタイルでした)

●ひとつは撮影禁止のところが少なくなかったこと。国境ダメ、街中もけっこうダメ、一部の博物館もダメ、飛行機からダメ、空港ダメ、人にもカメラを向けにくい。面白そうなところは全体的にアウト。

●もうひとつは、行っても行っても土また土で、本来ならば土族感涙のはずなのですが、なぜかわかりませんが、あまりピンとこなかったんです。キジルクムは良かった、ホラズムは良かったんですが、個人的にはトルクメニスタン・カラクム砂漠(黒い砂の意。国土の面積の7〜8割を占める)がどうも単調でした。砂漠大好き!なんですが、、不思議です。私のトルクメニスタンの印象は「不思議」。砂漠もそのひとつなのかもしれませんね。

●なんとなくブログ更新頻度も落ちてしまっていたんですが、生きものたちに登場してもらってテンションを上げつつ、タイルに軸足を移していこうかと思っています。

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キジルクム砂漠のカメ砂の色と同化しているような甲羅の色。模様もきれいです。

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ふんころがし(スカラベ)もいました。見えますか?左下にいる黒いのがふんころがし。けっこう大きくて3、4㎝以上もあったと思います。手を下にして足で転がしていくんですね。器用なものです。かなりのスピードで大きなふんを転がしていましたが、カメラを向けるとピタっと止まってしまいました。

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カラクム砂漠の生きものにも登場してもらいましょう。とかげですよね?土と同じ色ですね。2.3㎝ほどと小さく、動きが早かったです。

●この他、広大なメルブ遺跡やマルグシュ遺跡には、ラクダや羊や牛などがサファリパーク状態で暮らしていました。遺跡というより生活域、ふつうの村という感じでした。

●トルクメニスタンの国境を越えウズベキスタンに入ります。しばらく走ると、遠目にもはっきりとブハラの青いタイルの建物が見えてきました。オアシスの街がすぐそこに!昔日のキャラバンや旅行者にとっての、オアシス都市の光景のうれしさや頼もしさを垣間見た思いがしました。ブハラはウズベキスタンの街ですが、トルクメニスタンの絨毯が「ブハラ絨毯」とも言われるその近さを実感しました。(ブハラはトルクメン絨緞の集散地だったそうです)

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●ウズベキスタンの生きもの代表は、コウノトリです。タシケントのバラクハーン・マドラサの周辺で。コウノトリも、青いタイルのドーム屋根や壁面装飾、うっとり見ているのかな〜♪!?


*生き物系、弱いです。間違いがありましたらお教え下さいませ。
by orientlibrary | 2008-06-05 00:03 | 中央アジア5カ国

トルクメニスタンにアハルテケあり!

トルクメニスタン(+カラカルパクスタン)の旅行で、最も感動したのはメインの目的であったホラズムのタイル。そして2番目は、名馬「アハルテケ」の美しさでした。(数々の名だたる遺跡じゃないのか!?という感じですが、、即物的なんでしょうか、私。。)

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(カードにもアハルテケ。「この国が好きだ!」というコピーとともに)

「アハルテケ」は、汗血馬(かんけつば)の子孫ではないかと言われる馬です。汗血馬といえば、『漢書』に「大宛(現在のウズベキスタン・フェルガナ地方)に天馬種あり」と書かれ、「一日に千里を走る」と言われた名馬中の名馬ですよね。

漢の時代の戦闘では、馬の善し悪しは騎馬軍団の能力を決定するもの。また権力の象徴としても、大きな意味があったようです。たしかに、馬に乗っている人って、上から見下ろす感じになり、力強く見えますよね。疾走すれば、さらに!

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中央アジアの馬は、当時の中国の皇帝や将軍たちの憧れ。とくに前漢の武帝はどうしてもこの汗血馬を手に入れようと、大宛に遠征軍を送ったほど。

血のような汗を流して走る」ことから汗血馬と呼ばれるようになったのですが、馬が皮膚の表面に出血するのは、現代では寄生虫によるものとも言われているようです。けれども、吹き出る汗と一体になって流れ落ちる血は、駆け抜ける馬体を赤く濡らし神秘的にも見せたのではないでしょうか。カッコイイですよね〜!

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アハルテケは、1935年に4152㎞(アシュハバードからモスクワまで。うち1000㎞は砂漠)を84日間で走破する記録を作ったそうです。走りますね〜!!乾燥気候に適応し、サラブレッドなど多くの品種を改良する際に利用されているとも聞きました。

見学したアハルテケの飼育場は、首都アシュハバードの郊外にありました。民族ドレスの女性たち(オーナーの娘さんたちのようです)に迎えられ、中へ。最初に目に入ったのは、なんと金色にも見えるアハルテケ!う・つ・く・し・い〜!!足が長く、たてがみが短め。これは汗血馬の特徴とそっくりなんだそうです。

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飼育場の中には、10頭くらいのアハルテケがいました。灰色の馬体のコンテスト優勝馬も。外の一角には子馬たちが。かわいい〜!♪!でも、こちらは柵越しにチラッとしか見られませんでした。宝物状態!?!そうこうしているうちにデモンストレーションが始まりました。

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どの馬もきれい〜!動くと美しさが格段に増します。見とれます。疾走する姿を見てみたい、、。育てるのにさぞや神経を使うのでは、と、オーナーに「アハルテケの飼育でいちばん大変なことはなんですか」と聞いたところ、しばし間をおいて、「金だね」。「・・・」。「金があれば簡単。金がないと大変」。もう少し文学的な答えを想像していましたが、、。たしかに現実はそうなのかも。

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たぶん、ものすごい費用がかかるのではないでしょうか。売れたら1億円とも聞きましたが、、。それにしても、経費は半端な額ではなさそうです。太っ腹そうなこのオーナーは何者?と思っていましたが、、お手洗いを借りるためご自宅に入れてもらうと、 、室内は絨毯の海。本場の、ト、トルクメン絨毯ですね!

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「す、すごいですね〜!」、「オレが作ったんだ」、「・・は!?」。聞けば、絨毯工場を経営しているそうです。なるほどお。納得。馬を飾る毛織物もきっちりときれいだったですよ〜。さすがです!

絨毯とアハルテケ。トルクメニスタンを代表する二つの美しいものに囲まれて(というか、生産して)いるオーナーは、トルクメニスタン一幸せな人ではないでしょうか。堅苦しい印象が強かったトルクメニスタンの旅行のなかで、(唯一?)おおらかな人柄に触れたのも、感動第2位に入った理由かもしれません。(今回は、旅行記風に書いてみました)

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(見とれるような毛並みのお手入れに)
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(人形のアハルテケも脚が長い)
by orientlibrary | 2008-05-27 22:05 | 中央アジア5カ国