イスラムアート紀行

orientlib.exblog.jp

模様・技法も多彩。ブハラの装飾タイル

更新ペースが遅め、資料を読み込むのがなかなかできません。今回も写真のみ(+専門家の文章〜要旨)です。

ブハラ(ウズベキスタン)のタイルです。やはり青がいいですね〜。バランスもいいし力強い。技法も多彩、模様のデザインも見事。いいですね〜☆

e0063212_23415926.jpg


e0063212_23421530.jpg


e0063212_23423051.jpg


e0063212_23424862.jpg


e0063212_2343444.jpg



◆「イスラーム建築とタイル」(深見奈緒子さん/「沙漠にもえたつ色彩」より)◆

① タイルが発展した原因=乾燥地域における土の文化が大きく影響した
② 土を焼成したレンガが被膜材としての位置を獲得するなかで多様な形態をもつようになる
③ より美しい被膜材をめざして多様なレンガに釉薬がかけられたものがタイル
④ イランや中央アジアには土台となるレンガの文化があったからこそ、タイル文化が育まれた
⑤ 発展の方向はレンガを受け継いだ凹凸で模様をつける時代からはじまり、平滑な面に彩色で文様を現す方向へと進展した
⑥ 注目すべきは12世紀に建築用に開発された技法としてのモザイクタイル
⑦ さらには14世紀後半に陶器の応用から脱して大規模建築の被膜材としての位置づけを獲得した絵付けタイルである


◆「イスラム時代の中央アジア」(佐々木吉晴さん/「偉大なるシルクロードの遺産」より)◆

・ ブハラはティムール帝国滅亡後の16世紀後半、シャイバニ朝時代に大きく発展した。今に残る建物の多くと町並みはその頃建造されたものである
・ ブハラはシルクロード交易によって古代から栄えた古都である。ブハラの最初の黄金期は9世紀、サーマーン朝時代に始まる。イスラム神学の聖地となり偉大な学者が集まりここから各地に巣立っていった
・ 10世紀に建設された中央アジア最古のイスラム建築イスマーイール・サマニ廟のレンガを組んだ端正な姿と精妙な幾何学模様の外壁からは当時のイスラムの浸透度とレベルの高さを知ることができる。世界的に有名なカラーン・ミナレットも12世紀前半に建造された
・ そして13世紀町はチンギスハンによって破壊される。再建には長い年月を要した
ブハラの黄金期の第2期は16世紀後半、民間の有力者の事業を支配者であるハーンが政治的にサポートする形で大規模な都市開発が実施された。特に商業街路の交差点に建設されたドーム屋根付きの商業センター、タキ(ターク)やキャラバンサライは交易都市独特のものであり、利便性の高さで多くのキャラバンを集め都市経済を潤した
by orientlibrary | 2008-12-02 00:02 | ウズベキスタンのタイルと陶芸