イスラムアート紀行

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不思議都市アシュハバードにて

ホラズムからトルクメニスタンの首都アシュハバードへ。着陸体制に入った飛行機の窓から外を見た私の目に入ったのは、SF映画のワンシーンのような不思議な光景でした。

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(これはモスクのライトアップ。国民の9割がイスラム教スンニ派と言われています。あまり宗教的雰囲気は感じませんでしたが、、)

暗闇に浮かび上がる数十もの四角い発光体が、生き物のように空に向かって伸びているのです。発光体はクラゲかなにかのように、透明で、内部から光を発していました。ふっと現実にかえり、そこはアシュハバードの街で、発光体はビルらしいと理解するまで、実際は何秒かのことだったのかもしれませんが、あの光景の不思議さ(美しくもあり不気味でもある)は忘れることがないと思います。

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機内なので撮影しておらず写真がありません。前回の夜景写真や上の写真からイメージが少し伝わるといいのですが、、。大理石というものが内部から光るように見えるとは知りませんでした。

日中の光景もこれはこれで、不思議でした。政治や行政に関する建物から大学、マンション(高級なもの)まで大理石造なのです。ヨーロッパの歴史的な建造物で目にすることが多い大理石、都心のビルの外観としてはどうも違和感があります。作りもちょっと粗いように感じました。

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ガイドさんによると、「大理石は産出するけれど加工技術がないのでイタリアから輸入している」とのこと(ガイドさんは経済学部を卒業し英語も流暢で信頼できるタイプの人)。「え〜!?すごい金額では!?ホント??」と思いますが、そういう不思議があってもおかしくないような気もします。

朝、ホテルの近くを少しだけ歩いてみましたが、いたるところに警官が立っていて鋭い目で周囲を見回しています。撮影禁止の建物が多いと聞いており注意していましたが、ホテルの前の建物は政治的な建物にも思えなかったので写真を撮ってみました。すると警官が近づいてきて止められました。没収とかではなかったのですが、ちょっと緊張しました。あとでガイドさんに聞いてみると大学とのこと。撮ってもいい建物だということでした。

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でも、街の様子や建物の撮影禁止、今の時代、意味があるのでしょうか。Google Earthがあるのにな、と思ってしまいました。トルクメニスタンはGoogle Earthを拒否しているのかとも思いましたが、遺跡の説明でガイドさんがGoogle Earthの写真を見せてくれて、「うちの庭も見えるよ」と言っていました。帰ってから私もチェックしてみましたが、アシュハバードの街、しっかり見えましたよ。

整然とビルが建ち並び、緑と花があふれる清潔な首都アシュハバード。そこここに前大統領ニヤゾフの像が立ち、なかには24時間回転している金色のニヤゾフ像もあります。像、ビル、マンション、公園、花など撮れるものは写真を撮りましたが、ブログに載せるのは躊躇します。問題があるわけではないし公園などはきれいなのですが、やはり自分の好きな光景ではないものは、なるべく載せたくないと思ってしまいます。

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バザールのぶらぶら歩きはどこでも楽しいものですが、アシュハバードのバザールは賑わってはいるものの、どこか沈んだ気分を感じました。笑顔が少ないからかな。外国人への警戒感からなのかもしれません。(絶品のドライフルーツや野菜、きっちりした陳列など、バザールの様子は、またご紹介したいと思います)

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ホラズムシャー朝のタイル(やはり素晴らしかった!)から書こうか、遺跡からにしようか、と、本や資料を読んでいたのですが、少し時間がかかりそうなので、街の印象から書き始めることにしました。上はあくまで私の主観であり、快適で美しいと感じる人もいるかもしれませんし、様々な事情があるのかもしれません。そのあたりご理解のほど、お願いいたします。

これから、タイル、アハル・テケ(美しい駿馬)、メルブ、マルグッシュ、食事、トルクメンの造形感覚などについて書いていきたいと思います。
by orientlibrary | 2008-05-11 00:56 | 中央アジア5カ国