イスラムアート紀行

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日本ーアフガニスタンークエッタ、旅した陶器たち

◆ ビョーク続編 ◆
前々回の記事、ビョークがウイグル〜ウズベク柄の衣装を着て歌ったあのコンサートに、なんとアルジェタイルやタジクの写真を提供してもらった「Y.Sさん」が行っていたそうです。「Y.Sさん」によると、「素晴らしいパフォーマンスとステージ演出でした。衣裳は、おなかまわりがふっくらとした膝丈スカートで南インドのカタカリダンスの衣裳に近いです」。

カタカリダンス!わあ、南インドのテイストもミックスしていたのかな。それは迫力ありますね〜!「メイクも原色で隈取り風なので、おそらくカタカリを参考にしていると思います」。なるほどお。「コソボの歌は公演の最後に歌われ、「コソボ!コソボ!コソボ!」と何度も絶叫するビヨークは、鬼気迫るものがありました」ということです。「Y.Sさん」、教えてくれてどうもありがとう!♪


◆ クエッタの日本製陶器 ◆
こうやって情報や写真を提供してもらい、レアな本を紹介してもらい、私だけでは作れないブログができていくのは楽しく、ありがたいことです。そしてじつは今回も、なのです。

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今回の写真は、先日「パキスタンのクエッタから帰国したばかりのMさん」に見せてもらったもの。クエッタのなかでも「いいものが置いてある店」で撮ったものだそうです。

この陶磁器類、もちろん私のツボにハマり、大騒ぎしていました。クエッタ自体、私にはなかなか行けないところですし、もしも行けたとしてもほとんどジモティの「Mさん」のような街歩きはできません。言葉もできないし。だから本当に貴重な写真だったのです。自分が好きなものは、人に見て欲しくなる私。ブログへの掲載を承諾してもらいました。

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で、これは何かといいますと、「Occupied Japan」(連合国軍占領下の日本、1947-52年の5年間に日本から輸出したもの)の陶磁器などだそうです。一点一点の詳細はわかりませんが、遠い旅をしてこの店の棚に並んだことだけは確かなようです。

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茶わんやポット、かわいいですよね!日本的情緒を強調しながらどこの国ともいえない雰囲気があり興味深いです。

私が身を乗り出したのは、下↓の写真の白いカップ。日本でアフガニスタンの王室向けに作られ輸出されたものだそうです。「アフガニスタン向けに、日本から、陶器を輸出」という文脈が一瞬ピンときませんでしたが、「Occupied Japan」の頃のアフガンは王制(1926-73年)。

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当時の日本の生産者が「アフガニスタンの王室」をどのようにイメージしたか、見ていると興味深いです。ぽったりした白に金彩で花模様が描かれています(右は色が落ちていますが)。幾何学風の模様はイスラムの国を意識したのかもしれません。

アフガンの王家の食卓で実際に使われた茶わんが、どこをどう流れてきたものかクエッタの店の棚に並び、興味を持った日本人が写真を撮り、それを私が日本で見せてもらった。茶わんは写真として里帰りした感じになりますね。

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クエッタ周辺には、古い土の墓廟など見てみたいものがあって行きたい場所のひとつなのですが、以前プランを練りながら果たせませんでした。でも、こういう形で日本ーアフガニスタンークエッタとつながるものと、それも自分の好きな陶器と出会えてうれしかったです。

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(イラン?)
by orientlibrary | 2008-03-19 00:19 | ウイグル/アフガン