イスラムアート紀行

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中央アジア 食器・茶器に隠れた個性が!?

●陶芸の国・日本、誰もが毎日のように陶器を使ったり見たり触れたり、やきものが暮らしのなかに、空気のように自然にあります。他の国はどうなのでしょう。

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カザフスタンのバザールにて。濃紺に鮮やかなピンクの花)

●装飾タイルが美しい中央アジア。なかでもウズベキスタンの陶芸は千年以上の歴史を持ち、リシタン、ギジュドゥバン、ウルグットなど、個性的な陶芸産地がいくつもあります。

●ところが、、、バザールやレストランでも、つい食器を見てしまうのですが、どこで見ても同じような濃紺色に白抜きなどの茶器や食器ばかり。家庭の食卓でも同じものです。どうしてこうも画一的なんでしょう。

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カザフスタンのバザールにて。シックな感じ)

●でも、5月のウズベキスタン滞在時、いろいろとコーディネートしてくれたF君が、「今朝は、朝5時から、月1回開催される陶器のバザールに行った」と言うのです。

私:「(驚いて) え〜!私も行きたかった〜!!」
F:「たくさん店が出てすごいよ〜。いろんなのがあって面白い
私:「(ふと気がついて) でも、、みんな同じじゃないの?」
F:「作る人によって少しずつ違うよ。値段も違うし。(値段交渉で疲れ気味)」

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ウズベキスタンの家庭の食卓。ティーポット は綿花の模様かな?ティーコーゼで保温)

●え〜、、、私には同じように見えていた紺色の食器が、違いがあるなんて、、甘かったです。写真をチェックしてみると、色や形は同じなんですが、たしかに、模様が違います。なかなか芸が細かい!?

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キルギスの家庭にて。フェルト風柄がかわいい)

●キルギスのティーポット(↑)はオレンジ色がパッと明るく、キルギス独特のフェルトのような柄です。注ぎ口の先に茶こしがついているのも面白いですよね。

●「隠れ違い文様」の紺色の食器に加えて、花柄などの食器を見ることもあります。また、陶芸産地では特産の陶器が使われるのをときどき見ましたが、普段使いではないようです。

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ウズベキスタンの家庭にて。イチゴが旬だった。家庭料理は野菜が多くてうれしい。手前はリシタンの皿)

●ウズベキスタンの陶器は、焼成温度は1000度ほどで軟陶が多く、色絵で抽象画や幾何学模様が描かれます。軟陶であることから、飾りとしての使用が多く、またはもてなしの場で大事に使われるようです。それもあって、なかなかレストランや家庭の食卓では見かけないのかもしれません。

●もてなしといえば、フェルガナのハーブ園では、これがシルクロードのホスピタリティなのかな、と、うっとりするような時間を楽しみました。

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(ウズベキスタン・フェルガナにて。右下の茶碗はリシタンのもの。青がきれい。のびのびしたデザインに心がなごむ。中はなんとシャンパン!奥の白いものが入ったビニール袋にも注目。香りのいい花が入っていて、袋から匂いを嗅ぐ。うっとりのアロマ。これももてなしのひとつ)

●戸外のスーリにテーブルセッティングして、皿はいつもの濃紺のもの。プラス、リシタンの茶碗があることで、ぐっとオシャレな感じになります。やはり個性的な陶器はいいなあと思います。

●肉類が苦手な私ですが、写真にある炭火焼きの羊のケバブ、生まれて初めて肉というものを「おいしい」と思いました。塩気がきいて柔らかく旨みがありました。シャンパンやハーブ園の空気の良さも応援団だったかもしれません。

●予想外に深かった「おんなじ」食器、これからはもう少し注目してみてみたいです♪
by orientlibrary | 2007-07-11 22:16 | 中央アジア5カ国