イスラムアート紀行

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緑と風の中央アジア 序章

●ずっと前からそこにいたように、自然に座っている。普通に朝ご飯を食べ、話し、出かけて、帰る。その日常感を、ふっと不思議に感じながら、いつもの花を見て、いつもの路地を通り、眠る。中央アジア・・・私のなかの遺伝子のようなものが、ゆっくりと息づき始める。私はここを知っている、と思う。

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カザフ、キルギス、フェルガナ(ウズベキスタン)は、こぼれるような緑にあふれていた。そんな大草原に赤い縞模様ができる。風に揺れる罌粟の花の群生。青い空、草の海、赤い帯、雪を抱く白い山脈。深く深く、呼吸をする。

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清冽な川の流れ、清浄でひんやりとした空気、どこまでも続くポプラ並木。林檎、桃など春の花々が、気持ちよさそうに咲いている。馬が尻尾を大きく揺らしながら、草を食む。羊、山羊が草原の向こうに、点景となる。春の中央アジア。

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アッサラーム・アレイコム!元気に帰ってきました。前回のあたたかいコメント、どうもありがとうございました。また皆様が留守の間も忘れずにいてくださったこと、とてもうれしく、感謝しています。青空トイレや風呂なし生活にも素直に適応する私、清潔で効率的な日本の生活にも、また適応しつつあります。

●今回はデジタル一眼を使ってみたので、オートで撮っているだけの私ですが、アップを楽しみにしていました。が、リーダーがCFカードを読み込めず、、今日はメモ替わりにバシャバシャ撮っていたコンデジの写真で、少しイントロ風のご紹介をしたいと思います。

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●中央アジア・・・極東シベリアからトルキスタン、イラン、トルコ、中東に広がり、つながる、自然、文化、暮らし。それは色が少しずつ変化していく一本の帯のようです。その色が少し変わる変わり目の場所、場所。しかし現在の国境ではない、かっての王朝の統治による共通項もまた、しっかりとある。時と場所を縦糸横糸に織りあげられたこの帯は、なんとも魅力的に思えます。

●初めてのカザフ、広大雄大な緑の草原。ティムール時代のアフマド・ヤサヴィー廟のタイルをじっくりと見て、バザールをぶらぶら歩きました。空港、ホテル、国境などの官僚的な姿には心が寒くなりましたが、どの国でもそうであるように、人びとはあたたかく旅行者に接してくれました。

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キルギスの美しさには、目を見張りました。「東洋のスイス」なんて、とんでもない。より清新で深度のある自然美があるように感じました。雪を抱く天山山脈、幻のイシククル湖など、訪ねてみたならば多くの日本人が好きになる、そんなゆたかな自然に包まれた国だと思いました。

●そしてウズベキスタン。順番が最後になったせいもあるかもしれませんが、やはり私にとってはもっとも印象の強いところです。ウズベキスタンというと沙漠ではないかと思われるかもしれませんが、パミールや天山の支脈などの山に囲まれたフェルガナ盆地は緑にあふれ、ちょうど薔薇の花が満開で、とても綺麗でした

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陶芸作家のファミリーにお世話になりながら、廟のタイルやモスクの天井画を見たり、絹織物や細密画のアトリエを訪ねたりしました。結婚式で踊り、おいしい家庭料理を堪能し、親族の赤ちゃんの可愛さに癒され、日本語弁論大会に出る子どもたちのスピーチを聞きました。

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●今回は何もスタディしておらず、滞在中もボーッとしていたのですが、少しずつ感じたことなど書いていきたいと思います。また遊びにお立ち寄りくださいね。

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by orientlibrary | 2007-05-13 00:27 | 中央アジア5カ国