イスラムアート紀行

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古都ブハラ、ぶらぶら歩きの昼下がり

ウズベキスタンのオアシス都市・ブハラ。中世の面影を残す旧市街地は世界遺産にもなっています。ウズベク好きの中には、サマルカンドよりもむしろブハラに、求めていた何かを見いだす人が多いのではないでしょうか。

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乾燥地帯にありながら水資源に恵まれたブハラは、紀元前5世紀頃にはすでに城壁を持つ都市が成立していたそうです。古いですね!紀元後は、シルクロードを駆け抜けた商人として名高いソグド人の都市国家が建設され、ブハラ商人たちは東西交易の仲介者として活躍したといいます。

8世紀後半に、土着のイラン系貴族がアッバーズ朝から独立して興したのがサーマーン朝。街は拡大して大都市となり、ペルシア語による文化活動の中心地になりました。当ブログにも何回か登場した「サーマーン廟」(焼成レンガだけで作られた立方体の廟。光が織りなす陰影の繊細な美)が作られたのもこの時代です。

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13世紀前半にモンゴルにより破壊されて街は荒廃。ティムール朝の都となったサマルカンドの繁栄の後じんを拝していましたが、16世紀後半になってウズベク人のシャーバーン朝がブハラを都に。その後の王朝もブハラを首都として「ブハラ・ハーン国」として繁栄しました。

ブハラとは、サンスクリット語で「僧院」という意味だそうです。その名の通り、往事は多くのムスリムが巡礼や学習に訪れ、「聖なるブハラ」と呼ばれるイスラム教学の中心地でした。360のモスク、80のマドラサ、38のキャラバンサライ、45のバザールがあったそうです。どんな様子だったのか、当時の物語の映画でもできないかなあ。映像で見てみたいですね!

さて現在、旧市街を歩くときに起点となるのは、「ラビ・ハウズ」という正方形の池です。見所はこの周囲に集中! さあ、歩いてみましょう〜。

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ハウズの周囲に、「ナディール・ディバンベギ・マドラサ」(1622年、鳥のタイルが有名)、「ウルグベク・マドラサ」(1418年、中央アジア最古の神学校)、「アブドウールアジス・ハーン・マドラサ」(17世紀)。もっと行きましょう。

なんだか土に埋もれている感じの不思議な建物は、「マゴキアッタリ・モスク」(10世紀頃の創建。かな〜り好き!!)。「カリヤン・ミナレット」(1127年、チンギス・ハーンも破壊しなかったブハラのシンボル。レンガ造で巨大です)、「カリヤン・モスク」(1514年)、「ミル・アラブ・マドラサ」(1536年)・・・めくるめくイスラム建築の美意識を、そしてオアシス都市の繁栄を体現する建築物を見て歩くことができます。

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「タキ」(バザール)で、ブハラグッズをチェックするのもいいですね。あ、タキに行く途中には、当ブログでおなじみの陶芸家アリシェルさんが壁面装飾を手がけた「ホテル・アジア」もあります。明るいブルーの陶板に、気持ちも爽やかになりそうです。

*写真は、上から順に、「ブハラの昼下がり(左手のレンガもいいですね〜!)」、「ハウズにあるチャイハネ(チャイ飲んでまったり、がいいです)」、「ホテル・アジアの壁面」、「レーニン??の絨緞?(ブハラは絨緞も有名!でもこれは珍しいパターンだと思います)」
by orientlibrary | 2007-01-30 00:48 | ウズベキスタンのタイルと陶芸