イスラムアート紀行

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 ”飾り”のセンスがいいな ヒマーチャルの女性たち

インド北部・ヒマーチャルプラデシュ州、パキスタンと中国にはさまれた山岳地帯であり緑豊かなのどかな地。サンスクリットで「雪山の州」を意味するそうです。暑いイメージの強いインドですが、広くて多様だなあと思います。

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●ヒマーチャルには茶の産地・カングラがあります。爽やかな空気、緑濃い広大な茶畑、そして鮮やかな衣装を身につけて茶摘みに精を出す女性たち(↑)。明るい色のブラウスやエプロンが緑に映えます。

●なかでも濃いピンクのブラウスがよく似合う、笑顔が魅力的な女性(↓)がいました。眉の間(ビンディ?)と鼻の左側にお揃いの飾りをつけています。イアリング、ブレスレット、ネックレスのバランスがよく、とてもオシャレ。大変な仕事だと思いますが、こういうカラフルな服装の方が明るい気持ちで働けそうな気もします。ちなみに報酬は、一日摘んで70ルピー(200円ほど)と聞きました。

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●作業のことを考えたら、アクセサリーはないほうがいいはず。また機能性を追求したら、もっと違うスタイルになりそう。でも東南アジア〜西アジアなどで見る働く女性は、とてもきらびやかですよね。全財産かと思うほど重そうなアクセサリーをつけていたりします。前々回の中央アジアの衣服のところでも書きましたが、「用の美ではなく、用と美」「装飾的」であるのが民族衣装のひとつの特徴だと思います。

●ヒマーチャルプラディーシュ、数百年前の装飾的なハヴェーリー(住居)が残るプラグプルという町から、さらに山あいに入った村で会った少女(↓)です。顔立ちがネパールなどに近い感じがします。頭の飾りやアクセサリーが印象的。女性の鼻の飾り(ピアス的なもの)はラジャスターンなどでも見ます。アクセサリーは装飾だけではなく、魔よけ的な意味合いもあるのかもしれません。そしてネックレスにつけているのは、多分、安全ピン。たしかにキラキラ光ります。パンクだなあ!

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●自分が手抜きで動きやすいラクな格好が好きなせいか、こういうふうにいつもきれいに、飾りをきちんとしている女性たち、すごいと思います。

●でも機能性追求の時代と言いながら、考えてみると、古今東西、飾る女性のほうが一般的なのかも!?、、、私には拷問のようなミュール(超細身のサンダル)、タイトなスーツ、冷えそうなキャミソール、ジャラジャラのアクセ、流行の巻き髪、、あれ?、、たしかに日本の女性もこんな格好で働いてますね。以前、オシャレ系タレントが「おしゃれとはガマンだ」と喝破してました。人間工学など無関係の華やかな民族衣装で働く女性たちと、共通項アリですね!
by orientlibrary | 2006-10-16 01:44 | インド/パキスタン