イスラムアート紀行

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時空を超えて、パルメット文様、大集合!

探していたものが見つかりました。ムルタン(〜ウッチュ)の気になる文様、その解説があったのですが、、まだストンとこないなあ。

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解説いわく、「the traditional fleuron frieze has lotus flowers in reserve on a cobalt ground 」、う〜ん、蓮華文様?なんですか?パルメットは「椰子説」「蓮説」、どっち? タイルデザインのなかで「パルメット」が何を指すのか、例題の多い『THE ART OF THE ISLAMIC TILE』でチェックしてみました。以下に、各地のタイル文様でパルメットと表現されたもののいくつかを掲載してみます。なお、この本は文様についての本ではないので、かなりざっくりとした分類だと思います。

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◆ 渦を巻く“パルメット”とからみ合うカリグラフィーの装飾帯。これはタイルではなく漆喰。
◆ Al-attarin medresa/fez/completed1325
◆これもパルメット?なんだか流麗な植物文様全体をパルメットと言ってる気も、、。モロッコの本では葉だけでも相当な数あり。モザイクの片だけでも400種類名前付きだからすごい。


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◆ “パルメット”と花のモチーフが嵌め込まれたボーダーが組み合わさった格子状のモザイク
◆ Tuman Aqa funeray complex in Shah-iーzinda /Samarkand/completed1405
◆モザイクが元気でティムール期らしい。勢いがあります。


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◆ “パルメット”をモチーフとしたボーダー部分のタイル
◆ Tash-Havli palace/Khiva/1831-41
◆ヒワのタイルはこのようなコバルト地に白抜きの絵付けです。伸びやかで流れるような線が特徴。これもパルメット。ヒワのタイルにこのパターン多いです。


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◆ 花が敷き詰められた “パルメット”を組み合わせた形のモザイク装飾
◆ Masjid-i Kabud or blue mosque/Tabriz/1465
◆ロゴのタイル、西イランのタブリーズにあるブルーモスクのディテールです。トルクメン系のカラコユンル朝期のもの。これ以上のものはないと言われるほどのファサードのタイル装飾が圧倒的に見事で本当に美しい。最高です。←のタイルは内部装飾のもの。パルメットを五角形にしたものってこと?発見です。うれしいな。

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◆ 回転する“パルメット”模様が ロゼット(葉が放射状に広がったもの)を取り囲む
◆ Rustem Pasha mosque/Istanbul/1561
◆ちょうどトルコタイルのコメントで mayumiishさんからご紹介頂いたモスクです。ナイスタイミング〜! 行ってみたいなあ。イズニック赤が効いてますね。

というところまでで、仮説。タイルデザインのなかで「パルメット」は何を指すの?椰子、蓮、いずれも含む植物をベースとした文様、唐草的な動きのある場合もあり、図像的な場合もある、といったところでしょうか。ムルタンは現地では椰子の雰囲気でしたが、インドとの関連では蓮華文様もありなのかも? タイル発展途上人、ここまでが現在の限界〜!
by orientlibrary | 2006-09-18 10:32 | タイルのデザインと技法