イスラムアート紀行

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ブログ1年、タイル旅は続く(けれど、、)

●日本で「イスラムのタイル」というと、もっとも知名度が高いのは「アルハンブラ宮殿」かもしれません。その次はブルーモスクなどが印象深い「イスタンブール」か、あるいは王の広場が圧倒的に美しい「イスファハーン」か。イスラムタイル見て歩記といいながら、そのあたり全然出てこない、とお思いの方もあるかも、、。

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●タイル界というものがあるとすると、イランとトルコは両横綱という感じです。ここに中央アジア、マグレブ、スペイン、ヒンドゥスタンが、からみあいながら紹介されます。海外の専門書では、思い入れのせいかもしれないけれど中央アジアのポジションが大きいような気もします。

●けれども、素人の私が見た限りですが、種類も多く入手しやすいのはトルコ関連の本です。さらに現地では街角でもタイルのポストカードが山のように売られているし、タイルをモチーフにしたペンダントなど、おみやげ物も種類があります。トルコではタイルが工芸を代表するものとして一定の地位を確立していると同時にマーチャンダイジング力も高い印象を受けます。

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●そんなトルコのタイルなのですが、タイル発展途上人の哀しさ、そこまでたどり着けません。ブログを初めて1年が経過しました。けっこうがんばっているのですが、タイルスタディの進行は遅々としたものです。本が目の前にあるのに、なかなか読めません。

●トルコでは、セルジューク朝(1038〜1157)、ルーム・セルジューク朝(1077〜1308)のタイルやレンガをもっと見ていきたい。素朴で、土味があって、とてもいいのです。

●また、タイルの代名詞のようなオスマン朝のタイル、見とれます。陶然とします。タイルに囲まれる幸福に浸ります。でも、、何というか私には綺麗すぎる感じがします。華麗で繊細で豪華で、、。また本でも「タイルと陶器」となっているように、陶器とあまりに近くてタイルらしさがないというか、、。なんか陶皿を見ているような気もしてきて、、。

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●遅まきながら、16世紀末イスタンブールの細密画をめぐる小説『わたしの名は紅(あか)』をチラッと読み始めているのですが、遠近法など西洋画の技法を細密画に取り入れることを巡って事件が。同時代のイスラム王朝であるサファビー朝、ムガル朝も17世紀頃からヨーロッパの影響を次第に受けていきますが、オスマン朝はヨーロッパに近い分、早いのかな。

1年たってもトルコにたどり着けない当ブログ、せめてもの気持ちとして、きれいなトルコのタイルが表紙の本(写真)をご紹介します。チューリップの絵が可憐、そしてイズニック赤も見事です。

●いつかコンヤブルサ、しっかり見てきてレポートしたいです。あ、アルハンブラ宮殿、これは行ってないんですよね。憧れのアンダルシアですが、未踏の地です。私って、やっぱ超マイナーなのね・・・。
by orientlibrary | 2006-09-12 01:24 | タイルのデザインと技法