イスラムアート紀行

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日本、道教、シルクロード・・・泥は世界をつなぐ!?

チープなアルミの皿に乗ってますが、これって、すごいんです。とってもレアな玉(ぎょく)で、中国の西の方で入手しました。オレンジ系の玉って稀少なんです!

あれ?エイプリルフールってまだでしたか!?ご存じの方も多いと思います。これは「泥玉」「土玉」「泥団子」などと呼ばれる土を固めたものです。写真のものは、昨夏、ある土関係のイベントで、丸める、磨くあたりから自分でやってみたものです。

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当日の師匠は、左官界の巨匠榎本新吉さんです。でも師匠直々に指導してもらえるのは3人まで。私はじゃんけんに負けたので、横で見ていましたが、生徒になったラッキーな人たちもそれなりに大変そうでした。

「オメエは、ほんとに何回言ったらわかんだ」「だからよ、人の話を聞けってんだよ」「そうじゃないだろうよ、ほんとにオメエは何やってんだ」等々、怒鳴られまくり。しかも、な〜んか不条理。「(小声)泥玉作ろうと思って来ただけなのに、大人になってここまで叱られるって、、」、外野の面々は笑いをかみころしています。

しかし、さすがです。巨匠はすごいです。榎本さん指導の(ほとんど巨匠が作ってしまった)泥玉は、本当に宝石よりも綺麗と思うほどの輝きで、ずっしりとした存在感がありました。土と石灰でここまでできるとは。見惚れてしまいました。しかも考案したのも、広めたのも日本人。土や日本の土文化の可能性を、またひとつ感じた体験でした。

昨夏の体験をなぜ今書いているかというと、昨晩の太極拳教室で、基本の「歩く」が全然ダメだあ!と自習していたら、先生が「道教では脳の松果体のあたりに“泥玉”というものがあって、そこに蓮の種が入っていると考える」と話されたからです。

「ど、泥ですかあ?!」即反応した私。うろ覚えですが、そこから蓮が生えて頭から気を放出する、というようなお話だった気が(違ったらすいません!)。丹田や正中線を意識しなくては、ということかなと思いましたが、深い意味合いはまだまだわかりません。が、太極拳で「泥玉」が出てくるとは。泥つながり?!

泥の建築文化の香り高いイランや中央アジア。大好きな泥に敬意を表して、土のある光景を、中世の雰囲気を残すシルクロードのオアシス都市、ウズベキスタンの古都ブハラから。

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(乾燥した気候、土の色合いの街、女性の衣装はカラフルで大胆な花柄が映えます)

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(魅惑に満ちたブハラの路地。レンガなどを使った家々。親しみやすくすてきな笑顔をたくさん見ました。女の子が着ているのはウズベクの絣(アトラス)です)
by orientlibrary | 2006-02-11 22:14 | タイルのデザインと技法