イスラムアート紀行

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タイル道は険し?! ソルタニエドームの物語・・・

大変、大変!資料読み込み不足でした。ソルタニエドームで「ラスター彩」と書いてきたタイルは「ラージュバルディーナ手」という種類のタイルで、「ラスター彩の色彩感覚を豊かに発展させたもの」でした。訂正します 。すいませ〜ん!

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「ラージュバルディーナ手」は、「コバルトを呈色剤として発色させた藍色の釉薬の上に、赤や白、そしてさらに金彩を加えた上絵付けの陶器やタイル”」(『タイルの美 イスラーム編』/TOTO出版)。イルハン朝という時代のイラン、星形と十字形の組み合わせ、表面の煌めきから、こういうのも含めてラスター彩としていいんだろう、と推測で決めつけてました。上記の本は読んでいたんですが、、、不覚!!文面で読んだものと実際が合致しなかった・・・反省です〜!

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そんなこともあって、ソルタニエドームのタイル装飾についてはきちんと調べようと、『the art of the islamic tile』 と現地でゲットした秘蔵?パンフレットを読んだんですが、両方とも歴史や構造について書かれており、結局タイル装飾についての記述はあまり、というかほとんどありませんでした。

この建物は現存するイルハン朝のモニュメントの中で最も美しいものとして、そしてドームの高さと大きさが有名なんですよね。タイルもいいのに、、、がっくり・・・。しいて書くとすると、ソルタニエドームでは漆喰装飾とフレスコ(特にオルジャイトと彼の息子のアブサイードの時代のもの)が知られており、またレンガ装飾とタイル装飾、またこれがミックスしたものの美しさは歴史家に絶賛されている、といったところ。

特にメインエントランスのアーチのモザイクタイルの美しさについて記載されています。模様的にユニークなものが多いと思ったのですが、そのあたりの歴史や背景や特徴などはわかりません。がっくり・・・。現地に少し腰を落ち着けて調べないと、なかなかむつかしそう・・・。

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世界遺産になったソルタニエドームは修復が進んでいます。最も適した色を選ぶために、いろんな青が焼かれて試されているようです。その光景自体がきれいです。当然かけらを拾ってきました。楽しうれし、そしてむつかし、タイルの道?!はあ〜・・・ 

ただ、レンガ造の八角形のプラン、大きなドーム、タイル装飾とレンガ装飾の組み合わせ、8本のミナレットという構成は、ウッチュの「ビービーシャビンディー」と共通しており、中央アジアやイランの影響を受けているとされるムルタンの聖者廟建築との関連に興味があります。コツコツいくしかないですね!・・

*写真は、(上)「ラージュバルディーナ手」タイル、(中)ソルタニエドーム外観、(下)修復のために焼かれたタイル
by orientlibrary | 2006-01-17 03:53 | 至高の美イランのタイル