イスラムアート紀行

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ラスター彩、やきもの嫡伝、旅するポット、アジア染織、日本タイル

ラスター彩イラン里帰り展

大型台風ということで、外出を控えた方がいいのか、出ても大丈夫なのか、迷いますね。敬老の日前後は台風の確率が高い気がします。雨上がりを見計らい、やはり見たい!と出かけてきました。

まず、「七代 加藤幸兵衛茶陶展 <併催> ラスター彩イラン里帰り展」(新宿京王百貨店・京王ギャラリー/9月18日まで。最終日16時閉場)。(ラスター彩について、さらに加藤幸兵衛さんのラスター彩製作については、「ラスター彩と日本人-現代によみがえる虹色の輝き-1」「同-2」(iran Japanese Radio)に、わかりやすくまとめられています。イランでの展覧会の様子も垣間みられます。関心のある方は参照されることをおすすめします)

京王ギャラリー、ラスター彩も茶陶展も、存分に好きな陶器に浸れて幸せな時間でした。もちろん、例えば古民家や博物館の凝った展示で見られたらすごいと思います。でも都心で交通至便の百貨店が、これだけ充実の展示を企画して、誰にでも見られるようにしてくださったこと(無料)、その姿勢がうれしいです。

ペルシア陶器だけでなく、イスラームの文化や芸術は、一部博物館で触れることができますが、より多くの人の目に触れる機会は多くないように思います。また、百貨店ではどうしても「シルクロード」の冠がつきがちです。今回は、「イラン」がタイトルに入っており、イラン国立博物館出品作品40点が見られるのです。イスラーム陶器に親しみを感じている私には、そのこと自体が喜びでした。

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(上段左:左=展覧会図録、右=イランでの展覧会カタログ〔*次からの写真5点はこちらから引用〕/上段中と右:イラン人出展作家作品/下段左:ラスター彩壷、イラン・グルガン、9〜10世紀/下段中:ラスター彩十字タイル、タフテソレイマーン、13世紀/下段右:ラスター彩星形タイル、イラン・グルガン、14世紀/金色、玉虫色のなかの青が熱狂的に好きです)

ラスター彩展示の核は、加藤卓男氏と七代幸兵衛氏の作品展示。緻密、繊細、美しい光り、ペルシアのモチーフと和の感性の融合。あらためて圧巻と感じました。ペルシアの古陶も少しですがありました。鮮やかなコバルト青と羊の図柄の壷など、本当にできるものなら手に入れたい、、美しいものを手に入れるために権力を行使した王様の気持ちが理解できました。。

イランの現代作家によるラスター彩は、イラン陶芸家のfacebookページに今年春頃から随時アップされていたので、見ていました。オブジェが多く、幽玄な美意識は伝わりますが、細密さは追求されていない印象。ラスター彩ならではの発色を含め、イランでの今後の展開にも興味があります。

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美山三代展 “嫡伝展”

瀬戸・美山陶房、寺田美山氏、寺田康雄氏、寺田鉄平氏、三代の陶芸家による「美山三代展 “嫡伝展”」(アートスペース煌翔〜東京・阿佐ヶ谷〜にて9月21日まで。休み9月17日)。

「瀬戸の窯元では代々嫡子に築窯技法、釉薬調合等、製陶技術を秘伝として伝えてきました(嫡伝)」。そして「代々伝えられる技法だけでなかう個の制作意欲」も併せて見て欲しいとの趣旨の展覧会。現代はもちろん職業選択は自由。そうしたなかでも代々続くこと、その強さ、確かさ、律動を感じました。

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(三代それぞれの個性と多彩な作風/下段:織部三代三様。左:美山氏、中:康雄氏、右:鉄平氏)

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Asian textiles

Asian textiles <アジアの染織>」(ギャラリー囲織庵/世田谷区久我山/~17日まで。最終日17時まで)。トライバルラグを扱うTRIBEさんの展示会。ラグも質量ともにすごいですが、いつもいい布、持ってますね〜。グジャラートの「パトラ」、クメールの「ピダン」、ベンガルの「カンタ」やジャワ島の「カイン=更紗」、スマトラの霊船布「タンパン」、バリ島の儀礼布「ブバリ」など、アジア各地の染織品が見られます(&購入できます)。

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(濃い展示。逸品が目の前に。下段のお菓子はお客さんの差入れ。ココナッツパウダーを練乳で練り上げプルーンに挟んだスイーツ。やさしい甘さでした)

ギャラリー囲織庵、住宅地の中、竹や様々な緑に囲まれた趣きある民家ギャラリー。台風のニュースの中、うかがった側にはラッキーな静けさで、すっかり長居しておしゃべりを楽しませていただきました。素敵なオーナーとトライブさんに感謝。

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Occupied Japan

こちらは雨の連休ではなく、ちょっと前なのですが、「Occupied Japan」(連合国軍占領下の日本、1947-52年の5年間に日本から輸出したもの)の陶磁器と思われるものを、偶然拝見できました。以前「日本ーアフガニスタンークエッタ、旅した陶器たち」でご紹介したものと同じタイプのティーポットのようです。

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(上段左:品の良い絵付け。趣きあるポットで惹かれました/葡萄モチーフは輸出先の名産を意識したものでしょうか)

全体にザクッとしてかわいらしく、欲しかったけど、、値段が自分にはやや高かった(涙)。でもパキスタンから持ってくる手間や現地価格から考えると、妥当な価格でしょう。陶器を運ぶって、本当に大変ですから(しみじみ)。でも、じつは、、青地に花模様のティーポット、大事に飾っているものがあります。アフガニスタンを愛するcharsuqさんからいただいたもの。旅で運んだ大事な陶器、charsuqさん、本当にありがとうございます!!

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日本のタイル

8月の多治見・笠原旅で、その魅力に触れた「日本のタイル」、まだ資料などを読めていません。多治見旅では、タイル熱中人との出会いはもちろん、岐阜県現代陶芸美術館で「日根野作三と薫陶をうけた7人」を見て、日根野作三さんのことをもっと知りたくなって少し調べ始めたり、伊藤慶二さんも素晴らしく、、ますます興味やテーマの拡散傾向が強まっているのに、動きが遅くて、はかどりません。少しずつ進みます、、、

そう、日本のタイル。まず少しでも画像アップします。好きなタイルから!!青系ばかりなのは青好きゆえ、ご容赦を。とくに矢印模様のタイル、欲しかったですね〜、、、「手描150角 昭和45年頃製作 有限会社桝文製陶所」。ほんとステキです。フレームに入れて飾りたいです。

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(多治見市笠原の「モザイク浪漫館」所蔵品)

日本のタイル、外壁内壁に使われているものが多いですね。

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(多治見市、タイルの景/上段左と中:銀行の壁面で発見!色や形状が多彩。日本の四季を表すパターンが好まれるのでしょうか/上段右と下段中と右:多治見市の長江陶業にて。いまの建物や暮らしの中でのタイルの魅力を追求し提案。青好きゆえに青や白ばかり撮っていますが、もちろん色は多彩/下段左:このタイルに6月の「インテリアライフスタイル」(ビッグサイト)で出会い、日本のタイルに興味が高まったのでした。日本にも味わいある青いタイルがあるんだ、と)

マリンタイル」、多治見の長江陶業さんでも話題にのぼっていました。そのときは「え、そんなのあるんですか」と、相当ボケていた私。私の好きなR不動産の「tool box」、タイルのコーナーでも紹介されていたのに(見ていたのに)、、、これまで日本のタイルをいかにちゃんと、真剣に見ていなかったかということですね。深みのある青、海のようです。多治見には、モザイクタイルの流し台を作っている工房も。お話聞きたい工房が増えてます!!遠くないうちにうかがえれば、、。皆様、どうぞよろしくお願いいたします!

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ブログ更新が遅れがちです。自分のスピードが落ちているのでしょう。いかんいかんと思っているのですが、こんなペースになってしまいます。ゆっくりすぎるブログですが、どうぞまたお立ち寄りください。

今回もコラージュ写真とトピック、いろいろ用意しました(まず写真の準備から入るので)。が、話の流れがますますバラバラになってしまうので、風景の一枚を今回のラストにします。信州駒ヶ根、初秋の空気と光り苔です。

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(ヒカリゴケは光前寺(長野県駒ヶ根市)にて。ヒカリゴケ(wikipediaより)=ヒカリゴケは自力で発光しているのではなく、原糸体にレンズ状細胞が暗所に入ってくる僅かな光を反射することによる。またレンズ状細胞には葉緑体が多量にあるため反射光は金緑色(エメラルド色)になる)/日本の緑の幸。心洗われる)
by orientlibrary | 2013-09-16 16:38 | 日本のタイル、やきもの