イスラムアート紀行

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「6」のデザイン 天地創造の6日間の理想表現

少し時間があいてしまいました。梅雨空のもと、元気にしています。あまり更新のないブログ、ご訪問頂いた皆様、ありがとうございました!さて今回は、6月ということで、「6」がテーマ。イスラームの幾何学で重要な6です。数学壊滅の私ですが、がんばります!

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おっと、その前に、、青のfacebookページ、「青の陶器とタイル好き * blue ceramic museum」。昨年末の開始以来、約半年がたち、現在オリジナル発信92話になりました。
Facebookは集計や解析機能がすごい。頼みもしないのに、アクセス数や話題指数など、いろんな集計が表示されます。半年記念に現時点での「THE 青のfacebook人気、ベスト3☆」!

第3位は、、ティムール・サブーリさんの青の釉薬テストピース。陶器やタイルの中で、すごい!深い青の魅惑。

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第2位は、、リシタン・ウスマノフ工房の皿コラージュ。強い青のインパクト。ウスマノフさん、おめでとうございます!☆!

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そして堂々の第1位は、、ナディール・ディヴァン・ベギ・マドラサ、の装飾タイル。ブハラ・青の輝き!モザイクタイルは現地で見るのも圧倒的なのですが、アップで見るとまた凄みがありますね。

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刺繍王子Kさんが絶賛紹介、『イスラム芸術の幾何学 天上の図形を描く』(創元社/ダウド・サットン著 武井摩利訳)を即購入。コンパクトで読みやすい。簡潔でポイントが記憶に残りやすい。イスラム美術や幾何学の本は、分厚かったり難解だったりで手ごわいものが多いですから、これはありがたい。

最初の章(見開きの2ページ)=「最初の出発点」は、点、円、6個の円のお話。6個の円は「クルアーンに記された天地創造の6日間の理想表現」。これを拡げていき正六角形の点を結ぶと六芒星=「ソロモンの印章」(この印章付き指輪を使って精霊を使役したと言われる)。外枠だけを星形にして並べると星と六角形のパターンに。

(文章では、わかりにくいですよね、、でも図をスキャンして紹介していいものか迷います。この本では、コンパスと直定規だけを使って描いたパターンを豊富に紹介し、幾何学的土台の理解を促しています。肝の図形をスキャンするのは気が引けます。)

次は「6から作られる6」です。星と六角形からスタートして複雑なパターンに展開していきます。一見した印象は違いますが、元々は同じデザインから発展したことがわかります。

って、文章では、わかりにくいですよね、、  そうだ!タイルの事例ならいいですね。自分の写真ならば問題ない。現実にどう活用されているか、タイルからみえてきますね。

そんなわけで、iPhoto見てみました。私の場合、イスリーミ(植物文様)の方が多いのですが、壁面装飾ではやはり幾何学模様!なるほど〜、幾何学の理解がもう少しできるようになれば、タイルがもっと楽しくなりそう。

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(アイシャビビ廟/カザフスタン/カラハーン朝/写真左の四角形のレンガが建造物のメインですが、右奥には六角星(&六角形)、星の中に模様。この部分色を塗っているようにも見えますが詳細不明。でもキレイ)

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(アフマド・ヤサヴィー廟/トルケスタン/ティムール朝/タイル自体は修復だと思いますがオリジナルデザインは維持されているはず。花や葉のデザインも6に。そして六角形との組合せ。濃い青がレンガの茶色に映える)

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(シャーヒ・ズィンダ墓廟/サマルカンド/ティムール朝/アフマド・ヤサヴィー廟と同時代。六角形が六角星にも重なり、ラインや花びら状のものも6。いいですね〜!時代が古いものは6のデザインが多いような印象。これが古雅な印象につながっているのかな)

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(カラーン・モスク/ブハラ旧市街/シャイバーニ朝/ミヒラーブを囲むようにある六角形青タイルのパネル。青の濃淡がさざ波のよう。サマルカンドのグル・エミル廟などティムール時代の他の宗教施設にも見られるこの水のようなタイルパネル。イラン・ヤズドの金曜モスク(1325-34)あたりから?)

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(チャルバクル/ブハラ郊外にある墓廟、モスクなどの複合体/写真は奥まった場所にあるアブー・バクルの墓と言われるもの。六角形&六角星模様のタイルの連なりが印象的。広い墓所に私一人、、こわいくらいに静かで、この文様が強く響いてきた、、)

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(ウルグベク・マドラサ/サマルカンド/建造自体は1420年/このような透しのスクリーンに六角形をよく見る。隠し度合いがちょうどいいのかな)

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(シャーヒ・ズィンダ?/♪☆6☆6☆6☆♪ 見事な6のハーモニー。青と白で軽快)

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(トルコ/キュタヘヤ/現在のプロダクツ、メフメット・コチェル氏のデザイン室で/描かれた文様が六角形を彩る。文様が揃ったらキレイだろうな〜!青もしっとり洗練の色合い)

というふうに、いろいろあって、掲載しきれません。6シリーズ、そして8、12へGO GO!!タイル道、精進するぞ〜!☆★☆!



★★★ この間、なぜか「ズルハーネ」(イランのアスレチック)検索からの訪問が多かったようなんですが、何かあったんでしょうか??   →→→→→  どうやらこちらの関係のようです。。「日本選手権の際、室伏広治さんはこん棒をコンクリートで自作したことを明かした。単に重い負荷でトレーニングするのが目的であれば他の方法でもよかったはずで、ズールハーネの精神性に引かれるものがあったのかもしれないと荒井啓子さん(スポーツ人類学者)は推理する」、、さすが室伏さん!!ストイック!!    ← ← ← ← ←  もともとの記事はこちら「パフレヴァーン(ペルシア騎士道)の伝統に連なる「ズールハーネ」見学記」 ★★★
by orientlibrary | 2013-06-13 22:43 | タイルのデザインと技法