イスラムアート紀行

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セミラックパークMINOと美濃のやきもの

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セラミックパークMINO」は、「岐阜県現代陶芸美術館」と「オリベスクエア」と呼ばれるメッセ施設からなる、文化と産業の複合施設。設計は磯崎新氏。「緑のままの自然を残して、その隙間に人工的な構造物を作るなど自然環境との調和に配慮」「谷という地形を最大限利用し、方形の懸崖造りの施設」が特徴。
憧れつつ、写真だといまいちよくわからなかったのですが、現地はやはり迫力ありました。広大でモダンで気持ち良い。どの角度から見ても絵になる!それなのに、どこから撮ってもなんか違う。チマチマっとしてしまう。素人だし仕方ないです。いつものようにコラージュでごまかそう!^^

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(ギャラリーウオークからエントランスへ&屋上広場。陶の椅子の青がキレイ。ここで見た青空と新緑が忘れられない/「シデコブシが自生する中央の谷や尾根を壊さないよう駐車場を建物から離して北の谷に建物は南の谷に」「タイルや煉瓦など地元の陶磁器製品をできる限り使用」)

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(茶室〜水の階段。さすがの構築美/「屋上広場との一体利用も可能」)

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(大きな写真が展望台から見た全体像。広々として空気がいい。散策路としても魅力!左下は展望台から見えた木曽御岳山(ですよね?)。右下はウオークのところにあったタイルの街。あ、その上はえ〜と鰻丼です。コンベンションホールの「地元名店のカジュアルランチ」で。鰻ってものすごく好きではないんだけど、この鰻はふっわふわで人生一番のウナでした。/「自然を体感できるよう多くの遊歩道を設定」「陶片をギャラリーウォークの天井に貼り付け休憩施設の座面に陶板を使用」)

あれ?これだけ?幸兵衛窯同様、ここでも狂ってたのに。そうなんです、こちらは撮影禁止の場所が多く、写真がないので、どう書いていっていいか迷います。が、「陶芸作家展2013」、良かったです。「二名の人間国宝を含む重鎮から若手作家まで、 美濃を拠点に活動する陶芸作家110名の作品が一堂に会しての展示販売会」。大盛況。陶芸家一人一人の個性があって、じっくりと楽しめました。
来場者のやきものの見方を見ていると、日本人って本当にやきものが好きなんだなあと思います。自然です。機会あるごとにいいものを見ている日本人、暮らしのなかにやきものが当たり前のようにある日本。最高です。

ステージイベントは、皆さん携帯やデジカメで撮っていたので、便乗。アップしていいのかな??

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(青山鉄郎さんの作陶実演。土練り、轆轤引きを間近で拝見できました。語りもお人柄が出て和やかなパフォーマンスタイム。青山さんの青の湯のみ。写真、色が違うんですが、GR、CXというカメラ(いずれもコンデジ)の違いでしょうか。実物は左の方に近い感じです)

実演された青山さん、偶然というか、会場内でもっとも惹かれた青のやきものの作者。青の湯のみを分けていただきました。少しですがお話もできて、うれしかったです。青山さん、自然の中に入り、山や樹々や川を見るのが好き、と。この茶碗の青、清流のように感じます。茶や黄色も、なんだか渓谷や里山を思わせます。すごく好きで、目の前に置いて、いつも見ています。
ずっとイスラームの青を見てきましたが、コバルトブルーはかの地の紺碧の空のよう。この茶碗の青は水のよう。美濃の作家さんの青、いくつか拝見しましたが、日本の澄んだ水を感じました。穏やか、かつ清冽。惹かれます。

岐阜県現代陶芸美術館では、「アジア・木と土に見る“みんぞくのかたち”」を見ました。

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そんなわけで、ブログでは、もう一度、感動の幸兵衛窯に戻ります。桃山様式の穴窯では、職人さんが作業中。静かな庭園と窯、幸せなひとときでした。

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(古陶磁資料館、半地上式桃山様式の穴窯)

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(スタッフが見せてくださった加藤卓男さん手書き原稿。地図、正確/詳細な日記。チケットや写真、スケッチなど。何度も書きますが、この時点ですでに凡人とは違いますね、、)

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(ペルシア染付鶏冠壷 13世紀/淡青釉金彩花鳥文双耳壷 七代加藤幸兵衛/「シルクロード望見」七代加藤幸兵衛より 「背のうに陶のわざのみ籠み籠めて西の胡国へわが勇み行く」。七代加藤幸兵衛さんのイラン国立考古博物館での「ラスター彩里帰り展」、この夏7月4日から23日までだそうです。煌めく旅になりそうですね)

陶芸作家展でも、作家による書画が展示されていたんですが、当然なのかもしれませんが、書も絵も巧み!やきものを作る人って、デッサンから書道まで多才!加藤幸兵衛さんの「歌と画」も素敵でした。いちばん好きだった歌、「一粒の麦たらむわれオアシスに雪解け水の満ち来る春に」(オアシスの春は百花繚乱である。人も植物も生命の讃歌を奏でる。俺だってイランのオアシスの春の畑にまかれた一粒の麦なのかな)。

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多治見(美濃)の土、水、空、緑、やきもの、人との出会いに感謝します。拙い拙い十七文字ですが、心をこめて。

白壁の蔵に青葉の淡き影 
藤棚に花揺れ光り踊りおり  
新緑を映して流る川逸る  
桃山の穴窯万緑迫りけり  
まだ白き木曽御岳や風薫る  
万緑や鳥の形の雲一つ  
川面いま輝く五月うつくしき  
by orientlibrary | 2013-05-18 00:34 | 日本のタイル、やきもの