イスラムアート紀行

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タシケント編・2 〜墓参、陶器、絵画、職人

100均ショップに入ったら、来年のカレンダーがずらり。「季節」を感じました。夏のウズベキスタンも、早くアップしないと、、
というわけで、今回も前回に続き「タシケント編」です。ラフな写真が続きますが、ゆるゆるごらんください。

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(ショップなど。左:タシケントの「セブンイレブン」/右:バザールなど)

タシケントの「7-11」?、、果物にビスケット、レジにはナンも。スイカもころがってました。アルコールはないけれど食品から日用品まで、品揃え豊富!よろずやさんという感じもするけど、セブンイレブンなんでしょうか??ま、いいか。お店の人(若旦那?)、この秋から日本に留学するとのことでした。

ウズの扇風機、カバーなしで元気にブンブン。そうですね、たしかに使い手が気をつければいいことです。自然な日々の緊張感。

バザールの奥で洋服作り。足踏みミシンは偉大です。停電多い地域に電動ミシンを導入しても、実際困りますよね。支援もそのあたり細やかに、と思いますね〜、、。女性の衣装は華やか。美人が多いし、顔立ちがはっきりしてるから、こういう服がお似合いです。


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(左:タシケントの日本人墓地/右:タシケントの街の光景)

今回、行こうと決めていたところ、タシケントの日本人墓地です。
第二大戦直後、スターリンにより日本兵が強制的にシベリアに抑留され強制労働に従事、厳しい環境のなかで約6万人の命が失われたことは、歴史で習うなどしました。けれども、中央アジアのウズベキスタンに2万3千人が送られたこと、抑留され強制労働に従事したこと、817名がウズベキスタンで亡くなったことは、ウズベキスタンに行くようになるまで知りませんでした。
こんなに遅くなりましたが、ようやくヤッカサライ墓地を訪ね、お墓参りをさせていただきました。

何台もの個人タクシー(というか、白タクというか、自発的営業タクシーというか、、ウズ独特のタクシー的クルマ。要はメーターがなく交渉にて値段を決める)に尋ねましたが「わからない」と断られ、ようやく乗せてくれた車あり。親切なドライバーさんと一緒に「やぱーん まざーる(にほんじんのおはか)」と尋ね歩き、ようやく辿り着きました。
お墓は広々としたムスリムの墓地の一角にありました。緑のなか、きれいに整えられ、静かでした。鳥のさえずりが聞こえます。87人の抑留兵の方々がこの地に眠っておられます。

日本人抑留者は、道路、橋などの基盤整備に従事。大地震でもびくともしなかったナヴォイ・バレエ・オペラ劇場を建設したことは、タシケントの人たちに語り継がれていると聞きました。

ウズベキスタンの人は、親日的なことで知られています。実際、年齢を問わず多くの人が笑顔で接してくださり、好意的なことを肌で感じます。戦後日本の経済復興、優れた日本製品などもあるでしょう。しかし、それだけではなく、夏は50度にもなり冬は零下数十度にもなる厳しい気候風土のなか、立派な仕事をされた抑留者の方々と、それを語り継ぎ、墓地の維持にも協力してくださる地元ウズベキスタンの方々のおかげなのだと感じます。ありがとうございます。

時間をかけて一緒に探し、墓地の中まで案内してくれ、帰りも都心まで乗せてくれた自発的営業タクシーのドライバーの方、「受けとれない」と言って、どうしてもタクシー代をとってくれませんでした。ウズにもいろんな人がいて、ボラれることもあります。いろんな思いもします。温かくやさしい気持ちに触れると、宝物のように思います。原点に帰るような思いになります。

コカンドやフェルガナにも日本人墓地があり、多くの魂が眠っておられます。これからもお墓参りをさせていただきたいと思います。


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(タシケント絵画ストリート?の作品。ものづくりのものなど/左列の中と下:こんなのもありましたけど、、)

ウズのアートシーン、絵画が盛んだと感じます。アートギャラリーという立派な建物もあるし、美術館でも絵画展示が充実しています。絵画を見ることが少ない私ですが、写実的でシルクロードの光景を描いたものには吸い寄せられていきます。
毛織物が登場するキャラバンの光景、バザールの陶器商や陶器作りの光景、糸紡ぎや機織り。写真とはまた違って空気感があって、入り込みます。


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(工芸シーン。いくつかのメドレセ、職人さん工房になっています/上:細密画。幾何学模様と物語のシーンが図柄の中心でしたが、右のような生活光景を描いた新商品群登場!陶器のある光景のものなど購入。たくさんあるのに、、懲りない、、/中:ストローアート。バーナーで焦がすことで色をつけていく。立体的になっていて細部まで作り込まれています/下:木工など。少年たちも熱心に修行中)

ウズは工芸のくに。陶芸、テキスタイルを見ることが多いのですが、細密画のレベルもすごいと思います。木工も!細かい作業を黙々と。まだまだ職人スピリット!好きです。


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(ティムール博物館にて/下右はティムール朝時代の中国陶磁器、染付。こなれた筆運びの鳥の図柄)

最後に、ティムール博物館、鳥の図柄の陶器をいくつか。ティムール朝の陶器、ほんとにイキイキしていて、素朴で生命感があって、好き。のびのびしています。
by orientlibrary | 2012-09-13 00:35 | ウズベキスタンのタイルと陶芸