イスラムアート紀行

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羊食文化圏とタイル装飾の関係 

●エキサイトにて「同時多発ケバブ」発生しました! 「アフガニスタン駐在日記」さん(11月10日付け)の「アフガンのケバブ」から、「回族連邦共和国」さん(11月14日付け)の「カバブベルト地帯」説へ。絨毯会議での羊談義に始まった「羊を巡る冒険」に、ホントに私も羊(狐?)につままれた気分です。めぇめぇ・・・ 緊急NEWS!イランの(巨大)ケバブも見られます。「こぼればなし〜イラン時々別なとこ」さん(11月15日付け)へGO!

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●ケバブの前に、「写真でイスラーム」さんの「羊と山羊はどうやって見分けるの?」という根元的な問題提起にお答えすべく調べてみました。 →<答>:基本的に羊の角は右巻、山羊の角は左巻。羊には“あごひげ”がない(山羊は雄にあごひげがあります)。羊と山羊についてもっとくわしく知りたい場合はこちら。(羊のこと丸ごとわかる感じです。オススメ!)。

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●さて「ケバブ」ですが、発祥の地トルコの言葉で「焼き肉料理」の意味とのこと。これをギリシャ風に言うと「ギュロス」「ジャイロ」「スブラキ」、アラビア風に言うと「シャワルマ」。国や地方で製法、味付け、呼び方が違うようです。串に刺した「シシカバブ」、固まりにして回転させながら焼いたものを削ぎ切りにする「ドネルケバブ」などのバリエーション有り。挽肉をつくね状にして巻いて焼いたものもトルコではケバブだそうです。

●日本では、インド料理の「シークカバブ(シシカバブー)」の方が知名度大でしたが、最近はトルコ料理の店や屋台が増えてきて「シシカバブ」も有名に。で、両者がごちゃごちゃになっているという嘆きの声も(誰が?)。

●・・・っていうかあ(若い子ぶりっこ)、私が最も書きたいことは「羊文化圏」という地域感覚。いわゆるシルクロードから中東、北アフリカのマグレブに広がる「羊を食し、羊の毛で絨毯を織って暮らす、羊を生活基盤とした地域」。

●私はどうして、タイルLOVE!の「土(ツチ)族」の自分が「tribal rug(部族絨毯)」にすうっと魅せられていったのか不思議だったんですよね。(部族絨毯は、よく見かけるペルシャ絨毯などとは違い、各部族ごとの柄や色やテイストが際立つ個性的な手織り絨毯)。答えはシンプルでした。タイル文化圏と部族絨毯文化圏は重なっている。乾燥した気候で遊牧に関わる人の多いエリア。

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水と木が少ないことが“土の建築”“タイル装飾”を生みだし、耕作ではなく牧畜・遊牧が暮らしの糧となってきた。食でも脂分の多い羊がごちそう。(だから「ケバブベルト」という考えもすんなり)。宗教ではイスラム教の人が多い地域。タイルについても、イスラムアートという視点だけではなく、このような気候風土の中で培われてきたことを念頭において、スタディしていきたいと思います。そんなわけで、次回ようやくカシュガルのタイルへ(資料少ない・・・)。

*写真は(上)カシュガルのバザール、(中)シリア・ダマスカスの「シャワルマ」店、(下)ウイグルのお宅の中庭
by orientlibrary | 2005-11-15 02:14 | ウイグル/アフガン