イスラムアート紀行

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水の景で涼やかな日本の青。くっきりした空のような中央アジアの青

『Stitches & Stories 苗族刺繍の世界展』でのトーク、手仕事好きのたくさんの方々が、瑞さんと思いを共有されているように感じました。

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「禾苗刺繍学校」支援者の方たちも多かったようです。北海道から横浜まで駆けつけた方も。
刺繍学校については、「2001年 貴州省台江に開校した刺繍学校。そこに集う生徒達の成長と学校の歩みを綴って」からも知ることができます。

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miao-japan.comより)

コツコツと、そしてニコニコと、自分たちの歩む道を進んでいらっしゃる「雅+瑞」さん。率直で温かいお人柄、ファンが多いこと、本当にうなづけます。


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梅雨も近づき、紫陽花の似合う季節となりました。青から紫の色合いが好きな私、散歩がうれしい季節です。

先日、東博にて。涼しげな小袖が目を引きました。「プルシャンブルー」の水が流れています。視覚を通して涼を感じられます。蒸し暑い日本の風土から生まれた美的感性でしょうか。

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(小袖/萌黄縮緬地松牡丹紅葉流水孔雀模様/江戸時代、19世紀/幕末にヨーロッパから輸入されて流行したプルシャンブルーが鮮やかな振袖。松葉や紅葉を細かくあらわした風景模様は、江戸時代後期に様式化された武家女性の小袖のデザインである。腰から下の模様は、百合の王・牡丹と百鳥の王・孔雀の組み合せとなっている/東博にて撮影) 
 プルシャンブルー=紫色を帯びた暗い青色。紺青と呼ばれる青色顔料の発見地ドイツの旧名プロシアに由来してプルシアンブルーと呼ばれるのが一般的/「wikipedia」 

納戸色の粋な色合いの小袖も。場面も橋をポイントに水のある光景を描いており涼やかです。

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(小袖/納戸色縮緬地宇治橋風景模様/江戸時代、19世紀/納戸色の縮緬の水辺の風景模様を白く上げ、紅・萌黄・鶸色の絹糸や金糸で彩りを添えた武家女性の小袖。張り出しのある宇治橋を前景に、平等院や宇治上神社を遠景に描く。名所模様要は江戸時代後期に町方に好まれたが、歌枕を題材とする点が武家らしい/東博にて撮影) 
 納戸色=つよい緑みの青。一般に、藍染の鈍い青の伝統色のこと。江戸時代、奢侈禁止令により染色の色が制限されたなかで茶色系統、鼠色系統、納戸色を含む紺色系統は許されたとされるほど人気があった。色名の由来は「納戸の暗がりの色」「城の納戸に掛けた垂れ幕の色」など諸説 

やきものを見るのも楽しみです。常設でも入れ替えがあるので、新しいものを見つけては喜んでいます。今回は青磁の特集もありました。

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(青磁下蕪瓶/中国/南宋時代、13世紀/伝世の青磁花入の最高の優品として名高い。灰白地の素地に明るい粉青色の青磁釉が厚くかかり、玉のような美しい肌あいをみせている。丸く張りのある胴から長く頸がのびた器形は、茶人によって下蕪とよばれ、落ち着きとともに堂々たる風格をそなえている/東博にて撮影) 

じつは私、なぜか昔から青磁には惹かれないのでした。どうしてなんでしょう。緑系はそれはそれで好きだし、白磁にはぐーっと寄って行くのですが。青磁は、どこか冷たさを感じるのかな。好みとしかいいようがありませんね。

こちらは伊万里の染付。白地が多くザクッとした模様。どこか自由でちょっとワイルドで、いい感じ。

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(染付鳥牡丹唐草文輪花鉢/伊万里/江戸時代、17世紀/江戸時代初期に九州肥前有田において磁器の生産が始まって間もない時期の製品を初期伊万里という。口部の大きさに比して高台が小ぶりであるのは、初期伊万里の鉢の大きな特色である。青みを帯びた透明釉が厚くかかり、一面の貫入が生じている/東博にて撮影)

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また青の話題になっているのですが、、ここまできたら、リシタン(ウズベキスタン)の青、いきたいと思います。コラージュにしてみました☆

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このおおらかさ、クリアで明快な青、でもそれだけではない青の多彩な色合い、繊細で温かい感性も好きですね〜。

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いろんな青の表情があります。伝統の青、自分の青を出すために、職人さんは精魂を傾けます。青を生かす絵付けも伸びやかで、図柄も多彩。細かい手仕事に集中している職人さんを見ていると、こちらも集中します。あっという間に数時間たっています。

中世からの伝統を誇るリシタン陶器、ソ連時代は集団での制作の時代でしたが、伝統は秘かに受け継がれてきたといいます。

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(ソ連時代に作られたパンフレットより。表紙にもなっている皿。この青。スカッとして深い。ゾクゾクします)

ソ連邦からの独立後は、いち早く復興への道を歩み、伝統の技法を継承する偉大なマイスターたちが次代の若手を牽引したと聞きます。

2000年代頃には、素晴しい青の作品が生まれています。↓もっとも好きな世界です。なんて青、、言葉なし、、

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(『CERAMICS OF RISHTAN』 LJALJA KUZNETSOVAより)

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ブログ、週1回もようやく、という情けない有り様なのですが、(書くことで自分にプレッシャーをかけるべく、、)青の装飾タイルの萌芽、セルジューク朝を少し勉強したいと思っています。
このような青を追いかけて行こうと、、↓

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(初期のタイル/1213年/Aksehirのグランドモスク、ミヒラーブ/『TILES /TRESURES OF ANATOLIAN SOIL/ TILES OF THE SELJUK AND BEYLIK PERIODS』、Fuchan Arik olus Arik)

『TILES /TRESURES OF ANATOLIAN SOIL/ TILES OF THE SELJUK AND BEYLIK PERIODS』を読んでいきたいと思います。意気込み!YHEA!♪♪♪
by orientlibrary | 2012-06-06 22:51 | 青の道