イスラムアート紀行

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想いと技が凝縮した濃厚な美、民族の手仕事

久々活力。ペーパードライバーの路上講習が、そんなにこたえていたのかな?理由がわかりませんが、このところ集中力と気力が失せていました。あぶない、あぶない。

今回は、布系の話題です。

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(先日開催の「手仕事フェスタ5」にて(以下写真3点同様)/民族衣装特集。これはアフガン?パキスタン?いずれにしても、装飾の過剰さ、凝縮度がすごい。ジャラジャラ、キラキラ、重厚華美の迫力。いろんな意味合いがあるのでしょうけれど、きびしい気候風土に対峙するような強さも感じます)


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(木版のアジュラク(右側)、青と赤のバランスの良い両面染めのなかで「indomoyo」さんのおすすめのもの、到着を楽しみに待っています。木綿は夏に気持ち良さそう)


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(ウズベキスタンの絣布アトラス(絹)やアドラス(絹と木綿)が「ファッション」になっていてうれしい。日本人男性「KANNO」さんのデザインと製作。二度洗いしたという布はやわらかく肌触り、質感がいい。一見派手な印象ですが、意外と性別年齢を問わないかも。お洒落。素敵です)


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(苗(ミャオ)族の刺繍。細かい金属片を綴じ付けているようですが、とにかく稠密!ミャオ族の手仕事、本当に溜息のみ)


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ミャオ族の刺繍については、以前の記事で、常滑の「苗族刺繍博物館」訪問時の驚きと感動を少しご紹介していました。

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(「苗族刺繍博物館」(以下写真8点同様)/メジャーの数値が信じられないような細かさ。正確にくるんくるんしています)


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(こちらもメジャーがかすんで見えてます。立体的で重厚感のある技法。色のコントラストが強烈)

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「苗族刺繍博物館」、禾苗(フゥミャオ)NET、雅+瑞さんのサイトmiao-japan.comより

ミャオの女性は子供の頃から刺繍や織物に慣れ親しみます。
自ら布を織って服を作る。

刺繍糸は絹。刺繍の図柄は蝶、鳥、虫、龍、虎、かえで…、身の回りの自然を抽象化したもの。

一針一針刺された刺繍は気が遠くなるほどに細かい。何年も何年も掛けて作られたものもある。
女性の愛情が造りだした芸術品。

若い女性が身に纏うのは色鮮やかな刺繍を施した服。
年配になると渋い緑や紺の刺繍がほどこされた服。 若い時の鮮やかな刺繍を藍で染め直して着たりもする。

苗族の刺繍、織物、藍染には、彼らの文化と歴史そして何より深く温かい心、優しい気持ちが凝縮されているのです。

技術、色彩、図案、全てが一つになって、見事な芸術性を持ちながらも、なんとも温かい感じがする。

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(鳥の図柄。「苗族の刺繍法は実に多種多様。ひとくちに苗の刺繍といっても、彼らの暮らしの場・地域によって、図案・技法・色づかい等、それぞれ異なった特徴をもちます。そのひとつひとつは実に見事!山に暮らすもの達は鳥や虎、虫などを図案に取り入れます」miao-japan.com)


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(紫も美しいですね。神々しささえ感じます)

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(プリーツのスカートを埋め尽くす刺繍。たっぷりしたスカートは広げると巨大な布に。クラクラするほどの時間がかかりそう。でも、愛情こめて、腕によりをかけて刺す作業は、苦痛などではなく楽しみなのでしょうね。そんな勢いが伝わってくるようです)


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(プリーツ。ブルー&ホワイトがカッコいい)


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(人がいる!印象的な図柄。技法は、玉止めを作り縫い付けるもの、編み紐ををヒダヒダに縫い付けてゆくもの、裏側から刺していくものなど、10種以上あるそうです)

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(貝も使用。模様や素材、染、織、どれをとっても興味深い)


コレクター佐藤ご夫妻の情熱とお人柄の結晶であるコレクション。クオリティの高さ、素晴らしさ、多彩さ、量は圧倒的だと感じました。そのコレクションの一部(100点ほど)、この週末から横浜で見ることができます。

『Stitches & Stories 苗族刺繍の世界展』
*2012年6月2日(金)~10日(日)期間中は無休 12時~19時
*会場は「エスニカ」(上のリンクからごらんください)
*【特別講演】 6月3日(日)午後2時~4時/禾苗(フゥミャオ)NET代表・佐藤瑞代さんによるお話。苗族刺繍の技法やモチーフの解説の他、現地で行われている支援活動の紹介を映像や展示物とともに解説。

会の模様は、またご紹介したいと思います。

いきなりの雷雨など、どうなってるのかな〜と思う気候ですが、元気にいきたいですね!更新頻度アップ、めざしたい、、


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(博物館にあった瓦。中国?おおらかな土もので一息^^)
by orientlibrary | 2012-05-30 23:59 | 絨緞/天幕/布/衣装