イスラムアート紀行

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陶磁器展覧会今昔 トプカプ宮殿東洋陶磁の至宝&三代山田常山展

ときは巡ります。

先日、Sさんから、1990年・出光美術館にて開催の「トプカプ宮殿秘蔵・東洋陶磁の至宝展」図録をいただきました。「ブックオフで見つけた」とのこと。感謝!m(_ _)m 
図録の中には、チラシ、チケット半券、ポストカードなど、関連するものがすべて揃っていました。すごい。。几帳面な方ですね〜!そんなわけで、当時の貴重なチラシをご紹介!

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(B5版。この頃って、このサイズだった??記憶にありません)

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(裏もカラー。レイアウトは4分割でシンプル。入場料は1000円。22年後の今も同じ1000円です。高・大生は90年800円、現在700円。日本の物価はやはりデフレ傾向ですね。ちなみに1990年はバブル最盛期)

展覧会では、出光所蔵のイズニック陶器も参考出品されたとのこと。そのための解説チラシもありました。個人的には、豪奢な中国陶磁よりもむしろこちらが好み、ということもあり、昨年秋イスタンブルの博物館で撮った写真を。

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(イズニック、1530−45/磁器を思わせる白い地肌に青で清楚に葡萄や花が描かれています。イズニックは15世紀から17世紀初頭にかけて、オスマン帝国内の窯業の中心地でした)

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ときは移って、2012年1月の出光美術館。「三代山田常山ー人間国宝、その陶芸と心」展です。

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(A4版。軽やかなデザイン。「たのし うつくし 手仕事」のコピーも軽やか。裏は白黒)

出光美術館は、板谷波山など現代の陶芸家の作品コレクションもおこなっており、今回の三代山田常山作品は20年以上の蒐集による180点の初公開。見応えがありました。

「三代常山は、時代の荒波に棹をさし、一見地味な、「急須」という原点を持ち続けた職人でもありました。本展では、生涯を常滑の地に暮し、夫妻で協力しながら元日も休まずに仕事をした、そのひたむきな仕事への姿勢と生き方にも光を当てます。今だからこそ、〈ぶれない手仕事〉が教えてくれる、変わらないものの健やかさに、私たちが生きてゆくための、ヒントを感じていだだけることでしょう」(展覧会案内より)

たしかに、急須はサイズも小さく、形も色合いも地味。けれども、朱泥、紫泥、烏泥(うでい)、白泥、藻がけ、彩泥など、微妙な色合いの違いや様々に試みられた形など、バリエーションを楽しむことができました。

「江戸時代後期に中国趣味の煎茶が盛んになると、日本でも青木木米などが優れた煎茶具を制作しました。木米の急須や中国の急須に学びつつ常山窯を興したのが、三代常山の祖父・初代常山でした」(展覧会案内より)

出光のHPは写真を持ってくることができないようになっているので、東博所蔵の青木木米の作品を一つご紹介。

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(色絵草花浮文煎茶椀/青木木米作/江戸時代、19世紀/江戸時代の京焼の陶工。中国清時代の朱えんの『陶説』を読破して作陶を志した。当時流行の煎茶趣味に応じた煎茶具に優品が多い/東博にて撮影)

もっとも感銘を受けたのは、常滑自然釉の作品群なのですが、本物を見た後に図録の写真を見ると、とくにこのような「質感系」のものは、どうしても違いが大きく見えて、購入せずじまい。ご紹介できないのが残念。

「鎌倉時代の大壺の形を急須に生まれ変わらせた「常滑自然釉茶注」や、形・土肌・釉の三拍子が揃った「常滑自然釉壺」/「ダイナミックな土味と、炎の偶然が織り成す美しい釉色」/「燃料に竹を加えることによる青の色合い」など、会場または、HPにてどうぞ。こちらから「展覧会のみどころ」クリック。

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こちらも見ました。(終了しています)「上田宗箇 武将茶人の世界展 —「ウツクシキ」桃山の茶 秀吉、織部そして宗箇
生誕450年記念」(松屋銀座)

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(展覧会サイトより引用/(1)御庭焼茶碗 銘「さても」上田宗箇作 (2)水指 丹波焼 (3)大海茶入 銘「上田大海」
(4)竹一重切花生 上田宗箇作 (5)織部肩衝茶入 銘「喜撰」 美濃焼  岡山・華鴒大塚美術館蔵 (6)織部沓形茶碗 美濃焼)

茶碗「さても」、実物、ビシーっとした切れ味鋭さが一見して伝わるものでした。スゴい迫力、、。

冬、陶磁器の展覧会、多いですね。

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(畠山記念館)

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(サントリー美術館)

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(戸栗美術館)

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(日本民芸館)


* 一気書きの私、青のファイアンスとウズベク陶器についても、一気に書こうとしていましたが、流れとして分けた方が良さそうなので、次回にします。まずは、こちらアップしちゃいます〜♪ *
by orientlibrary | 2012-01-15 14:22 | タイルのデザインと技法