イスラムアート紀行

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土族、堤焼と出会う(encounter with Tohoku ceramic art)

前回は東北の焼物に出会ったお話を少し書きました。最後の堤焼の部分、もうちょっと補足です。

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(焼き物のまちだった仙台堤町)

「堤町は古くから焼き物のまちでした。その焼き物は「堤焼」と呼ばれ、かめやどんぶりなど人々の生活に必要なものばかりがつくられました」

「寒い冬の間には「堤人形」という土人形もつくられました。明治時代には町中で焼き物づくりが行われるほど栄えましたが、しだいに大量生産の商品に押されるようになり、とうとうこの町で堤焼をつくる人はいなくなってしまいました」

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(佐大窯(さだいがま)の佐藤達夫さんが大切に守り続けてきた登り釜)

「今ではここが焼き物のまちだったことを想像するのは難しくなっていますが、よくみるとその頃を感じさせるものが残っています。それが佐大窯の佐藤達夫さんが大切に守り続けてきた登り釜です」(以上、堤焼左大ギャラリー解説より)

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(上写真の登り釜が地震で壊れてしまいました)

堤町では陶器のほかに、「堤人形」の名で知られる土人形が作られてきました、いい味わいです!

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(人形の型)

「人形づくりはもともと、粘土が凍って焼物の仕事ができなくなる冬期間の副業として行われることが多かった。現在、堤人形といえば、歌舞伎などを題材としたあざやかな色彩の優美な人形が有名であるが、赤芥子や稲荷像、恵比寿・大黒像など、信仰に関わるものも庶民の間で人気が高かった。現在でも2軒の家で人形制作が行われており、江戸時代からの伝統を守り続けている」

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(江戸時代の堤人形/左大ギャラリー所蔵)

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(堤人形/谷風/江戸時代、1789年作/左大ギャラリー所蔵)

土族反応。古い瓦です!

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(平安末期の古瓦/出土堤町/左大ギャラリー所蔵)

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(軒瓦/竹に棗の枝入り/左大ギャラリー所蔵)

生活用具として親しまれた瓶類を保存していたギャラリーですが、、

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(311の地震で、、)

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(江戸時代からの瓶。地震に備えて上下逆の下向けに置いてありました)

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(人形師、佐藤さん。あたたかいお人柄に、すっかりファンになりました)

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(白が爽やかな人形をいくつか購入。波乗り兎がかわいいでしょう!?鳩笛や七夕モチーフも。手前は奥様お手製の梅甘露煮。美味!ごちそうさまでした☆)
by orientlibrary | 2011-05-18 23:34 | 日本のタイル、やきもの