イスラムアート紀行

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青の道 islamic blue road

「イスラムアート紀行」を始めたのは2005年9月。パソコン音痴の私、ホームページは難しくて断念、ブログならばできるかもと思い、画面がスッキリしているエキサイトブログを選んで登録。おそるおそる始めてみました。

その頃は、「イスラムのタイルのことを話す友だちがいない」ことに、ちょっと淋しさを感じていました。タイルと言えば「お風呂」、イスラムと言えば「テロ、女性差別」。
この模様が好きとか、あの時代の色がいいね、とか、他愛なくてもそういう話がしてみたい、でも無理と思っていました。

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(シリアのタイル)

5年が経ちました。イスラムタイルもイスラムのデザインも、今でもメジャーなテーマではありません。でも、私にとっては変化がありました。

始めて間もない頃にエキサイトブログで知り合った「写真でイスラーム」のmiriyunさん、的確で温もりのあるコメントに、いつも勇気づけられてきました。miriyunさんの存在がなかったら、続けられたかどうかわからないほどです。
そして、こんなマイナーなブログにたくさんの方が訪ねてくださり、すてきなコメントを書いてくださいます。本当にありがたいことです。
とくに、「タイル絵付け習い始めました」と教室での様子を書いたあたりから、タイルや模様が好きという方から、「読んでます」とのコメントが。わあ、タイルやイスラムの模様を好きという方たち、少なからずいらっしゃるのかも!とうれしくなりました。
イスタンブルでタイルの絵付けをされているatelierciniciniさんの「-イスタンブル発- トルコタイル通信」とも出会うことができました。トルコのタイルや模様のことを勉強させていただけて、とても有り難いです。念願の「タイル話」ができるのもうれしい☆

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(トルコのタイル)

そして、この夏からスタートした「ペルシアタイル絵付け」。日本にいながら本場イランの先生に習えるなんて、ハッピー。この青が好き、この模様がいい、とオタクな会話ができる日が来るなんて、感動です。

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(タイル教室、先生の青釉一部)

また、タイル旅がきっかけで出会ったウズベキスタン陶器、なかでも青で有名なリシタンの陶器と職人さんたちのこと、ブログでもときどき書いてきましたが、先日、そのリシタン陶器と弟子制度のことがテレビのドキュメンタリー番組で紹介されたのもうれしいことでした。

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(リシタン陶器)

イスラムの青に魅せられ、たくさんの青に出会ってきました。
この頃考えているのが「青の道」というテーマです。

以前、リシタンの陶芸家であるAさんが言いました。「“コバルトロード”って、おもしろいんじゃないかな。ユーラシア各地で青はちょっとずつ違うでしょう」。さすが、アーティストです。発想がシャープ。
そのときから、この言葉とイメージは、ずっと頭の隅にありました。でも、どうしようもなかったのです。それが少し状況が変わってきたかなと感じているのですが、、。

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(ウズベキスタン・ブハラのタイル)

テキスタイルでは、「世界の藍」(文化学園服飾博物館/2008年)という展覧会もおこなわれています。「藍は世界中で古くから用いられている植物染料です。蓼藍、琉球藍、インド藍、大青など地域によって使用する植物の種類や染色方法は異なりますが、堅牢であるため、多くは日常着の染料として広く親しまれてきました」。

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(ムルタンのタイル)

たとえば、この藍を青釉に変えてみたら、、と思うと、イメージがわいてきます。
マグレブの青、中東の青、トルコの青、イランの青、ウズベクの青、ムルタンの青、中国の青、日本の青。
シルクロードは「青の道、ブルーロード、イスラミックブルーロード」でもあるといえるのではないでしょうか。

青や釉薬について、活字では少し調べていましたが、まだまだピンときていません。まずは、絵付けの「さぶ先生」から釉薬レクチャーを受けようか、と思っています。

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(東トルキスタン・カシュガルのタイル)

次の「5年後」がもしもあるとしたら(社会の変化が恐ろしく速いのでブログもネットも、そして自分もどうなっているかわかりません)、「ブルーロード」はどういうことになっているでしょう。イメージ力(りょく)でゴー!?☆
by orientlibrary | 2010-11-07 21:21 | 青の道