イスラムアート紀行

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「アジアンスマイル」にリシタンの陶芸工房が登場!

このお知らせができる日を楽しみにしていました。本日10月26日に放送です!☆

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(工房光景)

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NHK アジアンスマイル
「輝け! サマルカンドブルー 〜ウズベキスタン リシタン〜」


◆本放送 BS1  10月26日(火) 23:30〜50
◆再放送 総合  10月 31日(日) 05:30〜50 
◆再放送 BS1  11月1日(月)  9:20〜40(休止の可能性も)                          
<内容>
ウズベキスタンは古くから陶器の盛んな国。かつてシルクロードの要衝としても栄えた古都、サマルカンドは、モスクをはじめ街中の建物が美しい青色のタイルでおおわれ600年以上に渡って人々を魅了している。2001年には世界遺産に指定された。
独特の青の色は“サマルカンドブルー”といわれ、世界中に知られている。
サマルカンドブルーは陶芸家の中で代々、師匠から後継者に伝えられる秘伝の色。今、ウズベキスタンでサマルカンドブルーを扱うことの出来る陶芸家は20人に満たない。

ナジロフ・ディヨール(22歳)は、伯父であり国を代表する陶芸家のナジロフ・アリシェルさんに弟子入りして7年がたつ。この夏、ディヨールは師匠から新築中のモスクに貼るサマルカンドブルーのタイル作りを任された。
師匠の厳しい指導に耐え、伝統を引き継ぐために奮闘するディヨールを追った。

◎ 番組の紹介サイトはこちら
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ウズベキスタンの土の文化が好き、リシタン陶器が好き、なかでもその青が好きな私に、このテーマはなんとも魅力的。
そして、これまで「D君」ということでこのブログでもご紹介していたディヨル君がテレビでお目見え、主役です!

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(工房にてタイル制作。後ろがディヨル君)

ディヨル君は15歳で有名な陶芸家である伯父さんの工房に弟子入り。以来、一生懸命に陶芸に取り組んでいます。そして、地元リシタンの暮らし、家族、仲間を、いつも大事にしています。このことに、本当に感動します。

日本語も上手です。この工房やリシタンは日本人と縁の深いところではあるのですが(これを書き出すとすごく長くなるので割愛します)、とくに習ったわけでもないのに、会話くらいは全然問題なし。メールの日本語(アルファベットですが)も丁寧語を駆使。今どきの日本の若者より丁寧です。ライティングって一番難しいのに、、、どうやって勉強したんだろう。
「ウズベク語、ロシア語、タジク語、ふだんからいろんな言葉を使っているから、語学は簡単です」と言っていました、、。はあ、、(頭を垂れる)

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(伝統を大事にしたリシタン陶器。この枯れた植物、じつは青の秘密と関係あり)

この「アジアンスマイル」という番組、ご存知の方もあるかと思いますが、アジア各地で自分らしく生きようとがんばっている若者たちをじっくりと取材するドキュメンタリー。若者たちを通して、その土地の暮らしや文化に触れることができます。
もともと気に入っていた番組で、リシタンが舞台になるなんて、とてもうれしいです。

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(青、茶色と並んで緑も伝統的なリシタンカラー)

番組では、現代における伝統工芸の継承と、そのために重要な「子弟制度」もテーマ。その伝承として「青」が登場しそうです。どうやってリシタンの青(番組紹介ではサマルカンドブルーとなっていますが、、、)を輝かせていくのか。どんな青が登場するかなあ。ドキドキ。

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(かわいい小皿もたくさんあって、、こうしてリシタン陶器がどんどん増えていきます。。)

最後に、リシタン独特の子弟制度について、菊田悠さんの素晴らしい論文から一部引用させていただきたいと思います。(菊田悠/「変化の中の『伝統』解釈と実践 ーポスト・ソヴィエト期ウズベキスタン陶工の事例よりー」/『アジア経済』2005年9月号)

* (リシタンで高級陶器作りの工房を持つAさんは)、伝統的なウスタ(職人)とショーグルト(弟子)の関係の下でこそ、高度な技能や礼儀作法、仕事に愛情を込めるという陶工として望ましい態度が養われると主張していた。
* それは以下の言葉に表現されている。「こんな一文がある。『最も新しく、美しいものは、古いものである』と。何かするときは伝統を残していかなくてはならない。新しいスタイルを考えるときも基礎に伝統がなければ、何も出てはこない」
* 「リシタンの残したい伝統はもうひとつ、ショーグルトを育てる過程、これを残さないといけない。これ(が残らないこと)は、伝統が消える主な理由のひとつだ。ウスタは自分の知っている芸術をショーグルトに伝えること。ショーグルトを伝統の精神のもとでしつけることは、基本的なことと考えられる」
* A氏は「リシタン陶業の伝統」に色や文様、形といったソヴィエト民俗学者やアカデミー会員の解釈と同じ要素のみならず、アンジュマン(ショーグルトが昇進する時の集会)やウスターショーグルト関係をも含めて想定している。そして「伝統的な」ウスターショーグルト関係を再構築することが、リシタン陶器の質の向上と発展に役立つと考えているのである。


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(リシタン陶器を伝承してきた陶芸家たち)

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(ソ連時代)

独立後のウズベキスタン、リシタンに関わり、その人々を愛し、陶芸を見つめてきた方々と、リシタンの人々との長い交流、信頼関係が太い幹となり、今、様々に若々しい葉を広げているように感じます。
そのことを尊敬し、感謝します。

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(これがサマルカンドブルー。空より青く輝きます/グルエミル、サマルカンド、1404)
by orientlibrary | 2010-10-21 22:44 | ウズベキスタンのタイルと陶芸