イスラムアート紀行

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ハイタッチしたり、四股を踏んだり☆

◆ 上虚下実 ◆

伝統的なヨガにフィットネスの要素を加え、ハリウッド女優やマドンナが取り入れたことで、アメリカで人気が高まった「ハリウッドヨガ」や「パワーヨガ」。日本でも、教室やテレビや雑誌、すっかり人気が定着しています。

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(リシケシのヨガ道場)

以前、伝統的ヨガや太極拳を少し習い、その後ジムのヨガにハマって4年ほどたちました。ミーハー心満載で、インドのリシケシ(ヨガの聖地と言われるところ。ヨガマット持参の日本女性もたくさん)にも行ってきました。

先日のヨガクラスでのことです。先生が「実験してみましょう」。まず座って腰を左右にひねってみます。その感じを記憶した後で足の中指を1〜2分伸ばしたり回します。そのあと同じように腰をひねると、なんと柔軟性が3割くらいアップ!股関節と手の指も同様(親指を開くと、その後全然違う)。「沖ヨガといって日本のヨガの教えです」とのこと。

そして首の実験。柔軟性だけはある私ですが首は固く、首を使うポーズでは途中でキツくなってしまうのですが、やったのは「四股(しこ)」を踏むこと。左右数回踏んだだけで首を後ろに傾けるのが格段にラクになり、びっくり。
首や頭に上ってしまっている力を下に降ろすのだそうです。え〜!そんなにシンプルなことなの〜?
どうしても首や肩に力が入りガチガチになりがちですが、四股で改善するなんて。これなら家でできるじゃないですか。

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(リシケシの夜明け。ガンガーに映る朝陽、今もふっとよみがえります)

「“上虚下実”という言葉があるように、上は虚にして力を抜き下半身がどっしりと安定していた方がいいんです」と先生。エネルギーが入ってくるんですね。
首が固く重い皆さん、ドスドス四股を踏みましょう!足腰を強くするスクワットや、上半身を(まるで液体のように)揺らしたりほぐしたりすることも良さそうです。

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(リシケシのヒンドウー寺院、夕方の祈りの時間)

◆ ハグとハイタッチ ◆

話は少し違うのですが、日本では挨拶の際に「ハグ」(腕で抱え込む)をほとんどしませんよね。気恥ずかしくて、とてもできません。握手することも稀。他人との身体接触が少ないお国柄です(満員電車以外は)。

ところが、そんな私もウズベキスタンに行った途端、がっつりハグモードに入ります。こんにちわもさようならもハグ&ハグ(女性同士)。ハグしないと物足りない感じがします。男性たちもガシガシ、ハグしています。ときには男性同士、頬もくっつけ合ってます。
ハグは親愛の情が感じ取れて、いいなあと思います。身体的って大事。日本もハグ習慣があればいいのに、とそんなときに思います。

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(機嫌良さそうなもの/アンデスの人形?/Yさんコレクション展示会にて)

けれども日本も、どうやら少しずつ変わり始めている気配。スポーツ選手などがする「ハイタッチ」、一般の人も抵抗がなくなっているようです。
アップルストアでは開店前から行列する客を店員がハイタッチで歓迎。一気にイベント会場の雰囲気になり、皆で盛り上がっているとか。
ある介護施設では、「ハイタッチすれば気分が盛り上がるんじゃないか」と始めたところ、「仕事を楽しむ雰囲気が生まれ施設内が活気づいた。円陣を組むなどアレンジする人も出始めた」そうです。

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(元気良さそうなもの/ウズベキスタンのスザニ/美しい世界の手仕事プロジェクト2008展示より)

都内などで街頭ハイタッチ活動をするグループ「ハイタッチ隊」も登場。「お互いテンションが上がり言葉以上に伝わるものがある。年配層にも受け入れられるようになった」。
最近は営業がうまくいったときなどに「行列握手」をしたり、目標達成するとハグで祝い喜びを共有するオフィスもあるようです。スキンシップに対して、以前のような抵抗感はだんだんと薄れているのかも。

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(テンション高そうなもの/日本、火焔土器、縄文中期。本来ただの煮炊きの器である深鉢だが全体を覆い尽くす躍動的な装飾がスゴい/東京国立博物館にて撮影)

数多くの著書がある明治大学の斉藤孝さん、大学の講義(コミュニケーション)でハイタッチと拍手のトレーニングをおこない、「人に対してオープンな構えを作る」「上機嫌を技化する」にあたって「絶大な効果」があったそうです。
パチパチパチ、イエイイエイ、パンパンパン。ほとんど祭り状態。「突き抜けたような祭り感覚、日常とは違う枠組みの中で、自分をどれだけ曝け出せるかが大切」と説きます。やはり、オープンとか循環とか開くとか、そういうことって大事な気がします。

このハイタッチ、ウズ(フェルガナ)では女の子たちがやってました。毎日会う友だち同士でハグもヘン、でも何か親愛感を確認しあいたいのかな。女の子のハイタッチ、元気でかわいい。朝からイキイキしている感じがして、いいです。

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(明るい感じのもの/ウズベキスタン・コーカンド宮殿ファサードのタイル。この色使いは独特。東のカシュガル方面やスラブ等々いろいろ入ってる?)

またウズで驚くのが、見知らぬ人同士でもどんどんおしゃべりしていることです。たとえば乗り合いタクシーの客同士、運転手と客、ずっと前からの知り合いのように親しげに会話。退屈しませんね。楽しいし情報も得られるでしょう。昔からの知恵でしょうか。会話力、高い。別れ際には固い握手で、しっかり挨拶。

いろんな文化や習慣、いいところは取り入れて、前向きで機嫌のいい国日本になっていったらいいなあと思います。
by orientlibrary | 2010-10-18 00:24 | 社会/文化/人