イスラムアート紀行

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模様も着こなしも、オリエンタルで!

◆ オリエンタルなパターン集 ◆

世の中にはやさしい方がいらっしゃるものです。この夏からタイル絵付けを習い始め、ヨロヨロしながら模様の練習をしている私に、うれしいプレゼントが☆
「Oriental」と名づけられたパターン集。「18世紀を中心とした日本、中国、インドの模様を、今様に使いやすく装飾過多な部分をなおしながら新たに描き起こし集大成したもの」「デザイナーのアイデアを実現するための重要なツールになる」という豪華パターン全集です。

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紺色の布ばりの箱の中にA4で150枚くらい、1枚づつパターンが描かれています。なるほど、これはトレースして実際に使用できますね。
「本が生きるところに」と譲ってくださったMYさん、どうもありがとうございました!!(涙)タイル好きで良かった〜!^^(ちゃっかり)

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(パターン集からタイル絵付けをイメージして合うのでは、と思うものを考えてみました。こちらは中国のパターン)

出版は1997年、インテリアやファッションにアジアの要素が入ってきた頃ですね。ベトナムやタイの雑貨が流行り(バッチャン焼きとか、懐かしいですね)、アジアンリゾートやアジアンエステが女性の憧れに。

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(インド・ラジャスターン、ホテルのインテリア。布使いが本当にうまい。テキスタイルが息づいてるなあと感心しました)

それまでは本当にアジアの情報って少なかった。例えば、インド製品=質が悪いというイメージが流布していました。洗練の極みのようなムガルインドのブロックプリントも、あまり理解してもらえなかった。

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(インドのパターン。イスラム的模様でタイル絵付けに映えそう。少しヨーロッパテイストが入ってきていますね)

時代は変わりました。
ボリウッド映画、ベリーダンス、韓流、ボヘミアンファッション、オシャレになったフェアトレードショップ、バングラデシュのバッグを商品化する(マザーハウス)など日本市場で勝負できる途上国でのモノ作りに日本の若者が関与、世界の果てのモノまで集めて販売する個性的なネットショップ。

レトロ可愛い中欧雑貨、トラトライバル・テキスタイルの専門ミュージアム「岩立フォークテキスタイルミュージアム」(2009年11月開館/東京自由が丘)、和のグラフィックやテキスタイルの専門ミュージアム「アミューズミュージアム」(2009年11月開館/東京浅草)、セレクトショップが「民芸もの」や「地方の手仕事」を扱う、若者の柳宗理人気、刺繍カフェや手作りフリマなど手芸人気、等々。

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(日本のパターン。これ、意外とタイル的な気がします)

書ききれません。日本の消費や文化の中で、欧米の影響力が弱まり、アジアなど幅広い欧米以外が浸透してきています。
加えて、グローバル化の中で自国文化の見直し、再発見気運も高まっています。食から住まで、最近の「和」人気はジャンル問わず。
また、買うばかりではなく、作る人も増えています。ブログだってそのひとつだと思う。皆さん、写真は上手いし、内容も臨場感あふれるもの。雑誌はほとんど読まなくなってしまいました。

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(日本のパターン。御所車がタイルになったらどんな感じ?)

あ、パターン集から、どんどん横道にずれてしまいました。「Oriental」といううれしいテーマ、まずはたっぷりと「真似」をしなくてはと思う今日この頃です。


◆ エルメスのエスノなスカーフ使い ◆

上の話題とも少し重なるんですが、先日「表参道ヒルズ」という私には見るだけの商業施設をブラブラしていたら、なんだかトライバルな雰囲気のビジュアルが目に飛び込んできました。「な、なに、これ?!」と迷い込んで行った先は、、なんとエルメス。

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(エルメス「カレ」パンフレットより引用。以下2点同様)

エルメスのスカーフブランド「carré(カレ)」の期間限定店「“J'aime mon carré(ジェーム・モン・カレ)”」なんだそうです。さすが老舗。老舗って革新的なんですよね。ヒッピー&ストリート感あふれてます。

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コンサバスタイルのOLさんがエルメスを首に巻く姿はかなり過去形で、クロゼットにしまい込んでいる人も多いはず。だって派手なプリント柄とテカテカしたシルクの光沢感は、ロハスだとかエコだとか言われる時代の気分と合わない。
でも「カレ」はデザインをポップにしたり70年代風だったり、うまく引き算してる気がします。何よりも巻き方がいい感じ!かわいい〜。使えますね〜。こうすればいいんだね〜。

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(ウズベキスタンにて、ヘアスカーフ巻き光景)

でもでも、スカーフといえばイスラム圏。オシャレにかぶっている若い女性も多いですよね。
ウズベキスタンだって、女の子たちのヘアスカーフは、すごく多彩!最近のヘアスカーフというものも、中央アジア発なのでは?(以前も書きました。「ウズ風プリントが揺れる、街に、モードに!」

やはり全体的に、エスノ、トライブ、工芸的手仕事、オリジナリティ、装飾、といった方にシフトしているような気がするのでした。
by orientlibrary | 2010-10-12 23:48 | 中央ユーラシア暮らしと工芸