イスラムアート紀行

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イタリアのモザイクラグ&京都大原のほっこりモザイク

◆ 「MOSAIC RUG」という発想 ◆

このごろ、なんだかモザイクづいています。「タイル絵付け」「タイル作り」の検索から、日本にあるモザイクの教室、モザイクの人気などを知りました。
モザイクが頭のなかにあったせいか、散策中に迷い込んだのは「SICIS(シチス)」(ベネツィアンモザイクのショップ&ショールーム)。店内を埋め尽くす豪華で美しい手仕事のモザイクに圧倒されました。

先日、もう一度じっくり見たくなって再度訪問。そこで知ったのが、「モザイク・ラグ」というものの存在です。モザイクのラグ!?

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(モダンなインテリアに調和する青と白の絨緞風)

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(ワインショップの大きな絨緞風。大胆な幾何学模様)

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(トライバルラグまであるのには驚きました。さすが!シャーセバン風の色合いと模様が個性的な空間に)

これらはどれも、このカタログ↓で紹介されていました。(上の写真3点は下記カタログを撮影して引用)

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他にも様々な例がありましたが、絨緞を模したモザイクをつくり床に埋め込む(フローリングと高さを合わせる)ってすごい発想。さすが絨緞とモザイクが、ともに暮らしに溶け込んでいる地域だなあと、とても感心しました。日本では出てきにくいアイデアでしょう。

今回は店内のモザイクも、ゆっくり鑑賞しました。一番人気は落ち着いた自然な模様のものだそうです。たとえばこのような感じ。↓

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(鳥はたぶん金箔)

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(蔓状のものがアラベスク調)


◆ エジプト、イギリス ◆

美しく斬新なモザイクをたっぷり見て帰ると、テレビで「世界最古のタイル」と言われる青のタイルの壁面を映していました。

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(テレビ画像より/古王国時代の第3王朝期ジェセル王の「階段ピラミッド」地下壁面を飾る青のタイル。1個の大きさは縦62mm、横38mm。壁を彫り込んで嵌め込まれています/このタイルは「世界のタイル博物館」に本物が収蔵展示されています。また同館にはこの壁を再現した展示もあります)

ターコイズブルーの焼き物、魅力的です。長方形の形状や規則的に並んでいるところが、私にはモザイク的に感じます。

そうこうしている間に、またまたモザイク。あらベネシアさんが、モザイクを作ってる〜!ベネシアさんは自然豊かな京都大原で手作りを楽しみながら暮らす女性。彼女の暮らしの知恵や日々を紹介するテレビの「猫のしっぽカエルの手」(NHK)、ほっこりします。

ベネシアさん、台所の一部をモザイクにするようです。

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(友人のモザイク作家さんと一緒に制作中/「猫のしっぽカエルの手」を撮影して引用。以下同様)

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(スペースに合わせてタイルをカット)

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(好みのタイルを並べる)

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(目地を埋めてスポンジで拭き取る)

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(完成。いいですねえ。とってもかわいらしくてあったかい。小さなタイルとの組み合わせも楽しい)

タイル、しかもイスラムタイル、しかも13世紀から16世紀くらいの中央アジアあたりのタイルを偏愛する私。でも偏愛のあまり狭量になりがちなこと、気づいてもいます。

こういうのもいいな。土ものはやはりいいな。温かみがあって、そして実用的。好きなタイルを暮らしの中で惜しげなく使える。(自分の持っているタイル、とても使えません。飾り眺めるのみ)。
そういうのもいいなあ。大事かもしれない、と思うこの頃です。
by orientlibrary | 2010-09-23 19:29 | タイルのデザインと技法