イスラムアート紀行

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夏映画その1/「ソウル・パワー」&クバ王国の布

◎梅酒と煎茶

冷んやり、という言葉が魅力的に感じるこの頃。常滑(愛知県)の酒文化、急須文化を楽しもうという会がありました。そこにあったのがこの瓶。「水」がテーマのイベントだけに、中には旨い酒を生み出す常滑の水がなみなみと入っていました。ガラスも涼しげで、冷んやり気分です。

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日本酒の古酒で作った「梅酒」は、深みがありまろやかで、とっても美味でした〜!急須で煎れる煎茶もいただいたのですが、そのテーブルにあったのがこの茶碗(の部分)。800年前のものだそうです。土味がいいですね〜。飾りとはいえ、実際に使っていることに魅力を感じました。
常滑は日本六古窯の一つであり、その中でも最古で最大。焼き物・・良き土と水と火が生み出した日本の美ですね。

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◎ ソウル・パワー

熱い映画でした。「ソウル・パワー」。1974年、アフリカのザイールで開催された伝説の音楽祭の映像。2009年に34年の時を経て公開されました。若きモハメド・アリのインタビューから始まり、コンサート開催までのドキュメンタリー、実際のライブの映像など、最後までテンション高く盛り上がります。

時代を考えると、黒人解放運動のこと、自分たちのルーツであるアフリカで演奏することの誇りと喜び、「ブラックネス」に誇りを持ち価値を発見してゆく様子、当時の興業のこと(チャレンジングなこのコンサートに投資したのはリベリアの投資家(だったと思う))など、細部も興味深いものがありました。

そして、ジェームス・ブラウンなどアフリカ系アメリカ人ミュージシャンたちのライブが、とにかく素晴らしかった。何よりミュージシャンたちの表情が良かった。歓喜、高揚、充足感が伝わってきました。晴れ晴れとした健やかなパフォーマンスという印象でした。アフリカの大地と観衆の力なのかな。

ザイールと聞いて思い出したのが、「ラフィア布」(椰子科の植物ラフィアの若芽を糸にして織り上げた布)のこと。ザイールって、現在のコンゴ民主主義共和国ですよね。

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(ラフィアを使った「草ビロード」と呼ばれる儀礼用の布。ビロードに見えるとことからその名がついている)

そのコンゴには、モダンアートを思わせる多彩なテキスタイルがあり、クレーやマチスなどヨーロッパのアーティストたちも触発されています。それを知ったのが、2年前の「美しい世界の手仕事プロジェクト アフリカの布展」のときでした。

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(ラフィア布。アップリケの色合いやデザインが楽しい。躍動感)

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(100枚以上のコレクションの展示準備。目眩のするようなラフィアの海でした。というか、本当に目眩がして船酔い状態に)

コンゴといえば、首都キンシャサの路上音楽集団の映画「ベンダ・ビリリ!〜もう一つのキンシャサの奇跡」も9月公開。こちらも楽しみです。

クバ王国の布については、「コンゴクバ王国の布」(部族の絨毯と布 caffetribe)でも紹介されています。ご参照ください。
by orientlibrary | 2010-08-10 11:46 | 美術/音楽/映画