イスラムアート紀行

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絵付け初体験、熱中篇

タイル絵付け(イランのハフトランギ)教室は3回目となりました。何しろすべてが初めての体験。ドキドキ&楽しく進んでいます。(1回目=オリエンテーション=イスラムデザインの特徴、タイルの種類、釉薬基本など/宿題=デザイン/2回目=先生による修正、素焼き後のタイルへのトレース)

いよいよ絵付けです。色を決めます。シャーヒズインダタイルに合わせ、地色をコバルト青に。茎などをターコイズ青に。花びらとして黄瀬戸、白、茶色などを選びました。

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(色を選び筆を用意。筆なんて何十年ぶりかも?!)

最初に、マンガンで模様の縁取りを。筆にたっぷりと液をしみ込ませ、やや太めの線で輪郭を取りました。

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(黒い液体がマンガン。濃いめに塗り終わったところ。釉薬同士混ざらないよう「壁」となります)

次に輪郭の中を色で描きわけていきます。こちらもポッタリというくらい液を含み、厚めに塗っていきます。薄いと想定した色が出ないとのことで、たっぷりを心がけました。

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(輪郭の中にポタポタと色を入れていきます。焼成は8月中旬。どんな感じになるかなあ、、)

意外とスムーズにできましたが、地色を塗るときに時間的にちょっと焦ってしまい、これがどうでるかちょっと心配。というより、何しろ初めてのことなので、いったいどんな色になるのか、どういう仕上がりになるのか、さっぱり見当がつきません。

さらに、暑い夏を記念して「絵付け熱中篇」ということで、もうひとつにチャレ〜ンジ!!

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(ボーダーの模様がむつかしかった〜)

イスリミ(デザイン化〜抽象化された植物模様)とペルシャ書道を組み合わせたデザイン。先生に書いてもらったものをトレースしただけ。シンプルと思い、甘くみていましたが、これがむつかしかった〜!!

イスリミって、むつかしい。線をなぞって描くだけで、ぐったり。花模様のハタイのほうが何倍もラクでした。先生は、「慣れてきたら簡単になりますよ」と涼やかな笑み。修行です★

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(削ることにより修正可能で大助かり。ふ〜、、、。この道具、買おうっと!)

自分で少しでもやってみると、タイルや陶器を見る目が違ってきます。

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(ウズベキスタン・リシタンの絵付けタイル。コバルトの青い線が力強くて伸びやか。背景の薄い青の線が軽やか。青の表情の違い、いいですね)

構図や模様になるほどと思い、こんなに時間をかけて描いてくれていたんだなあと、ありがたく思い、職人さん一人一人の顔や、これまで見てきた仕事の様子が思い出されました。
これからは、もう一歩リアルな話ができるのではないか、ぜひそうしたいと思うこの頃です。

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(ウズベキスタン・リシタンの絵付け魚皿。A工房のものは、ひとつとして同じ模様がありません。どんなに小さな茶碗や人形であっても、細部に必ず違いがあります。これらは、全身全霊を込める「作品」ではなく、日々の糧を得るための「商品」です。でも、大量生産の品とは異なり、職人さんの矜持や遊び心があると思う。だからウズベキスタンの手仕事が好き。ちなみに敷いている布は、インド・ラジャスターンのブロックプリント。こちらは版木を作り捺染したものです。こういう線も以前より見ちゃいます。クッキリしてますね〜。)

そんなわけですっかり調子に乗ってしまい、練りや成形、ろくろも最初の一歩から少しやってみるつもり。「土族」になってきました。
by orientlibrary | 2010-07-25 21:53 | タイルのデザインと技法