イスラムアート紀行

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おおらか!アジアン・モザイク

●タイルのご縁で当ブログに遊びに来てくださったvanillaleafさんが、皿や陶器を使ってモザイクしてみようかな、と楽しそうなプランを書いてくださっている。

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●それで思い出したのがアジアのお寺。タイの寺院などでキラキラ輝く陶片の壁面装飾だ。「今こそスタディ」カテゴリー・05年2月の「汎アジアの陶磁交易」(講師:坂井隆さん)、先生の講義を私なりにまとめたのだが、その中にこんなお話があって、タイル好きの私は耳をそばだてた。

●「突然登場したベトナムタイルの発注とプレ・イズニークとの関係は、まだ不明である。西ジャワ寺院の”皿の壁面装飾”(デルフトや肥前も使われている)、19世紀から始まった”陶磁片モザイク”、東ジャワのトウバン聖人廟には四角いタイルが貼ってある。イズニーク職人がシリアなどに拡散したのは17世紀。インドネシアでのタイルはまだ不明な点が多い」(メモを元にしているので正確さは確実とは言い切れません。ご了承を)。

●イスラム世界で華麗に展開したタイルモザイク、同じイスラム国であるインドネシアも何らかの影響を受ける可能性がある。そしてそこでタイルを細かく刻むのではなく、身近な皿を使ったのだとしたら、そのこともまた興味深い。しかし、タイの寺院やベトナム等との関連は私には現在わからない。

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●ただ、皿を壁面装飾に使うというアイデアは、世界各地に散見するのではないかと思う。陶器はアジアの明るい陽光にキラキラ光る。精緻なモザイクタイルは王侯貴族や富裕層の権力の象徴でもある。庶民が陶器で壁面を自分流に飾るのは、自然な流れのようにも思える。実際のところ、どうなんでしょうね?!?

*壁面に皿(光ることを活用し目印等何らかの目的で使用?)。シリアにて。
by orientlibrary | 2005-09-28 00:58 | タイルのデザインと技法