イスラムアート紀行

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世界の郷土料理・シリア編にチャレンジ!

●インドや南アジア世界、そしてイスラムのタイルや建築〜西アジアや中央アジアの生活文化というあたりを好きになって17〜18年くらいたちます。でも90年代の始め頃には、まだまだあのあたりの情報が少なく、というより情報に接すること自体ができず、イベントやセミナーなどに参加する機会もあまりありませんでした。国際交流基金の図書館などでアジアの情報誌を見つけて定期購読し、そこに出ているイベントに行ったり、国際交流基金のアジアセミナーに通ったりしていました。さらにイスラムについては、私のような一般人がどうやって近づいていけばいいのか、方法が探せませんでした。

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(中東を紹介する本や写真も)

●90年代半ば頃からアジアのインテリアや雑貨が流行し、音楽や映画でもアジアのものに接することが増えてきました。そしてやはりインターネットは大きいです。今やネットで検索すれば様々な情報を得ることができます。マイナーで自分だけかなと思っていたことでも、同じ嗜好、志向の人がいることを知りうれしくなるときもあります。

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(材料の一部)

●「東京アラウンドザワールドプロジェクト 〜音楽とともに世界の伝統・郷土料理をめぐるシリーズ〜 第1回;アラブ・中東編」(1部:料理教室、2部:パーティ)に行ってみて、時代は変わったと感じました。最近そう思うことが多いです。マイナーだろうと思う場所や催しにも、たくさんの人が参加しているのです。それも若い世代がたくさん。なんというか軽々とした感じで楽しそうにしています。いいことだと思います。世界はいろいろ。まずはいろんなことに好奇心を持ち、参加し体験し、そこから共感も生まれてくると思います。

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(ひきわり小麦ブルグル)

●そんなわけで、今日はシリア料理に挑戦してきました(といっても野菜を切った程度ですが、、)。まず驚いたのは野菜の量。パセリのみじん切りが大きなボールに3杯。豆もすごい。もどしたひよこ豆をあんなにたくさん見たのは初めてです。(2部のパーティでサーブする「ホンモス」用でした。フードプロセッサーの音が絶えることなく続いていました。大変な量です。2部は80名くらいでしたから、、)

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(シリア料理シェフ、ムハンナドさん。弟さんの名前がムハンマドさん)

●教えてくれるのは、吉祥寺のシリア料理&カフェのイケメンシェフ・ムハンナドさんです。いちばん驚いたのはクミンパウダーの使用量。パセリ、タマネギ、オリーブオイル、レモン汁、トマトもドカドカと大量に使います。ミントやコリアンダーパウダーも重要。

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(レンズ豆。赤い方が皮を取ったもの)

●メニューは、「レンズ豆のスープ」(皮を取った赤いレンズ豆。クミンやたくさんのスパイスをどんどん入れ、、いいのかなあと思っていましたが、食べてみると超ウマイ!栄養もありそう)/「タブーレ」(パセリのサラダ。「ブルグル」というクスクスに似た形状の挽き割り小麦を使います。パセリが主役のサラダですが、日本のパセリは強いので苦みを取った方が良いようです)/「ファラフェル」(ひよこ豆やタマネギをペースト状にしたものを油で揚げます。円形にする道具がおもしろくて、買いたくなりました。絶対入手しよう!)/「アラブ風ムサカ」(じゃがいも、ナス、トマトやタマネギと野菜だけのムサカ。ナスがおいしいんですよね〜)など。

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(1部の試食。どの料理もとってもおいしかったです。スープのコクのある味わいはかなりイケました。スープの上のがじゃがいものホンモス風。これもおいしかった!奥に見える納豆汁のようなものは酸味がある爽やかな料理。ライスに添えて)

●これにパン、サフランライス、じゃがいものホンモス風、などもあり、おなかいっぱい。飲み物は、甘いミントティー、カルカレ(ハイビスカスのガクを煮出して砂糖を加えたもの)などいろいろな味を楽しみました。お菓子もヴァクラバとチェニジアのスイーツ(デーツの餡入り揚げ菓子)がありました。

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(サウジアラビアのドリンク「サウジシャンパン」、その正体は!?)

●おもしろいのは、サウジアラビアのノンアルコールドリンク「サウジシャンパン」。アップルジュースをサイダーで割ったものにリンゴの薄切りとミントを浮かべています。味は、、アップルジュースが薄まったもの。爽やかなので夏にはいいかも。

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(展示品。左がデーツのジュース、真ん中はチェニジアの酒、右はキプロスのトルコのラク、だそうです)

●中央アジア好きなのに肉が苦手な私、現地ではナンと果物があれば問題はないのですが(肉料理ばかりの中央アジアでも家庭ではサラダやスープなどの野菜メニューもいろいろあっておいしいです)、やはり本来はベジタリアン系や地中海料理系がうれしい。中東の料理は野菜や豆類が多くて、とっても助かります。前菜類がおいしいですよね。

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(パーティにはたくさんの参加者が。いいですね〜)

●でも、ホントにこんなに使うんだ、、とスパイスやオリーブオイルの使用量の多さを実感できたのは、料理教室ならでは。日本ではハーブ&スパイスがあまり安くないので材料費が多少かかるかなとも思いますが、シリア料理、一度自分で作ってみなくてはと思いました。その前に吉祥寺にも食べに行こうっと。中東料理、機会があればぜひトライアルを。おすすめします。

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(ウードとヴァイオリンの共演。中東音楽について専門的な質問も。この他シリアの農業についての専門家のトークもあり盛りだくさんのプログラムでした)
by orientlibrary | 2009-10-26 01:06 | 中央ユーラシア暮らしと工芸