イスラムアート紀行

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広尾でスーフィー音楽を聴く

●このところ、「部族の赤い世界」の展示を見たり関連のトークを聞いたりする機会が多く、赤を意識することが多い日々でした。そして先日、展示会場で、赤い絨緞の王様的なトルクメン絨緞をカットした小さなラグが椅子にディスプレーされていたので座ってみたところ、なんだか身体がぽかぽかと暖かくなってきました。あったかくていいわ〜と、いくつか違う柄のものに座ってみましたが、なぜかぽかぽかするのはその柄のときだけ。この柄と相性が合うのかも、と購入。パソコン前の椅子に置いて座布団がわりに使っています。

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(部族の赤い世界)

●その後におきたちょっと不思議な現象、、別に気持ちの悪いことではなく、ちょこっと不思議な体験なのですが、このラグと関係しているのかも!?トルクメンのギュル(文様)、、強いです。良い気をもらってパワーアップしたいです。

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(塗りの赤も)

●部族の織物にはたしかに赤が多いと感じます。一方、私が見ることの多いのはいわゆる「イスラムの青」。建築物は青の世界です。「赤い織物」と「青いタイル」、対照的なのですが、エリアとしては西アジアや中央アジアなど、同じ地域にあります。基本的には材料の要因が大だと思いますが(赤い染料としての茜やコチニール、青い釉薬としてのアルカリ釉や呈色剤としての銅)、暮らしの中の色と権力者の色、部族的嗜好と宗教的な象徴性、などが、もしかしてあるのかもしれません。そのあたりを調べるのもおもしろそうです。

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(パキスタン・ムルタンのタイル。異なる青の組み合わせが魅力的。黄色、茶色、白なども使いますが、やはりタイルは青が主役)

●といいつつ、ほとんどスタディできておらず、、でも本は見ると買ってしまうので、読むべき陶芸関係の本がたまる一方。中身をご紹介できないので、写真で表紙を、という苦肉の策を弄する私です。

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(スタディ要!陶芸関連の本)

●そんななか、パキスタン大使館でおこなわれたパキスタン&日本文化祭に行ってきました。パキスタン大使館は広尾の有栖川公園近くにあり、コンクリート打ちっぱなしのシャープな建物です。土着的、あるいはイスラム的な建築を予想していくと意外な感じがしますが、スッキリ感もいいなと思います。南麻布のイラン大使館もとってもキレイ。大使館の印象って、国のイメージに影響を与えると思いますし、カッコいいのは大歓迎!

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(パキスタン大使館で。工芸品の紹介)

●文化祭では、中庭で飲食を楽しむことができ、ホールでは音楽などが紹介されていました。私が参加したのは、パキスタンのスーフィーやスーフィー音楽についての紹介イベント。ダルガー(聖者廟)でのウルス(聖者の命日祭)でのカッワーリー(宗教的儀式で歌われる集団歌謡)の貴重な映像では、ファイズアリーファイズ、メヘルアリー&シェールアリーのパフォーマンスを見ました。命日祭での歌唱ということもあり、テンション高くて迫力です。

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(スーフィー音楽パフォーマンス)

●そして、ラホールでスーフィー音楽家に弟子入りし学んでいるTさんご夫妻(日本人)による歌と演奏がありました。パンジャービー語での歌には心がこもっていました。そして私も大好きな「Allah Hoo」では、途中日本語の歌詞での歌唱もあり、グッとくるものがありました。

●最後に、パキスタンで人気があるという音楽番組「COKE STUDIO」から、スーフィーフォークのSAIN ZAHOORやカッワ-リーのNIAZMAT RAHAT FATEH ALI KHANとロックバンドの共演の映像紹介。

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(「COKE STUDIO」、SAIN ZAHOOR)

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(「COKE STUDIO」、NIAZMAT RAHAT FATEH ALI KHAN)

これがカッコいいんです!テイストのあるロックというか、、。スーフィー音楽もロックも好きな私、相当きます。もっと若かったら一気にのめりこむところですが、さすがに無理(タイルのスタディでもヨレヨレしてる状態です、、残念)。タイルや陶器の話題が書けるように読み込まなくては!
by orientlibrary | 2009-10-20 00:49 | 美術/音楽/映画