イスラムアート紀行

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フェズのアラベスク

[タイルフォトギャラリー(4) モロッコ-1]

●パキスタンがイスラム・タイル世界の東の端だとすると、モロッコは西の端。精緻なタイル装飾が素晴らしい。
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●北アフリカのイスラム世界、いわゆるマグレブでは、中世のナスル期とマリーン朝の時代に、幾何学模様やモザイクタイルが発展した。宮殿やマドラサはカラフルなタイル装飾で目も眩むよう。しっくい装飾との組み合わせも独特。

●タイル装飾は精緻だが、赤や黄なども用いて色が明るく豊富であり、幾何学模様のバリエーションも多彩。アラベスクのリズミカルな展開もどこか軽やかで、お洒落感がある。

●素晴らしいタイルを見るなら古都のフェズ。フェズは9世紀に北アフリカ初のイスラム国家の都として建設が始まった。この時期の旧市街は世界一複雑な迷路と言われ、ユネスコの世界遺産にも登録されている。また13世紀にできた新市街には王宮や多くのモスクがある。

●フェズのタイルの白眉であるムーレイ・イドリス廟、カラウィン・モスク、アッタリーン・マドラサ、ブー・ジュルード門などのタイルは、西方イスラム世界の洗練と都市の活気を今に伝えている。
by orientlibrary | 2005-09-26 02:42 | タイルのデザインと技法